Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『咲夜の気持ち』 作者: ギョウヘルインニ
レミリアは眠りから覚めた。それから起き上がったけれどそこは何処かわからなかった。
「なんで? これ、異変みたいだけど、私なにか悪いことした?」
レミリアは絶対昨日は自分ベットで寝た。絶対だ。
隣で咲夜が、子守歌のつもりで何か世迷言を永遠と呟いていたことを記憶している。
正直のところ音の外れた音程が煩わしかったが、むげにするのも悪いので寝たフリしていた。
すると、お空の上から信仰している神様(基本的に霊夢のような塊)があらわれて、なんとかかんとかしてレミリアは額をやさしく撫でられた気がしていつの間にか夢の淵にこんばんは。普通の時間帯に活動している人々ならばこんにちは。
そして、何か怖い夢でも見たのかな?ふいに眼が覚めると異変だった。いや、すぐになんで異変にきづくなんて、流石レミリア。ヒントも多かったしすぐに気付いた。
ベットの周囲は細長い無機質な道になっている。天井は高いが有り、むき出しのコンクリートには等間隔に明かりが灯されている。床を見てみると、そこは床ではなく全部芝生だった。それが何処までも続いている。
「ねえ、咲夜。私が寝ている間に何かしたのね」
咲夜が目の前に控えていたので、冷静な面持ちだったので犯人もすぐに分かった。
「お嬢様お目覚めですか?」
「見れば分かるでしょ。これはどういうことなの? 反乱?」
「いいえ、反乱では有りません。ここは、歴代の咲夜達が、死期を悟ったときにお嬢様からお暇してその命尽きるまで作ってきた秘密の迷路なんです」
「……なんのためにそんなことするの? いつも、咲夜は居なくなるけど、私は咲夜と最期まで居たいのに」
「何のため? それが、今日この日のこの状況ですよ」
「結局何をしたいの?」
「まだ分かりませんか。レミリアお嬢様をこの迷路に永遠に閉じ込めるために決まっているじゃないですか」
もはや、説明する必要はないだろう。レミリアに何代にも渡って仕えて来たのはこのためだった。
「ふざけないで、切り裂かれたいの?」
「まあ、待って下さい。私はまじめにお嬢様をここに永遠に閉じ込めたかったんです。他意はありませんよ」
秘密の迷路に出口が無いのは、歴史が教えてくることだろう。そう、レミリアは永遠にここに閉じ込められることになるのだった。
「閉じ込めるとか、あなたにそんな権利があると思っているの?」
「まあまあ、平均寿命が30歳前後の幻想郷ですから私は後どれだけ生きられるかは想像できますね。長年仕えて来た駄賃だと思ってください」
「うるさい、こんなことする咲夜なんかに駄賃なんかないわ」
「そんな、あんまりです。あんまりです」
「ちょっと、咲夜! 何処に行くの?」
駄賃がもらえないというこが分かると、駄々っ子のように咲夜は突然走り出して迷路の奥に走っていってしまった。
1人ベットの上に残されたレミリアは何事か理解するのが寝起きなのでと言い訳でもするかなこういうときは?とにかく判断が遅れてしまった。
「こんなところで、1人にしないで」
咲夜は今まで一回もレミリアに嘘をついたことは無かった。愚鈍というほど実直に、ユーモアで嘘をつくことも無かった。
そんな、咲夜が永遠に閉じ込めるといったのだから、もうお外の空気を吸うとが出来ないだろう。
絶望とう文字が頭の中に浮かんできたから、レミリアはもう一度眠ることにした。
もしかしたら、お空の上から信仰している神様(基本的に霊夢のような塊)が降臨して助けてくれるかも知れない。
お空の見えないコンクリートの天井だということは考えないことにした。
レミリアの話を作るのは楽しいです。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
8
投稿日時:
2013/09/22 09:19:16
更新日時:
2013/09/22 18:19:50
評価:
6/6
POINT:
600
Rate:
17.86
分類
レミリア
咲夜
この後続きが気になる!
レミリアができる事は、夢のような高望みをすることだけ……。
小物愁
おそらをおくうと読んだのは俺だけじゃ無いはず。