お嬢様ごっこにはもう飽きた

「パチェ、今日もありがとう。これ、今日の支払金3万円」

「いつもありがとうね。レミィ」

「いいのよ。私も今日もあなたが友達でよかったと思う」

「明日も、利用する？」

「明日も頼むわ」

「オプションにコアも付ける？」

「そうね。お願いするわ」

「またのご利用ありがとうございます」




「美鈴、今日もありがとう。これ、今日の支払金3万円」

「ありがとうございます。レミリアお嬢様。今日も私美鈴は一日門番の業務頑張らせていただきました」

「どういたしまして。今日もあなたのおかげで、侵入者にお茶の時間を邪魔されずにすんだわ」

「明日も、私を指名してもらえますか？」

「もちろん頼むわ」

「ご指名ありがとうございます。ところで、明日は魔理沙の紅魔館襲来はひつようですか？」

「そうね。明日はコアも来るし、図書館のハプニングがみたいから襲来させて」

「かしこまりました」




「フラン、今日もありがとう。これ、今日の支払金3万円」

「あ、ありがとうございます。レミリアさん。今日はいくら狂った妹でも、流石に来客中にとんだ粗相をしてしまい大変もうしわけありません」

「いいのよ。そのほうがフランぽかったから。あなたが今日も妹でよかったわ」

「私は明日もレミリア様の妹様でよろしいでしょうか？」

「もちろんよ。あなたは明日も妹のフランドールよ」

「明日はもっと、もっとフランになれるようにがんばりますから今後もよろしくお願いします」





「さて、咲夜。これ、報酬の3万円」

「……ありがとうございます」

「ありがとう？　それだけなのね。今日の咲夜じゃ咲夜だったとは言えないわ」

「もうしわありません」

「謝るだけで済むと思ってるの？　咲夜なら、もっと、何か私に誠意を見せていたはずよ」

「誠意といいますと」

「何？　聞かないと分からないの？　星のひとつ位落として見せないよ」

「それは出来ませんお嬢様私には無理です」

「無理？　出来ないって言うの瀟洒なのは嘘をつくことなの」

「申し訳ありません」

「よっぽど、私の牙の餌食になりたいようね」

「……寧ろ、それが本望です」

「…………」

「お嬢様？」

「あ、すみません。咲夜様。もう、お時間ですので、レミリアさんの役はまた明日ということになりますが？」

「明日？　今ので、お嬢様が終了ですか？」

「はい、本日のお勤めはここまでになります。明日もレミリア役のご指名お願いしたいのですが」

「……ふざけないで下さい。今日のあなたがレミリアお嬢様？　笑わせるな、この5流が！　お嬢様ならとっくに私がミスしたら屠られて居るはず」

「お、お客さま？　咲夜様？」

「お前はレミリアお嬢様なんかなじゃない。只の物まね芸人だ」

「も、申し訳ありません」

「さっさと、出て行け」

「は、ハイ」








「……虚しい」