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『霊夢の呪い』 作者: 晟
霊夢を雪穴に埋めた魔理沙は上機嫌だ。これで、自分は巫女になれると思っていた。
『ねえ、魔理沙。こんなことしても、アンタは巫女にはなれない』
「そんなことは無いぜ。現に、殺したお前と普通に話しているだろ」
さっそく、霊夢は浮かばれぬ現世の思いから、殺された相手の魔理沙にとりついた。
魔理沙はそれを巫女の能力だと信じていた。
『あのね。これは、私がアンタにとりついてるから話せているだけなの』
「死んだくせに、自意識過剰なんじゃないか?」
魔理沙にとって幸いだったのは、魔理沙以外誰も居ない雪山だったから、霊夢が耳元で冷たい息を吹きかけながら話しかけてくることが魔理沙の能力なのか霊夢の能力なのかわからない。
『自意識過剰って、それは、アンタのことでしょう? それよりも、恨みの呪いはきっちりかけさせてもらうからね』
「あぁ? うぜぇな。なんだぁ? 呪いって?」
いったいそれが、なんの呪いなのか分からないが。雪が溶けて霊夢の遺体が見つかったとき、隣に寄り添うように魔理沙も見つかったのだった。
晟
- 作品情報
- 作品集:
- 9
- 投稿日時:
- 2013/12/15 10:39:44
- 更新日時:
- 2013/12/15 19:39:44
- 評価:
- 2/4
- POINT:
- 260
- Rate:
- 11.40
- 分類
- 魔理沙
- 霊夢
お見事なショートショートでした。