togakusi叫ぶ

おい、戸隠。便所掃除はどうしたウザ
え？便所掃除はてゐさんの仕事じゃなかったすか？？
違うウザ。便所掃除は新入りの仕事ウザ
・・・よろこんでやるっす。戸隠頑張るっす。
何で急にやる気なったウザ？
だって、てゐさんは戸隠のこと新入りって言ってくれたっす。永遠亭の住民として認めてくれたっすよね？！
しまったウザ







　もう遅い遅いんや。戸隠は普段は働かないくせに張り切って便所掃除にいっちまったんや。


「やめるウザ！！！！便所掃除は私の仕事ウザ」

「そうはいかないっす。戸隠がんばるっす」

　そういって、戸隠は便器に洗剤をぶちまけたんや。
　もちろん、混ぜるな危険なんて無視するに決まってるんや。
　塩素でもアルカリ性でもドンドン撒いて便所の隅々まで綺麗にするんや。
　たとえ、硫化水素が発生してもおかまいなしや。
　ちゃんと、玄関には危険硫化水素発生中の張り紙付けて。外に漏れ出さないようガムテープでメ張りしているから大丈夫や。
　それで、中毒死する話じゃないんや。



「ウザ！　便所ブラシ返すウザ！」

「これは、備品っすよね。てゐさんのじゃないっすよね」

「備品じゃないウザ。これは私のウザ」

「それでも、イヤッス。トイレ掃除するっす」

「返すうざざあざああああああああああああ！！！１」



　今度は、便所ブラシの取り合いになったんや。

　古い便所ブラシだから、それ自体に汚物や臭いが付いていて汚いブラシ


　そんなの引っ張りするから


「わ、わかったっすよ。かえすっす！！」


　戸隠が諦めて便所ブラシを離したときが運の憑き


　べちょっと景気良く。


「むげげええええ！！！ウザ！！！！」


　てゐの顔面に、その汚いブラシの汚いところがぶつかったんや。

　それに、今さっき少しだけ掃除始めたから、洗剤と便器に溜まった水がブラシに染み込んでだ。


　その、数滴が口の中に入ったんや。


「うああ、エンガチョ！！！　エンガチョｓっすううう」

「……。殺してやるウザ！！！！１」

　てゐはそれを呑んでしまって、涙目になってそういったんやった。

　でも、もう。



　てゐが呑んでしまった事触ってしまった事の事実は変らないから。


「いや、戸隠は作者だから死なないっすよ」

「じゃあ、このこと誰にも言うなウザ！」


　こうして、戸隠はてゐと秘密を共有することになったが、誰かに言いたい衝動にかられてしまうんやった。


　そんで、とうとう堪えられず。



　サニタリーボックスの蓋を開けて叫んだんや。