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『ガリガリ』 作者: ギョウヘルインニ
「脳にガリガリが住んでるんだ」
「ガリガリって何? 急に来て魔理沙は何を言い出すの」
「おお、興味持ってくれたか霊夢」
「ちょっとだけね」
「ガリガリはな長くて細いんだぜ。そして、美しい」
「住むって言うぐらいだから生き物なのよね?」
「そうだな、半分は生き物だぜ。普段は結晶だが、脳で活動するときは結晶の殻を破って出てくるんだ」
「……脳で活動って、大丈夫なの?」
「大丈夫だぜ。寧ろガリガリが私に住んでることによって見えない物が見えるんだぜ」
「……えっと、そう。……なんだ」
「どうだ? 霊夢もガリガリを頭に住ませてみないか? きっと、良いぜ」
「悪いけど、遠慮するわ」
「なんだ、遠慮するなよ。ガリガリは、とても貴重だけど私が霊夢を大切な友達だと思っているから同じガリガリ仲間にしたいんだぜ」
「ごめんね。遠慮じゃないわ。私はガリガリに興味がないの」
「おいおい、霊夢? ガリガリはこんなにいいのに興味が無いって? 弾幕の威力だって上がるんだぜ」
「いい。私は要らない。ガリガリには関わりたくない」
「なんだよ。なんでだよ! なんで? 霊夢はガリガリを拒否するんだ」
「そもそも、ガリガリって響きが気持ち悪いのよ。どう考えたって何かに寄生されてるじゃない」
「寄生?」
「そうよ、アンタはそのガリガリに寄生されておかしくなっているわ」
「おかしい? ガリガリが?」
「アンタもガリガリも全部おかしいわ」
「……馬鹿言うなよ。私が? ガリガリが? 狂うのに慣れているが、これは狂ってなんか居ないぜ。純だぜ」
「やめて、肩に触らないで、離して!」
「ふふ、へへへ。そうか、分かったぜ。霊夢はタンテノトリに感染してるんだ」
「タン? タンテノトリ?」
「そうだぜ。タンテノトリだぜ、アリスもあいつもそれに感染していたんだぜ」
「違う。私はそんなものに感染していない」
「タンテノトリに感染した奴はみんなそう言うんだぜ」
「だから、タンテノトリって何?」
「遅い、もう遅いぜ。アリスと一緒だ。可哀想に」
「本当に分からない。いいから、離して! 今日のアンタは特におかしいわ。今日はもう家に帰って寝たほうが良い」
「心配してくれてありがとうな。霊夢の方がタンテノトリに感染して大変なのに、でも大丈夫だぜ」
「いいえ、アンタ、魔理沙は大丈夫なんかじゃない」
「……まさか、博麗の巫女の霊夢にここまで汚染が広がってるなんて」
「ごめん。本当に今日は帰って、お願い帰って」
「……ああ、そうだな。私は帰るぜ。ああ、帰るぜ。さっき、ガリガリを植えつけた」
「え?」
「だから、もうタンテノトリなんて心配するなよ」
「ちょっと、私に何をしたの?」
「大丈夫、ガリガリが霊夢の体内で増えればおのずとわかるぜ」
「増える? 嫌! なんでもいいから、ガリガリなんて嫌」
「嫌? ……嫌か。私も最初は嫌だったんぜ。でもな、嫌なのは最初だけだぜ。すぐにどうでも良くなる」
「お願いこんなことはもうやめて」
「おいおい、私の知っている霊夢はもっと凛としているぜ。よっぽど、タンテノトリ汚染が酷いんだな」
「汚染って何? いい加減にして!」
「そろそろ、兆候が出てくるはずだぜ」
「え? 兆候って?」
「ほら、今胸の皮膚の辺りがから喉に来てるのだぜ」
「え? 何? ……嫌、これ何?」
「だから、それがガリガリだぜ」
「痛い、喉がヤケル」
「やっぱり、タンテノトリが居たんだ。奴等は喉の甲状腺に溜まってるからガリガリが攻撃してるんだ」
「クルシい゛」
「大丈夫、霊夢なら堪えられる。……悪いな、ガリガリをにとりもしくは雛にも分けようと思ってるんだ」
「え゛?」
「大丈夫、お前なら強いガリガリニストになれるぜ」
「まで!」
「次に会うときは、一緒にガリガリ語ろうぜ。じゃあな」
今だから許されるかも(時効)
トロトロの続編だったりなかったり
ギョウヘルインニ
- 作品情報
- 作品集:
- 9
- 投稿日時:
- 2013/12/23 14:56:36
- 更新日時:
- 2013/12/24 00:11:22
- 評価:
- 8/11
- POINT:
- 780
- Rate:
- 16.10
- 分類
- 霊夢
- 魔理沙
寄生なのか狂気か。
曹長のマネ
普段からおかしい気もするけどw
俺もタンテノトリに寄生されてるんですかね?