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『エメラルド鉱山』 作者: ギョウヘルインニ
霊夢の苦悩はこの話が始まる前から始まっていました。
そうです。起きたときにはもうそこは穴の底だったのです。
「それで、魔理沙。今日はこの状態からほのぼのを探す気なの?」
「ほのぼの? 霊夢はいったい何を言っているんだ? 穴に落ちたときに頭をぶつけたのか?」
どうやら、この穴には落ちたようです。前後の記憶はまったくありませんが、魔理沙が頭をぶつけていることを霊夢は知りました。
「えっと、早苗。あなたなら、この穴から優雅に脱出できるわよね?」
「え? 優雅ってなんですか? 魔理沙さんのいうとおり何処か頭をぶつけたんじゃないですか?」
今回は早苗さんも頭をぶつけたようです。
「もういいわ。じゃあ、普通に飛んで外に出るわ」
「おい、霊夢。飛ぶって何をお前は言って居るんだ?」
「そうですよ。飛べるなら、とっくに行動してますよ」
ここは、穴の底で結構上のところに光が見えます。でも、飛べば問題ないはずです。
ところが、二人の反応がおかしいのです。
「人が飛べるわけ無いぜ」
「む〜か〜し〜、ギリシャの某ですよ」
「ちょっと、二人とも何を言っているの? 現実を見て、これはほのぼのでも優雅でもない状況よ」
「霊夢こそもうちょっと、現実を見ようぜ。な?」
霊夢はいつも冷静ですからそれ以上は言わず。二人の様子を見ました。
まず、魔理沙ですが血色が良く特に四肢にも問題があるわけではありません。
そして、早苗さんを見ました。やはり血色が良く四肢に問題があるわけではありません。
「ごめん、えっと。私達は穴に落ちたのよね?」
「そうだぜ。穴に落ちたぜ」
穴に落ちたことは事実のようです。遥か上には、空が見えています。
「なんで、そんなに冷静なの? 見て、あんなに高いところから落ちたのよ」
「何言って居るんですか? 霊夢さん。私達が落ちたのは、ほら、そこの横穴ですよ」
早苗さんはそういうと、指を刺しました。指の先には確かに横穴がありました。
その穴は、落ちると痛そうなところにありました。でも、確かに冷静さを失うほどではありませんでした。
「え? 落ちたって、あそこから?」
「おいおい、霊夢、何言ってるんだ? それ以外どこから落ちるんだ?」
霊夢の疑問がよっぽど可笑しかったのでしょう。魔理沙は、なんだか面白そうにそう答えました。
その横で、早苗さんが心配そうに見ています。
「ちょっと、えっと」
「霊夢さん本当に大丈夫ですか? 脳出血とかしてるんじゃないですか? 大丈夫ですか? 諏訪子と一緒ですか?」
「おいおい、早苗。それは、霊夢のことを馬鹿にしすぎだぜ。多分、頭をぶつけて記憶が混濁してるんだぜ」
この二人は、霊夢を差し置いてこういう話ではよくありがちな分かりやすい会話を始めました。霊夢は、違う意味で頭痛を感じ始めたのです。
「……レミリアさんと仲良くしすぎたんじゃないんですか?」
「いやいや、レミリアのことを霊夢は理解していたから取り込まれるなんて無いぜ」
「じゃあ、妹の方じゃないですか?」
「いや、アレは関係ないだろ?」
「まさか、ナズーリンじゃないですよね?」
「お前は霊夢を馬鹿にしすぎだぜ」
「確かに失礼ですよね」
「ああ、大方。紫じゃないか?」
「それは、ありますね」
そんな、話をしながら二人は霊夢のことを横目でちらちら見ていました。
その仕草が非常にイライラ来るものでした。しかし、霊夢は無視して今おかれて居る状況を考えていました。
霊夢は冷静に考えました。考えの中で都合の良い考えは排除して客観的に考えました。
まず、少なくても穴に落ちたのは事実のようです。霊夢には覚えがありませんが、ここは穴のそこで、見上げた上には光があります。
空は飛べないといわれました。確かに飛ぼうとしても、空を飛ぶ方法が思い出せません。でも、これはお約束では無いかと客観的に考えます。これが、頭をぶつけた影響なのです。
そう、考えるとやはり目の前にいるほのぼのの話だと客観的に考えたのです。
いつの間にか、霊夢の考えは客観的に都合の良いか考えになっていました。
ほのぼのの話なら少なくとも死にませんから。
さてこの話、本当は魔理沙がオーストラリアの大地にエメラルドが埋まっているという話を聞いて、ほのぼのもオーストラリアの大地に埋まっているのではないかと思ったところから始まります。
そう思ったら、筋弛緩剤と何かです。夜神社で眠っている霊夢の静脈に注射して旅のはじまりです。
そして、魔理沙がタグを確認しなかったせいでこれはほのぼのでは有りませんでした。
オーストラリアのエメラルド鉱山を早苗さんと魔理沙が二人※1で歩いていると。
※1 早苗さんはエメラルドってダイアモンドと違った優雅じゃないですかという理由でついてきた。
鉱山は既に先人達の掘削で穴だらけ、霊夢を背負った魔理沙の足元が崩れて穴が開きそこに落ちました。
そうして、三人とも穴に落ちて行く時に頭をぶつけました。
こうして、気を失い記憶を失ってしまったのです。
だから、先に気が付いた二人の中で勝手な憶測で記憶が作られていったのです。
それとは別に、一攫千金を狙って輝夜が発破技師の資格を取り、近くでアリスを仕掛けエメラルドを掘り出そうとしているなんて三人には想像も付きませんでした。
・・・この辺に三人
壁
アリス
壁
アリス
壁
アリス
壁
↓
↓
スイッチ
輝夜
そういう話です。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
9
投稿日時:
2014/01/26 17:39:46
更新日時:
2014/01/27 02:39:46
評価:
5/7
POINT:
510
Rate:
15.29
分類
霊夢
魔理沙
早苗さん
輝夜
オーストラリア
発破
あとやっぱりアリスは爆発させるつもりか