Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『もこたんクッキング(大団円編)』 作者: 戦車タンク

もこたんクッキング(大団円編)

作品集: 9 投稿日時: 2014/02/25 04:35:37 更新日時: 2014/02/25 13:35:37 評価: 2/2 POINT: 200 Rate: 15.00
 今日も妹紅との一日が始まる。
 朝になって目を覚ますとまず真っ先に地下室の電気を点けて光を浴びせてやる。人工的な光だ。もちろん地下室だから太陽の光なんか届かない。その代わりにこうやって朝が来たことを身体に教えてやるのだ。健全な周期こそが健康なる肉体を生む。そういう信念に信仰があった。
 電気に関しては以前河童と永遠亭の先生に頼んで小型の発電所を作って貰ったのだ。これだけ高価な物を用意してもらったのだから、この研究には必ず成果を出さなければなるまい。
 電気のついた地下室へ降りてみると、妹紅は隅の方で膝を抱えてじっと座り込んでいた。首と足につけられた鎖以外、一切着物を纏わないその姿は傷一つなく美しいものだった。あるいはここに来た時より少し肉はついたかもしれない。だがそれさえも元々痩せ気味だった少女の身体にとってはより魅力を艶立たせる要素となっていた。
 その一方で、瞳の色は既に光を失っていた。瞳孔に光を当ててもほとんど反応を示さないのだ。もしかしたら心が折れてしまっているのかもしれない。だがどうでもいい。要は言うことを何でも聞いてくれる身体さえあれば他は必要ないのだ。
「おい、時間だ。起きろ」
 そう呼びかけると、生気のない表情で顔を上げた。そしてのそのそと立ち上がり、じっと事が始まるのを待っていた。その従順な姿は、まるで人形のようだ。
 俺はその所作に満足すると、持って来た木の棒の感触をぽんぽんと自分の手で確かめた。棍棒のようなものだ。面を広くしているので内臓をあまり傷つけることなく肉だけを殴ることが出来る。
 硬さに満足すると、俺は棍棒で妹紅の腹を思いっきりぶん殴った。
「ぐぇ……!」
 妹紅は吐瀉物を吐いた。思わず吐いてしまったのか、最初に吐いてしまった方が楽になると悟ったのかは分からない。げえげえと百年の恋も冷めるような汚らしい姿を何の躊躇いもなく見せていた。
 未だに女に幻想を抱いてる俺にとってはあまりにも見苦しい姿だったので、これ以上見たくなくてその吐いてる背中に向かって思い切り棍棒を振り下ろした。木が背骨に激突する音が響くと共に今吐いたばかりの汚物にびしゃりと倒れた。
「おいおい汚ないな」
 その姿を笑ってやったが、反応が無いどころか立ち上がろうとすらしなかった。腹が立った俺は構わず、そのまま背中を棍棒でぶん殴った。
 俺は何も妹紅が憎くてこんなことをやってるのではない。逆だ。妹紅に美味しい肉になって欲しくてぶん殴ることにしたのだ。
 肉は叩くと繊維が切れてよりうま味を増すらしい。もっとも、本来ならそれは食材になった後の話だが。生きている肉を叩いては逆効果だと人は言うかもしれない。でも俺は古い人間だ。愛情を持って家畜を育てることが美味しい豚を育てることに繋がると信じているのだ。そして愛情とは暴力と一体になっている。
 いわばこれは二人の共同作業だ。俺が殴り妹紅が殴られる。二人目指すところは同じ、妹紅を美味しい食用豚として出荷するために俺はこうして殴り続けるのだ。
 数回殴っただけで、背中は血管が切れて真っ赤になっていた。だがその間妹紅はほとんど悲鳴をあげなかった。歯を食いしばってじっと耐えていた。俺はそれを愛情だと受け取った。妹紅は俺が泣き叫ぶ頭の悪い女が嫌いだと知っているのだ。
「おい、腹の方向け。仰向けになれ」
 一通り背中は殴り終えたのでそう命令した。妹紅はさして抵抗することもなく、仰向けになった。ただ、両腕で胸を抱きかかえていた。乳房を見られるのを恥じているのだ。
 ああ!俺は感動した。こんなにも殴られておきながら!もう既に何度も見られていながら!妹紅は未だに自分の乳房が俺の目に晒されるのを恥じているのだ!こんな清らかな乙女が他にいるだろうか!?いやいない。俺はこの女以外に女を知らない!
 俺は力尽くで両腕をどかせたい想いを抑えながら、あえてそのままにさせた。妹紅の乳が見たい!こんなにも清らかな乙女の乳房を見たくない男なんているはずがない!だがならばこそ、俺は腕をどかせるなんてやり方で妹紅の胸を見るわけにいかないのだ。やるならば彼女の方から、力尽くで、心をへし折り、さらけ出させてやらなければならないのだ!
 棍棒を握る手の力を込めて、俺はその両腕ごとぶん殴った。全力だった。「うっ」という声にならない悲鳴が聞こえてきた。だから俺はもう一度振り下ろした。ぶん殴った。その腕を。乳房をさらけ出すのを守ろうと愚かな抵抗をしたその両腕をぶち壊すためにぶん殴った。何度も何度も。
 腕の骨は人の力なんかじゃそうそう折れるもんじゃない。だが肉は別だ。殴られれば殴られるほど痛みを増して、感覚なんか無くなって、やがて神経さえぐちゃぐちゃにしていくだろう。そして骨が折られることを恐怖するのだ。自らの身を守る術である骨が折られることを恐怖するのだ。
 そのうちに我慢しきれなくなったのか、それとも無意識のうちにだったのか、両腕の拘束をゆっくりと外して乳房をさらけ出した。ダイアモンドのように美しい乳房だった。汚れを知らない、いや知ってるからこそ秘匿されてきた少女の儚き清らかさだった。
 成熟しきらないなだらかな胸はまさしく童女のそれだった。ぷっくりとした膨らみは陶磁器の白き艶やかな色を思い出させ、先端だけ淡い桃色で染まっていた。
 真っ赤になった妹紅の表情は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていた。それが羞恥によるものではないということは知っている。けれどだからこそ美しいと思った。
 少女の美しさというものは羞恥によるものだけではない。汚れを受け入れない心。清らかさを望む心。それこそが少女らしき美しさというものだ。
 俺は思わずマスターベーションを行っていた。妹紅はきょとんとした表情を浮かべていた。すぐに果てた。その桃源郷の如き美しさを放つ乳房に射精した。その時こそ妹紅は、少女は、真に汚らわしいものを見るような呆れ果てた表情を浮かべていた。
 誤解しないでほしいのは、俺は妹紅に興奮したのではない。少女の清らかさに興奮してしまったのだ。性的な衝動を抑えきれなかったのだ。いわば今の俺の目に映っているのは絵に描かれた理想という名の虚像だった。そして一度性的な発散をしてしまえばその幻想は消え失せ、そこにはただの豚がいるのみだった。
 もちろんそこに性欲の残り香のようなものを感じなかったわけではない。だから俺はその胸を棍棒でぶん殴った。汚してみたい。本気でそう思った。この世で最も美しいものの一つを自分の手でぶち壊したくなった。
「う、あ!あ!あ!」
 妹紅は思わず悲鳴をあげた。棍棒に精液と乳房の皮膚がこべりついた。心臓めがけて上から真下に向かって叩き付けた。二度。三度。乳首が引きちぎれて中の肉がむき出しになったので、そこ目がけて棍棒を垂直に振り下ろし、傷口をえぐるように擦り回した。
「ぁ、ぁぁぁあああああ!」
 痛みに耐えきれなくなったのか、声をあげて喘ぎ始めた。水で溺れたような喘ぎ声だった。見ばあまりに強い力で食い縛りすぎて歯の何本かが欠けて口の中が血で染まっていた。
 しかし少女の胸というのはなんて美しいんだろう。きっとこれを切り落として調理すれば牛や豚に引け劣らないほど美味いに違いない。今はもう肉に血が染みこんで駄目になってしまっているだろうけど、今度新鮮なまま切り落として食ってみたいものだ。
 再び胸に思い切り棒を振り下ろす。するとどうやらその衝撃が心臓部分に直接ぶつかって破裂したらしい。びくんびくんと痙攣しながらも、擦れた空気の音が喉から出るばかりで叫ぶことも動くこともしなくなってしまった。
 ふう、と一息吐く。一通り殴り終えたようで妹紅の身体に赤く出血していない部分はもう無くなっていた。元の美しい少女の姿はどこへやら、ただの小刻みに震える肉塊が横たわるのみだった。
 一度外へ出て太陽の位置を確認するともう昼頃だった。結構長い間撲殺し続けていたらしい。俺も妹紅も、そろそろ昼飯を食べたくなる頃だ。
 俺は棚から食べ物を取り出してお湯を沸かし始めた。カップ麺だ。香霖堂で買った物で、どうやら外の世界の食事らしい。お湯を入れて三分待つだけでラーメンが食べられるというのだからなんて外の世界は便利なのだろう。
 醤油味のラーメンには鶏の卵が合う……のだが、ここでミスに気付いてしまった。卵を買い忘れてしまったのだ。
「あっちゃあ……やっちゃったな」
 ここで妥協するのも手だが、どうしても卵を入れて食べたい。それこそ今から街に行って買いに行くのもありだけど、妹紅の血で生臭くなった身体を洗って返り血を落としてまで行くというのも面倒だ。
「……あ、そうだ」
 あるじゃないか、卵。
 そうと決まれば話は早い。俺は沸いたお湯の入ったヤカンとカップ麺を持って地下室へと戻った。どうやら妹紅の心臓も回復したようで、まだ肢体は直りきらないが意識は戻っているようだ。
「大丈夫か?妹紅」
 妹紅は虚ろな目で返事もしなかった。いつもなら蹴りの一つでも入れている所だが、まあいい。俺は今すぐにでもカップ麺が食べたいのだ。
「じゃあちょっと悪いけど、卵もらうな」
 そう言うときょとんとした表情を浮かべていた。察していない様子の妹紅を尻目に、俺は鉈を持ち妹紅の下腹部に思い切りぶっ刺した。
「うっ……!」
 この辺りは骨もあるし色々な物が詰まっているのでなかなか思うように切れない。何度か切れ込みを入れていく内にようやく目的の物にたどり着いた。
「や、な、な、何するんだ!?」
 最近は殴られても臓器を切り取られても動揺することの無かった妹紅も、流石にこれには戸惑いを覚えたらしい。新鮮な反応に少しだけ充足感を抱きながらも、俺はそれを手で掴み卵巣を手で引きちぎった。
「だから言っただろ?卵を貰うんだって」
「――ひっ……ぁ……」
 痛みよりも恐怖心が勝っているようで、顔を真っ青にしながら両足をばたばたと藻掻いていた。手の平に掴んだそれはびくんびくんと血を撒き散らしながら味わったことのない外の空気を堪能しているようだ。
「また生えるんだし別にいいだろ?それにしても本当に良かったな、お前が不老不死で。もしお前が不老不死じゃなかったら例えこの先どんなに愛する人が出来たとしても卵巣奪われて子供が産めなくなるところだったもんな。愛する人の子供を産むっていうのは幸せの一つだろ?俺にはお前の卵巣は奪うけどお前が幸せになる権利は奪えない。まあ与えないんだけどな」
 そんな独り言をぼやきつつ、俺は卵巣をカップ麺の中に入れて、ヤカンからお湯を注いだ。みるみるうちに真っ赤に染まっていく。まあ採れたばかりの卵巣なんだしそりゃそうか。
 三分待ってから、蓋を開けて食べてみる。ぷかぷかと肉片と脂と白い何かが浮いてるが、気にせずに口の中に運ぶ。血なまぐさくカップ麺本来の味は損なわれているが、妹紅の血の味にようやく慣れてきたからか、美味い。
 鶏の卵では到底この味は生まれないだろう。特にお湯に浸かった卵巣はコリコリしてて珍妙な旨味がある。このビジュアルでは他人に出すことは出来ないだろうが立派な料理になっていた。
 スープまですっかり飲み干してしまうと、妹紅にも餌を与えることにした。最近は肉類は与えずどんぐりやその類の木の実だけを与えるようにしている。果たして豚の飼育方法が人間の肉をも美味くするかは分からないが、それもこれも実験だ。
 床に這いつくばってる妹紅の髪を掴み、顔を上げさせて半ば強引に餌を口の中に入れてやる。最近はこうした餌やりにも抵抗をしなくなってきたのだが、どういうわけか妹紅はえずいてしまった。
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……」
 俺にこれ以上殴られたくないのか、妹紅は悲しそうな表情で謝りながら口から吐きだした餌だった物を食べようとした。地べたに舌なめずりしながら吐瀉物を口にする姿はさながら献身的な家畜のようだったが、やはり今度も吐きだしてしまった。
「違うんです……ごめんなさい……」
「いいんだ。気にしなくていいんだよ」
 泣きながら謝る妹紅の肩を掴み、諭してやる。
「きっと身体が食べ物を受け付けなくなってるんだろうな。俺が暴力を与えすぎたから。だから、俺のせいだ。お前は悪くない」
「え……?」
「だから無理して食べる必要なんかないさ」
 そう言いながら俺はナイフを掴み、妹紅の腹に突き立てた。
「直接胃の中に食べ物を入れてやるから」
 そのまま腹を縦に引き裂いていき、内臓を外気へえぐり出した。
「あ、あああがああああ――カ――カ――」
 途中で声帯と肺を繋ぐどこかが切れたのか叫び声は聞こえなくなった。うるさくなくて丁度良い。
 だが医者でもなんでもない俺は人体の構造の知識に乏しく、腹の中に数多くある臓器の中でどれが胃なのか見分けがつかなかった。牛や豚の部位は料理のために少し勉強したがこうして開いてみると人間の物と比べて参考になるほどではない。おかげでいくつか関係ない臓器を切り開いてしまった。
 ようやくそれらしきものを見つけると、皮を裂きその中に直接だんご状の木の実の餌を詰め込んでやった。すぐに傷は塞がるだろうが、零れたりしないように念のため紐で縫ってやった。
「しっかり食えよ」
 白目を剥きながら失禁している妹紅を尻目に、俺は地上へと戻っていった。
 それにしても一度身体の中身を切り開いてみたのは良い経験だった。自分の知識の浅さがよく分かった。人体の構造について知りたくなったので、村に行くか永遠亭に行って永琳先生に聞いてみる必要があるだろう。
 まだまだやることは山積みだ。でもだからこそやり甲斐がある。
 俺の人生はかつてないほどに充実していた。


 数ヶ月後。
 昔お世話になった人を家に招いて、料理を振る舞った。
 どうやらその人の舌には合わなかったようだが、味付けについて親身に考えてくれて夜遅くなるまで熱心に相談に乗ってくれた。こんなに人に優しくされたのは久しぶりだったので、思わず涙が出てきそうになった。
 ついでに、エプロン姿でキッチンに立つ先生の姿を見て、子供の頃幼いながらも恋心のようなものを抱いてたことを思い出したけど、それは俺だけの秘密だ。思い出というのは硝子の向こうで眺めるから美しいのであり、手にとってじっくりと確かめてしまえばそこに存在する微かな汚れでさえきっと耐えられなくなるだろう。
 先生を人里まで送って帰ると、俺は地下室に降りてきた。妹紅の家畜としての仕上がりは上場だった。
 薄汚れた部屋に住む、鎖に繋がれた傷一つ無い真新しい少女。
 少女といっても、今はだいぶ豚らしく成長してくれた。来た頃はアバラが見えるほどに痩せていたその体には肥えた中年女性のようなだらしない贅肉がたっぷりとのり、乳房もだらしなく増え垂れていた。一見醜くも見えるのだが、性欲も食欲もそそられる肉になってきている。
 最近は常に笑顔を浮かべるようになった。永年生きてきただけあって適応力のある少女だ。もうここから救われることがないと悟ると、この暮らしを肯定し、その中で幸福を見つけるよう努力をし始めた。そうするように数ヶ月かけて教育してきたのは俺だ。家畜は非科学的な話ではあるが、愛情を持って育てると肉が美味くなるらしい。
 もちろんそれは表面上の幸福だろう。心の奥底にどれだけの怒りや苦しみを抱えているのかは知らない。でもそれでいいのだ。上辺だけだろうが偽物だろうが繰り返していく内にやがてそれが本物だと錯覚していくものなのだから。
「それじゃ、今日もやるか」
「はい」
 ニコニコと笑顔を浮かべながら妹紅はそう言った。素直に従った方が、自分を偽った方が苦しみは少なくて済むと悟ったのだ。
 持って来た注射器を取り出して、妹紅の腕に刺してやる。数分もすると、妹紅は自分の力で立つことも指を動かすことも出来なくなる。永琳先生から作って貰った薬だ。全身の感覚を無くす麻酔で痛みも苦しみもなくなる。
 動かなくなった妹紅を俺は棍棒で滅多打ちに殴る。こうして殴ると本当にただの生肉を殴っているようだった。本当は泣き叫ぶ姿を見たいのだが、筋肉は痛みを感じると硬直してしまうようなので仕方ない。
 殴られても痛みを感じない妹紅は、泣いたり叫んだりしない。する必要がないし、すればするほど哀れになるだけだ。その代わりに時々悲しそうな表情を浮かべていた。ただ食される為だけに存在している、ただの肉塊だった。
 乳を殴ると、破裂したように白濁した液体が飛び出てきた。母乳だ。環境が変化してホルモンに異常が出た為か、頻繁に出て毎日絞らなければ張ってしまい苦しがるようになってしまった。いちいち絞るのは面倒だが、新しい商品が誕生したし、それにこれは俺たちが愛し合っている何よりの証拠でもある。
 一通り殴り終えたら、今度は運動をさせなければならない。麻酔の効果が切れるのを待ってから、今度は違う注射器を用意した。
 その注射器を見ると妹紅の目の色は明らかに恍惚とした物へと変わり、待ち焦がれるように舌をだらしなくぶら下げ犬のような息遣いをし始めた。待ちきれずに股に伸ばしていた手を鎖で拘束し、猿ぐつわをはめた。
 針から血管に直接液体を注入する。いわゆる媚薬というものだ。媚薬といっても普通の人間ならば脈拍が異常に上昇し心臓発作で死んでしまうぐらいの代物なのだが、不老不死なので大した問題ではない。これを注入すると体中の感覚が敏感になり、慣れないうちは触れるだけで失神するほどだ。妹紅が従順になってくれたのはこの快楽のおかげがある。最初にこれを打った時以来、脳が少しバカになった。
 注入すると同時に、妹紅は声にならない声をあげながら失禁した。脱糞しないだけいつもよりマシといえるだろう。生理現象すらこれ以上ない快楽と化すのだろう。暴れる妹紅を押え込み、妹紅の膣に挿入する。性交などと呼べるほど人間的なものではなく、種付けか、あるいは自慰行為の延長線上のようなものだ。
「ぶひいぃぃぃぃ!ぶるぅぅうぅ!ぶぃぉぃぉぉおぉぉ!ぉおおおぉっぉっお!」
 津波のように押し寄せる快楽に、妹紅は雄叫びのような声で鳴いた。後ろ姿しか見えないので分からないが、きっと顔面は涙と鼻水と涎で酷い有様になっているだろう。叫んでる最中に歯を食いしばりすぎたのか、血と歯がドボドボと溢れていた。
 これほど人間として退化しようと油断はできない。この間なんか種付けの最中に首を絞めて俺を殺そうとしてきたのだ。それ以来手足を拘束して後背位のみ行うようにしている。
「ははは、気持ちいいか?」
「おっおっおっおっおっおっおっおっおっおっおっ」
「そうかそうか」
 もちろん俺も性的な興奮は感じていた。でもそこに女としてへの愛情はない。あるわけがない。人間は人間にだけ恋をするのだ。動物に恋なんかしない。家畜並みの愛しかそこには生まれるはずがない。豚とセックスするとこんな気持ちなのだろうと思った。男は穴さえあればなんでもいいのだ。
 血管が浮き出る白い尻を思い切り叩くと、金切り声をあげた。同時に水気の多い下痢が肛門から噴出した。不快感を覚えないわけではないが仕方あるまい。既に理性なんか吹き飛んでいるのだろうから。
 肛門から出た下痢を妹紅の真っ白な髪に塗りたくってやる。薬のせいで嗅覚もおそらく何十倍にもなっているのだろう、自らの髪を汚すその異臭により一層激しく腰を振り始めた。おぞましい臭いというのは性的興奮を促すものだ。その指を口の中に入れてやると喜んで舐めた。
 もはや留まることなく溢れ出る糞尿を妹紅の後頭部に投げつけながら俺は射精した。糞尿と精液の匂いが膣内に充満した。俺が射精中だということに気付かないのか、それともどうでもいいのか、妹紅は延々と腰を振り続けていた。
 この瞬間は本当に気持ちが良い。受精の瞬間。命が誕生していく瞬間。それは本能だ。人間だけではなく自らの子孫を残したいという願望はどんな生命も持っている。この瞬間、俺は動物になるのだ。受精し、女に生命を植え付け、子孫の誕生を約束する。この快楽だけはどんな物にも変えがたい。
 勿論、汚い家畜との子供なんか願い下げだが。


 俺は食材と一緒に料理の修業をし続けた。
 先生に味を見て貰ったり、色んな人に助けて貰いながら、ようやく満足のいく料理を作れるようになった。
 そして俺は小さな店を開いた。人間の里に建てられるほどの資金は無いので郊外だが、口コミが広がりちょっとづつだがお客さんも増えてきた。人間の里と森の間ぐらいの所なので、妖怪も人間も来やすいというのは繁盛した理由の一つだったかもしれない。
 今では、隠れた名店として噂されるほどの料理店になった。
 ある日、永琳先生がこの店に尋ねてきた。この店を起こせたのは永琳先生のおかげでもある。感謝の意を込めて、その日は貸し切りにして思う存分に振る舞った。
「――お待たせしました。特選卵のスープです」
 それを見た永琳さんは、おかしそうにその中身をスプーンで掬って尋ねた。
「ふうん……これは、あの娘じゃないわよね?」
「ええ。これは本当に貴重な物で、数ヶ月に一つしか産れないんですよ。今回永琳さんのために特別に用意しました」
「良い趣味してるわよね、貴方もお客も……一つ聞きたいんだけどこの店に来るお客は、ここで出る食材について知ってるのかしら?」
 俺は肩をすくめた。
「さあどうでしょう。もちろん聞かれたら豚肉ですとか鶏肉ですとか答えますけど、お客様としてはどうでもいいんじゃないですかね?お金を出して、美味しい料理が出てくる。それがお客様の求めてる事です。誰もがそこに書かれている事を鵜呑みにして、人間の肉を食べてるなんて思わない。美味いものさえ食えればそれ以外の事なんて気にしないですよ。ああ、でも妖怪は知ってるかもしれませんね。食べ慣れてるでしょうし。でも奴らは告げ口なんてしないですよ。ここが無くなれば美味い人間料理を食べられる場所が無くなっちゃいますしね」
 永琳先生は、急用が出来たと言って結局皿には一つも手を付けずに帰ってしまった。食べて貰えなかったのは残念だけど、仕方あるまい。残飯は妹紅にでも食べさせよう。
「そうだ、今度先生を豚小屋に招待しようと思ってるんですよ」
「先生って……ああ。貴方が寺子屋で教わってたっていう上白沢慧音のこと?」
「はい。この肉で料理を作るために凄い協力してくれましたし、店を出したって報告した時もすごい喜んでくれたんです。涙まで流してくれて……俺、本当に嬉しくって。だからそんな先生には本当の姿を見せたいなと思ったんです。それに最近友人がいなくなって悲しんでるから、自分よりもっと可哀想な人間を見れば元気出してくれるんじゃないかって」
 永琳先生は、帰り際に一つだけ尋ねてきた。
「ねえ貴方。今、幸せ?」
 それに俺は、自信を持って答えた。
「幸せです。だって夢を叶えられたんですから!」
もう覚えてる方もいらっしゃらないとは思いますが、続編です。入院などしていて遅くなってしまい申し訳ございません。
また、クッキングと言いながらも食事や料理の描写が少なくなってしまいました。反省。
戦車タンク
http://pixiv.me/t_tank
作品情報
作品集:
9
投稿日時:
2014/02/25 04:35:37
更新日時:
2014/02/25 13:35:37
評価:
2/2
POINT:
200
Rate:
15.00
分類
藤原妹紅
カニバリズム
簡易匿名評価
投稿パスワード
POINT
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2014/02/25 21:28:49
この食材、すっかり『出来上がって』ますね。
ハッピーな料理人の恩師を招いての食事会に祝福の言葉を送ります。

地 獄 に 堕 ち ろ ! !
2. 100 まいん ■2014/04/24 18:26:02
これも愛の成せる業だなぁ。
もっと、もっとだ。 安寧を与えるな。
もっと、もこたんに絶望を!!!
名前 メール
評価 パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード