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『「ぞいぞく嫌悪」』 作者: 赤川辺!
「妖忌その傷、誰にやられたのじゃ!!!!!
「やられたのじゃ。マミゾウ治療してくれ!!!!」
「酷い傷じゃゾイ!!!本当に誰にやられたのじゃ!!」
「・・・孫娘じゃ」
「ジジイィ!ゾイxixix」
妖忌とワシは紫に操られた霊夢に同居していた神社から追い出されたゾイ。
それで、ワシ。妖忌の立派なのに騙されてもう妖忌無しでは生きられなくなったゾイ。キャ!恥ずかしいゾイ!!
しかし、それいま少し後悔してるゾイ。
「治療は痛くないのにして欲しいのじゃ」
「駄目じゃ血が止まらぬゾイ」
「塗り薬で直して欲しいのじゃ」
「傷口を焼くゾイ!」
「嫌じゃ!!痛いのは嫌じゃ」
妖忌の奴は年甲斐も無くダダをこねおるいゾイ。ワシは、それを無視して火術を使って鉄っぽい金属を焼いて妖忌の傷口に押し当てたゾイ
「ヒグウ!!!!!!!!?_」
「気を失ったか仕方ないゾイ」
ジziイイイイイイイと傷口は焼けて止血終了だゾイ
縫合には時間が掛かった。百針以上だぞい。
いったい、孫娘とはいったい何があったんだゾイ。
翌日
「くぅ、ここは何処じゃ?ワシは?」
「起きたか、妖忌。お主は孫娘に切られて瀕死の状態で戻ってきたのじゃ覚えていないゾイ?」
「馬鹿な!!!!ワシが孫娘に切られたじゃと??そんなはずは無いのじゃ」
「しかし、お主は孫娘にやられたと言ったぞ」
「ぬう」
「まだ起きるなゾイ傷口が開くゾイ」
「嫌じゃ、寝たきりジジイにはなりたくないのじゃ」
妖忌は起きたが、記憶が混濁しているようだゾイ。妖忌の孫娘、・・・妖夢はいったい何の恨みがあって妖忌を切ったゾイ
……しかし、思い当たる節は結構あるゾイ
「マミゾウ、ワシを誰だと思っているこの程度の傷で床に伏すほど耄碌しとらんのじゃ」
「お主は格好のいいことは言うのだが、耄碌していたから孫娘に切られたのじゃろ?」
「だから、ワシが孫娘に切られるはずは無いのじゃ」
「何故ゾイ???」
何故言い切れる?ワシには分からないゾイ????????????
でも、その理由をすぐに知ることになったゾイ
「おい、糞ジジイ!!居るか?」
「ぬぉぉぉぉ????妖夢??」驚いて大量に鼻水をばら撒いたゾイ
怒り狂った妖夢が急にワシ等の家に怒鳴り込んで来たゾイ
妖忌を切って怒りがまだ収まってないぞい
「テメェェこの野郎、私の刀を模造等とすり替えて質入しやがって!!!!!」
ワシ等が住んでいる茅葺屋根のお家に、妖忌の孫娘である妖夢が殴りこんできたゾイ
青筋立てて怒っているゾイ
妖忌の奴はその表情に慄いて、耄碌ジジイのようにせんべえ布団を被ったゾイ
尻が出ていてダサいゾイ
「待つのじゃ!!妖夢!!ワシは留守じゃ!!」
「おい、それで許されると思ってんのかこのタコジジイ!!!!」
一閃、妖夢は妖忌の尻を蹴り上げたゾイ
土間からこの距離の間合いでよくやったものじゃ
「ヒィィイ」
「・・・まあまあ、その妖夢もう少し落ち着くゾイ」
「っるっせぇんだよ。ゾイダヌキは黙ってろ」
この餓鬼は凄く生意気だゾイ親の顔を見てみたいゾイ
「誰に口を聞いているのだゾイ!!!」
「あ??その糞ジジイの内縁ならくっそババァじゃ!!!」
そうじゃのう
「妖夢すまんのじゃ。すまんのじゃ」
「詫びはいらねえから、さっさと質入した金を返せジジイ!」
「すまんのじゃ、すまんのじゃ」
ケツが腫れあがってダサい状態の妖忌はさらにダサいゾイ
「もう一回切られたいのかジジイ!!!」
「ふん、それは無理じゃの」
そんなのが急に態度を変えたのじゃなんじゃ?
「何が無理だってジジイ??」
「まあまあ、二人ともいい加減やめるのじゃ。同族でいがみ合ってもいいことは無いゾイ」
仕方ないゾイ仲裁に入るゾイ。
「っるっせえ!!ババア!!!」
「ゾイ!!!」
「それで、何が無理だってジジイ?ことと次第によってはもう一度ここでぶった切る」
「ふん、そのような模造刀でワシを切れると思うか?」
「現に妖忌、お主切られているゾイ」
「違うのじゃ、孫娘はワシを叩き切ったのじゃ!!最強剣客のワシがこのようなヒヨっこに切られるものか!!」
「うるせぇ。叩き切れぬものなどあんまりねえぇえええええ」
「まだまだ甘いのじゃ!!」
・・・妖忌の奴はまた余計な怪我をしたゾイ
それから、妖夢は質入で借り入れた金を奪い返して帰って行ったゾイ
・・・使われる前で、まあ、良かったゾイ
それから、二日後のことじゃった。妖忌の傷は思ったより早く癒えて惰眠を貪るくらいまでには回復したゾイ
そんな日の夕刻のことじゃったゾイ
あの餓鬼がまた来たゾイ
眼を紅くして
「・・桜ババアに追い出された。妖忌ジジイは私の刀以外にも白玉楼の物品を質入していた。ジジイの同族は信頼できないって追い出された!!!」
「いい気味じゃワシを叩き切った罰じゃ」
「もはや呆れて何もいえぬゾイ
「・・・それでジジイ、ババア、ここに住んでやるから感謝しろ」
こうして、妖夢がワシ等と同居することになったのじゃ
また無駄な食い扶持が増えたのじゃワシもう駄目だと思うのじゃ。
- 作品情報
- 作品集:
- 9
- 投稿日時:
- 2014/03/17 12:42:50
- 更新日時:
- 2014/03/17 21:42:50
- 評価:
- 4/6
- POINT:
- 460
- Rate:
- 13.86
- 分類
- てんかさこあぜい
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