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『花の冠』 作者: 戸隠
おねえちゃん!花の冠だよ!!
こいし?
おねえちゃんにあげる!!
へぇ、お燐なら喜ぶんじゃない???
「違うよ、おねえちゃんにあげるんだよ」
「だから、お燐でしょう?何を言っているの?」
こいしは高く高く上って地上に出た。それから、たくさんたくさん歩いていくと、たくさんたくさん花が咲いていた。
とても、綺麗な花だった。一通り花を楽しんだ後に大好きな姉、さとりにお土産をということで花の冠を作った。
余り花の冠なんて作ったことが無いので少し不恰好な出来合いの冠が出来たが、こいしの気持が詰まっていてとてもやさしい物が出来上がった。
それから、しおれてしまわぬように大事に持ってそれでも急いで地底に帰ってそれを、さとりに渡そうとしたのだった。
「何を言っているの?おねえちゃん??お燐はおねえちゃんじゃ無いよ!!」
「ああそうか、こいしにはまだ説明していなかったね。あなたが居ない間に私はあなたのおねえちゃんやめたの」
「え?なんで???」
「嫌いだから」
「そんな、おねえちゃんは私のこと大好きだよ」
「お燐はあなたのこと大好きよ。おねえちゃんでいいじゃない」
「そんな!!おねえちゃんはおねえちゃんしかいないよ」
「そういうあなたの一方的なところが嫌いだから、私はおねえちゃんをやめてお燐におねえちゃんしてもらうことにしたの」
さとりの決意は固くて、こいしのことは妹として見ていない。さとりにとって今の妹ポジションはうつほだった。
そして、うつほのポジションにこいしが来ているからさしずめペットと言ったところだった。
「・・・・・・・おねえちゃん。・・・おねえちゃん」
「ほうら、あなたのおねえちゃんが来たみたい。それあげれば???」
こいしの帰還を聞いて、お燐が駆けつけた。新しいおねえちゃんとして迎えに来た。すると、こいしが持っている花の冠が目に付いてお見上げだということを悟りうれしいかおになった。
「こいし様、あたい、おねえちゃんになりました」
「お燐はおねえちゃんなんかじゃない!!!」
「でも、さとり様がこいし様のおねえちゃんをやめた以上。誰かがおねえちゃんを引き受けないとおねえちゃんの血統がさとりおねえちゃんの代で途絶えてしまいますよ」
「たとえ、おねえちゃんの血統が途絶えたとしてもおねえちゃんはおねえちゃんしかいないの」
「意味不明だし、後は二人でせいぜい姉妹愛でも楽しんでいて」
さとりは、こいしのおねえちゃんが来たので自分の妹のうつほのところに行ってしまった。
「ねえ、お燐」
「いやだなあ。おねえちゃんって呼んで下さい」
「お前さいつまで、ふざけてるの???」
「こいし様がおねえちゃんって呼んでくれるまでですよ」
「お前はさ私とおねえちゃんどっちが怖い??」
「こいし様です」
「分かったの??次に私のおねえちゃん語ったらその尻尾なくなると思えよ」
「分かりました。どうすればいいですか??指示をお願いします」
お燐にとって、さとりは飼い主だがさして怖くなかたった。怖いのは今目の前に居る、妹のこいしだった。
「おねえちゃんに拷問かましてでも、この花の冠を頭にかけてあげるのおねえちゃんに似合うと思うから。お願い手伝って」
「さとり様は良い妹を持ったと泣いて喜ぶでしょうね」
問題は、拷問に屈したさとりに頭が残っているかそれだけだった。
「うつほ、おねえちゃんが遊んであげる」
「さとり様どうしました?」
「だから、おねえちゃんが遊んであげる」
「ああ、おねえちゃん」
「そうよ。おねえちゃんよ」
「こいし様がよくおねえちゃんって言ってますね」
「だから、うつほが私の妹じゃない」
「え?そうでしたっけ???」
「そう」
「ああ、そうでしたか!!!私はさとり様の妹でしたか!!!はいはいはい、そうでしたか」
「なにして遊ぶ????」
「ところでおねえちゃんとか妹ってなんですか??」
「この糞烏」
二人がかみ合わない会話していると背後には、こいしとお燐姉妹がやって来た。それから......
戸隠 戸隠
戸隠 げげ!! 戸隠
困った戸隠!!
にもぉ
戸隠
- 作品情報
- 作品集:
- 10
- 投稿日時:
- 2014/03/26 12:16:39
- 更新日時:
- 2014/03/26 21:27:09
- 評価:
- 4/5
- POINT:
- 430
- Rate:
- 15.17
- 分類
- こいし
- さとり
- お燐
- うつほ