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『世代を超えた大作』 作者: ラビィ・ソー
1960年。経済成長に沸く日本のある街で、一組の夫婦が生まれようとしていた。
町工場で働く幼忌は、実に半年かけてお金をため、春江にダイヤモンドの指輪を
プレゼントした。
「俺、本当は勉強したかった。車の一台でも設計したかった。でもいいんだ。俺はお前と一緒になって、
この仕事と、お前と、添い遂げるよ。この指輪が、そのしるしだ。」
「うれしいわ。佳き妻になります。」
春江は、幸せの夢心地とともに、家庭を自らの夢に優先した、男の哀愁を感じ取り、
幼忌への愛情は一層深まった。
時は流れて、2014年。
「春江おばあちゃん、リモデル・ブライダルで、おばあちゃんの指輪、こんなに素敵に
仕上がったよ。」
「よかったわね〜愛ちゃん。幸せになるんだよ。」
「うん!幼夢ったら、今度設計した車がモーターショーに出るから、張り切ってるのよ。」
春江は、天国の妖忌に向かって語りかけた。
「愛ちゃんは本当にあなたの孫ですよ。あなたのもう一つの夢、愛ちゃんがかなえてくれましたよ。」
愛の手元の指輪は、そのときキラリと輝いた。
今風のスタイリッシュな装いに生まれ変わったその指輪の輝きは、
当時と何一つ変わることはなく、愛する人を思う女から女へと、
引き継がれるのだ。
「これがわが社の新作、『子宝オポッサム・産んだそばから捕食され号』です!」
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/04/02 22:26:12
更新日時:
2014/04/03 07:26:12
評価:
5/13
POINT:
520
Rate:
13.63
ありがとうございます。
ハートフルな作品は、書く者の心もなごんで、よいものですね。
世代を越えた愛は、カリスマネーミングでぶち壊しとなった……☆
愛ちゃんはちょっとしたミスです(笑)
妖忌じいさんも天国でずっこけてますねw
じゃあトガさんも、私と同じくシェイクスピアレベルの作家ってことですね。
少なくとも日本では産廃に限らず全作家中トップ2でしょうね。すごい!^0^
家族向けのミニバンとして優秀なネーミングですよね!*^^*