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『四月十一日の桜は花弁が落ちて葉桜だった。』 作者: ヘルニア
「レミィ来て」
「いいえ、パチェ。いかないわ」
「こっち暖かいわ」
「私はそこにはいけそうもない」
「私がいけたのだから、レミィも来れるよ」
「いきたくないの」
「お願い来て、ほしい」
「いいえ、いかないわ」
「でも、お願い親友の私のお願いなの」
「親友ならわかって」
「わからない。お願いお願い」
「そうね、ならすぐにはいけないけど良い?」
「いつ? どれくらい後? 1時間?」
「子供のお使いじゃないのよ」
「じゃあ、2時間?」
「お昼寝の時間も無いわ」
「それなら、3時間?」
「咲夜を愛でて遊ぶ時間もない」
「4時間?」
「4ってしとも読むわね。不吉よ」
「5時間?」
「時間単位っていう考えをやめて」
「秒? 分?」
「年」
「ながい」
「パチェ、貴女のことは大事な親友だと思う」
「私もレミィのこと親友と思う。だから、早く来て」
「それでも、貴女とは距離が出来てしまった」
「そんなことない。今だって目の前に居るの」
「いいえ、そこは凄く遠い。いつかはそこにいけるかもしれないけれどそれまで待って居て」
「嫌」
「……パチェ」
「何? こっちに来るになった?」
「ねえ、パチェ」
「だからなあに? 大事な親友レミィ」
「……貴女は死んだのよ」
「……!」
「さようなら。また会いましょう。大事な親友」
「お嬢様、先ほどから独り言って危ないですよ」
「……そうね」
ヘルニア
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/04/08 14:11:39
更新日時:
2014/04/08 23:11:39
評価:
6/9
POINT:
690
Rate:
14.30
分類
レミリア
パチェさんはもう。