新酒

ぷはぁ〜うめぇ〜
魔理沙さん！仕事中に酒を呑まないでっす！！！
るせえな、これは酒だが飲酒じゃないぜ
ひまわり焼酎飲むのが飲酒じゃないっすか？？？？






　この魔理沙さんが呑んでいるのは、最近幽香さんが売り出した酒っす。

　リグルさんと新たに契約して作ったひまわり畑で特別栽培したひまわりを焼酎で漬け込んで作ったっす。

　美味しいっすが、なかなか販路が見つからないところっす。

「だからよ。これはよ。試飲だぜ！！！」

「試飲って、戸隠を騙しても幽香さんに見つかったら殺されるっす」

「るせぇ！！！うめぇ〜！！！１」

　魔理沙さんは戸隠の大事な忠告を無視してまた呑んだっす。

「だいたいよぉ。よわなきゅ、こんあ仕事やってられんぜ」

「魔理沙さんは朝から種１個も拾ってないじゃないっすか」

「だちょお？？？？まあいいや、ああうめぇ！！！」

「ちょっと」

　魔理沙さんは完全に酔っていたっす。落ちてる種も拾わず、酒ばっかり呑んで居るっす。

「だいたいちょ、わたしぃの拾ったたねねは何処にいちぇると思う？」

「魔理沙さんが拾った種はだいたい家畜の餌になっているっす」

　魔理沙と戸隠の班は品質の一番悪いのを拾って居るっすから。

「そうなぜ、かじくだぜ！うめぇ！！！！だぜ」

「意味分からないっす」

「ああ、私もそう思っていたところだ」

「え？」

　あううう！！！！ここで幽香さんが見回りに来てしまったっす。

「よう！幽かおぉる！！お前ものむか？？」

「魔理沙さん！」

「ほぉ、その酒をか？？？」

「そうだぇ！！魔理沙さんまが蔵からぬす、借りてきて酢まで腹にいれておくんだぜｑ」

　そういうとまた魔理沙さんは飲酒を重ねた。

「魔理沙さん！やめるっす。今すぐ、謝るっす！！！１」

「はぁ？？？？あやまるぅのは、ちょがくしだぜ！！うめお！」

「・・・幽香さん！ごめんなさいっす。戸隠の監督不行き届きだったっす」

　ひとまず戸隠は謝ることにしたっす。連帯責任は逃れられそうに無かったすからせめて、死なない程度にして欲しかったっす。

「ふむ、じゃあ魔理沙を戸隠の手で罰しろ」

「え？でも、戸隠は作者っすから作中で犯罪わまずいっす」

「ぎゃははは！そうだぜぇｘゆがのばがめ！ちょがくしは馬鹿作者ぜ！！！作中で犯罪は倫理的にまずいの！」

「ほぉ、そうか？？？」

　まずいっす。幽香さんが笑っている。あの笑顔はとても怒って居るときの顔っす。

　あ、戸隠は無駄にサードアイが生えて居るので誰が何を考えているか殆どわかるっす。

「ままままっま！魔理沙さんほんとに本気で謝るっす！！！！」

「ごめんちょうう！！！ゆうちゃ！！！ごめんとおお！！！」

　もはや、魔理沙さんは完全に泥酔しているっす。玉露

「そうか、今日は魔理沙の命日か」

「あへ？！！！！！」

　魔理沙さんは連れて行かれてしまったっす。












　魔理沙さんはぐいぐいと今でも酒を呑んで居るっす。

「うぅうぅうぅうううう」

「幽香さん？　これはいったい？？」

「リグルこれは魔理沙だ」

「え？　でも。あ、でもあの服は魔理沙」

　酒蔵の近くにある事務所の応接間で今後の販路について相談しに来たリグルさんは見つけたっす。

「シャンパン魔理沙を魔理沙がやりたがって居たんでな。ちと早いが夏のボーナスだ。なに、まだ意識があるように設定しろと戸隠に言っておいた」

「ぅえぅうぅうぅ」

「は、はは、はははははは」


　そのおぞましい姿に、リグルは顔を引きつらせて笑うしかなかった。