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『超高齢者戦隊ババレンジャー【第10話】(前編)』 作者: どっかのメンヘラ

超高齢者戦隊ババレンジャー【第10話】(前編)

作品集: 10 投稿日時: 2014/05/03 00:39:46 更新日時: 2014/05/03 09:39:46 評価: 4/4 POINT: 400 Rate: 17.00
地底の病院の一室、古明地さとりの病室に紫が入ると、病床につくさとりの横でこいしはりんごを剥いてあげていた。
「こんにちわ、こいしちゃん。お見舞いに来たわ。」
「あ、こんにちわ紫さん。」
こいしは笑顔で紫に挨拶した。
「こんにちわ。さとりさんの調子はどう?」
さとりは二人に対し何も反応を見せなかった。ただぼんやりと焦点の合わない目で中を見つめているだけだった。
「ええ、幸い命に別状はなかったけど。」
さとりはりんごとペティナイフをベッド脇の机の上の皿に置いた。
「もう第三の目は戻らないんだって。私達悟り妖怪は第三の眼に異常が起こると精神に影響が出てしまうの。私の頭がおかしいのもそのせい。おねえちゃんはほとんど自分の周りの物に興味を抱かなくなってほとんど寝たきりになってしまったわ。」
紫はさとりの顔を見た。さとりは宙をぼんやりと見つめ続けていたが、ふとこちらに目を合わせた。さとりの表情は何一つ変わらなかったがその眼は何かを訴えているかのようだった。
「さとりさんの介護は大変ね。お姉さんがこんなふうになってしまって・・・申し訳なかったわ。私達の力不足で・・・。」
「気にしないで。私にはお燐がいるし大丈夫。それにお空やおねえちゃんがこうなっちゃったのはあなたのせいではないんだから・・・。」
こいしはまたりんごとペティナイフを手にとって皮をむき始めた。
「私は大丈夫よ。おねえちゃんはいままで頭のおかしい私のことを精一杯見守っててくれた。こんどは私が見守る番だから・・・。」「あなたは頭のおかしい子じゃないわ。とても聡明で観察眼のある子よ。」
紫は少し苦笑いしながら言った。
「そうかな?よくわからないけど・・・。」
こいしも少し苦笑しながら返した。
「それでは私は失礼するわ。」
「最後に一つだけいい?」
こいしは席を立って紫の前へ歩み出た。
「約束して欲しいの・・・。お空の・・・・おねえちゃんの仇をとって・・・・絶対に・・・・。2人をこんな目に合わせた奴らを絶対に許さないで・・・。」
紫は微笑みかけた。
「もちろんよ・・・私も許すつもりはないわ・・・。」
そして紫はこいしをセにすると病室を出て行った。こいしはさとりの元へゆくと手を握った。悟りもわずかに握り返したような気がした。
「おねえちゃん、私がずっとついててあげるから・・・心配しないでね。」
窓の外では黄色く色づいたイチョウの葉が風に揺れていた。




「超高齢者戦隊ババレンジャー第10話・狂気!月光の歌姫!」




「やっぱりガッデムバカ十字団の連中は幻想郷の有力者を潰しにかかっているようだぜナニーズ。」
「私の思った通りね・・・。」
幻想郷一ファンキーな焼き鳥屋で店主の妹紅と紫が話し合っていた。紅魔館の門番の証言で幻想郷の倉庫街の一角で大量のミイラ死体が見つかったこと。そしてそのほとんどが麻薬の密売に関わっていたゴロツキだったこと。そして麻薬を密売していたのが例のバカ十字団であることが判明した。美鈴は犯罪組織に関わっていたため罪に問われていたが直接売買や斡旋をしなかったことと情報提供をしたと言う2つの理由から不問となり釈放された。
「守谷の殺人、行方不明事件と来て命蓮寺の占領と稗田暗殺事件、そして今回の紅魔館の事件。どれもこれも幻想郷の有力者ばかりだ・・・次はどこが狙われるか・・・?」
ほかの4人はあいかわらす焼き鳥の取り合いで陰毛ファンネルやらや脇の下スメルシャワーやらえげつない技の応酬を繰り返していた。
この4人のせいで満員御礼の妹紅の店も彼女たちが来るだけでがらがらになってしまうほどだ。
「するとだ、次狙われるのはファッキン・ジャスティス野郎の閻魔や地底のレッドネックの鬼や冥界じゃないかと思うんだが・・・。」
「それはどうかしら?彼女は幻想郷を支配すると言っていたわ。幻想郷の辺縁地域であるそれらの場所よりもっと中心部から襲ってくる気がするわ。」
妹紅は焼き鳥にタレを塗りながらふむふむと考えた。
「とすると博麗神社が危ないか・・・あんたの家は大丈夫なのかホーミー?」
紫は胸を張って答えた。
「大大大丈夫の百点満点オーケーよ!うちのこたちは優秀なんだから!その証拠に私の家の様子を見せてあげるわ!スキマ・オープン!」
紫はスキマを広げた。
「ふえええええ!!きもちいよぉおおおぉおぉ!!けーねせんせ!けーねせんせ!!ああああん!!こしがとまんなひいいいい!!!おちんぽおおおおお!!おちんぽびゅううびゅうあくめいっちゃうううううううう!!!あびゃあああとんじゃううううう!!!!!おちんぽばかになっちゃあうううううううううう!!けーねせんせのしんぴんきょうしまんこでいちゃうううううう!!!!おちんぽあくめでひんじゃあうのおおおおおおお!!おちんぽみるくだいこうずいなにょおおおおお!つきまでとどけおちんぽみるくうううう!!!!!」
「ちぇえええんはぁぁかわいいよかわいいよ!!!ふたなりにんぽおちぇんちぇんがけーねあくめきめてかわいいよせかいいちかわいいよふたなりおちんぽこみるくびゅーびゅーしててかわいいよかわいいよせいかいいちかわいいようへえええええちぇんのかぁいいおちんぽあくめみながらわたひもいっちゃうううううう!!おまんこでとんじゃうううう!!おまんこでんぱとんじゃううう!!ふぉっくすてぃーびーになっちゃううううう!!おまんこあくめきめちゃうのあびいいいいいい!!!!ふたなりちんぽしゃせいかんしょうおなぬさいこおおおおお!!!うぃーあーざわん!!!うぃーあーふぉえーばー!!!うぃーあーへんたいめすどれいでしゅううううううう!!!」
紫は何も言わずスキマを閉じた。
「・・・・いまのは何だ紫さん・・・。」
紫は冷や汗をかきながら答えた。
「フ・・・・フランス語のレッスンですわおほほほ私ったらセレブでスノッブですのでうちの子にフランス語なんて教育してますのよおほほほほほ!」
「・・・・あんなみさくら語みたいなフランス語があるかいアホンダラがああああ!!!」
その後妹紅がスキマ経由で八雲家に突入、藍と橙と紫に5時間半もの説教をした後慧音を奪還したのであった。




竹林の中に年老いた男がひとりいた。彼は竹林の竹を刈りそれを竹竿やかごやその他いろいろなものに使っている老人だった。
彼は他人が嫌いで竹林の中に住んでいた。普通の人間であったが類まれな方向感覚を持っていたため迷いの竹林ですら道に迷うことはなかった。ちなみに妖怪は里や博麗神社で売ってる撃退用の札や破魔矢で撃退している。
彼はこの他の者達がわざわざ踏み入ることをしない竹林の中で良質な竹を見つけ色々な竹細工を売って生計を立てていた。細工物の出来も優秀だったったため彼の竹細工は里でも有名で「竹取の翁」という愛称で呼ばれていた。
彼がいつもどおり竹林で竹を刈っていると、竹やぶの向こうに人のような影が見えた。
(妖怪か・・・?もしかしたら迷った人間かも知れんが・・・。)
すると人影はだんだんとこちらに歩み寄り始めた。
老人は破魔矢を弓にかけ構えた。
「誰だ!?人間か?」
「こんばんは〜。」
闇に鈴のように可愛らしい声が響く。女、それも少女の声だ。しかし油断はならない。そうやって安心させて隙を突くような妖怪かもしれない。
「姿を見せろ!」
すると人影はだんだんと老人に近づいた。老人の眼の前に現れたのは茶色いワンピースに羽根のついた変わった帽子をかぶった少女だった。しかし彼女の背中と耳から生えている羽根が彼女が人外であることを語っていた。
「貴様人間ではないな!!わしを食う気か?!」
少女は美しく可愛い声で答えた。
「あらあら〜物騒なもの持ってますね。そんな危ないもの人に向けるなんて悪い人ですね〜!」
「ふざけるな!妖怪め!」
老人は何度も竹林で妖怪に襲われていたため妖怪に対する憎しみは強かった。
「そんな危ないものお向けるおじいちゃんはこうしちゃうぞ〜!」
突然少女は歌を歌い始めた、。愛くるしくもどこか妖しげな歌声だった。
「一体何を・・・う!?うわ!」
老人の右手は突然彼の意思に反して動き始めた。老人は右腕を左腕で抑えた。
「な!?なんなんだこれは!?」
老人の破魔矢を握りしめた右腕はそのまま老人の右目に矢を向け始めた。
「や!っ!やめろ!!!」
少女の歌う声がいっそう高くなったその時だ。
「うあああぁぁぁっっ!!」
老人の右目に等々矢が突き立てられた。矢は老人の目をえぐるように抜かれこんどは左目にあてがわれた。
「ぐあああああああああ!!!!」
とうとう老人の両目は潰された。老人の目から矢が抜かれ、こんどは口に当てがわれた。
「ふううう!!んふうううううううう!」
老人は最後の抵抗と言わんばかりに口を噛み締めた。
「ごばががぁぁぁ!!??」
しかしその抵抗も虚しかった。老人の前歯は矢の先で突き折られ、矢はそのまま老人の喉深くへと突き刺さった。矢はそのまま老人の延髄を貫通し、老人はその場で絶命し、倒れた。
「あはぁ!なかなかすごい能力だね!私って能力強化するとこうなるんだぁ!」
妖怪の少女、ミスティア・ローレライはスキップしながらその場を去っていった。




「慧音先生、こちらです。」
小兎姫に招かれ慧音は里からそれほど遠くない畑に来ていた。
「これは・・・ひどい・・・。」
そこには2人の人間の死体があった、1人は生後間もない赤ちゃんだった。彼女は首と手と足をバラバラに切り刻まれていた。もう一人の死体はその赤ん坊の死体だった。こちらは腹を切り裂かれ内蔵が辺り一面に撒き散らされていた。手には血に濡れた穂苅鎌を持っていた。
「済まない。どこかに厠はないか?」
慧音は近所の農家の厠に入った。
「おっ・・・げえぇぇっ・・・ごぼごぼ・・・・。」
慧音は耐え切れないとばかりに嘔吐した。
地元の自警団とよく共に行動する慧音は何回か損壊された死体、例えば妖怪に食い荒らされた死体などを見てきた。しかしながら慧音はそれに一向に慣れなかった。何度見ても嘔吐してしまうのだ。
「はぁ・・・はぁ・・・・・。」
慧音は厠から出ると近くにあった井戸の水を汲み、口にその冷水を含みゆすいだ。
彼女は死者をみて嘔吐するのが嫌で仕方なかった。まるで死者を冒涜してるような気持ちになるからだ。
しばらくして慧音はまた元の場所に戻ってきた。
「先生、大丈夫ですか?」
「ああ・・・もう平気だ。」
慧音は口に手を当てながら答え、また死体を一瞥した。
「今回もそのようだな。」
「ええ、また例の『猟奇自殺』ですよ・・・。」
これは今回で3回め、3日続けて起きた事件だ。
被害者は性別も年齢もバラバラだった。被害者の共通点は、『夜中に出歩いていた』こと、そして『自分で自分の体を凶器で痛めつけ死んだ形跡があること』の2つである。
「事件があったのはここね。」
自警団に案内されババレンジャー5人が現れた。
「うわーこれはひどいわ・・・・。」
「うっ・・・うううーーーロッパー!」
「ひえーえんがちょー!」
白蓮が惨状に耐えかねず嘔吐してしまった。吐瀉物が畑に広がる。
「紫さん、どう思われますか?」
「そうね・・。」
紫は真剣な面持ちで死体を見つめた。その眼は真剣そのものだった。
「心中にしてはあまりにも凄惨で苦痛を伴うわ。自殺ではないわね。これは何らかの理由で自殺に見せかけた殺人か・・・・あるいは・・・。」
紫はそこで話を止めた。紫の目つきが厳しく表情が険しくなった。心なしか顔色もかわって見える。
「紫さん・・・どうなんですか?」
「これは・・・。」
紫の方は震えていた。紫の顔はますます厳しさを増した。
他に四人にも緊張が走った。
幽々子は戦慄した。
(これは・・・紫さんが怯えている・・・?!そんなに恐ろしいことが起きているというの・・・?!)
皆の緊張が高まり、空気は極限まで張り詰めた。
「・・・これは・・こっこ・・・これ・・・おろろろろげええええええ・・・・・。」
紫は盛大に嘔吐し。一同はずっこけた。
「紫さん!いつになく真剣だと思ったら何吐いてるんですか!」
「うううぅ・・・ごべぇん・・・・。」
井戸に口を濯ぎに行き、帰ってきた紫が口をハンカチで拭きながら言った。
「あるいは魔術や呪術などで無理やりやらされたか、そのどちらかだと思うわ。」
なるほど、慧音は頷いた。
呪術で無理やりやらされたとしたらこれほど酷いことはない。
「かわいそうに・・・・。」
遺体2体はむしろに包まれ運ばれた。その姿を見送る慧音とババレンジャーと自警団員たち。
自分で両目と喉を破魔矢でえぐり刺し『殺された』老人、木の枝で自らの顔面をメッタ刺しにして『殺された』少年、そして今回の母娘・・・。
「これは奴らと関係有るのだろうか・・・・?」
バカ十字団の関係している可能性を慧音は考えた。もし関係しているとしたら有力者でもない一般の人間を襲う理由はなんだろうか
「黒魔術の可能性は?」
白蓮に慧音が問いかけた。
「黒魔術の可能性は低いと思います。もしそうなら体の部位が一部なくなっているはずです。今回はそういうことはないみたいなので・・・。」
「そうか・・・・。」
黒魔術の線は薄いか・・・。だとするとバカ十字団の事件を模倣した異常者の犯行か・・・?
慧音は色々な可能性を考えていた。
「そうね・・・。」
永琳はつくねの焼き鳥について考えていた。。
「そうだなぁ・・・。」
神奈子は明日の天気について考えていた。
「そうですねぇ・・・。」
白蓮は壇家のお惣菜屋さんにつけといた代金はいくらぐらいだったか思い出していた。
「そうねぇ・・・・。」
幽々子はさんまがじゅわっと焼けてご飯がパカッボワッと炊けてる様子を想像していた。
「ふむぅ・・・。」
紫は空に浮いてる雲の一つが和式便器の上でてんこ盛りになってるとぐろうんこみたいな形してるなぁと思っていた。
「おまえたち・・・まじめに考えてるか?」
紫たちは首を横に振った。
夕暮れの空に5回、鈍い音が鳴り響いた。




「はぁはぁ・・・ああん・・・・これスゴイよぉおお!」
ミスティアは男の死体の前で自分の秘所をいじくりまわして快楽にふけっていた。自警団の若き勇敢な支部長の一人は巡回中にミスティアに遭遇し、持っていた武器の匕首で自分の陰茎を削がされ、首を掻っ切らされて絶命した。
「でもスゴイなぁ!人が絶望しながら惨たらしく死ぬところを見てこんなに興奮しちゃうなんて!」
ミスティアは性的興奮に完全に依存状態を起こしていた。そこにむごたらしい殺人衝動で想起されたサディスティックな感情が結びつくようになっていた。
ミスティアははじめは自分の強化された能力の練習台のために殺人を行っていた。しかし今は単純に自分の快楽にために殺人を犯している。
ミスティアはこのような殺人をもう20回以上行っていた。しかし人間を除くとほとんどが低級妖怪や妖精のため自警団は認知していないのである。
「はぁぁぁ!ああぁん!!やっぱりスゴイよおおお!」
ミスティアは自分の両手の拳を秘所と肛門に入れてかき回した。顔をよだれでグチャグチャにしながら身悶え快楽を貪りつくしていた。
彼女はさらに両手を深く突き入れた。腸内は拳を直腸の最奥まで突き入れられ子宮口は何度となく拳で突き上げられた。
「ひゃあああ!あはぁあぁん!いくうぅぅぅぅぅぅ!!!!いっちゃうのおおおお!!」
彼女は両拳をひときわ奥まで突っ込んで快楽を極限まで貪った。
「ふぎいいいいぃぃいはぐっ!はぐうううううううあがががああっがっがああ!」
聞くに堪えない下劣な声を上げながらミスティアは絶頂に達した。
「はぐっ・・・はっ・・・はぁっはあ・・・・・。」
ミスティアの両腕が膣と肛門から抜けだした。ポッカリとだらしなく開いた穴から尿が漏れだした。
「はうぅぅぅ・・・。」
ミチミチブリブリと下品な音を出しながらミスティアの肛門から便が排泄された。子供の腕ほどもある太く下品な便だ。
「うんち漏れちゃったぁ・・・・。」
ミスティアは自分の便の背徳的な香りに包まれ、ふとあることを思いついた。
ミスティアは恐る恐る大便を手に掴み自分の口元に持ってきた。一瞬戸惑うが意を決するかのように汚物を咥えた。
「んんんん!!!!!!」
ミスティアの脳内を恐ろしいほどの悪臭と苦味が駆け巡り、全員をまるで絶頂のようなざわめきが駆け巡った。
「んむぐうううう!!」
そしてミスティアは便をそのまま身体と顔に塗りたくった。汚物の臭いにまみれながらミスティアは死体の手から匕首を奪った。ミスティアはそのまま匕首で何の躊躇もなく青年の腹を上から下まで一気に引き裂き左右に思い切り開いた。
そのままミスティアは汚物まみれの顔をうずめまだ残る血のぬくもりと便と混ざった臭気を楽しんだ。
「お兄さんをベンキにしちゃお〜っと。」
ミスティアは広がりきった肛門を開かれた腹に擦りつけながら、肛門を両手で限界まで広げた。
「あぎいいいいいいぐああがっがががあがあ!!」
ミスティアの限界まで広げられた肛門からまたしても大量の便が出た。先程よりさらに柔らかい便だ。
そのままミスティアは服を脱ぎ捨て、全裸で糞塗れになり男の腹腔で両穴フィストオナニーを楽しみ続けた。




その死体は誰もが目を覆うほどの状態だった。切り開かれた内臓は汚物にまみれていた。これほどまでに冒涜的な死体は誰一人としてみたことがなく、自警団の半数以上は精神的なケアを申し出たほどであった。
慧音はもはや胃液も出ないほど嘔吐した。慧音は嘔吐しただけでまるで病み上がりのようにやつれきってしまった。
「くそ!何でこんなことを・・・あいつが何をしたと言うんだ!!」
被害者はかつての慧音の教え子だった。成績はお世辞にも良くなく決して優等生というわけではなかったが誰よりも正義感が強い快活で心優しい少年だった。自警団に入った時も「俺ってバカだからこんぐらいしか人のために働けないっすよ。」と自嘲しながらもとても誇らしげに慧音に報告してきた。たった1年前の話だ。
「このままでは犠牲者は増える一方です。何とか相手を捕まえなくては・・・?」
すると一緒に来ていたババレンジャーの紫が慧音に言った。
「慧音先生、慧音先生。ちょっと話が・・・。」
紫は慧音の耳にこそこそと話しかけた。




その晩、竹林のすぐそばの藪で息を潜める女がひとりいた。
「厄いわ・・・近くにあのババア軍団の厄い気配を感じるわ・・・・。」
そう、彼女はババレンジャーを執拗につけ回すストーカー疫神、鍵山雛である。
「奴らが近くにいるわね・・・・しかも5人全員揃って。」
雛の顔が険しくなる。
「絶対今日こそ倒してみせるわ・・・・!」
すると向こうから人影が一人とぼとぼあるいてきた地味な紺の着物を着て頭にほっかむりをかぶり、背中にかごを背負っている。
いかにも農業帰りの女性だが、雛はその正体を的確に見破っていた。
(間違いない!!八雲紫だわ!!!」
少しづつ少しづつ女は近づいてくる。雛はその瞬間を待ち続けた。
「・・・・・・・今だわ!!!!」
「はーはっはっは!!!覚悟しなさい!!八雲紫!!」
「かかれえええええええ!!」
一斉にあたりの藪という藪から男たちが現れた。
「あんたらなんなの!!!邪魔しないで!!はなしなさい!!やめなさい!!」
雛は待ち構えていた自警団の団員たちに縄やら網やら鎖やらでぐるぐる巻にされ捕獲された。
鍵山雛はババレンジャーを感知する能力は長けていたが他の人間の気配を感知する能力は平均以下であった。




「くそーーー!!!騙したわね八雲紫!!この卑怯者!!正々堂々と私と決闘しなさい!!!」
人里の拘置所の独房の中で簀巻きと鎖で何十にも縛られた雛が全身をくねらせコメツキムシのように跳ねまわっていた。
不意打ちされたと怒り狂って喚き散らす雛を何とかなだめながら話を聞いたが、彼女は一連の事件に関わりがないことと八雲紫を始めとするババレンジャー5人になみなみならぬ敵対心を持っていること以外はわからなかった。
「どうもこいつは事件と関係なさそうですよ。」
自警団の一人が紫に報告した。
「参ったわね・・・囮作戦で違うのがひっかかるとは・・・・。」
紫の囮作戦は失敗に終わった。一般人に変装した紫が犯人をおびき寄せるため芝居を打ったのだ。紫ならたとえ攻撃されても反撃出来るだけの力はあるため本人からの希望で囮役になった。
「しかし紫。なぜあんなにあの疫神はあそこまでお前にご嫉心なんだ?」
拘置所に同行していた慧音が問いかけた。
「それなのよ・・・私にもさっぱりわからなくて・・・・。」
命蓮寺で彼女を返り討ちにした記憶はもはや紫のババァ脳からは永遠に抜け落ちていた。
「有名人になると変な人がついて困るわね。」
雛は変な人扱いされてしばらく拘置所に収容されることとなった。




「あまり騒ぎを起こさないで頂戴。人里でかなり大きな騒ぎになってしまったわ。」
3方を本棚に囲われた部屋の一室で、デスクチェアに浅く腰掛け両足を机に乗せたアリスが、机の向こうのミスティアに向かっていった。
霧のコテージ、アリスの部屋の中で2人は話し合っていた。もともとそれほど広い部屋ではなかったが周りを本棚に囲まれている上にアリスの存在感が大きかったためかなり圧迫感を感じる。
「え〜?でもでも、能力の試用がてらになるべくえげつなくやれって言ったのアリスさんじゃないですか〜?」
ミスティアは軽く言い返した。
「あなたのはあまりにも下品すぎるわ。死体を汚物まみれにするバカがどこの世の中にいるのよ。」
アリスはため息をついた。
「まぁまぁ、でもこれで私の能力の強力さは証明されたでしょ?」
ミスティアは嬉しそうに胸をはっていった。
「たしかにそうね。あなたの能力は種族関係なく有効のようね。そこの点は評価に値するわ。」
だけど、とアリスは座り直し、足を下ろす代わりに両手を机においた。
「あのババアたちにくれぐれも気をつけなさい。連中は毎回どんな手を使ってくるかわかったものじゃないわ。毎回奴らのせいでコチラの計画は丸つぶれになっているわ。奴らをどうするかは今後こちらの存続に関わることだから。」
ミスティアの顔から幾分真面目になった。部屋の重苦しい空気はより如実なものとなった。それをミスティアだけではなく、おそらくアリスも感じているようだった。
「ですね・・・それとですがアリス様。」
「ええ・・・わかってるわ・・・チルノの話ね。」
アリスはまた椅子に深く腰掛け、両足を机の上に放り出した。
「あいつが何かをすぐに出来るとは思えないわね。ただなにもしないとも限らないわ、もう一度あの子には忠誠を従わせる必要があるわ。」
「それについてはご心配なく。程なくしてわかりますよ。あの雪女は彼女に直接手を下させますから。」
「なるほど。」
ミスティアがそれでは、と頭を下げてアリスの部屋を出ると、廊下を下り、階段を降りた。紅のカーペットと落ち着いた壁紙の上の階とうってかわって、階下は石造りでまるで洞穴のようだった。
その地下道のような洞窟のような廊下には頑丈な鉄製の扉が左右で並んでいた。ミスティアはその一つを開けると、そこには手にナイフを持った青髪の妖精と椅子に縛り付けられた雪女、レティ・ホワイトロックだった。
「あらチルノちゃん?まだその人を殺ってないの?」
チルノは何も言わなかった。レティを目の前にただ沈黙して立っているだけだった。誰にも答えることなく。その場に立ち尽くしていることしかできなかった
「チルノちゃん?何考えてるの?これは悪い冗談よね?チルノちゃん?!」
椅子に縛られた女はまだ状況を飲み込めていない、いや、認められないようだった。
「チルノちゃん、早くしないとチルノちゃんひどい目に合わされちゃうんだよ?チルノちゃん言ってたじゃん。みんなをビビらせるぐらい最強になりたいって。その夢が今叶うんだよ?ほら、早く早く!」
チルノは何も言わなかった。そしてレティに近づいていった。
「チルノちゃん!一体何をする気なの?!やめて!変なことはよして!」
レティはさけんだ。これは何かの悪い冗談だ。彼女がそんな恐ろしいことをするわけない。彼女の中には未だにそのような都合のいい考えがあった。
チルノは何も言わず、手に持ったナイフを振り上げて、レティの首につきおろした。
「レティさん・・・ごめんなさい。」
レティの顔を絶望が覆った。鮮血が吹き出し、チルノの身体を濡らしていく。吹き出す赤い液体にまみれたチルノの眼は何日もの涙で血のように赤くなっていた。




「なんだ〜チルノちゃんもやればできるじゃん!」
「あたいも・・・これで最強になれたのかな・・・・?」
チルノは撒き散らされたレティの血を魔力に変換しながら吸収していた。彼女の体の周りを黒い霧が渦を巻くように現れ、レティはそれとともに蒸発していった。
「じゃあ私は今から任務に行ってくるね。チルノちゃんはやっぱりバカ十字団にふさわしい仲間だね!」
じゃあと部屋を出て行ったあと、チルノはボソリとつぶやいた。その声は自分と他人への怨嗟の年で震えていた。
最初は軽い気持ちだった。これで自分をバカにしてきた奴らや自分が到底かなわなかった奴らを見返せる。そう思っていた。しかし自分は強さと引き換えに仲間を裏切り、人を陥れ、身の毛もよだつ悪事に手を染め、とうとう人を自分の手で殺めてしまった。しかしどれだけ後悔してももう遅い。もはや自分は引き返せないところまで来てしまった
「こんなの間違ってる・・・・絶対におかしいよ・・・。」
涙も枯れ果てた彼女の言葉は、絶望と後悔の念が渦巻いていた。




「ふ〜、これで今日の仕事は終わり、と。」
慧音はその日一日分の生徒の宿題の添削と小テストの丸付けを終えた。そろそろ少し遅い夕食を食べようと台所に向かった。
今日は茄子の鴫焼でもつくろうか、と台所の野菜の入ったかごからナスを出した。
人里には最近水道が通った。人々はずいぶん便利になったと喜んでいる。その水道の蛇口から流れでた水はナスの光沢のある表面を撫でるように伝った。
慧音は一瞬八雲家での出来事を思い出した。八雲家で塗られた薬の感触、藍の愛撫、橙の剛直に純潔を奪われる痛み、そしてそれを塗りつぶしなお余りあるあの感覚・・・。
「・・・いかんいかん・・・・。何を考えてるん私は・・・。」
あの藍からの愛撫と橙との処女喪失は慧音に忘れがたい感覚を植え付けていた。慧音の頭の何処かにあの時のめまぐるしい快楽はたしかにまだ艶やかに残っていた。

「わたしは・・・何を考えているんだ・・・?」
目の前にはつややかなナスがひとつあった。慧音は貞操観念は強かった。しかし決してそちら方面の知識がないわけではない。
「私は・・・だめだ!・・・私は子供の見本になるべき人間なんだ。」
しかし慧音の脳内にあの甘美が記憶が蘇る。あの絶頂をもう一度味わいたいと自身の体が訴えるように疼く。体が熱くほてっていた。
「少しなら・・・少しだけなら・・・・。」
慧音はナスを手に取るとワンピースの胸をはだけ下着をずり上げた。慧音の豊満な乳房がさらされた。
そうだ。これは自慰なのだ。別に行きずりの人間に股を開くような売女のような行いよりはるかに健全だ。慧音は自分に言い訳がましく言い聞かせ、ナスを舐めまわし、しゃぶった。
「んむ・・・ちゅ・・・ちゅ・・・くちゅ・・・。」
はだけた胸を撫で回しながらナスをしゃぶると、自分の中にどうしようもない劣情が湧くのを感じた。
「ちゅぷ・・・はぁはぁ・・・。」
そのまま欲望の赴くままに下着を下ろし、秘所にナスをあてがった。慧音の秘所は粘調な液を出しながら挿入を待っていた。
「んん・・・・はぁ・・あん・・・・。」
慧音はそのままナスに力を加えた。ナスは何の抵抗もなくするりと秘所に滑り込んだ。
「んぁぁ・・・はぁ・・はぁ・・・入ってる・・・・。」
慧音はそのままナスを動かした。
「うぁ・・・ん・・・・はぁ・・・あっ・・・。」
粘りを帯びた水音が台所に響いた。慧音の手は快楽に逆らえず更に速さをました。
「あああ!んああう!はぁ!!ああん!」
慧音は声を抑えられず更に手を動かした。快楽が慧音を包み込んでゆく。
「ああん!ああ!はぁああん!!」
慧音は絶頂に達した。慧音の秘所からナスが飛び出て床に転がった。
「はぁ・・はぁ・・・私は・・・なんて恥ずかしいことを・・・・。」
慧音はいっときの感情にまかせて行った自らの淫行に強い後悔の念を覚えた。
慧音が余韻と後悔の念に浸っていると表から人の呼ぶ声が聞こえた。
「慧音先生!慧音先生!」
こんな時間にどうしたのだろう?もしや事件か?
慧音は慌てて服を正し玄関へ向かった。
「どうしたんだ?事件か?」
慧音が玄関を開けた瞬間、小刀が慧音の腕を貫通した。小刀を持っていたのは自警団の団長、初老の男性だった。その後ろによく見知った面子が並ぶ。しかし誰一人として正気な目つきをしていないということを、慧音はとっさに感じ取った。
「こんばんわ〜、けーねせんせー!」
玄関の前の人だかりの向こうには、茶色いワンピースの夜雀がいた。




超高齢者戦隊ババレンジャー
第10話                 後編へ続く
自分の書いた小説の設定を忘れて読み直しながら執筆中です。
創想話の更新頻度増えるといいなぁ・・・
どっかのメンヘラ
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/03 00:39:46
更新日時:
2014/05/03 09:39:46
評価:
4/4
POINT:
400
Rate:
17.00
分類
幻想郷最凶のババァ軍団
老害
簡易匿名評価
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POINT
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2014/05/03 10:06:06
くっ!! 洗脳して操り人形にしたのか!! 何て卑劣なっ!!
でもBBA――もとい、お姉様方がヤると、愉快痛快爽快になるのだから不思議☆
後編、期待しています♪
焦らしプレイはダメよん♪
2. 100 ギョウヘルインニ ■2014/05/03 10:40:25
ナスが出てきたらそれは死亡フラグという新たな歴史が改竄されました。
3. 100 名無し ■2014/05/10 00:33:04
おもろー
4. 100 名無し ■2014/05/17 20:52:14
続編が気になる
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