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『お姉ちゃんと楽しいキャンプ』 作者: 戸隠
「ねえ、お姉ちゃん?」
「なに、こいし?」
「今日のキャンプのことなんだけど」
「うん。楽しんでる?」
今は楽しめている楽しい森のキャンプ!!
地底殿のメンバーは今は楽しんでいた。
「楽しいよ」
「そう、なら良かった」
お空が採って来たキノコ?に、お燐が採って来た獣肉?をこいしが起こした火?でさとりが焼いた?バーベキューはとても楽しく美味しかった。
「でもね。お姉ちゃん」
「でもなに? どうしたの?」
「テントがね3人用なの。これはどういうこと?」
「……え?」
こいし(妄想)
テントが3人用ってことは、1人泊まれないです。
もしかして、それってこれから1人死ぬってことですか?
お姉ちゃんはお姉ちゃんだし。
お空は背が高いし。
お燐は死体が好きだから。
そうすると、死ぬのは私ですかお姉ちゃん?
「酷いよ、お姉ちゃん。私が何か殺されるような悪い事した?」
「え?」
「とぼけないでよ。お姉ちゃんにそういう陰湿なところがあるのは知っているけど私達姉妹だよ」
「はい?」
「だって、1人分のテントが足りなんだよ。だから、私がお姉ちゃんに殺されるんでしょう」
さとり(予想)
またなにか、こいしは勘違いしている。
テントが3人用だったらしい。
お空に道具の準備させたのが失敗だった。
全員で泊まれるテントを用意しなさいって命令したが、おそらく、あの鳥頭は自分を頭数に入れ忘れているようだ。
「こいし様、やられる前にやっちまいましょう」
「お燐、また余計なことを、こいしに吹き込まないで」
「余計なことしているのはお姉ちゃんでしょ!!」
「え?」
「そうですよ。私はこいし様に適切な助言をしているんですよ」
お燐(横合いから)
さっき、こいし様が殺されるって言った。
さとり様って陰湿なところがあるから姉妹ですら毒牙にかけるに違いない。
今は中の良い姉妹でも、将来は才能に恵まれている、こいし様が地霊殿を乗っ取る可能性があるからそういうことをするんだ。
そうに違いない。すると、どちらかというと、こいし様よりのあたいは粛清される。
「お姉ちゃんが死ねば良いんだ」
「ひどい、なんてこと言うの」
「ひどいことをしているのは、さとり様ですよ」
「お燐まで」
お空(おそら)
今日はお空が青くって絶好のキャンプ日和ですね〜
今夜はお空に綺麗な星が見れるんですかね〜
地底ではなかなか見れないんですよね〜
「さとり様〜テント張り終えました〜」
「お空、何人分のテント張ったの? 今それで揉めてるのよ」
「ええ〜、全員分ですよ〜」
「やっぱり、4人いるのにテントで泊まるのは3人で全員なんだ。お姉ちゃんの陰湿な陰謀はいま暴かれたんだ」
「待って、単純にお空が人数間違えただけよ」
「え〜? 私間違えてないです。さとり様とお燐とこいし様で3人ですよ〜」
「え? じゃあ、殺されるのはお空なの? お姉ちゃんはなんでそんなことするの? 可哀想だよ」
「え〜! 私はまだ死にたくないです〜」
そんなことを話していると、なにやらビニールが焼ける臭いがしてきた。
こいしが火を起こした。さとりが焼いた。火は誰が消した?
「お姉ちゃん。この臭い何? これって、お空を殺す為の毒ガス? お空、息したらダメだよ」
「え〜、でも〜」
「死にたいの?」
「いいえ〜死にたくないです〜」
お空は息を止めた。頑張ればこれで、2分位は持つだろう。
「こいし様、これってもしかしたら私達もさとり様に狙われているかもしれませんよ」
「え? じゃあ、早く息を止めないと! ん! ん! お燐も早く!」
「は、はい。こいし様」
「待って、私は毒ガスなんて準備していない」
サードアイ(相手の気持ちを読む)
お空:なんで、さとり様が私を殺そうとするんですか〜。もしかして、茸を適当に採って来たせいですか〜? 毒っぽく無いの採って来たのに〜
お燐:やばい。肉が傷んだ死体だったのがばれていたんだ。だって、採りたて新鮮な死体は採って置きたかったんだ。
こいし:おねえちゃんの意地悪。意地悪。意地悪。意地悪。その意地悪に復讐するために、お姉ちゃんの大切な物を火にくべたのがばれてたんだ。
「あんたら、いい加減にしなさいよ」
そして、少し時間が経っているうちにますますビニールが燃える臭いが酷くなった。
いよいよ、毒ガスだと思うものが辺りを充満し始めた。
そして、最初に息を止めていた、お空が息をしてしまった。苦しかったからじゃない。なんで息止めて居たのか忘れてしまったのだった。
「????どうして、こいし様とお燐は息止めてるんですか?」
「しらない。それよりも、この臭いはテントの方からする」
「え? テントってなんですか?」
「もういい」
さとりは、お空を放っておいて1度テントを見に行くことにした。すると、後ろからお燐とこいしが追いかけてくる。
もちろん、息をとめたまま。
でも、こいしはこれだけは言いたいことがあったので息をし始めた。
「やっぱり、お姉ちゃんだけ逃げる気なんだ。そうはいかないよ。もう、毒ガス吸って私は長くないかもしれないけれど、地獄にはお姉ちゃんも連れて行くよ」
「え? もしかして、手遅れなんですか?」
「いい加減にしなさい。これを見なさい」
テントが設置してあった場所には、燃え盛る火が広がっていた。
たき火の管理を誰もしないから延焼してしまったのだった。
辺りはキャンプ日和のいい天気、夜になっても星空が広がりそうだった。
「え? テントが燃えている」
「こいし様! 大変ですよ! さとり様は心中するつもりですよ」
「はいぃ?」
さとりの悪事はばれてしまった。このままでは永遠に名誉が回復できない。だったら、真実を知って居る者を皆焼き殺してしまえという考えに、お燐は至ったのだった。
「やっぱり、そういうことだったんだね。おねえちゃん」
「それよりも、早く火を消さないと」
「そうはいかないよ。お姉ちゃん」
「あたいはどうすれば良いんでしょう?」
そんなこと、ばっかりやっているから火の勢いはどんどん増してついにはもう手に付けられなくなった。
そして、火は新たなる燃えそうな者を飲み込んだ。
「熱い! お姉ちゃん! 熱い! 私が悪かったから許して」
「こいし様ぁ! さとり様ぁ! ぎにゃ〜」
「何処? 何処なの? こいし、お燐???????????!!」
後に焼け跡から3人の遺体が見つかっている。
「あ、思い出した〜。こいし様が夜1人じゃないと落ち着かなくて〜寝れないからって言っていたんだった〜。どうしよう〜、準備してないや〜。……あれれ〜何をだっけ〜」
お空はただ1人残りぼけ続ける。
戸隠
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/14 09:18:14
更新日時:
2014/05/14 18:18:14
評価:
6/6
POINT:
600
Rate:
17.86
分類
こいし
さとり
お燐
お空
無知は幸福♪
こいしちゃんが怖かった。
あとお空が忘れていた物ってなんだろう?