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『産廃創想話例大祭BB作品1区切りでリセットされてしまうわけですよ。』 作者: ギョウヘルインニ
「さあ今年もついに産廃創想話例大祭も3回目だぜ。アリス、お前の出番だぜ」
「私が呼ばれたってことは、やっぱり今回も会話文だけで30kb目指すのね」
「そうだぜ。なんだかんだで良く分かって居るじゃないか。またまたお前は大人になったな」
「そうよ私は魔理沙に認めてもらうため、日々努力してるから」
「そうか、ふ〜ん。前回は私の為じゃないとか言っていたような気がするぜ。へぇそうか、ふ〜ん。君はそういうやつなのか」
「また、ふ〜んとかへぇって、毎回その冷たい反応はいったいなんなの?」
「冷たいって言われてもな。お前を認めたり褒めたところで30kbになるわけでは無いからな」
「じゃあ、何? すぐに30kbになるネタがあるの? え? あるの!」
「なんだよ。そう怒るなよ。まあアリスのいうとおりネタは無いけどな」
「なによ。結局今回もネタが無いんじゃない」
「まあ、そうなんだが、全く無策ってわけでは無いぜ産廃創想話例大祭(無印)から続いているこの作品を今の読者様は知らないと思う」
「今の読者様? また意味不明なこと言ってどういうことなの?」
「ああ、ここは結構な、人が、当時。産廃創想話例大祭(無印)の時に比べて変っていると思うんだ」
「そうなの?」
「感覚的にな、感じるんだ」
「それで? それだからどうなの?」
「そこで、回想シーンを入れる。それで、だいたい10kb位稼ぐぜ。ほらあれだテレビ番組とかでも回想だけで1話使う時があるだろ。あれと一緒だ」
「相変わらず、やることが本当に狡いわね。あれって、見ていてイライラするのよ。手抜きにも程があると思うわ」
「しかし、たとえ手抜きだ焼きまわしだと罵られ、蛇蝎の如く嫌われようと、30kbになればそれで良いんだ。あああああああああああああああああああ」
「あああああああああってまた懐かしいわね。急にどうしたの?」
「おい! アリス。油断するな。もう、回想シーンは始まっている。そうだよな? 文。ああああああああああああ」
「あやややや、物陰に隠れているのがばれていましたか。次は草の根分けても見つからない場所に隠れていないといけないですね。あああああああああああああ」
「そこに声をかければお前が居るような気がしたんだ。懐かしいああああああああああの派生型があやややややややの風を感じたからな。ああああああああああああ」
「あややや。そうですか。あああああああああああ」
「あなた達はいったい何を言っているの? あああああああああああ」
「いいか、ああああだけではあの純度が高すぎて荒らしだと思われて規制されるかもしれない。あああああああああああああああああ」
「でも、私のあやややややならば脱法手抜きというわけですよ。ああああああああああああああ」
「脱法手抜きって。ああああああああああああああああああ」
「でもな、あやややややにも克服できない悩みが有ったんだぜ。ああああああああああああああああ」
「どういうこと? あああああああああああああああ」
「あやややややはAYAYAYAと連打でタイピングしないといけません。ですが、連打すると時々やっやになってしまうんです。あああああああああああああ」
「そういえば、そんなこと言っていたわね。あああああああああああああああああ」
「まあ、そういうことだぜ。あああああああああああああああ」
「……あやややや。ああああああああああって会話あやの使い方おかしくないですか? あああああああや!」
「よし、頃合だぜ。文はもう用済みだ。帰れ」
「用済みってなんですか? 酷くないですか?」
「あのなぁ。これは回想シーンだぜ。いつまでも、お前と話しているほど尺は使えないんだ」
「そうね。魔理沙の言うとおりね。あなたは用済みよ」
「ついでに、アリスも用済みだぜ」
「なんで? そんな! じゃあ、話の続きはどうするぅ! フラ?」
「大丈夫、問題ないよ。あたしが居るからね」
「今年も決まったな。見事な、鉄砂掌だぜ。フラン」
「ふふふ。これ、1回につきあいつに1円募金、今年も募金が出来る」
「この内臓が破裂して飛び出す一撃前にも受けたことがあるわ」
「魔理沙怖いよ! またアリスは鉄砂掌を受けて内蔵が飛ぶ出しているのに生きてる」
「おい、アリス。お前、フランがまた怖がって居るだろ。はみ出した内臓をしまうか捨てるかしろよ」
「酷い、やったのはフランなのに」
「やったのはフランでも、内臓はみ出しているのはお前だろ」
「もう、分かったわよ」
「わかれば良いんだ」
「……」
「どうした、早く内臓しまえよ」
「……魔理沙には恥じらいって物がないの?」
「は?」
「だから、内臓しまうんだから。あっち向いててよ」
「しょうがないな」
「……へ〜、アリスは別に乙女ってわけでもないくせに」
「何よ! フランもあっち向いてて!」
「わかったよ。乙女ってわけでもないくせに」
「心臓は破裂してるし腸とか切れてるしどうしろっていうのよこれ」
「なあ、フラン」
「何、魔理沙」
「アリスが内臓しまっている間に、話を進めようと思うんだが。それと、アリスのあの反応を見ると乙女かもしれないぜ」
「どうするの? じゃあ、魔理沙は乙女ってわけでもないくせに」
「そのセリフ、それ気に入ったのか?」
「そうでもない。乙女ってわけでもないくせに」
「じゃあ、あんまり言わないほうが良いぜ」
「でも、容量増えるよ。脱法手抜きで」
「フランは私達みたいに汚れて欲しく無いぜ」
「なんとなく分かったよ。で、話はどう続けるの? 乙女ってわけじゃないし」
「……ああ。うん、それはこれから考えるに決まっているだろう? 今も昔も変らないぜ未来永劫変らないぜ」
「495年の月日であたしは変らなかった。でもね、魔理沙が来てくれてたあの日から、あたしは変っていったんだよ。何もかもが何もかも変らないなんてことはないと思う」
「フランは変ることが出来るかも知れない。いや、変ったな。お前は、人の気持が少しは分かるようになった。少しは感情をコントロール出来るようになった」
「えへへ、そう? だから、会話文も変れるよ」
「会話文が変る?」
「そう、会話文も変れるよ」
「なんか良い事言って居るのは分かるが、実際どう変るんだ?」
「…………」
「そこまでは分からないんだな」
「うん」
「あやややややや。フランさんは無責任ですね。自分で言ったことには責任を持たないと、発言はみんな作品として発表されて記憶されているんですよ。後々これが公の場で問題になったときに証拠として扱われるのですよ。自分の言葉の重さをもっと深く考え、脳内できちんと処理を終えてから話すべきですよ」
「おい、文はまだ居たのかよ。帰って、はたてのおっぱいでも盗撮してろよ」
「な!」
「あたしも、驚きだよ。急にそんなこと言われてもわかんないよ。射命丸は説明できるの?」
「あ、私は取材があるので帰ります」
「おい、逃げるのか? 卑怯な奴だぜ」
「あやややっややややや」
「ねえ、魔理沙」
「なんだ?」
「あたしもなんだか眠くなって来たから寝るね」
「なぜだフラン? 裏切るのか?」
「裏切るも何も、眠くなってきたから寝るだけだよ」
「それを裏切りという、会話文で寝るということは無に帰ることだぜ」
「ごめzzzzzZんZZZね……」
「おい! ……かわいいぜ」
「ZZZZZzzzz」
「ぜ、って、騙されないぜ! フラン! 起きろ今すぐ起きて、私と会話しろ。頼む、お前と会話、会話文したいんだ。そうだ一緒に流れ星を見て、そうだな月に行きたいんだ。だから寝るな! 起きて私と会話しろ。頼む寝ないでくれ」
「……なんか……死んだ人に言ってるみたいねムニャムニャzzzzZZZ」
「そうだろ、だから起きろよ」
「ZZZZZzzzzzz」
「ふざけやがって、今のは寝言かよ」
「ZZZzzzZZZz」
「かわいいぜ」
「ZZZZ……無限ループにならないようにねZZZZZ」
「かわいいぜ」
「zzzzZZZZ」
「かわいい」
「ねえ、お取り込み中のところ悪いけど、内臓しまい終わったわ」
「……ふ〜ん、適当にその辺に置いておいてくれ。私はフランを愛でるので忙しいんだ。髪くらい撫でてもいいよな?」
「せっかくしまったのにまた置いておけって?」
「そうだぜ。髪くらいなで……ちゃったぜ」
「……ねえ、魔理沙」
「……かわいいぜ」
「ねえ、魔理沙ってば!」
「ん? アリスどうしたんだ?」
「え? 今のはもしかして? 今までのは上の空で話聞いていたの?」
「あ? 乙女心と上の空は変りやすいってな」
「そうなの? 山の天気が変りやすいではないの?」
「ここは、山ではないぜ」
「いや、そうだけど」
「それで、何かようか?」
「……内臓しまい終わったわ」
「しまう前にちゃんと乾かしたか?」
「なんで、乾かす必要があるの?」
「さあ? 保存しやすいからだろう」
「出鱈目言ったのね?」
「出鱈目じゃないぜ適当だぜ」
「それを出鱈目というのよ」
「じゃあ、ここに輝夜が居るのは出鱈目か?」
「それは妄想よ!」
「そんな、私は妄想なんかじゃない」
「え? 輝夜が居るいつから居たの?」
「何を言って居るの? 居るも何もここは私の家なんだけど」
「そうだぜ、アリスはいったい何を言って居るんだ。今日は永遠亭からの中継じゃないか」
「また中継とか言って、そんな設定聞いてないわ」
「今言ったからな。フランが出てきたからといって紅魔館というわけではないんだぜ」
「アリスったら人の家で勝手に話初めておいて今さらなんなの?」
「でも、私と輝夜の話し方が被るから誰が喋って居るか分からなくなるじゃない。会話文御法度憲法第1条語尾ガ被ルモノ同時期ニ二人存在許サレシよ」
「……アリス。すまないな、そういうことだからお前の語尾を少し弄って分かるようにしようと思うんだ」
「どういうこと? 私はアリスです」
「そういうことだぜ。お前はなにか喋ったら、私はアリスですって言わなくてはならない」
「そんな、私は産廃創想話例大祭(無印)のときからレギュラーで出演しているのよ。こういうのつけるなら、どうせすぐに居なくなるような輝夜のほうの語尾に私は輝夜ですってつけるべきじゃない? 私はアリスです」
「そうだ。輝夜は盆栽作るのが仕事なんだよな」
「そうだけど、それがどうしたの?」
「私も茸で盆栽を作ろうかなと思うんだ。参考に見せてくれないか?」
「ええ、良いわ。人に見せるのも盆栽の楽しみだし」
「ありがとうな」
「ちょっと、待っててね取って来るから。私は輝夜です。私はアリスです」
「なあ、それでいったいアリスは何が言いたいんだ? それで、輝夜が盆栽とりに行くと思うか?」
「私もそう思った。私の喋り方を真似しても私には成れないわ。ただ、読者様に理解されにくいところが出来るだけだと思う」
「そんな、なんで私はアリスですが消えないの? 私は輝夜ですって言ったのに私はアリスです」
「……なんか、もともと、今回は良くなかったテンポがさらに悪くなったわ」
「そうだな、アリスは冗談抜きで呼ぶまで黙ってろ」
「酷い。私はアリスです」
「そうだ、だったらアリスが私の部屋から盆栽取って来て」
「なんで、輝夜の使い走りに行かないと行けないの?」
「おい、文句言う前に語尾に私はアリスですって言えよ。違うか、文句言った後に私はアリスですって言えよか」
「そうよ、貴女の憤りや気持は分かるけど長いものには巻かれておくべきだと思うわ」
「私はね、輝夜、貴女のせいでこんな目に合って居るのよ」
「いい加減にしろ。かろうじで誰が喋って居るのか分かるようにする薄氷をこれ以上踏ませるな」
「そんな、悪いのは輝夜が出てきたせいなのに」
「じゃあ、何? アリスは私に引っ込めって言うの?」
「そうじゃないのよ、せいぜい容量の糧になって逝けと言っているの」
「逝けって! 蓬莱人は死んでも復活するわ。しつこいから」
「え? 蓬莱の薬のせいじゃないのか?」
「そうそう都合の良い薬が有る訳ないじゃない。所詮不死は気持の持ちようなのよ」
「原作否定って、魔理沙! こいつは敵よ」
「……敵って、そんな」
「良い、良い。アリスのことはほうっておいて、その話には興味があるな」
「そういえば、魔理沙は不老不死に興味があったわね」
「魔法使いの性だぜ」
「ねえ魔理沙。だったら、私だって殺されない限り死なないわ。話だったら私が!」
「ああもう。うるさいなぁ! もう一回私に鉄砂掌を使わせるなんて! 寝てられないじゃない。わざわざ、あいつのところに1円持って行く美鈴の気持分かる? この間、あたしにもう死にたいってメールよこしたのよ。あの時は近くに咲夜が居たから良かったようなものよ。今回だって上手く行くって保障は無いんだよ。あたしは、嫌われ者だけど美鈴は意地悪したりしないから失いたくないの」
「うあぁう? フラン! よくもまた私の内臓を! この恨みを!」
「こいつは私が止めてるから、魔理沙達は会話文を続けて」
「フランってこんなに格好良い子だったのね。魔理沙が気に入るわけだわ」
「えへへへ」
「フラン、ありがとう。私達、会話文頑張るからな。お前の分まで頑張るぜ」
「頑張ってね。さあ、悪い人形使いはお仕置きの時間だよ。あいつ仕込のお仕置きを教えてあげるよ。女に産まれたこと、ゼッタイに後悔するんだよ」
「……さて、蓬莱人は薬の効果ではなくしつこいから生き返るんだったな」
「まあ、これは私の自論なんだけど。妹紅とか見てたらそう思うの」
「あいつはしつこいって有名だからな。筍の押し売りで郷の住民が困っている話だ」
「私もね、盆栽の花が咲くのが楽しみでそれが仕事だと思ってずっと見てるし」
「永琳も好みの男を診察するとずっと入院させるしな」
「ええ、あれは私もイナバも困って居るわ。夜な夜なうるさいのよ」
「だろうな。永琳ってそういう行為の為に永遠に生きているんだろうな」
「私の為だと思って居たいのだけど。本音はそこにあるような気がするわ」
「あんまりですよ。姫様」
「あ、永琳」
「よぉ。噂をすれば出てくるんだな」
「確かに、姫様や魔理沙が言うように四肢断絶して入院させて囲っているのはお気に入りばかりですが、時々ゲテモノだって食べるときはあります」
「弁明になって無いわ」
「私もそう思ったぜ」
「ですが、時には姫様が知らないところでも食べる時があります」
「永琳、ちょっと」
「なんですか。姫様?」
「ちょっと、貴女は余計なことを言い過ぎそうだから。そうね。……あいつでも呼んできて」
「おい、それは私のセリフだぜ。それを言うと、話から離脱させたいキャラを自然に離脱させられるんだ」
「これ、良いわね」
「だろ? 良いだろ?」
「あの? それで、姫様? 私はどうすれば?」
「……病気にならない程度にしなさいよ」
「話がすりかわって居ます」
「永琳これはね。私からのアドバイスでも有るわ。病気にならない程度に遊びなさい。これからも、私は貴女に保護されているという名目は通していいから。じゃあ、あいつを呼んできて。これは忠告じゃないわ。命令よ」
「そうだぜ、あいつを呼んで来い」
「……まあ、いいですが。姫様がそこまで言うのならば、呼んできます」
「正しい判断ね」
「さて、じゃあ、そろそろ輝夜も戻れ」
「はい?」
「だから戻れ」
「私はさっき出てきたばかりじゃない」
「そうだがな。う〜ん」
「何を悩む必要があるの私と何もしないで喋っていれば良いじゃない。ずっと、ここで魔理沙がその寿命を終えるまで永遠に無駄な会話を続ければ30kbなんてすぐじゃない」
「そうなんだがな。実は輝夜と話すにしても共通の話題が全然思いつかないぜ」
「さっき、キノコの盆栽って」
「いや、あれは嘘だぜ。キノコなんて放っておけば森で勝手に成長するからな。私はお前ほど暇じゃないんだ」
「そんな」
「いやな、別に輝夜が嫌いってわけじゃないぜ」
「じゃあ、なんなの?」
「作者のご贔屓だからなお前は、私達と扱いが違うんだ」
「どういうこと?」
「そこで、和菓子でも食べてればお前は良い。これ、作者からの差し入れだぜ」
「何これ? 露骨に媚びるの気持ち悪い。作者の事なんて誰も興味ないし知りたくもない。まるで、妹紅の親っぽい気持ち悪さ。それに、それでは会話文に成らないわ」
「それなら大丈夫よ。会話文なら私と魔理沙が続けるから」
「アリス? なんで? フランに止められてたんじゃなかったの?」
「フランならさっき、美鈴からメール貰って血相変えて出て行ったわ」
「おお、アリスがタイミングのいいときに戻ってきたぜ。だから、会話文が終わるま水羊羹でも食べて居て下さいだぜ」
「……仕方ないわね。ここで食べて居るから後は勝手に話を進めなさい」
「良い判断だぜ」
「それで、私の居ないところで話は何処まで進んだの?」
「話が進む?」
「そうよ」
「おいおい、この話が進むなんてことは無いぜ。あるのはただ後ろに下がることだぜ」
「戦略的撤退?」
「いいや、戦略なんか無い。無計画に話を作るからこういうことになるんだぜ」
「なるほど、そういうことなのね」
「ああ、それに3年目にして今年が1番話しに切れが無いぜ、完全なマンネリ化って奴だ」
「確かに、回想シーンやっている時点で新しい話も無いし。山無し落ち無しな雰囲気ね。どうするの?」
「どうするって言われてもな」
「じゃあ、やめるの? 諦めるの?」
「いや、そういうことじゃなくてだな」
「ねえ、読者様もこれ以上の引き伸ばしにうんざりして途中で読むのやめてしまうかもしれないわ」
「待て待て待て! そういえば、お前は知らないだろが、永琳があいつを呼びに行ったぞ」
「へぇ? で、あいつはいつ来るの?」
「だから、それを待っているんだぜ」
「それまでのツナギは?」
「無いぜ」
「ああ、やっぱりネタ切れなのね」
「まあ、待つのも会話文の内ってな」
「そんな、仕事の内みたいなのは会話文に無いわ」
「無いなら作れば良いんだぜ。無から有を作るんだぜ」
「だったら、早く会話文を作るというか、面白い話もしくはここ産廃に合った話をしなさい」
「……分かったぜ。じゃあ、アリスは罪を負ってハラワタを引き摺り出されるぜ」
「ねえ、私は罪も無いのにもう2回もやられたのよ」
「じゃあ、脱げよ」
「なんで? 急に? 魔理沙? 貴女の眼怖い」
「脱げってんだ。ネタ切れだし。あいつも来ないし、だったらお前が脱いで露骨にポイント稼ぐしかないだろう?」
「酷い、酷すぎる。あんまりよ」
「嫌がってないで、さっさと脱げよ。それとも、無理やり脱がして欲しいのか? へへへ、そういうのがお好みか?」
「どっちもいや! ヤダ!」
「うるさい。脱げ」
「あ! 駄目、私のカチューシャ返してぇ!」
「へっへっへ! この調子で、全部脱がしてやるぜ」
「……グスン。魔理沙、私はその……初めてなのよ。やさしくしてね」
「やさしくする? 何をだ?」
「だって、私の服を脱がして犯すんでしょう?」
「犯す? 私がお前をか?」
「そうよ。私は貴女のこと好きよ。でも、こんな形で結ばれたくなかった。こんな所なんかで」
「ちょっと、私の永遠亭に向かってこんなところってどういうことよ」
「それに、輝夜にお菓子食べながら見られているなんて嫌だった。でも、魔理沙がやさしくしてくれるなら。その、良いよ」
「あのなぁ、何回も言っているだろう? 私とお前は女同士なんだぜ。そういうことは、男とやれよ」
「でも、じゃあなんで脱がせようとするの?」
「サービスシーン、サービスカット? サービス会話だな」
「露骨過ぎる」
「だって、お前の魅力はここの読者様なら皆認めているだろ?」
「褒められているのに、嬉しくない」
「まあ、褒めては居るがお前に嬉しがらせることが目的じゃないからな」
「……そんな」
「黙って、脱がされて居ればいいんだぜ」
「やめて、お願い……そんな」
「嫌がっている割には、抵抗しないよな。ほら、胸元の飾りも取れて谷間が見えるようになった」
「……うぅう」
「アリス? どうした?」
「ぅぅう、馬鹿魔理沙」
「おい、もしかして本気で泣いているのか?」
「こんなことされて、泣かない女の子が居ると思う? ひっく」
「いやぁ、あのな。その、本気で泣かれるとは思わなかったんだ」
「ひっく、ひっく」
「アリス、ごめんなもうやめるから泣かないでくれ」
「馬鹿魔理沙。魔理沙のばかぁ、ばかぁ、ひっく」
「いや、ごめんって、本当に」
「許さない、ひっく」
「……ああ、あああ。不味いぜ、あああって言うつもりないのに、あああしか言えないぜ」
「ひっく、私がこんなに傷ついているのに、まだ作品の話をするなんて酷い。ヒック」
「おい! あんまりしつこいと! どうでも」
「しつこいと何よ? ひっく、馬鹿」
「……困ったぜ」
「あの〜、魔理沙さんはなんでアリスさんを泣かせているんですか? 腹パンしたんですか?」
「え? 早苗? なんでヒック」
「よぉ、早苗どうしたんだ?」
「どうしたんだって聞きたいのはこっちですよ。あの永琳さんが血相変えて私を呼びに来たときは今世紀最大の異変かと思って急いで来たら。魔理沙さんがアリスさんを泣かせていたんですから」
「酷いのよ。ヒック、魔理沙ったら。私の事抱いてくれないの」
「え? そうなんですか?」
「ま、まあそういうことだぜ」
「もしかして、単なる痴話喧嘩に私は呼び出されたんですか?」
「そんなことはないぜ。色々とな」
「何が色々よ。私の事を一方的に脱がしたくせに」
「でも、それはサービス会話のためだぜ。私自信が、お前の身体に興味があるわけではないぜ」
「あぁ、なんか酷い事言っているのは、魔理沙さんのようですが、悪いのはアリスさんですね」
「そんな! どういうこと?」
「女の涙の使いどころ間違っていると思います。産廃で流れる液体は血と愛液のみです」
「そんな。私は十分濡れて居たのに」
「濡れることに価値は有るといえますが、流石にこれは。めんどくさい女になってます」
「そう思ってたとこだぜ」
「魔理沙さんは黙って下さい」
「そんな」
「ひっく、私が面倒な女?」
「そうです。それにいい加減に嘘泣きはやめて下さい。確かに男性向きですが、ここには女しかいませんよ」
「いやまて、アリスは本気で泣いているんだぜ。いきなり呼び出されて出てきて適当なこと言うんじゃないぜ」
「……ぐすん」
「え? アリスさん?」
「ひっく」
「それって演技じゃないんですか?」
「早苗はどうしてそんなこというの? ひっく」
「なあ、早苗は全部そういうのも込みで演技出来るかもしれないが。流石にこれは本当にアリス泣いてるぜ」
「え? 腹黒く泣いてるようにしかみえませんが」
「ひっくひっく」
「なあ、早苗。それは本気で言っているのか?」
「いいえ。こんなところで本気出すわけないじゃないですか」
「……早苗まで、私の永遠亭の事をこんなところっていうの?」
「輝夜さん? 居たんですか?」
「あのねぇ。だから、ここは私の家、何回目の説明なのかなぁ?」
「でも私は初めて聞いたんで文句言われる筋合いはありません」
「そうだぜ。輝夜は黙って和菓子を食べてるんだぜ」
「そうよ、ひっく」
「ああもう。勝手にしなさい」
「……なぁ、アリス。いい加減に機嫌直してくれないか?」
「嫌」
「いつもの魔理沙さんなら、ここまで来たら逆ギレしてるか、見捨ててるところじゃないですか? それにここ産廃ですよ。救いなんて必要ないですよ」
「早苗、それは私だって分かって居るんだ。いつもなら、それこそもっと、酷い事も言うしするぜ。でも、今回のアリスの涙に対してそれは不味いだろ? 本物だぜ」
「あぁ、めんどくさいですね。だからアリスさんが泣いているからなんなんです?」
「しかし」
「しかしじゃ、ないですよ。アリスさんの一人や二人の心が傷ついているからなんなんです?」
「なんで早苗はそんな事言うの? 魔理沙、貴女は違うわよね」
「……ああ、そうだな。アリス、機嫌直してくれよ」
「それは駄目。魔理沙の馬鹿」
「あの、魔理沙さんがアリスさんの涙に弱いのは凄く分かりました。でも、いい加減に私が飽きてきたんですよね。アリスさんの事殴っても良いですか?」
「そんな、魔理沙助けて早苗は私のこと殴るきよ」
「……落としどころか」
「魔理沙?」
「なあ、アリスを殴るかわりに、私と不可侵条約だぜ。魔早不可侵条約だぜ」
「なるほど、結局は自分の保身に魔理沙さんは走るんですね」
「あんまりよ。魔理沙は私のこと見捨てるの?」
「だって、私じゃ早苗には勝てないし。だから、アリスが替わりに犠牲になってくれるなら」
「酷すぎる」
「流石魔理沙さんですね。見下げた根性ですね」
「だろ? それでな、私と早苗は不可侵条約でいいよな。お互い暴力は無しだぜ」
「良いでしょう。分かりました」
「ありがとう早苗。話の分かる現人神で良かった」
「何がありがとうよ。最低!」
「じゃあ、アリスさん殴りますよ」
「待って、早苗。じゃあ、私とも不可侵条約結んで、一緒に魔理沙を殴りましょう。ア早不可侵条約よ」
「なるほどいい提案ですね」
「でしょう?」
「おい、アリス裏切るのか?」
「先に裏切ったのは魔理沙よ」
「泥沼ですね。このままでは私は両方の不可侵条約を破ってしまいそうです」
「だったら、私とも不可侵条約結ばない? 輝早不可侵条約よ」
「あ、外野の輝夜さんは黙って居て下さい。今は二人と話しているんです」
「外野ってまた私を爪はじきにするの?」
「え? 輝夜さんは外野を守ってくださいよ。そっちに行くって事だってあるんですから」
「ん? どういう事?」
「気づきませんでしたか? 私の奇跡の力でここ野球場になったんですよ」
「おい、早苗」
「なんですか?」
「それは無理がありすぎるぜ」
「確かに観客動員数はリーグ最下位ですけど」
「いや、そういうことじゃなくて、ここは永遠亭だぜ」
「そうよ。輝夜は外野だけどここは野球場ではないわ」
「あれ? いつの間にかアリスさんがいつもの調子に戻ってますが」
「お前が輝夜と話しているときに、魔ア同盟を結んだんだぜ」
「あ、ついでに私も入れて! 魔ア輝三国同盟よ」
「よし、良いぜ輝夜も同盟に加えてやるぜ」
「魔理沙と私と輝夜がそろえば、もう早苗に依存することはないわ。私達が早苗から奪われたものをこれから取り返すわ」
「そうだぜ。でも輝夜は何もするなよ」
「なんで?」
「だから、アリスとどっちがしゃべっているのかわからなくなるからだぜ」
「はいはい、もういいわ。和菓子でも食べてればいいんでしょ」
「そうそう、その心粋よ」
「それで、私が何か魔理沙さん達は私に何を奪われたって言うんですか?」
「なあ、アリス? ところで私達は何を奪われたんだ? 土地か?」
「アラブ人としての誇りよ」
「ん? アリスはいったい何を言って居るんだ?」
「え? 違うの?」
「……魔理沙さんは、一応日本国民です。それに輝夜さんは明らかにアラブ人ではないですよね。アリスさんに至っては妖怪ですよ」
「じゃあ、日本国民の誇りを取り返すわ」
「あの、アリスさん。私は日本人なんですけど」
「どうしよう。もしかして、私滑った?」
「ああ、もう駄目だぜ。爆発するしかないな」
「アリスさんは結局そこに落ち着くんですね」
「落ち着くって。着床みたいなこと言わないで」
「アリスさん。また滑りましたね」
「完全に、滑ったぜ」
「私のお肌はツルツル滑々よ。魔理沙、触ってみる?」
「よし、じゃあ、アリスの全身の皮剥いで手袋でも作るか」
「なんでそうなるの?」
「凄いですね。魔理沙さんは急にグロですか?」
「グロって、言うのはなこういうのを言うんだぜ!」
「……! 魔理沙さん? なんで?」
「早苗が油断するのを待って居たんだぜ。内臓にまでソレは達しているだろう?」
「箒に仕込み刀を仕込んでるなんて、でもなんで急に早苗を刺したの? 尋常じゃないわ」
「私に対する早苗の態度が上から目線が気に喰わなかったんだぜ。何が魔理沙さんでは私に敵わないだ? 何様のつもりだよ。努力もしないで奇跡だのなんだのっていつも私のことをこいつは見下しているんだぜ。そんな、早苗に殺意が湧いたのは不可侵条約のところのあたりだぜ。でも、箒に刀を仕込んだのは結構前で私はそのころから早苗を恨んで居たのかも知れないぜ」
「急に魔理沙が狂ったわ」
「……ここが、永遠亭で助かりました」
「あれ? 早苗どういうことだぜ。あれだけの出血の傷がすぐに直って居るんだ」
「だから、ここは私の家で永遠亭よ。月の技術で刺し傷くらいは万能的なすごい例のあれで直るわ」
「輝夜、そんな凄い例のあれはないぜ」
「それよりも、魔理沙さん」
「なんだよ。早苗」
「私に対する攻撃行動について謝罪と賠償を求めます」
「ついでに、診察料もね」
「輝夜まで調子に乗りやがって。アリスと被るから黙ってろって何回言えば分かるんだ?」
「魔理沙さん。それよりも謝罪と賠償と診察料払って下さい」
「私は謝る気も無いし金も払わないぜ。そもそも、金は鐚一文しか持ってないからな」
「この期に及んで開き直るんですね。魔理沙さん。殴りますよ」
「……ごめんなさい。これ、鐚一文しか有りませんが。ご迷惑おかけしました気持です。許して下さい。なんなら靴を舐めますぜ」
「靴に唾がつくので舐めなくて良いです」
「何この魔理沙? こんなのに私は好きとか言ってきたの? 幻滅したわ」
「なんだとアリスが調子に乗るなよ、私は早苗には屈服したがアリスにまで屈した覚えは無いぜ」
「もう、魔理沙が何を言っても嫌いになりそうよ」
「なんだと、私のことをアリスが嫌いになる? あれだけ、私が振ってもついて来たくせに」
「だから何?」
「口からでまかせ言うなよ。お前が私のことを嫌いに成れるわけないじゃないか」
「なんで、そんなに自信過剰なこと言えるの? いつまでも、私が貴女の言いなりだと思って居るの?」
「そうだろう? そうじゃなきゃおかしいぜ」
「さっきの情けない魔理沙さんを見たら、長年のアリスさんの気持も醒めますよ」
「うるさい、早苗は黙ってろ。これは、アリスと私の問題だぜ」
「私に対してそんな態度とって、良いんですか? 殴りますよ」
「ごめんなさい早苗さん。出すぎた発言でした。この卑しい魔理沙を許して下さい。なんなら、靴舐めますぜ」
「この靴は本皮なんで、断ります」
「本当に幻滅だわ」
「まあ、魔理沙さんの土下座までして謝ってくれたんで許してあげましょう。私は寛大な現人神ですからね。これが秋静葉さんなら、右手持ってかれますよ」
「すみませんでした」
「ねえ、魔理沙より強い早苗は誰が恋人とかいるの?」
「え? 恋人は居ませんが?」
「じゃあ、私が立候補しても良い?」
「え? アリスさんが私の恋人ですか?」
「そうよ。一緒に魔理沙を殴るSS作りましょう」
「失礼ですが、アリスさん。お金持ってます? 私は老若男女問わずかまいませんが、年収5億以上の人とじゃ無いと駄目なんですが? とても、人形使いのお仕事でそれ程稼いでるようではありませんが?」
「ねえ、恋人っていうのはお金じゃないわ。心よ」
「それで、アリスさんの年収幾らなんですか?」
「だから、お金じゃ無い」
「だから、幾らですか?」
「……1番稼いだときは2位よ」
「はい? 何を言っているんですか?」
「だから、2位よ」
「アリス、いい加減にしろよ。お前の年収は西洋人形が5体買える位だろ?」
「どうして、言ってしまうの魔理沙! 私の恋路邪魔しないで」
「なんですか? その西洋人形が5体買える位っていう漠然とした年収は?」
「だって、こいつは自分の食べ物も買わずに、人形ばかり買っているんだぜ。どんなに稼いでも、残るのは人形だけだぜ」
「黙って魔理沙。貴女も人形に加えてほしいの」
「おいおい、私は西洋人形みたいにお上品に静かにしてることなんて出来ないぜ。流れ星のようだからな私は」
「流れ星? 魔理沙が?」
「確かに世間的にはそういう、格好の良いイメージかもしれないですが。ここでは、産廃での魔理沙のイメージは」
「なんだよ。産廃でのイメージがなんだ?」
「これ以上は私には言えません。余りにも悲劇過ぎて」
「何が悲劇よ。魔理沙の悲劇なんて私に比べればマシじゃない」
「……そうですね。そうかもしれませんね」
「何だ悲劇か、確かに私の悲劇なんてそんなものか」
「え? 2人とも認めるの? 私が1番かわいそうなこと」
「だって、そろそろ、30kbだから。アレだろ?」
「なるほど、アレですね」
「え? ええ? アレって何?」
「もう、どういうことだか予想のついている読者様も居るかもしれないが。これは、お約束でオチが付けにくい会話文でもっともと言って言いのだろう。オチの付け方だからな」
「ある意味、ケジメの付け方ですね」
「ケジメ? どういうこと?」
「なあ、分かって居るんだろ? アリス?」
「魔理沙、それってもしかして」
「今さら聞くなよ。言わせるなよ。お前の運命はもう。決まっているんだぜ。これからは逃れることは出来ないぜ」
「やっぱり、爆発オチって事?」
「そういうことになるね」
「え? なんで? 急に、にとりが?」
「来たか、にとり、待って居たんだぜ」
「どういうことですか? 魔理沙さん」
「魔理沙に高性能爆弾を作るように言われて来たんだけど、こういうことだったんだね」
「ああ、アリスだけでは、この永遠亭を爆破破壊するには荷が重いからな!」
「ちょっと! なんで、私の家を壊そうとするのよ!」
「蓬莱人は、少し目立ち過ぎた。お前等の医術や技術が魔術を否定したんだぜ」
「いったい、どういうこと?」
「お前等は幻想郷に居ては行けないんだぜ。だから、まずお前等の拠点を破壊するんだぜ」
「ふざけないで!」
「魔理沙はふざけてなんか居ない!」
「なんで? にとり?」
「急に分かった。これは、最初から決まっていたことなんだ。東方は3作で一区切り、そして30kbの話も今回これで3回目になるんだ。つまり、爆発ってことんだ!」
「意味が分からない」
「そうよ、輝夜の言う通り意味がわからない」
「あの、私はそれが分かる気がします。新しい風が吹いているのですね」
「早苗は分かるんだね」
「きっと、そこは東方風神録と呼ばれるでしょうから」
「そして、地霊殿だぜ!」
「さあ、高性能爆弾もセットし終わった。後は、アリスが一歩踏み出せば全て上手く行くんだ。これは、起爆スイッチだよ」
「そうだぜ。アリス! 応援しているから、爆発しろ」
「意味がわからないけれど、このスイッチを押せば良いって事? これが正しいことなの?」
「そうだぜ!」
「全ては灰燼に返し、新たなる3部作の始まりですね」
「アリス! 騙されてはいけないわ」
「騙される? いや、騙されているのは明らかよね?」
「そうよ。アリス、魔理沙に騙されないで! 永遠亭を爆発しても意味が無い」
「アリス! 芸術はなんだ? アリスはなんだ?」
「芸術は、アリスは、爆発?」
「そうだぜ。だから、これは3であって全ては3なんだ」
「3?」
「そうですよ。私と魔理沙さんとにとりさんの3人で応援していますから。きっと、大丈夫です」
「やっぱり、意味が分からない」
「3作一区切り、このイベントが3回目、30kbの3、そして、応援している私達が3人です。今がそのときなんです」
「……分かったわ。まだまだ、意味不明だけど私は乗り越えて見せる!」
「アリス、いい加減なこと言わないで、わからないことは徹底的に追及すべきよ」
「輝夜はここで、逝くべきよ」
「そうだぜ!」
「……ねえ。魔理沙」
「なんだぜ?」
「地霊殿で再び出会うときは、早苗なんかに負けないでね。約束して」
「……ああ。わかったぜ、私はアリスを選択するぜ!」
「ありがとう。魔理沙!」
「やめ! やめなさい!」
「輝夜。もう、私を止めることは出来ないわ!」
「こうして、アリスは永遠亭とともに爆発したんだぜ。そして、私達は次の異変が起こる山に向かったのだぜ!」
「なんか、あんまり綺麗にオチてないですね」
「そうだね」
「なんだ? 二人そろって?」
「そもそも、時系列的に東方風神録前の話なら私達まだ魔理沙さんと出会ってないですよ」
「でも、現にこうして話しているじゃないか」
「この矛盾はまずいんじゃないですか?」
「黙ってればわからないだろ?」
「もう、早苗が言っちゃった」
「どうして、早苗は余計なこと言うんだ?」
「余計って、オチが綺麗に纏まってないのでオチに再トライすることにしたんですよ」
「そういうことだね。飛行機だって、滑走路に不審者が侵入していたら着陸をあきらめて1度空にもどるあれだね」
「でも、じゃあどうやってオチをつけるんだ? さっきのなら、弱いなりにもオチて居たぜ」
「今度は、魔理沙が高性能爆弾持って爆発したら?」
「は?」
「良いですねそれで行きましょう」
「……まて、それだとさっきと一緒だぜ。何が綺麗じゃないだ」
「ごめん、魔理沙。本当は高性能爆弾の性能をもっと試したいだけだったんだ」
「そして、これから起きる東方風神録の主人公を1人でも抹殺できると思ったんです」
「もしかして、お前らは?」
「そうだよ。お互いの利益が一致したから組んだんだ。に早同盟さ盟友!」
所詮は吸血鬼と只の魔法使い。パチュリーみたいに意地悪な魔法も使うわけではないからと、あたしは油断していた。
アリスは内臓を2度も抉り出してもあたしに向かって来る。人形の攻撃はたいした威力は無い。しかし、あたしが1回攻撃を当てる間に、何回も受けてしまう。
あたしは負けることは無いだろう。が、これが495年閉じこもって居たあたしと、アリスの経験の違いなのだろう。
アリスは勝てないが、負けるつもりはないようだ。あたしを弱らせ、隙を見て魔理沙達の下に逃げる気なのだろう。
「ねえ、フラン」
あたしが、物思いにふけりながらアリスと戦っているとアリスが急に話かけてきた。
右上から来る人形の牽制か?
そんな、見え透いた牽制にあたしは乗るかと、アリスを無視して右上の人形を撃ち落す。
「ねえって、フラン!」
また、話しかけてきた。今度は、正面から迫ってきた人形に集中させるためか?
私は、左からきた人形を撃ち落した。思惑が外れて、さぞかし悔しいだろう。
逆にそこにつけこんで、あたしは一気に間合いを詰めてアリスに迫った。
「ぐぅ!」
そして、右手は再びアリスの体内を超えて反対側にはみ出した。
確実に敵を捕らえるその一撃で戦いは決したのだった。
決したはずだった。
「……けぃたぃ」
だが、アリスは血を吐き出しながらも生きていた。
そして、何か言っている。これは呪いの言葉なのだろうか?
悪魔として最期の呪いの言葉くらいは聞いてやろうと思いあたしはその言葉に耳を傾けた。
「け、携帯、な、なってる」
え?
携帯なっている?
それは予想外の言葉だった。
あたしは、あいている左手で携帯をポケットから取り出した。
メールの受信が1件。
美鈴からだった。
『フランお嬢様、命令どおり1円持って行きました。今日3度目です。レミリアお嬢様は馬鹿にしているの門番風情がと言って私の髪を掴んで床に顔から叩き付けました。1回目で、鼻が折れて2回目で前歯が折れてました。それで、今度は完全に心が折れました。もう死にたいです。勝ってに死ぬことをお許しください』
あたしは血相を変えて紅魔館に戻った。
いそいで、戻った。でも美鈴は少し冷たくなっていた。
それから思った今度からガラケーやめてスマホでリアルタイムに会話しようと。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/17 23:34:20
更新日時:
2014/05/18 08:35:11
評価:
14/14
POINT:
1320
Rate:
17.93
分類
産廃創想話例大祭B
魔理沙
アリス
早苗
輝夜
フラン
にとり
無駄話も、量があると文学作品めいた物になるネ☆
さながら誘蛾灯に惹かれる羽虫気分。悔しい、でも……!!
さておき、女に生まれたことを後悔するお仕置きが気になります。
殺伐の世界にフランちゃんの思いやりが美鈴を照らす。
シェイクスピア読んでみると分かる。
ロミオとジュリエットしか読んでないけど……
それにしてもこれだけ意味のわからないものができるとは。
これが30kbの魔力か。
なんかラジオ番組のノリを思い出しました。