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『産廃創想話例大祭B『咲夜さんが触手にズコバコされて中出しされてお腹パーンするだけのお話』』 作者: 穀潰し
十六夜咲夜。
完璧で瀟洒な従者の二つ名を持つ紅魔館のメイド長。銀髪のボブを飾るのは白のホワイトブリム、緑色のリボンで飾ったもみあげから垂れる三つ編みがトレードマーク。
女性と少女の中間とも言える、鋭利さと柔らかさを持った輪郭。鋭さを感じる目鼻立ちと持ち前の気の強さを表す弧を描いた眉。小さく、凜と結ばれた唇。
青と白を基調としたメイド服に包まれるのは女性として育ちつつも、まだ発展途上の肉体。
少女としての清純さと、女性としての美しさを持つ女性。
それが十六夜咲夜だ。
「なにかしら……この匂い……」
ツンと鼻を衝く甘ったるさと生臭さ。今彼女は紅魔館の地下のある一室に居た。
紅魔館の地下には大図書館と呼ばれる場所のほかに、当主であるレミリアの妹、フランドールが軟禁されている場所もある。また保管庫やその他の倉庫など紅魔館の根幹を支える箇所でもある。
それ故、紅魔館の内部全てを把握している咲夜以外は滅多に足を踏み入れない。理由は二つ、妖精メイドなどが潜り込んで悪戯されるのを防ぐためと、彼女の能力で日々拡張され続ける紅魔館の内部は迷路のような体を成しており、彼女以外では把握も難しいと言うこと。
それではなぜ彼女がこんな所に居るかと言うと。
「小悪魔はどこ行ったのかしら……」
同じく地下にある大図書館の司書を務める小悪魔が居ないのだ。大図書館の主であるパチュリーから捜索の要請をうけ、彼女の捜索に駆り出されたはいいものの、影も形も見つけられていない。
またどこかに入り込んだのかしら。
ぼそりと呟かれた言葉は誰にとられることもなく消え去った。
別段こういうことが珍しいわけではない。新入りの妖精メイドが雑務に出たまま帰ってこなかったこともあったし、咲夜自身、把握できてない箇所も多々ある。
小悪魔もパチュリー様も大図書館からあまり出ないから、油断していたわ。
独りごちる咲夜。とは言え、主の友人からの頼みを無視できるほど咲夜は無神経ではない。
能力を使用するということも考えたが、居場所もわからないでは徒労以外の何物でもない。結局は虱潰ししかないわね、と嘆息した彼女の耳に。
―――ぉ―――
何かの音とも声とも取れるものが聞こえた。
「あら、迷子になって泣いてるのかしらね」
小悪魔の声だとあたりをつけた咲夜がずれた反応を返す。やれやれと声の聞こえた方へ足を向ける咲夜。やがて前方からぺたぺたと何かの足音がした。
蝋燭のか細い光のみが支配する廊下。暗がりとも言える箇所から聞こえる足音に咲夜が視線を向け言葉を発する。
「何やっていたの。大図書館から移動するなら私に一言声をかけてって……」
そこまで言い放って咲夜の言葉は窄み消えた。
彼女の前に現れたのは確かに小悪魔だった。もっとも。
「あれぇ、めいどちょうじゃないですかぁ? めいどちょうもあかちゃんうみにきたんですかぁ?」
咲夜の知っている彼女とは似ても似つかなかったが。
普段なら柔和な笑みを浮かべている表情は弛緩し、瞳からは完全に光が消え去っていた。
また白いシャツと黒のブレザー、同色のロングスカートは影も形も無くなり、常日頃から咲夜が羨ましく思っていたその豊満な体を惜しげもなく見せつけている。
男であればむしゃぶりつきたくなる様な双丘とピンとたった桃色の突起。その下に続く程よく肉の付いた腰と臀部。汗ばんだ体は不思議な色香を醸し出し、咲夜ですら生唾を飲み込むほどだった。
だが何よりも咲夜の目を引いたのは、妊婦の如き膨れ上がった下腹部と、股間から滴り落ちる白濁液だった。
「こ、小悪魔……?」
あまりにも異常な姿に、冷静さを欠いた咲夜が後ずさりする。そんな彼女に、小悪魔は弛緩した笑顔を向けた。
「え〜? このおなかですかぁ? すごいですよねぇ、いまおなかのなか赤ちゃんでいっぱいなんですよぉ。もうすぐうまれるんですよぉ」
愛おしげに腹部を撫で、えへへ、と浮かべた笑み。
それは泣き笑いの歪んだ表情だった。
小さく声に鳴らない悲鳴を上げた咲夜が、それでも彼女を何とかしようと一歩踏み出した瞬間。
「あぎぃ!?」
小悪魔が膝をついた。同時に彼女の下半身から夥しい量の水分が流れ出す。
それが破水だと咲夜は気付けたかどうか。だが異常な事態だと言うことは理解できた。
「ま、待ってなさい。今助け……」
「駄目ぇ!!」
近づこうとした咲夜を小悪魔の声が止めた。普段の粛々とした彼女からは考えられない声量に、咲夜の脚が止まる。
「逃げてくださいメイド長ぉ!! 私が、まだ正気で居られ……あ゛ぁあっっっっ!?」
なけなしの意識をかき集めて吐き出された言葉はそこで途切れた。絶叫とも言える声を喉から絞り出す小悪魔。
「ぁあ゛あ゛あ゛っ!? 出てこないで、いやぁ!! 生みたくない生みたくない生みたくないぃいいいいいいっ!!」
ぼこり、ぼこりと小悪魔の腹部が脈打った。同時に彼女の秘所からびちゃびちゃと破水以外の何かが漏れ出す。
「あぁぁ゛あぁ゛ぁあ゛ああっっっっっっ!!!!!!」
喉も裂けんばかりの絶叫を最後に、意識を失ったのだろう、くたり、と声なく横たわる小悪魔。そんな彼女の股から、粘液を引いて醜悪な何かが生み出される。
「う……」
ぶちゅる。
そんな粘液とも液体とも肉体ともいえないような音と一緒に小悪魔の股間からひりだされた物体。
それを例える言葉を咲夜は持たなかった。
呆然としている彼女を尻目に、生み出されたそれは横たわる小悪魔の体をよじ登るとその豊満な胸へと吸い付いた。まるで赤ん坊が乳を求める様に。
あまりの光景に、思考が追い付かない。咲夜がとにかく小悪魔の体にへばりついている化け物をなんとかしようと思いつくのに数秒の時間を有した。
それがどれだけ致命的な隙だったか。
ぶぉん、と咲夜の耳が捉えたのは何かの風切り音だった。
衝撃。
「うぐぅぁっ!?」
受け身を取る間もなく廊下へと叩き付けられる咲夜。朦朧とする意識でとらえたのは、天井からぶら下がるナニカの姿。
小悪魔を囮とし、接近する。普段の咲夜なら苦も無く回避したであろう稚拙な罠。だが目の前で生々しい繁殖の図を見せつけられた少女は、意識の大半をそちらへとやってしまっていた。
結果として、彼女は醜悪な化け物に拘束されると言う憂き目にあっている。
「はな、しなさいよ……!!」
しゅるりしゅるりと手足を拘束する触手にそう言ったところで、はいそうですかと離すわけもなく、さりとて四肢全てを封じられては人間である咲夜には抵抗する術などない。
これが当主であるレミリアやその妹のフランであれば体を蝙蝠化して抜け出せるだろうし、吸血鬼の膂力に物を言わせ強引に突破するかもしれない。魔女であるパチュリーなら肉体に頼らない攻撃が可能だろう。門番の美鈴も体内から発する気でこの程度の拘束なら難なく抜け出せる。
だが咲夜は人間だ。いくら時間が操作できようと、いくらナイフ投げの腕がよかろうと、妖怪からすれば貧弱極まりない肉体しか持たない人間なのだ。
そして彼女の能力は自らが動けないこの状況では全く意味をなさない。
つまり、彼女に打つ手はない。
「ぐっ……」
聡明な彼女がその事に気付かないわけがない。
だが言葉も解さない低級妖怪一匹に好きなようにされるなど、今まで数々の異変と化け物たちとやりあってきた彼女のプライドが許さない。
「この程度ならすぐにでも……」
彼女は気付いていなかった。
彼女が今まで経験した勝負事は、全てスペルカードでお膳立てされた『ごっこ遊び』だということを。
そして純粋な暴力にさらされたことのないことを。
「ぐっ!?」
しゅるり、と一本の触手が唐突に咲夜の細首へと巻き付いた。
そしてそのままぎりぎりと締め上げる。
「あ゛っ……がっ……!!」
おそらく「そいつ」は獲物が抵抗の意志を持っていることに気が付いたのだろう。
引き剥がそうにも文字通り手も足も出ない状況だ。邪魔が入らないのをいいことに、頸椎を折らんばかりの勢いでぎりぎりと締め付ける触手。
血流と酸素を遮断された咲夜の意識は急速に遠のいていく。
末端から力の抜けていく四肢、狭まる視界、霞がかっていく脳裏。
何れも咲夜にとって初めて経験することであり、それらは濃密に彼女に死を連想させた。
(だ……これ、わた……死……っ?)
恐らくは生まれて初めて感じる死への恐怖。
大凡気丈とまでいわれる彼女の目じりに涙が浮かぶ。それは死への恐怖だったり、自由を失いつつある自分の体へだったり。
くたり、と彼女の体から力が抜けた。
っしゃぁぁぁぁぁ……。
途端にその股間から零れ落ちる小水。ショーツとタイツの吸水力をあっさりと乗り越えたそれは彼女のスレンダーな脚を伝いそのまま床へと水たまりを作る。
(あ……私、もらし……ちゃ、った……)
半分黄泉路へと旅立ちかけた彼女に、もはや恥かしがる余裕はなかった。
だが、それが彼女を救った。
彼女の四肢から力が抜けたこと、そして何かしらの体液が放出されたことに気が付いた『そいつ』は彼女の拘束を一息に解く。
もはや抵抗する気力もない、と判断したのだろう。
「ぅっげほっ!! ごほっ……!!」
唐突に解放され、生物の本能として酸素を貪る咲夜。ぜぇぜぇと荒い息を吐き、涙をこぼし、涎を垂らし、普段の瀟洒な面影は欠片も無くなったが、彼女にそのことを気にする余裕はなかった。
『そいつ』が咲夜を解放したのは何も慈悲からではない。苗床が死んでは困るからだ。
しゅるり、と再び彼女に触手がまとわりつく。しかも今度は拘束ではない、そのまましゅるしゅると脚を這い上がってくる。
ここでようやく人心地付いた咲夜が自身に纏わりつく触手へと剣呑な視線を向ける。今までの苦しみを怒りへと変え、太腿へのナイフへ手を伸ばした瞬間。
「んぐぅっ!?」
その小さな口へ一本の触手が飛び込んだ。
「ん゛ん!! んぶぅっ!!」
生臭さにいやいやと咲夜が首を振る。咄嗟に噛み千切ろうとしても、ゴムとも肉とも言えない弾力が押し返してくる。ならばと舌で押し出そうとしても、それ以上の力を持って奥へ奥へと進んでくる。そして侵入した触手は、まるで彼女の口内を楽しむかのように周囲にその身を擦り付ける。
(こ、のっ……!! 好き勝手してっ!!)
口内を異物に蹂躙される嫌悪感に、またしても涙を浮かべつつも、今度ばかりは咲夜もやられっぱなしではない。素早く太腿のホルスターから愛用のナイフを引き抜くと、自身の口へ突っ込まれている触手へ突き立てる。
鳴き声とも、呻き声とも取れない奇怪な音が暗い廊下に響く。同時に彼女の口内を蹂躙していた触手が引き抜かれた。
ざまぁみろ、と口元を歪める咲夜。
だが彼女は忘れていた。
触手は一本だけではなかったことに。そして彼女の反撃は、「そいつ」の怒りを買っただけだということに。
さわ、と何か股間に触れた。
「……は?」
視線を下に向ければ、そこには自身の股間へとその先端を向けている触手。その先端は僅かに膨らみ、まるで鈴かキノコのような形状をしていた。
ぞわり、と咲夜の全身が総毛だつ。いくら経験がないとはいえ、彼女も年頃。男女の交わりがどういう物か理解しているし、それぞれの性器だって知識としては知っている。
だからこそ、理解した。
こいつは、私と交わる気だ、と。
「ひっ……!?」
女性としての嫌悪感から漏れた小さな悲鳴。即座にその気色の悪い触手へと愛用のナイフを突き立てようとして。
ずんっ。
「ぇ……?」
それより一歩早くタイツとショーツの抵抗など無いかのように引裂いた「そいつ」の触手は、咲夜の秘所へと潜り込んでいた。
「……あ゛、あぁあ゛あああ゛!?」
ナイフを取り落し、背を仰け反らせ、咲夜は絶叫した。
「いや、いやっ!! いやぁぁああ゛ああ゛あああっ!?」
ぶちぶちと肉を裂く痛みが彼女の背中を駆けあがる。半狂乱とも言える声を上げる咲夜。
それもそうだ、いくら触手自体が粘液を纏っているとはいえ、今まで男どころか指すら迎え入れたことのない咲夜の秘所。
そこに入れるには『そいつ』の逸物はあまりにも太すぎた。
裂けなかったのは僥倖と言えるだろう。だが彼女が感じている尋常ならざる痛みは触手を伝う赤い筋が明瞭に表していた。
(痛い痛い痛いいだいぃぃぃいっ!!)
身体が引裂かれていると錯覚せんばかりの痛み。反撃することも忘れ、咲夜はただ泣叫ぶのみ。
(は、初めてだったのに……!! こん、こんな奴にぃ……っ!!)
普段は取り付く島もないほどの瀟洒ぶりを発揮する咲夜だが、彼女とて少女である。もしかしたら恋をすることもあり、そして愛すべき存在へと捧げるべき操を、よりにもよってこんな化け物に散らされるとは。
痛みとは違う涙が彼女の頬を伝う。
だが「そいつ」に咲夜の都合など関係ない。ただひたすら自身の欲望を満たすために、逸物を前後させる。
「いだ、痛い!! ぅ、動くなぁッ!!」
何とか言葉を発せられる程度には落ち着いたものの、未だ痛みが引いていないのは眉を顰め涙声で叫ぶ彼女自身が如実に表している。
処女を散らされ、さらに好き勝手に秘書を抉る触手。女性としての尊厳を粉微塵にされた咲夜が涙を零した。
「ひっぅ、ぐっ……!!」
一度決壊すればあとは止めようがない。完璧で瀟洒な従者という立場は消え去り、そこには少女としての咲夜しか残っていなかった。
「もう、もうやめてよぉ……!! な、なんで私がこん、こんな目にぃ……」
ポタポタと破瓜の証と粘液を床にたらしながら、咲夜がしゃくりあげる。だがそれに頓着する者などこの場には存在しない。
そして唯一の咲夜以外の存在は、彼女の体を貪ることに熱中している。
(殺してやる……!! 絶対、ぜったい殺してやる……!! こいつ……?)
ずるり。
内心で復讐を誓っていた咲夜の目の前にそんな音を立てて何かが持ち上げられた。
それは意識を失ったままの小悪魔。
天井から垂れさがった幾本もの触手に絡めとられ、咲夜の目の高さまで持ち上げられた彼女。ぐったりとした体は触手に操られるがまま。
と、持ち上げられた彼女の脚に数本の触手が絡み付くと、そのまま幼子に小便をさせるように股を開いた。
髪の毛と同じ紅の茂みと何度蹂躙されたのか分からないほど、赤く充血した秘唇。ぽっかりと開いたそこからは未だに粘液が滴っている。
同じ女性として、秘所を他人の視線にさらされる恥ずかしさを覚った咲夜が思わず目を背けようとして。
「ぐっ!?」
許されなかった。頭部へと巻き付いた触手により、強制的に小悪魔へと視線をやらされる咲夜。そんな彼女の前で新たに表れた一回りは太い触手が再び小悪魔の秘所へと突き込まれた。
突き込まれた瞬間、小悪魔が僅かに身じろぎしたようだが、それまでだった。
ごりごりぐちゅぐちゅと卑猥な音を撒き散らしながらまざまざと見せつけられる交尾と呼べる動き。年頃の咲夜にとってあまりにも目に毒な光景だった。
唯一自由に動く視線を当て所なく彷徨わせた咲夜。ふと、彼女は小悪魔の股に突き刺さっている触手を瘤のようなものが移動していることに気が付いた。
(うそ……まさかあれって……)
ゆっくりと、しかし確実に上へと向かって移動している瘤。その内部に何が入っているか、知識の乏しい咲夜にも察しがついた。
「こあ、むぐぅっ!?」
声を掛けようとした咲夜の口に触手が突っ込まれる。まるで黙ってみていろと言わんばかりに。
「んん゛ー!! んむっ!! ん゛っーんっーー!!」
それでも健気に咲夜は唸った。同じ紅魔館の家族とも言える間柄の女性を、これ以上ひどい目に合わせないために。
だが全くの無駄だった。
到達した瘤はそのまま小悪魔の秘裂を押し広げ内部へと進み、それを内包した触手がひときわ大きく震える。
ややあって、小悪魔の体が小さく痙攣した。
中に出されたんだ。
好きでも無い、ましてや同族ですらない相手の子種を無理やり授けられる。それは嫌悪を通り越し、もはや絶望と言ってもよかった。
存分に小悪魔の中に出せたのか、彼女を拘束していた触手がしゅるりとほどかれる。支えを失った彼女はそのまま地面へと投げ出された。
陸に打ち上げられた魚よろしく、びくびくと小さな痙攣を繰り返す小悪魔。もはや隠されることもなくなった股間からは収まりきらなかった白濁液がごぼり、と逆流していた。その中に小さな粒のようなものを見つけ、それが卵だと察した咲夜の端整な顔が歪む。
(ひ、どい……)
そう思えるだけの余裕が咲夜にはまだあった。少しの間だけでも、彼女は忘れていた。
自身も同じ目に合うと言うことを。
ごりゅ。
「っ!? ぁ゛あ゛っっっぅ!!」
唐突に動きを再開した触手。躊躇いなど微塵もない、ただ出すためだけの動き。
激しさを増す動きに、咲夜が髪を振り乱して懇願する。
「やめ、やめて゛ぇ!! むり、無理!! おぐっ、おく入らない、そんな大きいの入らないからぁっ!!」
咲夜の懇願など何処吹く風、ごりごりぐちゃぐちゃと遠慮無しに咲夜の秘所を抉る「そいつ」の触手。快感を与えるなどと生温いと言わんばかりに、咲夜の奥にその身を突き刺し続ける。
だが今の今まで異物を迎え入れたことのない咲夜の膣内は未だ解れず、触手の侵入を拒み続けた。
「……え?」
ふと動きが止まった。ぜぇはぁと荒い息をつきながら、終わったのか、と淡い期待を咲夜が抱いた次の瞬間。
ズンッ!!
「おごぉっ!?」
半分動物のような声を上げる咲夜。だがそれも仕方の無い事だ。何せ。
「あぐっ!! やめ、いぎぃっ!! やめでぇっ!!」
ズンズンという音が聞こえてきそうなほどの激しさで「そいつ」が動き出したのだから。
恐らくは本能で奥まで到達していないと理解したのだろう。だから「そいつ」は咲夜の最奥―――子宮へと直接侵入すべくその身を突き込んだ。
堪らないのは咲夜の方だ。内臓を潰さんばかりの衝撃に、辛うじて胃の中身こそ戻さないものの、意識は半分どこかへと飛ばしてしまう。
年頃の少女が醜悪な化け物に柔肌を蹂躙されるその構図は、酷く淫靡であるとともに凄惨でもあった。
やがて。
ずぶ。
「――――――!!」
僅かに開いた子宮口をこじ開け、触手が侵入した。痛みと異物感とそれ以外の何かにもはや咲夜の意識は千地に乱れた。
背を仰け反らせ、顎を逸らせ、大きく開かれた口からは舌を突きだし、咲夜は声なき悲鳴を上げた。同時に感じたこともない快感とも痛みと漏れる信号が背骨を駆けあがり、ガクガクと体を震わせる。
その秘所からは断続的に潮が吹き出していた。
もはや抵抗する気力も失せ、突かれるがままの咲夜。か細い声で拒絶こそするものの、それは既に意味をなさない。
だが。
(……な、に……うごき、はやく……なって……まさか)
ぼんやりとした思考で気付く異常。彼女の秘所を抉る触手の動きがにわかに早くなったのだ。それが射精の前兆だと、霞がかった思考で察するには少々時間がかかった。
「―――ぃや」
絞り出した声。それは彼女の最後の抵抗だった。
「いや……嫌いやいやぁあああああ!! 抜いて、抜いてぇええええっ!!」
彼女の脳裏に小悪魔の姿がフラッシュバックする。虚ろな目で開ききった秘裂から触手をひりだす彼女の姿。弛緩した笑みと化け物を孕んだ腹。
そして今、目の前で股間から化け物の卵を垂れ流しながら半死人の様に横たわっている姿。
自分も彼女と同じように、いや、人外の彼女ですら気絶するほどの衝撃なのだ、か弱い人間の身である自分では、下手をすれば―――。
「やだやだやだ!! それだけはいやぁ!! 抜いて、お願い抜いてぇ!! 何でもするからやめてぇええええっっっっ!!」
絶叫。
吸血鬼の僕としての矜持も。
瀟洒な面影も。
完璧な仮面も。
全てを投げ捨てて少女は叫ぶ。
人間としての尊厳を守るために。
「いやぁぁああああ助けてぇ!!誰か、誰か助けてぇえええっっっっ!!」
激しさを増した動きの中、ぼこり、とそれとわかるほどの瘤が触手を昇ってくる。恐らくは化け物の種を含んだ固まりが。それがゆっくりと、まるで見せつけるかのように触手を昇ってくる。
お前の中に出してやる。
お前を孕ませてやると言わんばかりに。
「あぐぅっ!! ふぐぅっ!! もうだめこわれ、壊れる、私のあそこ壊れちゃうぅぅうう!! たす、たすけ、てぇぇぇぇええっ!!」
玩具の様に弄ばれる身体。男を知らない体にその触手の動きはあまりにも激しすぎた。
そして。
ぶびゅる。
「っ!?」
腹部に灼熱感。
「ぃや……」
絞り出せた声はそれだけだった。
「いやぁああああっっっっ!? うわぁああああ!! やだやだやだぁああっっっっ!! 抜いて抜いて抜いてぇっ!! 化け物の子供なんて生みたくないぃっ!! 妊娠したくないのぉおおっ!! 中に出さないでぇっ!!」
腹部にじんわりと広がっていく熱と、子宮に感じる粘液が叩き付けられる感触。最後の一線を越えてしまったことに、涙を零しながら、髪を振り乱し、嫌悪感もあらわに絶叫する咲夜。
だが止まらない。壊れたポンプの様に射精は止まらない。子宮口をこじ開け内部まで侵入した触手は、咲夜の聖域に汚濁を注ぎ込む。
「ぁぁああぁあ……うわぁああぁあああ……出てるぅ……お腹の中いっぱいぃ……やだよぉ……赤ちゃんできちゃうよぉ……」
もはや咲夜は年相応の少女然と泣くしかなかった。人間どころか生物としての尊厳まで汚された今、抵抗する気力など微塵も湧かなかった。
やがて存分に出したのか、触手が引き抜かれる。ぐぽっ、と生々しい音とともに引き抜かれた触手の後を追うように、すっかり開ききってしまった秘裂からぼたぼたと白濁液が零れ落ちる。
それが咲夜に一層現実味を持たせた。
お前は化け物に犯され、孕まされたのだと。
ぐ、と咲夜が奥歯を噛み締めた。
小悪魔の様に、化け物の子供を産むくらいならこんな命なんて。
舌を噛み切って自害しようとした咲夜。
「っう゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!?!?!?!?」
「!?」
決意を固めた彼女を止めたのは叫び声だった。
思わず視線を向ければ、風船の様に膨らんだ腹部を抑える小悪魔の姿。綺麗でシミ一つなかった腹部は見る影もなく、それこそ西瓜でも入っているのかと思わせるほどの大きさに膨らんでいる。限界まで引き延ばされたのだろう、皮膚は血管を浮だたせ、それこそ無数の蚯蚓腫れがあるのかと思わせるほどだった。
(な、なによあれ……)
吸血鬼に仕える者として、悲惨な死体はいくつか目にしてきた。だが今目の前で繰り広げられている光景は彼女の理解を完璧に超えていた。
「いぎゃぁあああ゛あ゛あっっっっ!!」
異常な光景に呆然とする咲夜を尻目に、小悪魔の絶叫はいよいよ大きくなる。もはや咆哮ともいえる声。足をバタつかせ、髪を振り乱し、普段の静粛な態度とは裏腹に、全身で襲い来る痛みと恐怖から逃れようとしていた。
ぶつり。
小悪魔の絶叫に紛れた小さな音。
それを咲夜は聞き逃さなかった。
まるで布きれを力任せに引き千切ったような音。
だが音の元手である小悪魔は既に一糸纏わぬ姿。その状況で『裂ける物』など一つしかない。
まさか。
みちみち。ぶちぶち。
咲夜が悟るとともに確かに聞こえた音。それは小悪魔の腹部から。
知らず知らずのうちに、無理やり思いつかないように、至らないようにしていた結論。だがもはや疑いようがない。
「あぎゃぁあ゛ぁ゛あ゛ああっっっっっっ!!」
風船が破裂するような音ともに、咲夜の目の前で、小悪魔の腹部が弾けた。
びちゃびちゃと皮膚と、血液と、内容物を撒き散らしながら。
ひぅっ、と咲夜が漏らしたのは掠れにも似た呼気音だけ。
視線だけを釘付けに、一切の動きを忘れる咲夜。
限界まで見開かれた彼女の瞳が映したのは、『小悪魔の腹部から、ざぁ、と、まるで一杯になった器から水が零れるように溢れ出した醜悪な何か』だった。
それらは自身が溢れ出した場所に居座ると、ぐちゃぐちゃぼりぼりと、母体だったモノを貪り始める。
(………)
カチカチカチカチ。
頭に響く妙な音。
それが自身の奥歯がなっている音だと咲夜が気付くまで、数秒の時を必要とした。
彼女は気付いてしまった。
自分も、彼女の同じ様に化け物に種付けされていることを。
そして今目の前に転がる小悪魔だったものは、未来の自分の姿だと。
「―――ゃ―――」
絞り出したのは声ともいえない掠れた音だった。
あまりの恐怖に喉が引き攣っているのだ。
ぼごり、と腹の中で何かが動いた。
「ゃだ……やだ……」
視線を下げて、彼女は後悔した。
自身の腹が、それとわかるほど大きくなってくる。
「く、ぐるじ……ぃ……」
圧迫される内臓と、それ以上に自分の腹の中で何かが動き回っている感触に、盛大に胃の中身を戻す咲夜。
だが彼女の息を整える暇は与えられなかった。
ぼごぼごぼごぉっ!!
「ひゅぎゅぁっ!?」
もはや声ではない。それは絞り出された音だった。
膨満した腹部が彼女の正装とも言えるメイド服を破る。それだけでは飽き足らず、びきびきと皮膚の膨張限界まで膨らみ続ける。
(いやいやごめんなさいごめんなさいいやいやだれかたすけておじょうさまぱちゅりーさまめいりんだれでもいいからごめんなさいあやまるからごめんなさいたすけやだしにたくたすけいたいたいたいなにこたすけ……!!)
襲い来る激痛に、声は出ない。ただ脳内でそう願うだけの咲夜。
だが彼女の願いは誰にも聞き届けられなかった。
ぶちり、と頭の中に何か致命的な音が響いた。
「ぎゃ―――――――」
バンッ、と何処か遠い場所で聞こえた気がした。
今まで感じていた圧迫感が一気になくなった。
同時に視界に広がる赤と肌色とピンクの飛沫。廊下へとぶちまけられたそれらは、まるで子供がひっくり返した絵具のよう。
がくり、と咲夜の首が力なく下がった。小悪魔と違い、いまだに拘束されたままの咲夜。
その特徴的な銀髪も、緑色のリボンで飾られたお下げも、柔らかさと鋭利さを同居させる顔の輪郭も、整った目鼻立ちも、少しばかり物足りない胸元も、スレンダーな脚部も、何一つ無事なまま。
でも少女の腹部は大人が頭を突っ込めそうなほどの穴が開いていて、そこからは彼女の内容物が垂れ下がっている。
そしてその穴からぼろぼろと零れ落ちる、咲夜の生み出したモノ。
そいつらは手近にあった柔らかな餌―――咲夜へと群がりはじめる。
自分達を生み、命を落とした母親の、その肉の一片までも無駄にしないように。
親に甘える子供の様に、彼女の肢体へと群がった―――。
まずはここまでお読みいただき有難うございます。
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、筆者の穀潰しと申します。
今回は「好きな東方キャラに酷いことしたい」という初心に戻り、そこに自身の好きなシチュをぶち込んでかき混ぜたような内容です。偶にはこういう短絡的なもっと言えば捕食とか苗床とかそういう物が増えてもいいと思うのです。
そう、時たまジャンクフードが食べたくなるあの感覚。
まぁ内容自体は単純なものですので、正直舌の肥えた皆様には物足りないかと思います。
それでも少しでも箸休め、もしくは暇つぶしにでもなれば幸いです。
>1さん
初心を大事にという心掛けの元、がんばったつもりでした。
>2さん
他の作品を貶すわけではありませんが、やはり産廃というからにはエログロだと思った限りでして。
> NutsIn先任曹長殿
能力の使用は致死率を向上させます。用法容量を守って正しく使いましょう。
救済もいいですが、やっぱり絶望が無いと。
>4さん
エログロサイコー
>ギョウヘルインニさん
ちょっとその良い所取りした生物見てみたいです。でもベースが触手は嫌です。
>8さん
どーでしょうねぇ。正直人間の咲夜さんだから犠牲になったわけで、広所で美鈴レベルだと手痛い反撃を喰らうかもしれません。
>まいんさん
有難うございます。やはり初心は大事ですね。
>10さん
こういう単純なのも時には必要だと思いますね。だからもっと増えるべき。
>11さん
有難うございます。やはり素材がいいと料理も美味くなります。
>12さん
やはりこう中に出すからには出産の恐怖も必要かな、と。はい、個人の趣味です。
>あぶぶさん
やっぱり咲夜さんは可愛いですねぇ!!
>14さん
難しいことを考えず、とりあえずいぢめたかった。今は反省も後悔もしていません。
>17さん
まだまだ腐るほどいるがな。先は長いぜ、相棒
>19さん
息抜き代わりにシンプルに。頭を使う必要性を差っ引いて作ってみました。
>んhさん
こう、目の前で自分の末路を見せつけられて怯える……個人的に書いてて一番テンションがあがりました。
>21さん
やはりヤるからには中出し→孕ませのコンボは必須だと思います。手緩さは要りません。
>県警巡査長さん
お姉さんキャラたちが早く触手に孕まされて欲しいものです。
穀潰し
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/22 09:54:36
更新日時:
2014/07/08 01:15:20
評価:
18/24
POINT:
1890
Rate:
15.32
分類
十六夜咲夜
小悪魔
触手
0708返信
まさに、エロ&グロ!!
咲夜さんの時停め程注目されない『空間拡張能力』。
変な所に繋いじゃったんだね……。
ちなみに私は好きなキャラを酷い目に遭わせた後は、ちゃんと救済してますよ♪
小悪魔と咲夜と触手の良いとこ取り。
やはりレベルが違う……。
先輩方の実力は本物です