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『産廃創想話例大祭B『魔女と魔女の気怠い一日』』 作者: ウナル
※産廃創想話例大祭B参加作品です
※スカトロ描写があります。苦手な方はご注意ください
肌にべたつく汗。窓を開けても流れない風。埃っぽい空気に満たされ、喉奥がいがらっぽい痛みを訴える。食べ散らかした食器の匂いに様々なスメルが混じり合った結果、霧雨魔法店は匂いだけで処女受胎してしまいそうな有様であった。曲り無きにも美少女と形容される二人ならば問題解決に善処すべきであろうが、ぬるま湯のような空気にすっかり気力を削がれ、狭いベッドの上に揃ってぐったり寝そべっている。
「……あっついわねえ」
右から聞こるアリスの言葉に魔理沙は答えない。顔の上に右腕を置いたまま、地上の魚のように息を吐く。とりあえず、返事の代わりにアリスの胸に腕を倒した。
「うざい。臭い。暑苦しい」
ぬめる手で腕が押し返される。二人の間に落ちた腕は左右の熱気にじわりと汗を噴き出した。開け放った窓のカーテンがわずかに揺れるが、心地良い風はあっという間に家を通り抜けてしまう。
「なんでこんなに暑いのよ」
「夏だからだろう」
「なんで夏なのよ」
「世界が巡っているからだろう」
「なんで世界は巡るのよ」
「世界にも色々あるんだよ。日焼けブームとか」
「というか、」
ベッドの軋む音。軽く身体にかかった水滴はアリスの汗か。
「冷房はないの、冷房は」
「んなものはない。贅沢は敵だー」
「そのくらいの魔法、あんただってできるでしょ」
「レアキノコの実験で私の魔力はスッカラカンのカンカラリン。屁も出ないぜ」
「屁は出るでしょ。こんな時に実験なんかしないでしょ」
「んなこと言われてもさあ、でりけーとなんだよキノコ。1℃変わるだけでダメなんだって。黒光りが茶煤ける」
頭に乗せていた左腕を崩れるようにどかし、魔理沙も身体を起こす。肌に張り付く下着の感触が気持ち悪い。
「文句があるなら帰ればいいじゃないか。私も連れてけ」
「だから修理だっての。どっかの馬鹿が無理に魔法使ったからね」
「あーあーヤブヘビだあもお」
「あんたが設定温度を無茶に設定しなけりゃ今頃のんびり避暑を楽しんで、冷えた部屋でモツ鍋をつつけたのよ」
「へいへい、私が悪うございますよ」
「あーあ。氷精でも捕まえてこようかしら」
アリスが再び黴臭い布団に再び倒れ込む。汗と色々な汁が染み込んだ匂いにもぞもぞと尻を動かしうつ伏せとなった。ドロワーズの表面に汗で浮き出た臀部が見える。半円球を描くそれに魔理沙の脳みそがむくむくと形を変える。
「……ちょっと」
顔中に広がるアリスの感触。魔法の粋を極めてもこの柔らかさは再現できない。自らの嗜好を際限なく詰め込んだ蒸れた汗の匂いと前夜の残り香。
首を動かす。右頬から鼻を登って左頬へ。まるで全てを包み込んでくれるように尻は自在に形を変える。
「昨日の今日でよくやる気になるわね」
「んー」
すんすんとわざとらしく鼻を鳴らし、顔中でアリスを堪能する。ときおりヒクヒクと反応を返してくれるのが愛おしい。むにむにと尻を触っても抵抗しないアリスに、魔理沙は鼻先で身体をなぞる。臀部をぐるっと巡り太ももへ。白い足間を越えて反対の足へと行き、再び尻へと戻るとその窄まりにぐりぐりと鼻先をねじ込む。
「ん……」
小さな呻きに魔理沙は顔中を尻の間に埋める。
指先で尻肉を左右に開き、下着の奥の窄まりへと鼻先を寄せた。
「……ふぁ」
空気の抜ける音と共に魔理沙の顔に熱い吐息が吹きかけられる。
不摂生を体現したような悪臭だが、退廃的なその匂いが心地良い。静かに胸を上下させその香りを吸い込むと、魔理沙の脳裏は花開くような射幸感で満たされていく。
「ぷぁ」
尻から顔を外し、魔理沙は天を仰ぎ見る。大して高くも無い天井の木目を眺めていると、濁った空気が肺に押し入りアリスの匂いを消していってしまう。
余韻の味わいを堪能し、指先をマットとアリスの間に滑り込ませた。
汗に蒸れたシーツにはアリスの体温が宿っており、その温かみに魔理沙は倒れ込む。金の川面へと顔を埋め、石鹸の匂いに鼻を鳴らす。手を進め、腹へと差し掛かる。臍のへりをなで腹筋を触り脇腹へ。アリスのくすぐったそうな声に魔理沙は脇から少し腕をずらし、膨らみかけたアリスの胸へと忍ばせる。
「……んぅ」
シーツに口をつけて声を抑えるアリス。
そういうことをされると意地でも声を上げさせたくなる。わざと肝心の部分には触れずねちっこい責めを繰り返す。上から覆いかぶさり背と腹を合わせ、アリスの腰に股間を擦り付ける。こうして身動きのできなくした後に唾液の塗した舌をアリスの耳へと這わした。
「……ふ」
声を押し殺すアリスに、そのまま⇒耳に舌を絡める魔理沙。耳介に残る垢を舐め取り、耳たぶを口に含む。シーツを握る指に力がこもったのを見て、魔理沙は糸を引く舌先を一気に穴へと滑り込ませた。
「ひゃあっ!?」
堪らず声を上げたアリスに魔理沙は頬を緩みを隠せない。
耳たぶまで赤く染まるアリス。胸に添えた手に大きく高鳴る心臓が飛び込んでくる。
もぞもぞとアリスは身動ぎして右耳をシーツの中へと隠してしまう。そうなれば当然左耳は天を向く。魔理沙はすかさず左耳へと食いついた。今度は逃がさないようアリスの頭を両手で掴み固定する。
「うひっ……ふぅ……んんっ!」
わざと卑猥に音を立て、アリスの耳を舐め上げる魔理沙。舌先が耳穴を突くたび、アリスの腰がひくひくと全身が痙攣するのがわかる。
「ちょ、た、たんまたんま……っ!」
「んー、聞こえんなあ?」
「待って! 待ってってば!」
無理矢理魔理沙を振り払い、アリスはベッドから身体を起こす。
左耳を手で押さえて魔理沙を睨むものの、荒い吐息がただの拒絶ではないことを示している。
「もう! 雰囲気も何もないんだから!!」
諦念にも焦らしにも聞こえる呟きと共にアリスは自ら下着をずらす。とろりと透明な糸がドロワーズの間に橋をかけていた。
魔理沙はアリスの口へと飛び込み、そのまま身体を押し倒す。昼の日差しに埃が煌めき、泥沼のようなシールの温かみに身体が沈んでいく。
舌を伸ばし、からめ合う。
ざらつく肌触りに、昼に食べたパエリアの味。唾液をすすり合い、唇をついばみ合う。お互いの胸を押し付け合えば、その心音さえも同じ時を刻んだ。
「あ……」
アリスの尻に手を伸ばし、その頑なな菊門へと指を這わす。
すでにひくひくと呼吸に合わせて蠢くアリスのアナル。今日はまだ出していないのはもちろん魔理沙の知るところである。
「なあ、アリス。頼みがあるんだが」
「う」
耳元の囁きにアリスが呻く。
その隙に魔理沙はアリスの足間に右ひざを滑り込ませ、アナルを指先でなぞる。
「あんたがそう言う時は大抵ろくでもないことなのよね」
「そんなことないぜ。マジで」
そう言い魔理沙はアリスから身を離し、部屋の隅のカバンへと駆け寄る。
そこから取り出した物にアリスは眉を寄せるのだった。
◆
「……なによ、この衣装」
魔理沙が持ち出したのは外の世界で体操着とブルマと呼ばれるものであった。しかもドロワーズに代わりしっかりショーツも用意していた。ぴっちりとした質感に慣れないのか、アリスは上着を伸ばしつつ、しきりに下腹部を隠そうと無駄な努力を続けている。
「外の世界の寺子屋で使うものらしいぜ。たまにはこういうのもいいだろ」
かく言う魔理沙もまたブルマ姿である。
「しかし……んん〜」
ベッドに座り込んでいるアリスをまじまじと見つめる魔理沙。その視線にアリスは後ずさる。
「な、なによ」
「いやあ、いつもと違う服だと興奮度合も違うなって。でも、なんか足りないんだよなあ。あ」
違和感の正体を探し魔理沙は偏執的な視線でアリスを見つめる。そして視線が尻に差し掛かったところで脳裏に電流が走った。
机の引き出しを開け、重なり合うペンや定規の下からハサミを取り出す。
ちょきちょきと音を鳴らして見せる魔理沙にアリスは器用に左顔面だけをヒクつかせた。
「……あんたねえ」
ぽっかりと尻部分が切り取られたブルマにアリスはため息をつく。後ろから見ればアナルが丸見えであることうけあいだ。
「変態」
「興奮するだろ?」
「……………」
「ほれほれ〜」
挑発するようにアリスに尻を振る魔理沙。
魔理沙の衣装もまた尻部分に穴を開けられているため、尻に左右に振れるたびアナルが切り抜かれたショーツから露出する。
「さてさて、桃の味を味わおうかねえ」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
にじり寄る魔理沙の目の前にアリスの手が突き出される。
「こ、今度は私がする」
両足を掴んだ姿勢の魔理沙のアナルに、アリスの舌が這い回る。
皺に舌先が触れるたび、ヒクヒクとお尻が反応を返してしまう。
くすぐったい様な、気持ち良いそうなものかしい感覚。恥骨から背筋にかけて電気が溜まるような気持ちに太ももまでも痙攣してしまう。
「お、おほ……ふぉぉぉぉぉ……」
「へ、変な声出さないでよ」
舌を止めてアリスが顔を上げる。その顔色から興奮度合はありありと見て取れた。
「いやあ、アリスも上手くなったなあ。感動的なような、ムカつくような」
「なんでよ」
「ヘタクソだてらにムキになるのが面白かったから――あひぃ!?」
アリスの舌が尻奥にねじ込まれ、魔理沙は肝の抜けるような声を上げてしまう。
「ちょ! や! タンマ! うひいいい!」
じゅぼじゅぼと音を立ててアリスの舌が踊り狂う。
魔理沙との日々でアナル処女だったアリスの舌も、今では劇場で白鳥の湖を踊れるほどになっている。魔理沙がアリスの弱点を知るように、アリスもまた魔理沙の弱点を知っている。直腸の股間側、そこを重点的に責められ、堪らず魔理沙はアリスの頭を抑える。しかしアリスも顔を離さない。
「っ、やばい……っ!」
「んっ!?」
舌先に感じる固さと苦い味にアリスは舌を引き抜いた。
「あ〜あ。緩いんだから」
「……なんだよ。お前のせいだろ。二重の意味で」
尻を押えながら魔理沙は睨む。尻の合間からは「ぷっ」「ぶぷっ」と息漏れの音が続いている。
「本当にもう。ほら」
正座の姿勢を取るなり、口を開けて手で器の形を取るアリス。
その姿に魔理沙の眼に涙。
「おお、すまないなあ婆さんや」
「誰が婆さんよ。ちゃかすなら止めるわよ」
「待て待て。位置が難しくてな」
中腰で尻の位置を合わせる魔理沙。アリスのシルクのような指先を股間に感じ、腰を落ち着ける。
「じゃあ」
「はい」
鼻で静かに息を吸い、下腹部に力を込めた。
尻タブを震わす音がアリスの顔を直撃する。
「げほっげほっ!」
「す、すまん」
「ん、ごほん。いいわよ。これくらい」
目尻に涙を溜めつつも、アリスは健気に姿勢を正す。
改めて姿勢を正し、アリスに向かい魔理沙は体内の汚物をひり出すべく力を込める。
「ん……ぁ……」
アリスの息遣いが尻間をくすぐる。息の愛撫に魔理沙の股間もまた湿り気を帯びた。
眼をつぶり力んでいると、途端に身体が周囲の暑さを思い出す。むっとする部屋の中、茶色い匂いが鼻先を掠める。拳を握りしめると額に汗が浮き出し、シーツへ落ちる雫となる。ぐぐ、と肛門を糞便の先端がこじ開けるのがわかる。くちゅり。粘り気のある音と共に口が開いた。
「あ……む……」
「ふぁ」
温かい感触が肛門を包み、糞便を撫でた。見ずともわかる。アリスの口が肛門を咥え込んだのだ。尾てい骨に感じるアリスの鼻。その形さえも脳裏に思い描くことができる。きっと表面に細かな汗粒が浮いている。そしてその穴の中には埃が凝り固まった鼻うんちが溜まっていることだろう。これが終わったらほじらせてくれないか頼んでみよう。そんなことを考えながら、魔理沙は一塊をひり出すべく焼け付くような肛門に力を込めた。
「おぶっ! んっぐぐうぐぐぐうっ!」
アリスの口の中でくぐもった音が響いた。
まるで種を詰め過ぎたハムスターのようにアリスの頬が膨らんでいく。ぶちゅりと音を立て、魔理沙の尻間から柔らかな軟便が漏れる。
「大丈夫か?」
「よ……よふぅ……」
鼻で必死に息をしつつ、アリスはパンパンに膨らんだほっぺで答える。
口の端からは茶色の涎が漏れ、顔だって真っ赤だ。
「……っ!」
胃が痙攣したのか、ぶるりと震えたアリスが必死に両手で口を押える。
だが、持ち堪えられない。
アリスの指間から半固体の汚物が溢れ出しそうになった瞬間、魔理沙はアリスの腕を払いその口に唇を押し付けた。
「ん……っ!」
「ん…ふ……」
アリスの口から濁流のような汚物と吐瀉物が吐き出される。
魔理沙の口を合わせてもとても収めきれず、二人の口の合間からぼとぼとと漏れ落ちてしまう。汗まみれのシーツに新たな染みが刻まれた。
◆
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜」
精根尽き果てたという面で、ベッドの上に横たわる魔理沙。その手を繋ぎ、アリスは魔理沙の横に居る。
「シーツ、洗わないとな」
「次はあんたの番でしょ。洗濯当番」
「吐いたのはアリスだぜ」
「出したのはあんたでしょ」
二人の間には香り立つゲロと大便の混合物がある。汗と埃と食事の匂いに混ざり、すごいことになっているが、気だるい身体と絶頂後の虚脱感に身動きする気にならない。
「あー、しょうがねえ。シャワーでも浴びるか?」
「そうね。水シャワーでさっぱりしましょ」
ベッドを軋ませ、二人が起き上がる。ぺたぺたと裸足でフローリングを歩き、浴室を目指す。穴あきブルマからこびりついていた汚物が落ちる。
「晩御飯どうする?」
「パチュリーのとこにでも押しかけるか」
その後、浴槽ではしゃいでいる内に再び発情してしまい、風呂から上がる頃には食事も取らずにベッドへと倒れ込んでしまうなど今の魔理沙は露にも思っていない。
魔理沙とアリスはささやかな夜の涼しさの中に、意識を落していく。
そしてまた、魔女と魔女の相も変らぬ気怠い一日が始まるのだ。
おわり
留年の決まった大学2年生みたいなだらりとした話を書いてみたかった。
ウナル
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/23 11:07:31
更新日時:
2014/05/23 20:07:31
評価:
11/14
POINT:
1070
Rate:
14.60
分類
産廃創想話例大祭B
スカトロ
魔理沙
アリス
魔女と魔女が唐突すぎたかな。
コスプレスカトロとか、高度すぎる……。
二人とも倦怠期かぁ!?
きったな(笑)ミートクソースかよww