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『『産廃創想話例大祭B』 屈辱は人間を崩壊させる。』 作者: 髑髏麒麟
朝だ、目が覚めると少し肌寒い。
朝日が昇ってきた。きれいだなぁ。
さて、時間はたくさんある。
昼になればまたあの争いが起こる。
前までは仲良く話をしていたのに急に喧嘩をした2人が居てね。
僕はその喧嘩を見ているのが日課になっていたんだ。
だけどある日から、箒に乗った子(マリサって言うんだっけ?)が来なくなったんだ。
それからは代わりに紫のパジャマ姿の子(パチュリーって言うんだっけ?)が来て口げんかをするんだ。
毎日同じことを言い、泣きじゃくり、相手は呆れ顔。
一定時間経つと急にその場から紫のパジャマの子が消えるんだ。
そうだ。僕は今ちょうど暇だからその話をしよう。
えっ?忙しいって?そっか、ならその人はまた今度話をしよう。
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「霊夢〜。暇だから邪魔しに来たぜ〜。」
「お邪魔するなら出て行って」
「いや、今日こそは勝つまで帰らないぜ。」
「どうせまたすぐしっぽ巻いて逃げるくせして。」
「今日はいつもと違って秘策があるんだぜ。いつもみたいにお祓い棒だけで戦わせることはさせないぜ。」
「あなたなんかお祓い棒だけで十分よ。」
「そういえば、最近熱いな、どうしてだと思う?」
「はぁ?何言ってるの?今秋終盤よ?肌寒くて毎日イライラしてるのよ。」
「そうか、じゃあ暖かくしてやろう。上を見てほしい。」
「上?」
その瞬間、箒の子はパチンと指を鳴らした、すると神社の周りを溶岩がドーム状に囲んだのだ。
僕?僕は神社の屋根にいたからいいけど、暑かったよ。もうちょっといたら焼き鳥だったかもね。
「…あんたってこんなことできたかしら?」
「修行の賜物だぜ。最近すぐ逃げていたのはこのためだぜ。」
「…秘策ってこれだけ?てっきり一発で倒せる光線を開発しt」
巫女が話し終わる前に、巫女の周りに箒の子が断幕を張ったんだ。
多分、相手の攻撃を制限するためにわざと当たらないような断幕を張ったんだと思う。
その弾幕がいつもより密度が高くてビックリしたよ。
「…油断ってするもんじゃないわね。」
「へっ。避けない霊夢は相当の自信家だぜ。ここまで行けば私の勝ちはほぼ確定だぜ。」
そう言うと、箒の子は霊夢に対して何千もの武装した同じくらいの身長の人形を戦わせたんだ。
箒の子はどうしたって?断幕は出口(片方は溶岩がお出迎え)が2つあるのだけど、もうひとつの出口で待ってるよ。
「ちょ、単対多は卑怯じゃないの!?」
…って言っているんだけど全部的確に対処してるんだよね。
なんか針のようなものを使っていたのが見えた気がするけど、あれはいったいなんだったのだろう?
「さすがに霊夢でも、大人数が相手だと時間がかかるな。それに人形だ。少しくらいの損傷は屁でもないぜ。」
そういって、なんか唱えたら、箒の子は箒ごと消えたんだよ。
巫女はまだ人形を相手にしているけど、さすがに驚いてたね。
「えっ!?」
て叫んでいたもの。
人形と戦って体力が消耗したのか、少し息切れし始めたんだよ。それでも、人形の数は減り続けているけどね。
僕が「秘策ってこれ?戦わせているだけじゃん。」と思ったら、
光線が16方向から巫女へ向けられたんだ。
巫女は盛大に舌打ちしてグレイズしたら、巫女よりでかい光線にぶつかったんだ。
その先で箒の子が現れて、ニタァと笑って「勝負ありだぜ!」と言ったんだ。
地面には巫女が腹に風穴を開けて倒れていたんだ。いつの間にか槍みたいなもので突き刺したんだろうね。
そのあと、溶岩は消えて、箒の子と西洋風の子と紫のパジャマの子が去っていたんだ。
箒の子は帰り際に言ったんだ。
「これからはこの魔理沙様に無様な姿を見せるんじゃねえぜ。今のお前にはその姿がお似合いだ。負け犬さん」
巫女はどうしたかって?そのあと3匹の妖精が巫女を見つけて、急いで永遠亭で入院させたんだ。
巫女の体は奇跡的に回復して動けるようになったけど、心がズタズタだった。
それもそのはず、自分に勝ったことのない、自分より格下だと思っていた子に負けたんだ。
しかも相手の作戦通り。プライドがズタズタだった。精神安定剤も無駄だった。
そのせいか、毎日、どこからか拾ってきたペンチで自分の歯を折ったり、抜いたり。
指や爪をつぶしたり、引き抜いたり、折ったり。
足や腕の骨を折ったりしたんだ。おかげで毎日治療さ。
自傷するたびに
「あの時の痛み、苦しみ、怒りはこんなもんじゃない。絶対に許さない。」
と血涙しながら嘆くんだ。見るに堪えなかったね。
その頃箒の子はどうしたって?
でかい光線を放ったって言ったでしょ?それに巻き込まれて人形がほとんど残っていないんだ。
西洋風の子が人形を持って箒の子に
「なんであんなに殺したの?私の大切なかわいい娘たしを!どうしてくれるの!」
と叫ぶんだ。
最初は「悪かったって」って軽く返していたんだけど、毎日言って来るもんだから腹立ったのか、
地下牢獄に閉じ込めたんだ。食事も渡さない。魔力も使えない。ただの箱の中に閉じ込めたんだ。
そんなある日、紫のパジャマの子が心配そうに様子を見に行ったら、自分の人形の武器で自殺をしたんだ。
体はズタズタ。思わず目を背けたんだって。そしたらメモ帳を見つけたんだ。そこには…
「必ずヒサギの木を植えて、それを材料にしてあれを作って。そして、私の目をえぐって玄関に掛けて。
霊夢がここにきてあの身を滅ぼすところを見たいの。」
と書いていたんだ。そのメモ帳は魔理沙に見つかったんだ。
見つけた時どうしたって?西洋風の子を、彼女の家ごと燃やしたんだ。
「アリスの作戦が成功したことは感謝している。だけど、私はアリスなしでも戦える。最後までアリスの言う通りにはなるもんか!」
と叫んでね。
それから半年たったある日、春の暖かさに浮かれて陽気な時期に、あの悪魔が来たんだ。
彼女からは黒いオーラしか見えなかった。恐ろしかった。
ピンポーン、コンコン普通にドアをノックしたと思ったら、悪魔の周りを何か丸いものが動いて、家の上半分を消し去ったんだ。
思い出すだけで寒気がするよ。あの顔は人間の顔じゃない。
箒の子はただガタガタと震えていただけだった。目の前には悪魔とその悪魔にちぎられた紫のパジャマの子の肉片。
「助けてくれ。命だけは…そ、そうだ!毎日神社の掃除をしよう!お賽銭箱にお金を入れよう!な!友達だろ!」
しかし悪魔はそれを聞かずこう言った。
「不可ナリ」ト。
そうして箒の子は腹と顔をの右半分に風穴を開けて
「結局最後までアリスに付きっぱなしか…」
って言って死んだんだ。
えっ?パジャマの子はどうして今生きているって?
実は巫女が入院しているとき、分身を作ってそれを箒の子に送ったんだ。
彼女、箒の子が死んでひどく悲しい顔をしていたよ。
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僕のお話はこれでおしまい。どうだい?他では聞けないだろ?
他に話せることはないから今話せるのはこれくらいだけど、面白い話があったら教えるよ。
おや、もう太陽が真上にあるではないか。ほら、紫のパジャマの子が来た。
この話には続きがある。地獄でのことだ。
箒の子と西洋風の子が出会ったんだ。
箒の子はずっと西洋風の子に泣きじゃぐり、こう言った
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
髑髏麒麟はこの話を綴った。そして、見えにくいところに保管したとさ。とっぴんぱらりのぷ。
髑髏麒麟
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/24 01:52:59
更新日時:
2014/05/24 10:52:59
評価:
6/9
POINT:
470
Rate:
9.90
分類
『産廃創想話例大祭B』
臥薪嘗胆
二次創作
スポーツマンシップに則った、スペルカードルールの理念はどうしたぃ……?