Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『霊夢の腹から針妙丸がどんどん出てくる』 作者: Ramuho
小人の一族が全滅したのは、とある夏の日の午後であった。
博麗神社の縁側で溶けていた少名針妙丸の頭の隣に、小さな手紙が出現した。何事かと手に取ってみると、そこには故郷の友人の字。外に出たがらない一族が、外と空間を繋げてまで私になんの用だろう。
ただ一枚の手紙が全ての始まりであり終わり。故郷の香りが残る紙には無視できない一言が刻まれていた。
【オニノセカイ ハメツテキモウショ カユ ウマ】
慌てて小槌を握りしめ、一振り祈って奇跡を起こす。
例の異変から半年以上が経っていたおかげか、完全ではないにしろ、小槌の魔力は回復してきていた。
空を飛び、地底を駆け、異世界の扉を抉じ開けてようやく着いた。そこは地獄の釜の中。
体感気温45℃の苦しみが、ねっとりとした風となって絡み付く。慌てて小槌で気温を下げるも、もう何もかもが遅すぎた。
倒れ伏す同族、干乾びた子供たち……生存者ゼロという絶望的な結論を針妙丸が出したのは、故郷に着いてから四時間ほど経った後だった……
「というわけで、霊夢。子作りしましょう」
「死にたいのね?」
打って変わって博麗神社。主の霊夢は今日も変わらず居間で寝ころび麦茶を煽る。その態度からは小人族の命運を救おうという気概は一切感じない。
「私が最後の生き残りになってしまった以上、可及的速やかに子孫を残さないといけないわ!」
「その、小槌でなんとかすりゃあいいじゃない」
「残念だけど、死者の蘇生はできなかった……そう、産むしかないのよ!!」
涙と鼻水を垂れ流し、それでも明日を見据えて上を向く、小人の鑑がそこに居た。握られた拳は決意の証、堅い想いはまさしく勇者の末裔。
「なら男でも漁って来なさい。あーきもぢぃー」
しかしこの薄情な巫女はご覧の通りだ。この季節でも冷たいという、神社裏の井戸水でこさえた水枕は相当の至福を齎しているらしい。だがそんなことは知ったことじゃない。何が何でも私は霊夢と子作りヒャッホイ。
「霊夢ってば非協力的なのねぇ。私がこんなに困っているのに」
「はぁ〜、ごくらくぅ〜」
「そうね、なら勝手にさせてもらうから。覚悟してよね?」
「あーいってらっしゃいさようなら。さっさと体の数倍のサイズの男根咥えて肥大化しなさい」
なるほど、許可は出たしさっさとやってしまおうか。
針妙丸は小さな体に鞭を打ち、霊夢山をクライミング。ヘソという名の火口にまで辿り着いてから小槌を構え、シャーンと一振り響かせた。
「小槌よ、打ち出の小槌よ。一寸法師が子孫、少名針妙丸が命ず。小人俗の再興のための子孫を齎したまえ! 博麗霊夢よ、小人の母体になぁれ!」
シャーン シャーン
振りぬいた小槌から、全ての魔力が抜け出て広がり、霊夢の腹へと染み込んでいく。睡魔によって意識が希薄なぐうたら巫女は気付けない。全ての魔力が吐き出され、霊夢の腹部に集まったとき、すぐに変化は訪れた。
「―――がぁ、が、うあぁああ!?」
ボコボコベコベコ音を立て、霊夢の腹が膨張する。一瞬にして食後のようになったかと思ったら、その限界を容易く突破しズンズン膨れて肥大化した。
「あが、あ、あ、あ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!」
白目を剥いて首を振り、唾液を撒き散らしながら悶えている。果たしてこれは博麗霊夢なのだろうか、そんな疑問が鎌首をもたげる午後三時。ちゃぶ台の上から見ていた針妙丸が「あれ、これまずいんじゃない?」と顔を青くし始めたところで、ついにその時はやってきた。
「んあ"あ"あ"おおおぉぉぉお"お"お"お"! でちぇ、でちぇくりゅうううぅぅ! んはぁぁぁあああああ!!」
叫び声とも喘ぎ声ともつかない悲鳴を上げながら、博麗霊夢はM字開脚で大股開き。いつの間にかぐっしょり湿ったドロワーズが突然モコモコ膨らみ出し、膨張に耐え切れなくなった布地はあっけなく裂けてしまった。
『わぁー!』『わぁー!』『わぁー!』『わぁー!』
さしもの元凶も開いた口が塞がらない。自分と似た顔の小人が、次から次へと出てくる出てくる。支えきれなくなったドロワーズごと溢れた小人は、どういうわけか針妙丸と同サイズで、成長具合も同じであった。
『わぁー!』『わぁー!』『わぁー!』『ひかえおろうー!』
「まだゃでりゅのおおぉ、んほおおぉ、きも、ききもちぃ……んぁぁああん!」
ある一定から腹の膨張は止まったが、相も変わらずボコボコと、沸騰し上昇した泡が破裂し続けているかのようなグロテスクな凹凸を繰り返す。それはきっと、休まず誕生し続けている小人たちが、腹を内側からプッシュしているからだろう。
膣口はぼっこり広がっており、今ならご飯茶碗も入りそうだ。そこから休みなく飛び出してくる小さな生命体という構図は、まるで生体兵器のバイオプラント。
「とめ、ひょめてぇ、ちんじゃう、しんじゃうからぁ、お、お"お、お"ごぉぉおお!?」
「……ごめんね霊夢、ごめんね」
こうなったのは小槌のせいだが、あわや一族絶滅という憂き目に怯え、溜まった魔力を残らず吐き出してしまった。これを止められるくらい溜まるのは、きっと早くて半年前後。
「私たち小人族はこれで助かる……だから……人柱になって、ね?」
「あああ、ああぁぁぁああ! こわ、こ、こわわ、こわれりゅうぅぅうっ!!」
『わぁー!』『わぁー!』『われらにおまかせをー!』『わぁー!』
きっと生き残ったとして、神社に残るのは快楽に狂い、精神を壊し、全てを吐き出し尽きた巫女だった何か。だとしても、針妙丸は霊夢を守ろうと固く誓ったのだ。
「一族の救世主に……敬礼……ッ!!」
友情も、愛をも超えた、異種族二人の熱い半年は、ここから始まる……
冬がやってきた。
「んほぉぉ……おおっほごぉおおっ」
少名針妙丸の朝は早い。霊夢の声で目が覚める。
『まあ、霊夢が好きだから始めた事だから』
そう言って、今日も屋外直通の小人輸送ベルトコンベアの調子を確認した。河童謹製のこれがきてくれたおかげで、増え続ける子孫の引っ越しもだいぶ楽になったという
『やっぱり一番うれしいのは霊夢からの感謝ね。世話を始めてよかったなと』
なんでも霊夢の意識はちゃんとしているらしく、常に快楽と痛みで顔が歪んでいるだけで、目を見れば伝わるという。筆者自身にわかに信じがたいが、固定されている霊夢の腕を針妙丸がそっと抱き寄せると、確かに巫女は小人へ視線を送ったのだから驚きだ。
『毎日毎日生まれる数と性格が違う。見張りは休めない』
すでに小人の故郷があるという鬼の世界は飽和状態であり、間引く必要性があるのではないかという論文も発表された昨今だが、針妙丸は断固反対している。霊夢が腹を痛めて産んだ子を家畜のように殺すのか……弱者に救いは無いのか。動物愛護団体も針妙丸に同調し、業界の騒動は未だに収束の兆しを見せない。
そんな中でも針妙丸は、ベルトコンベアーで運ばれていく子孫を一人一人チェックし続けていた。万が一にも死んでしまうことがないようにと、親心の表れだ。
『医師の八意さんとはもう五か月の付き合いです』
「この子は病院行きね。ほら、右足があまり動いていない」
彼女の眼にかかれば、一目で生まれた子の悪い場所がわかってしまう。月の頭脳、ここにあり。
『今一番の問題は、協力者不足ですかね』
機械を作れるということで最初は手を貸していた河童も飽きて去ってしまい、今は霊夢の友人である魔理沙とアリスの協力を得て、夜に見張りを変わってもらっているとのことだ。あと一か月で終わるという希望で精神を持たせているが、そろそろ二人も限界らしい。おとといの夜に魔理沙が謎の奇声を上げながら夜空にマスタースパークを放った事件は筆者も号外を出したが、どうやらひと月前にはアリスが「霊夢を殺して、私も死ぬぅ!」と叫び出し、ひと悶着あったという。
『なんだかんだであと一か月ですからね。早くまた霊夢の手料理が食べたいですから……頑張ります』
そう語りながら、彼女は翌日の朝も霊夢の声で目を覚ました。
『おはよう霊夢、今日も頑張ろうね』
「んあぁ、はぁ……ひぐぅっ! あ、あ、いきゅ、くりゅ! いっっきゅううううううううぅぅぅぅ!」
プシャアと小気味良い音を立て、羊水と愛液が混ざりあった何かを噴射しながら、博麗霊夢は今日も小人を産み続ける。筆者はまた一か月後にお邪魔し、巫女の使命達成を祝うつもりだ。それまでの間、少名針妙丸は見守り続けるのだろう。
そう、膨腹出産巫女職人の朝は早い―――
―――射命丸文の手記より
続かない 終わり
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/06/04 09:18:08
更新日時:
2014/06/04 18:18:08
評価:
6/9
POINT:
680
Rate:
14.10
分類
針妙丸
霊夢
正気に戻った霊夢による、小人族滅亡・アゲイン及び針妙丸苗床化を希望♪
30分でこのクオリティというのは目を見張るものがありますね
最初、針妙丸が紫かと思ってた……