産廃創想話最期の日〜霊夢が主人公補正で勝つ話

魔理沙「大変だ、霊夢。」

霊夢はいつもの様に神社の縁側でお茶をすすっていた。慌てふためいている友人に対しても霊夢はいつもの様子を崩さない。

しかし、次の魔理沙の一言がその余裕ある態度をぶち壊した。

魔理沙「早苗が最強になった。」

霊夢「なんですって。」

霊夢にとっては考えたくもない、ありえないことが起こったのである。

早苗は産廃界隈において、霊夢より格下でいつもアリス、魔理沙、その他有象無象の様にむごい殺され方や酷い目にあうのが定石である。

霊夢は主人公補正によって最強であった為、皆が毎日、阿鼻叫喚の地獄にあっても優雅に茶をすすっていられたのである。

霊夢「紫がこんなこと許すはずがない。」

霊夢は怒りのあまり声を大にせずにはいられない。

魔理沙「紫は死んだ、もういない。産廃創々話のために…チクショウ。」

すでに、紫は最強化した早苗に挑み敗北したのだった。

霊夢「そんな、もう詰みじゃない。」

早苗は刻一刻と産廃創想話を破壊している。

魔理沙「唯一、産廃創想話を守る方法がある。」

魔理沙は重々しく口を開いた。

魔理沙「それは、この話を強制的に落とすことだ。」

霊夢「何ですって、そんなこと可能なの？」

霊夢は額から冷や汗が流れるのを感じた。これは禁術中の禁術である。

魔理沙「ちなみに、アリスは勇敢にも爆発オチに挑んだが失敗に終わった。」

霊夢「アリスらしい無駄死にね。」

その他にも、妖夢切腹オチ、幽々子餓死オチ、幽香実は弱くて取るに足らない弱小妖怪に殺されるオチ。などなどいろいろな産廃らしい死に方で皆死んでいった。

魔理沙「そんなこんなで、もう私と霊夢しか残っていないんだ。」

霊夢「魔理沙、覚悟」

霊夢は魔理沙を包丁で刺した。それも致命傷になるようにねじって傷口を広げた。

魔理沙「霊夢どうして」

それ以上魔理沙から言葉は発せられることはなかった。

霊夢「信じていた親友にいきなり殺される不条理ENDこれはいける。」

霊夢は血濡れの包丁片手にガッツポーズを決めていた。

しかし、話は落ちない。

このままでは、自分もむごい死に方をしなければならない。霊夢は焦りだした。

早苗「霊夢さん残るはあなただけです。早く惨い死に方してください」

最強化した早苗さんが高次元の挟間から君臨なさった。

霊夢「わかった、わかった、死ねばいいんでしょ。」

霊夢は睡眠薬をがぶ飲みして死んだ。これは霊夢が知る限り一番楽な死に方である、それに加え産廃創想話が早苗に破壊されても霊夢は死んでしまったことにより責任逃れ出来ると考えていた。

早苗「甘いですねぇ、霊夢さん。」

霊夢「どうして死ねない！」

早苗「あなたの醜い性根など全能になった私には見え見えです。さあ、皆さん見事な死にっぷりを見せてくれました。次は霊夢さんの番ですよ。」

ちなみに、霊夢が痛みを伴わない死に方をした場合、早苗によって強制的に輪廻転生させられるのである。

霊夢「いやよ私、クレオパトラよりも汚い死に方は絶対しない」

早苗「じゃあ、分かりました。面倒なので産廃創想話ごと霊夢さんを殺しちゃいますね！」

霊夢は恐怖した、突如超インフレした、展開について行けず、むざむざ殺されるのかと。

霊夢「私は死なないは、死んで逝った皆のために早苗あなたを倒す」

早苗「無駄ですよ。全能になった私に…はっまさか」

そう霊夢は主人公で最強補正がついていたのだ。

霊夢「十月と掛けまして」

早苗「やめろおおおおおおぉぉぉ」

早苗の攻撃は霊夢の謎のオーラによってはじかれた。

霊夢「かつらを被った人と説く」

早苗「このままでは話が落ちてしまう。早く産廃創想話を破壊しなければ。」

霊夢「喰らえ、早苗ぇぇぇぇぇぇ。」

霊夢「その心は神（髪）がない。」