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『結果的にドMフランちゃんとサニーの奇妙な遊戯』 作者: はと71
サニーミルクは困惑していた。
目の前では自らの放った太陽光もどきを浴びる金髪の少女。
ただの少女ではない。フランドール・スカーレットである。
美しい宝石の羽が揺れる。
ジュージューという場違いな肉の焼ける音。
「フランちゃん…もうやめ」
「もっと! もっと光を!」
声を張り上げるフランにサニーはビクリとして、さらに日光浴でたっぷりと蓄積した太陽光を照射する。
常軌を逸した状況に頭がくらくらしてくるサニーだが一方のフランは、光を浴びた身体が真っ赤になり焦げボロボロと崩れる。
その直後、フランがついに力なく崩れ落ちる。
「フランちゃん!」
「……」
慌てて光の照射を止めたサニーはフランに近づこうとするが、その肉の焼けた臭いと、灰になった皮膚、赤く出血する身体に躊躇する。
一瞬考えた後、思い切ってフランに駆け寄ると、むわっとした匂いが鼻に入ってくる。
肉食動物や人間ならば、その香りの元がなんなのか知らなければ、異様に食欲をそそる香りかもしれないが、
全てを知っているサニーは、胃が吐き気を訴える。
それを無視して、用意していたヤケドの薬を塗り、包帯で赤く出血する皮膚を保護する。
炭になった部分はもう何もしない方が回復が早いと分かっているのでそのままである。
倒れたフランは、薬の刺激でビクリと震えるが強い反応は無い。
意識は朦朧としているようだ。
「フランちゃん、起こすよ?」
「…ん…いいから…」
嫌がるフランを無視してフランを抱き上げると、限界に達していた腕の皮膚がめくれフランが苦痛の声を上げる。
しかしそれを無視して抱きかかえると、すぐ近くのベッドに運び横たえた。
フランの身体は妖精であるサニーミルクと同じか、むしろやや軽いくらいだ。
浅く、しかし頻繁な呼吸音が聞こえる。
30分ほどが経過しただろうか。
サニーミルクはフランの様子を見ると、ぼーっと目を開けたままどこを見でもなく、視線を漂わせていた。
「フランちゃん、はい、お水」
「…んん、、ありがとう」
ゆっくり起き上がると水を飲み、大きくため息をつき、ベッドから立ち上がる。
「大丈夫?」
フランが一瞬強い光を放ったかと思うと、巻いていた包帯がバラバラになりその素肌があらわになる。
もはやヤケドの跡はなく完全に回復していた。
「…すごい」
いつものことではあるが、あまりの回復の早さに感嘆するサニー。
「もう、大丈夫。だから塗り薬はいらないって言ってるじゃない」
「でも…」
「まぁいいけどね。…また明日も来てよ」
「えっ、明日!?」
サニーミルクがこうして呼ばれるのは気まぐれだったりある程度定期的だったり、フランの気分次第ではあるが、翌日というのは珍しい。
「そんな…疲れたままだと危ないよ」
「吸血鬼の回復力を舐められちゃ困るわ… 来なかったら分かってるよねサニーちゃん?」
「うぅ…」
フランドール・スカーレットの部屋で行われるこの謎の儀式はもう何ヶ月も続いている。
最初は訳が分からなかったサニーミルクだったが、フランの満足そうな表情を見ると、なにか意味があるのだろうかと妖精なりに考えていた。
それにもし約束を破ればどうなるのか見当も付かない。力量の差は圧倒的なのだから。
「食堂に咲夜が料理を用意しているわ。よかったら食べていって」
「! ほんとー! じゃ、じゃあ…」
「また明日」
「う、うん」
紅魔館の料理は美味しい。
ルナやスターが作った料理も美味しいし、サニー自体料理のスキルが低いわけではないが、紅魔館の料理は職人の域に達しているのだ。
食べられるならぜひ食べたい。
サニーミルクが大喜びで食堂に向かった後、一人になったフランは、自らのめくれた皮をつまむと…そのまま口に運ぶ
「…やっぱり、おいしくは無いわね…」
同時に、自らの性器がびっしょりと濡れている事を確認して、そこを刺激し始めた。
「んっ…サニーは…まだこれに気がついてないのかしら…お馬鹿さんね…」
火照った身体を慰めるフランドール・スカーレット。
食堂でおかわりを求めているサニーミルクには聞こえることはない。
なんか気がついたらできてた。
フランはクソ弱い妖精に、光で攻撃されたらそれなりのケガを負った。という事に結構驚き、またハマってしまう。
太陽光を自ら浴びるのとは全く違う、そういうものです(???)。
さにふらの話がいつ出来るか分からない感じですが、なんか変な物ができてしまったので投下しました。
どうでも良い補足
目が潰されると不便なので、フランちゃんは背中からだけ光を浴びているようです。だからどうと言うことはありません。
はと71
https://twitter.com/fs7112
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/06/15 04:59:56
更新日時:
2014/06/15 13:59:56
評価:
5/8
POINT:
560
Rate:
14.63
分類
サニーミルク
フランドール・スカーレット
サニーちゃん、そんな遊びに付き合った直後に、御馳走とはいえ、よく大飯を食らうことができるね……。
そのうち、フランちゃんはサニーちゃんをベッドに押し倒して、膣内(なか)も焼いてくれと言い出しかねん……。
んで、ビームサーベルじみた光の逸物を股間に作り出して、フランちゃんにピストン運動をするサニーちゃんとか☆
オークションとかでも良いんで手に入れるチャンスをください。
後から推敲しろとと言うことだろうか。だがしかし、後で推敲すると不思議、文章としては正しくなるのにとてもクソつまらなくなる。仕方ないね。
> NutsIn先任曹長 様
紅魔館の料理が美味しすぎるのがいけないのですが、食堂に着く頃には細かいことはすっかり忘れているのは妖精ならではです。
ある夜ふとなにやら美味しいものの香りを思い出してお腹が鳴るも、なんのお肉が焼けた匂いが思い出せないサニーちゃん可愛い。
光のディルドですか! その発想は無かった。 何かしら応用したいですね。
それを聞いて今思いついたのですが、太陽光を光ファイバーなどで伸ばしてきて、三角木馬の尖ったところ(ガラス製など)に照射すると乗っているフランちゃんはどうなるのでしょうか。もちろんガラスのディルドとかでも。
> 木質 様
妖精は一回休みになると死体が消える説が有力(消えないと宇宙が妖精の死体だらけに)ですが、フランちゃんの身体の一部は特殊な処理をしない場合どうなるのでしょうか。あまり考えたことがありませんでした。
残るならばどこかにあるかも知れませんね。多分すごい。
いじめてあげたい