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『これ、レアものなんだ。』 作者: ギョウヘルインニ
「ばああああ!」
「うぁあああ!」
小傘はお腹一杯に成った。だが。
「どうしてくれるんですか?」
「え?」
脅かした彼は手に持っている物を破損させてしまったのだった。
「だから、アンタが急に出てきて脅かしたせいで、さっき買ったばかりのコレ」
「それは? えっと」
いかにも高そうな、どうでもいい物。
「これ、1万円もしたのに。しかも、100mはありそうな行列の隣で買ったのに」
「え? 行列? そんな」
どうでもいい物でも、1万円の価値があるらしい。小傘は焦った。
「もちろん、弁償してくれるんだよね?」
「でも、お金が」
小傘はお金をあんまり持っていない。
「う〜ん、注意して持っていなかった自分にも問題があるから5600円でいいよ」
「え? 5600円」
小傘は5920円持ってたから払えない程ではない。
「そう。まさかアンタが脅かしてくると、注意してなかった自分も悪いからね。怒ってないよ。そう、お金さえ払ってくれれば怒ってないよ」
「……ごめんなさい。5600円払わせてもらいます。驚かせるつもりは無かったの」
小傘はお金を渡した。
「うん、もういいよ」
「ごめんなさい」
彼は一万円もするという物を半額で許してくれた。
小傘は心優しい彼に感謝したのだった。
「まさか、ゴミが5600円になるとは思わなかった」
彼がクズだったことを、小傘は知らないほうが良い。
分刻みでここが更新されるなんて久しぶりで、楽しくて作りました。お酒のせいです。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/06/21 14:26:04
更新日時:
2014/06/21 23:26:04
評価:
6/7
POINT:
630
Rate:
16.38
分類
小傘