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『精神萎靡』 作者: 戸隠
ミスティア。酒一杯頼む
慧音さんどうぞ。
うん
今日はなにかお疲れですね
慧音は、戸隠から押収した手紙を読んで悲しい気持になっていた。自分の教え子がいじめなんて陰険なことをするなんて考えたくなかった。
でも、戸隠が書いた手紙にははっきりと大妖精の字でチルノをいじめると書いてあった。
ふだんなら、餓鬼が粗相をすれば鉄拳制裁なのだが、コレは根が深そうで殴って解決しそうにもなかった。
「いやな、最近の餓鬼共の考えることが私には分からなくなってな」
「何かあったんですか?」
心配そうに聞いてくるミスティアに答えるように、出された酒を一気に煽った。
「…おかわりだ」
「・・どうぞ」
「餓鬼が餓鬼をいじめているようなんだ」
「え?そんなことがあったんですか」
慧音は普段からかなり高圧的に授業を進行していたが、あの時ばかりは(最低でもいじめはしないだろうと戸隠のことを評価していた)悲しい気持でいっぱいで泣いてしまったのだった。
子供の前で初めて泣いてしまったのだ。
「それで、いじめはどのようなことなんです」
「それが、さっぱり分からないんだ」
そもそも、戸隠はいじめをしていないのであの後3時間位、霊夢先生に尋問を受けたが何も出てこなかった。
でも、大妖精や妹紅の話を聞くとやはりいじめの事実はあるようだった。
最近、靴箱の靴が大妖精のパンツに変っていたり画鋲を使ったトリックアートをする輩いるらしい。
「どうするんですか?」
「う〜ん、おかわり」
「ペース大丈夫ですか?」
「いや、だが出せ」
「・・どうぞ」
ミスティアは少し考えた。そして、慧音にばれぬよう少し薄い酒を出したのだった。
「お前の気持は受け取った」
「あ、すみません」
だが、慧音は一口飲んでそれに気付いたのだった。悪い気持ちではなかった。
慧音はミスティアの心使いに嬉しく思い、また少し自棄酒を煽る自分を反省したのだった。
「明日な。」
「はい」
「いじめはするなと、餓鬼を諭そうと思う」
諭す言葉はいまだ思いつかず、ただやはり悲しい気持になるだけだ。だがそれでも、だがそれでも。だがそれでも分からせる。
いじめはしてはいけないということ。
「・・・今日は悪かったな。また来る」
「あ、ありがとうございます。また寄ってください」
慧音はその薄い酒を7分程呑んで帰って行った。
明日は万全の体制でのぞむことを決心したのだった。
翌日
寺子屋に慧音が出勤すると
その寺子屋の入り口には
そこには
まるで、青い紫陽花の花が一房、風にふかれて
流れ着いたのかと思った
いや、思いたかった。
そこには
1回休みすれば大丈夫だよねチルノちゃん
え?
大丈夫だよね?
大ちゃん?
チルノの首がまるで紫陽花のように飾ってあったのだった。
馬鹿面
チルノが?
いや慧音が馬鹿面してそれをぼうっと眺めていることに気付くのには少しも面白くも無い時間が必要だった。
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/06/22 12:41:02
更新日時:
2014/06/22 21:41:02
評価:
4/4
POINT:
400
Rate:
17.00
分類
慧音
ミスティア
禍根を絶つように忍に命ずる慧音先生!!
大妖精は、いぢめの対象が殺戮者になったのを見て、しめやかに失禁!!
――てな痛快ストーリーもお願いします!!
なんでこの人教師やってんだろ