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『未定』 作者: ギョウヘルインニ
「さて、アリス。今日は○●◎する話だぜ」
「ん? ○●◎する話って何?」
「実は、まだ何をする話なのかも決まっていないんだ」
「ねえ。だったら、何するか決めてから私の家に来なさいよ」
「ちょっと、待てここはアリスの家じゃないぜ」
「じゃあ、魔理沙の家でいいわ」
「アリスに譲られて、私の家に成るなんて嫌だ。ここはアリスの家でいいぜ」
「どっちなの?」
「まだ、決まってないぜ。これから、決まるんだ」
「はあ、で? どうせ、私が爆発するオチなんでしょ?」
「それも、未定だ」
「そうなんだ。ところで? 会話文って言うのは決まっているようだけど」
※ここに地文が入るかもしれません
「いいや、それも未定だぜ」
※ここに地文が入るかもしれません
「また、未定って」
※ここに地文が入るかもしれません
「アリスはどうしたい? お前の意見を聞いてやるぜ」
「それなら、私と魔理沙が」
「却下だぜ」
「そういうと思ったわ。だから、もう用意していたわ」
「何を?」
「それは、このふと」
「布都がどうしたんだ?」
「違うわ。布団よ」
「……ここに地文が入るかもしれません」
「何よ、その返し」
「……ここに地文が入る予定はありません。だったらいいのか?」
「だから、どういうこと?」
「駄目だぜそういうの」
「え?」
「よく考えてみたら、セリフに地文が入るわけ無いぜ」
「それって、魔理沙が言ったのよ」
「違うだろ。お前が言わせたんだ。悪いのはお前なんだ」
「はい? なんで! そうなるの?」
魔理沙の中で高速に自分が正しいと思う理論が組み立てられていく。この状況これはそう誘導だ。いつのまにか魔理沙は誘導されてしまった結果セリフの中に地文が入ると洗脳されていた。
そう、それはかつて妹紅が岩笠を殺して不老不死の霊薬を奪った時のそれに似ている。
「お前は岩傘だったのか!」
「ねえ、魔理沙ってそういうことを当然言い出すタイプだった?」
「さっきまでの私はお前に殺されたからな」
魔理沙は殺されたのだ。生きてはいるが、アリスに誘導されて気がふれてしまい自分のという存在が消えてしまったと割と本気で思い込んでしまっている。
「さっきまでって? どういうこと?」
「さっきはさっきだ」
「まだ、そのさっきが未定なの?」
「そういうことだぜ」
「さっき、さっき、殺気! この殺気は何?」
「冗談言っている場合じゃないぜ」
アリスは冗談など言って居なかった。先ほどから、意味が分かると怖い話に出てきそうな殺気がアリスの家周辺(一応ここはアリスの家に決定)を満たしていた。
「10? 20は居る」
「はぁ? だからなんだよ」
「分からないの? 多分これは奴等よ」
「奴等だと? 奴等が来たって言うのか?」
「ええ、そうよ」
「ところで、奴等ってなんだよ」
「……奴等はまだ未定よ」
「だよなぁ、未定だぜ!」
「ふふふ、そうね」
「よし、奴等がなんなのか決めようぜ」
「可愛いのがいいわ」
しかし、奴等は未定だったが待ってはくれなかった。
そう、それはかつて妹紅が岩笠を殺して不老不死の霊薬を奪った時のそれに似ている。
「ふざけるな!」
妹紅は地団駄を踏んだ。
ギョウヘルインニ
- 作品情報
- 作品集:
- 10
- 投稿日時:
- 2014/07/31 14:47:42
- 更新日時:
- 2014/07/31 23:47:42
- 評価:
- 4/4
- POINT:
- 400
- Rate:
- 17.00
- 分類
- 魔理沙
- アリス
メタ的な要素がおもしろい作品でした
いやまあ普通に面白かったけど。