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『道具として扱われる幸せ』 作者: まいん
注意、このお話は東方projectの二次創作です。
オリ設定、オリキャラが存在する可能性があります。
私は、ご主人様に可愛がられています。
激しく腰を打ち付けられ、全身を隈なく叩かれ、尻を激しく叩かれています。
私の体は赤髪と同じく紅く、高揚している様に赤くなっています。
「ああん♪ 駄目え♪」
恥ずかしい事に叩かれ過ぎて頭がおかしくなってしまった様です。
小水を漏らしてしまいました。 全身が性感帯の様、いえ性感帯になっています。
叩き付ける腰の振動、お互いが挿排する規則的、非規則的なリズム。
楽器である私を余す所なく使いこなし演奏している様。
「……っく……ほら、感謝しろ、ド変態なお前の膣内に大好きな精液を注いでやるぞ」
「ああ……下さい……あなたの精液を私に下さい……それが無いと生きていけないんです……ああっ!!!」
お腹の中で暴れている。 身体の中に染み込む。 演奏者の色に染められる。
楽器としては、この上ない幸せ。
「んんっ……ああっ……」
また漏らしてしまいました。 そんな私にお仕置きをしてくれる優しいご主人様。
もう、濡れてしまいました。 もっと、もっと叩いて下さい。 淫乱な私に栓をして下さい。
もう一人のご主人様の汚い物を見る視線……堪らない。
ご主人様の足先が、私の腹にめり……。
「おごぉ、ごほぉ、ぐえええ!」
「汚いお前にはお似合いの醜い悲鳴だ。 ほら、これが無いと生きていけないんだろ?」
「はい、私に……私の膣内に下さい」
「私は別にしなくても困らない。 欲しいのならば、それ相応の態度を取りなさい」
もう夢中です。 毎日しないと駄目です。 しないと死んでしまいます。
私は楽器ではありません。 本体である太鼓は、まともな音楽が紡げません。
調音されていない楽器は楽器ではありません。 後は忘れられ消え去る運命でした。
でも、今の私は付喪神の体で、ご主人様に演奏して貰えるのです。
私は幸せです。 果報者です。 ああ、ご主人様、この雷鼓をもっともっと可愛がって下さいませ。
〜〜〜〜〜
件の異変から幾星霜。 幻想郷は再び平穏を取り戻していた。
平穏を取り戻したのは人里だけと思う事も結構である。
首謀者であった。 小人族は博麗神社に軟禁、教育され、天邪鬼はきつーいお仕置きを受けて、毎日アヘアヘ言っている。
それとは関係なく、付喪神の下剋上もあったのだが、それについては特に御咎めも何もなかった。
すべては小人族の小槌の影響であったからだ。
それから、幻想郷、特に人里に於ける付喪神の人数が増え始めた。
人々が特に気にする事もなく、また管理人である八雲紫も気にはしなかった。
元々、付喪神は人間に捨てられて、その後妖怪化する場合が多い。
のであるが、人里とは兎に角外の世界に比べると古めかしく、有体に言えば不便の一言である。
そこに、大量の付喪神が訪れれば、どうなるか?
答えは簡単、暴れる奴は袋叩きにされ、役に立ちたい奴は人間に拾われる。
馴染めぬ奴は出て行くし、騙された奴等は徒党を組む。
混沌としている様で一定の位置に落ち着く。外の世界と同じ様に丸く収まっているのだ。
付喪神の下剋上。 その首謀者は堀川雷鼓。
元、和太鼓にして、和太鼓の妖怪。 現在は洋太鼓(ドラム)の付喪神である。
人気の無い、人里から離れた場所に住み、同じく付喪神の九十九姉妹、弁々と八橋の家と近い場所にいる。
雷鼓は二人を妹の様に扱い、姉妹も雷鼓を雷鼓姉さんと呼んで慕っていた。
同居はしていないものの、付き合いは続いており。
雷鼓は姉妹の家を度々訪れるのだ。
では、姉妹は雷鼓を訪れないのか? 答えはその通り。
付喪神の下剋上。 企んだ雷鼓は自身と同じ様に、外の世界の力を供給する方法を他の付喪神達に吹聴して回っているのだ。
その事を知っている姉妹は、雷鼓が家を空けている事が多いと知っている。
その為に姉妹は雷鼓が訪れるのを待っているのだ。
〜〜〜〜〜
幻想郷に付喪神が極端に増え、再び下剋上の機運が高まる。
そんな事は起こる筈も無かった。
どちらかと言うと、化け狸が百鬼夜行絵巻なんぞを担ぎ出して付喪神を増やす方が多いぐらいだ。
それよりも深刻な事が起こった。 雷鼓自身の力の弱体化だ。
普通の人間か、ひ弱な少女か、その程度まで弱っていた。
病気とか怪我とか、そういった類ではない。
密度の高い強力な弾幕は撃てなくなったし、空も長時間飛べなくなった。
人間の少女の体で人間の少女並の力しか出せなくなった。
原因は不明。 ただ日常生活に支障が無い事が幸いであった。
九十九姉妹の家にも通う事は出来る。 流石に往復どちらかは徒歩にせざるをえないが。
そうして、今日も姉妹と歓談し終え帰路に着く所であった。
薄暮時の森の中、暗くなった辺りと相まって、非常に木陰が見難かった。
早急に帰ろうと、歩みを早める。
その時、不意に林の中で足音が聞こえた。 パキパキと小枝を踏む音だ。
そろ、とその方向を向くと人間と思わしき男が居た。
ただ、雷鼓には気が付いていない様子である。
通常ならば、無視をするか弾幕なんかを撃って驚かすのだが、現在の力では何も出来ず、ともすれば力任せに襲われる可能性もあった。
危うきに何とやらと思った雷鼓である。
だが、その進もうとする先が問題だ。 何せ暫く歩いて行けば九十九姉妹の家がある。
男が持っていた物も問題だった。 約一尺半、牛刀か剣鉈、容易に生物を殺傷出来る得物を持っている。
聡明な頭を持つ雷鼓だ。 姉妹の力ならば撃退する事も容易だと判断した。
ただ、自身と同じ様に力を失っていたならば、どうする? と一瞬頭を過ぎる。
本人達から直接聞いた訳では無い。
だが、自分と同じく心配させまいと顔に出さなかったのでは? と思ってしまう。
そうなれば、家に押し込み残虐非道の限りを尽くし、最悪、本体である琴や弁を破損される恐れもある。
悪い考えは、次の悪い考えを生み出し、杞憂とも呼べる悪循環を生みだしていた。
雷鼓は二人を姉妹の如く可愛がっている。
自分が何とかしなければ……事ここに至っては、以前の聡明さは微塵の欠片も見いだせない。
純粋に妹を心配する姉の様であった。
〜〜〜〜〜
このままでは、男が九十九姉妹の家がある方向へ行ってしまう。
雷鼓が採った道は女を利用する事であった。
「ねぇ? こんな時間にどこへ行くの?」
体躯は小さくとも、容姿は大人びている。 紅い髪や外の世界の洋風な服装。
面妖とまでは行かないが、初対面であれば肝を冷やすだろう。
ましてや、薄暮時の森の中だ。 男の顔が敵意をむき出しにしていた。
「待ってよ。 黙ってそんな物を構えないで……ここで会ったのも何かの縁でしょ?」
剣を構える男を先に制する。 今の状況で刺されればどうなるか分かったものではない。
次に前屈みになって、見上げる様に言った。 ちらりと見えた胸元に男が一瞬止まった様に見える。
剣先が地面を指し、当面の危険は去ったが、機嫌を損ねればどうなるか分からない。
今の力で逃げられるかも不明だった。
「こんな所で何をしている?」
男の持っている得物からすれば、間の抜ける程普通の質問が飛んできた。
それを聞いて雷鼓は小さくクスクスと笑った。
男の顔が再び険しくなる。
「森の中で男を追いかける女がしたい事と言えば……分かるでしょ?」
雷鼓は膝上にあるスカート越しに鼠蹊部をなぞり上げ、スリットを徐々に開いて太腿か下着の見える位置まで見せつけていた。
男の顔は本人も知らず知らずの内ににやけていた。
扇情的に男を誘う雷鼓の手を引き、その場を離れていく。
男が向かおうとした方向とは反対。 九十九姉妹の家とは反対方向に連れて行かれた。
〜〜〜〜〜
男に連れてこられた家。 隠れ家と呼ぶのにピッタリであった。
それも周りに溶け込む形がジャングルに隠れ住む兵士の秘密基地と呼べる程に。
それでも中には陶器等、一通りの生活雑貨が揃っている。
そこで手頃な陶器が目に入る。 男の後ろを付いて行っている形なので、その様子を察知される事はなかった。
(これで殴って終わりだ)
静かに手に取ろうとした所、不意に力が抜けた。
しまった。 等と思う前に地面に落ち、大きな音と共に粉々に砕け散った。
落ちる少し前、男は大きく目を見開いたまま振り向いていた。
雷鼓が、しまった、と思った時、既にその様子も見ている。 動転していた雷鼓は、それに気が付いていない。
「あはは……ごめんよ。 ちょっと、手を掛けちゃってさ……」
その次を言い切る前に雷鼓の首が掴まれ後ろの壁に叩き付けられた。
元々、男は森を歩いていたのだ。 その目的が如何なものかは想像に難しい。
しかし、不穏な目的である事は疑いの余地が無い。 雷鼓に誘われた時に目的が少し変わっただけだ。
壁に叩き付けられながらも、雷鼓は冷静を装った。 背中が痛みながら、声が普段とは違う音調になる。
無駄かもしれないと反射的に思ったが、手を上げて静止した。
「ごほごほ、そんなにがっつかなくても、脱ぐって……ごほぉ!」
一発、腹に拳がめり込んだ。
鳩尾に入った瞬間、息が詰まった。 呼吸が数瞬止まる。 それが、数分に感じる。
言葉を遮られ止まる。 思考も止まった。
目が見開かれた。 抵抗できない事であった。
「おい、何をしようとした?」
耳元で囁かれる。
見られていた? 戻り始めた呼吸と共に雷鼓の頭が逃げられないと答えを出した。
腕が振りかぶられるのが見えた。 必死で、この状態から逃げ出したくて、言葉を絞り出す。
「ぁぇて……ぐふぉ!」
ほぼ同じ場所に拳が入った。
同じ事が起こる。 おかしな事に気が付いたのは男だけ。
雷鼓は痛みと苦しさに目を見開いていた。
今度は胸元を掴まれ、引き付けられ顔を近づけさせられた。
「……あはは、せっかちだね。 だから私は逃げないって……ほ、ほら、脱ぐからさ……その為に連れ込んだんでしょ?」
あくまで、雷鼓の態度は平気だったり冷静だったりを装っている。
相手に主導権を握られまいと、男がしている事を否定する心づもりである。
「そうだな。 脱げ。 俺の相手をしろ」
言葉とは裏腹に男は雷鼓の服を引き裂いていった。
そのすべてが無理矢理に行われている。
下を脱がせると言う言葉がお粗末な状態で脚を開かせた。
「ちょっと待ってよ。 少しは準備を……」
「黙れ!」
いつ振り被ったか思いもよらなかった。
怒気を含んだ言葉と同時、整った顔に拳が飛んできた。
それが、止まず、二度三度、顔正面、顔横、そして腹中心に何発も飛んできた。
「痛い、痛いって、止めて、止めてよ」
「準備が欲しい? ほら時間をやるぞ! すぐに準備しろ、おら、どうした!」
殴られた場所が赤くなる。 痛む、断続的に痛む。 骨にヒビ、もしかしたら折れたかもしれない。
殴られ過ぎて紫色に痣が出来た。
雷鼓に出来たのは、脚が開かされた状態で体を丸める事だけだった。
それも、効果は薄くされるがままである。
「ふ、ふふ、やっぱ、俺を誘った売女だけの事はあるよな? 殴られただけで、こんなに濡らしやがって」
「……うぐぐ、そ、そんな事は……」
「俺に断りなく喋るな! お前は性欲発散用の道具なんだよ!」
「ああっ……くっ、い、痛い……抜いて……」
「ああ、すぐに抜いてやるよ。 何度でもな!」
男に殴られて股が濡れていた事は、雌という体の防衛本能なのであろう。
人間の体を手に入れ初めて男を受け入れた。
伝聞で聞いた事とはかけ離れていた。 少なくとも彼女が聞いた話は、こんな事ではなかった。
彼女は道具ではない。 少なくとも人間の体を手に入れた段階で、そう思っていた。
今の彼女は、道具扱いされていた。
身体を掴まれ無理矢理犯された。
血の滴る事を気にされず、性欲と肉欲の赴くままに腰を打ち付けられている。
一段と激しく音さえも鳴っている。 それが、自分自身である太鼓を連想させられ、必死で振り払う。
身体を捩り、逃げようとすれば容赦なく拳が襲い来る。
必死で耐え、このまま時が過ぎる様祈り、抵抗を止めれば、容赦なく拳が飛んで来る。
ただ、道具の様に何度も何度も扱われ、女の体を使った自慰の様であった。
段々と速くなる男の腰が一段と深く押し込まれた。
断りもせず、ブルリと震えると男の陰茎が律動し性が雷鼓の胎内に注ぎこまれた。
初めての感覚は嫌悪しか感じず、目からは自然と涙が零れ落ちた。
それが、男の征服欲を満たし、嗜虐心を見たし、性を吐き出したばかりで萎える筈のものに活力を与えた。
「もっとだ、もっと楽しませろ!」
再び、拳が振り上げられる。
顔に、鼻に、口に、頬に、顎に、腹部の様々な場所に……。
気付けば夜が明けていた。
乱暴に扱われ続けた雷鼓の身体は痣だらけである。
だが、骨が折れたり、腫れあがり二と見れぬ状態にはなっていない。
力が失われたとはいえ、付喪神である彼女の頑丈さは失われていなかった。
御座も何も敷かれていない床で雷鼓は、ぐったりと横になっていた。
先まで犯し続けた男は椅子に座ってイビキを掻いている。
初めての体験は最悪を通り越していた。
目を瞑るだけで先の悪夢が蘇る。 膣口から注がれ続けた精液が、ゴボッと流れ落ちた。
再び涙が溢れた。 自分は道具じゃないと自問自答し、すすり泣いた。
それが男の耳に入る。
飛び起き雷鼓を仰向けに押し倒す。
「嫌っ! 嫌ぁ! もう止めて……ごふっ!」
抵抗された事が気に喰わず、またも拳が振り下ろされた。
結局、雷鼓は昼まで犯され股からの出血が止まらず、気絶し泥の様に眠った後も夜に無理矢理たたき起こされ、朝まで犯される事となった。
〜〜〜〜〜
「やめて、離して、あぐっ、痛い……ぐぇ!」
寝ていた所に覆いかぶされた雷鼓は、先日の悪夢が覚めやらぬ内に再び悪夢に襲われた。
濡れていない膣に捻じ込まれ、少しの抵抗をした為に顔に拳が飛んできた。
殴った男は、やはり可笑しな事に気が付いていた。
殴られる事、叩かれる事を受け入れている様に感じた。
それも過去に同じ様な経験があったからだ。
ただ、犯される事は望んでいない。
だからこそ体に刻み付ける事にした。
雷鼓とまぐわう様になった男は精力絶倫の状態であった。
まるで、どこからか力が供給されているようである。
朝からならば夕方まで、夕方からなら夜明けまで。 体力が尽きるのは必ず雷鼓が先であった。
射精される嫌悪感に耐え、暴力による屈辱感に耐え、事が過ぎる事を待つだけであった。
「ああぐ……ああぅ……」
あらゆる性行為が雷鼓に行われていた。 勿論、そんな事は望んでいない。
女である事が辛かった、折角手に入れた人間体が苦しかった。
どちらも、彼女が以前の様な道具で無い事の証であった。
それが、自尊心と共に無残に砕かれる。 今の彼女は男と出会ってから性道具の如き扱いしか受けていなかった。
その日は、外に連れ出されていた。
雷鼓が纏っている服は初日に引き裂かれた服である。
男の命令であった。 嫌がった場合は全裸で外を出歩く事になる。
人の往来が無いとはいえ、そんな事は絶対に嫌であった。
御誂え向きの大木があった。 男は顎をしゃくった。
雷鼓は木に手を着くと、尻を突き出して性交を誘った。
ゲスいニヤケ面を作った男は、嬉々として雷鼓の体を貫いた。
「……お前逃げられるのに何故逃げなかった?」
息を荒くして、男は後ろから挿入と排出を繰り返しながら、初めて雷鼓に質問をした。
雷鼓は顔を向けずに、突かれる度に息を吐いて、答えた。
「貴方が好みだったからよ。 でも、後悔しているわ……」
「ほぉ……じゃあ、お前と出会った先に行って来ても良いんだな?」
男が邪悪な笑みを浮かべたと同時に息子がウネウネと弄ばれた。
期待通りの反応に更に喜びとなって、嗜虐心を満たしていった。
「やっ、駄目……はっ……」
「ふふ、やはりな……大方あの先にはお前の大切な何かがあるんだな? 例えば肉親とか?」
雷鼓の反応を楽しみながら、快楽を求めている。
理由を知らない事が強みである筈が、それを握られてしまった。
最早、逃げ出す事が出来ないと知られてしまう。
〜〜〜
「最近、雷鼓姉さん来ないね」
「そうねぇ……」
九十九姉妹は、雷鼓が訪れない事に疑問を抱いていた。
月に一度は訪ねて来てくれていたが、先月は来なかった。
忙しいのだろうとも思ったが、雷鼓の家を訪ねた時は本体である太鼓が置いたままになっていた。
「少し探しに行こうよ」
「何もしないで待っているより余程良いわね」
軽い気持であった。 二人は雷鼓が不覚を取る等微塵も思っていない。
それ程までに信頼していたのだ。
家を出て雷鼓の家へ。 やはり居る気配が無い。
そのまま、家とは反対の方向へ進む。 暫く歩いた所で遠くからくぐもった声が聞こえて来た。
そこで二人は目撃する。 雷鼓が男を求めて後ろから突かれている様子が。
二人から見れば、雷鼓が襲っている様にしか見えないだろう。
まさか、自分達の為に強姦されているなぞ夢にも思わない。
信頼する姉に捨てられた。 心に大きなヒビが入った様であった。
静かに姿を消す。 雷鼓は遂に二人を見る事は出来ず。 男も発見できなかった。
〜〜〜
目撃された事に気が付かず、夢中で腰を振る男。
パンパンとリズム良くなる音が太鼓を連想された。
それが堪らず嫌で仕方がない。 目を瞑ろうとも、視覚が遮られ聴覚が音を拾ってしまう。
「そろそろ、イくぞ。 逃げたければ逃げればいいさ。 だが、どうなるか分かるな?」
直後、男の差し入れたモノから性が射精された。
律動する感覚を文字通り、体で感じる事になる。
嫌悪感からか眉を顰めて、早く終わる事だけをただ祈った。
外での出来事はそれだけであった。
この日から男の口癖に、妹がどうなっても良いのか? という台詞が追加された。
弱みを握られ、言葉という鎖で繋がれた雷鼓は、これからも男の欲望を身体で受ける事になるのであった。
〜〜〜〜〜
男の家には拷問の為の部屋がある。
その場所に何度も通されて、何度も犯されたが、拷問紛いの事はされなかった。
鞭で叩かれたり等はあったが、著しく身体を損壊する様な事はされていない。
それも、今回ばかりは違うかもしれない。
木製の打擲台に雷鼓は固定されていた。
「今日は、お前を犯さない。 今日はお前にとっておきの事を教えてやろう」
そう言って、離れた男は打擲棒を持って来た。
打刑とは人体に最も効果的な刑罰だ。
鞭打ち等は懲罰を終える前に犯罪者を殺してしまう程の効果があるのは有名だ。
しなやかな鞭とは違い、こちらは六角の棍棒であるが、それでもかなりの威力がある。
「そ、それで何をする気?」
声が震えている。 何をされるか手に取る様に解る。
棍棒を見れば尚更だ。
いつもの暴力から質問は無意味であるが聞かざるを得なかった。
「お前は、叩かれて喜ぶド変態だ。 その事を認めれば今日は終わりにしてやろう」
例え嘘であっても認めれば、それで終わり。 だが、嘘であるという答えに至った。
人の事など気にせずに、腰を振る野蛮人の言葉となれば当然であろう。
そうこうしている内に棍棒が振り下ろされた。
鈍い音が響き、前日は痣だらけであった白い肌に一本赤い線が浮かび上がる。
数度に渡り叩かれ続けた雷鼓の身体は真っ赤に腫れていた。
すぐに治るであろう青痣も全身のあちこちに刻まれていた。
「さて、今何回目かな?」
質問された雷鼓は歯を食いしばって、荒く呼吸を繰り返していた。
その目からは涙が溢れ、鼻からは鼻水も流れていた。
「所で、こいつは何だ!」
「……ああっ!」
男の手は雷鼓の股を強く撫で上げた。
本人には、自覚の無い事であったが触れられた事によって顕在化する。
今日は性的な事は一切なかった。
にも関わらず雷鼓は性的な興奮を知らず知らずの内に覚え、股を濡らして受け入れる準備をしてしまっていた。
「そ、そんな、嘘、嘘よ」
「嘘なもんか、俺の指を三本も咥えこみやがって。 この淫乱が」
「違う! 私知らない……ああぅ」
濡れすぎた膣は男の指を難なく受け入れた。
指の出し入れを繰り返し、角度、速度等を巧みに動かし、膣壁を何度も何度も刺激した。
経験が浅く、また強姦以外での体験のない雷鼓であったが、その感覚は快感として伝わっていた。
「ああっ、んっ、あああああああっ!!!」
足の方向に潮が飛び散った。 床に小さな水滴がいくつも出来た。
その後に、ジョロジョロと音が響く。 余りの感覚に尿道が弛緩し失禁してしまった様だ。
「はぁー、はぁー……おぶぅ!」
快楽の余韻に浸っていた雷鼓の腹に再び棍棒が振り下ろされた。
そうして、打擲と手淫が繰り返され、彼女が失神しても叩き起こされた。
結局、いつもの強姦紛いの行為と同じく、すべて終わるまでに相当の時間が経過したのであった。
〜〜〜〜〜
紫煙のもうもうと立ち上る。 男は余韻に浸りながら煙草を吸っていた。
臭いから普通の煙草で無い事は容易に想像できる。
いつもの荒々しい雰囲気はなりを潜めている。 鎮静効果のある煙草、大麻であろう。
その少し前、今日も雷鼓は犯された。
正常位で、後背位で、側位で、立位で、座位で……様々な体位で……。
口淫を強要され、手淫を強要され、また体のあらゆる場所で淫行を強要された。
唇を奪われ、口腔内を犯され、耳孔も眼表も鼻孔も舐りつくされた。
激しく突き入れては、時に緩やかに速度を落とし、かと思えば今まで殴りに殴った腹を優しく撫でた。
胸を揉み、撫で、乳首を抓り、優しく弄んだ。
膣口に指を挿れ前後上下左右、様々な角度速度で往々に弄んだ。
それは、傍からみても普通の夜の営みであった。
男が満足した頃には、いつもと同じく夜が明けていた。
煙草を咥えて物思いに耽る男。雷鼓との関係は長い期間が経過していた。
女に不自由しなかった彼に一つの疑問が思い浮かんでいた。
何故、今まで女を多く犯していたかだ。
彼が見たかったものは雷鼓の乱れた姿ではない。
彼は、圧倒的な暴力に屈する女が見たかったのだ。
抵抗をしても無駄に終わり、その後に訪れる暴力の嵐に絶望を感じる姿を見たかったのだ。
他者を差し置いても、自分だけは助かりたいと思う女を絶望の淵に立たせたいのだ。
一筋の光に手を差し伸べる女を再び闇に落としたいのだ。
雷鼓はその真逆だ。
妹の為に我が身を差し出し。 男の暴力を受け入れ。
叩かれる事を喜び、我が身が可愛くとも決して信念は曲げないのだ。
真逆の女と爛れた生活を送った。
振り返ってれば無駄な時間を過ごしてしまった。 と思う。
男は随分と冷静に自身の疑問に答えていった。
ハッキリと言ってしまえば、雷鼓に飽きてしまったのだ。
「おい、起きろ!」
眠気が瞬時に覚め、反射的に飛び起きた。
その段階でしおらしい座り方になっており、片腕で胸を隠していた。
ただ、浮かべた笑顔は引きつっており、男の暴力がいつ飛んで来るか身構えている様でもあった。
「服を着ろ。 お前の家に連れて行け」
服とは、最初に犯された時に引き裂かれたものである。
変わらずに放り投げられたままであった。
とにかく、何があるにせよ雷鼓はそれに従い、ボロ布の様な服を纏い、家に案内させられた。
家に到着した雷鼓は期間があいても変わらない家に久々に帰宅した。
散々に暴力をふるった男が一緒ではあるが。
「おい、金目のものを出せ。 そうしたら、お前を自由にしてやる」
自由……強いられたにせよ持ち主を手に入れた付喪神は自由を恐れる様になる。
元々、持ち主に捨てられ妖怪化する者が多い事から、捨てられる事に嫌悪感等を抱くのだ。
彼女も同じだ。 高鳴った鼓動は自由への憧れでは無かった。
そんな事は、お構いなしの男は、雷鼓の本体である太鼓に向かって行った。
「良い物があるじゃないか? こいつを売って金にしてやる」
瞬間、今まで男に抵抗一つ出来なかった彼女が胸に飛び込んだ。
不意を突かれた男であったが、すぐに頭を殴り、頬を叩いた。
だが、今回はまったく離れない。 弱い抵抗でも鬼気迫るものが感じてとれた。
「駄目、お願い。 それだけは許して。 私を犯しても売っても良い……だから、だから、それだけは許して」
「妹を売るか? それなら良いぞ」
「妹の分も私が払うから、何しても良いから……だから……」
「うるせえ!」
離れず今までにないしつこさの雷鼓に男は逆上した。
我が身を犠牲にしても守ろうとする姿勢に虫唾が走った。
その必死さを踏みつぶしたら、どんなに爽快だろうと、想像のみで興味が浮かび上がった。
「そんなに大切な物なら守って見せろよ」
男が雷鼓を片腕で抱き締めた。 そして、本体である太鼓に刃物を突き刺した。
「……え? そんな……」
まさか、といった表情で呆気に取られた。 その間にも二回三回と突き傷は増えていった。
身体を捩って、男の前に出て代わりに刺されたい、刺されなければいけなかった。
抱き締められた彼女は、そんな事が出来ない。
「止めて止めて止めて! お願い! 止めて!」
男が見たかった感情であった。 彼も知らず知らずに笑い声を上げていた。
滅多刺しになり、この状態では音一つ出せないだろう。
更に、立っていた太鼓群を蹴り倒した。 薄板で構成された太鼓は歪み苦労してされたであろう調音は意味を成さなくなった。
解放された雷鼓は、太鼓の前に弱弱しく歩み寄り、力無く崩れ落ちた。
顔を隠して、泣き崩れた。
「何で? 何で、こんな事を……」
愉悦に浸る男は、雷鼓を無理矢理立たせ、家から叩きだした。
地面に転がり、あっという間に砂埃まみれになった。
その前に壊した太鼓を放り投げる。 ぐわんと鳴り歪んだ太鼓が更に歪んだ。
「家の中の物は精々有効活用させて貰うぜ。 次からは臭い妖怪なんかより人間の生娘を狙う様にするからよ」
〜〜〜〜〜
もう私は駄目。 付喪神である私が本体である太鼓を壊されてしまった。
胴は無事だけど、膜が裂かれてしまった。
音が……音が鳴らないよぉ……嫌だよ消えたくない……。
何とか妹達の家に着いたけど、いつ? いつ私は消えちゃうの?
「弁々、八橋、お願い、助けて」
足音は普通でした。 急いで来てはくれません。 心配している様にも感じませんでした。
でも、普段通りに扉を開けてくれました。
その時の二人を忘れません、私はいつ消えるかの押し潰されそうな不安よりも、妹達に汚物を見る様な視線で感じてしまったのです。
「……不潔」
「雷鼓姉さん、今まで私達を放っておいた癖に、そんなはしたない格好で訪れて何のつもり?」
押さえ付けている怒りは、紛れもなく見て取れる。
美しく、麗らかな、瑞々しい唇から伝わる振動は、私の心臓の鼓動と混じり合って、頭に快感を伝えていた。
「あ、あのね……太鼓が壊されちゃって……消えたくないの……私……」
「……汚らわしいのよ!」
「ああっ! 嫌ぁ、嫌っ、見ないでぇ」
突き飛ばされた時、確かに叩かれた。 それまでの責苦とは違う柔らかな叩き心地。
我慢が出来なかった。 助けを求めに来た筈なのに達してしまった。
それも、最愛である妹達に罵られ、濡らしてしまった。
ただ一回突き飛ばされただけで……。
「……はぁはぁ」
「男に散々やり倒された癖にまだ欲求不満なんだね?」
「もう嫌よ。 前の凛々しく格好良かった雷鼓姉さんに戻ってよ!」
もう後戻り出来ない。 それに太鼓はもう……直した所で音は……。
私は、このまま消えるしか……あ……優しく顎を引かれて……。
「や、八橋……何をしているの? 貴女まで汚らわしい行為を……」
「何を言ってるのさ弁々。 貴女の大好きな凛々しく格好いい雷鼓姉さんはここに居るじゃない」
「違うわ。 ここに居るのは、色に狂った雌……」
「見てごらん? 見た目は同じだよ? いつも憧れていた雷鼓姉さんを好きに出来るんだよ?」
二人に迷いは無いみたいです。 八橋は元々私を狙っていたみたい。
形は違えど、弁々も私に対して特別な感情を持っていた様。
今までは、そんな事考えもしなかった。
私は、二人の特別な太鼓として生まれ変わりたい。
〜〜〜〜〜
雷鼓が力を失ったのは、多くの仲間に外の世界から力を手に入れる方法を教えた事にあった。
最初に外の世界からの力を手に入れる方法を編み出したのは雷鼓である。
その為、彼女はすべての付喪神へ力を供給する中間点の存在になってしまった。
その為、増えすぎた仲間が彼女の力を圧迫してしまったのだ。
その後の事で本体を失い、幻想郷中の付喪神(雷鼓と同じ供給方式を取った者達)は消え去る運命であった。
しかし、今の彼女は妹である弁々と八橋から精力として妖力を供給してもらっている。
付喪神という、想像力によって生まれた存在故、陰茎を生やす事は簡単であった。
その為、付喪神が誰も消える事は起こらなかった。
「ほら、咥えろ。 お前が壊れても身体は使わせてもらうからな、しっかり締め付けて精液を搾り取れ」
「無様に地面に這い蹲る気分はどうだ? 汚らしく惨めな性癖の癖に私達の姉面していた何てね」
「いいぞ。 もっと吸え。 喉奥で搾り取れ!」
「ほらどう? 私の平手は! 最愛って言っていた妹に叩かれ続ける気分はどう?」
今では道具の如き扱いを受けている雷鼓であったが、その表情に妹の身代わりになっていた頃の様な不幸感や屈辱感は無い。
寧ろ嬉々として受け入れている。
今日も防音措置の施された家の中では嬌声が響き渡っている。
簡易補修をされ楽器として機能しなくなった本体である太鼓は、雷鼓の嬌声を受けて静かに振動するのであった。
お久しぶりです。まいんです。
体調不良が続いています。皆さんも体調に気を付けて下さい。
では、投稿速度は遅いと思いますが、これからもよろしくお願いします。
コメント、匿名評価ありがとうございます。
コメント返信です。
>穀潰し様
使う人がいるからこそ彼女は再び輝きました、ありがとうございます。
>2様
聡明な人みたいだから、こういう人にしました。
気丈だったのに急に弱気になる、ギャップって良いですよね。
>3様
まいん♪
>NutsIn先任曹長様
磨く艶より、使って輝く艶、最愛の姉妹が待ちかねた奏者で良かったです。
付喪神の力の供給源、弦は切れず、未来永劫、爛れた幸せの中にいるでしょう。
>県警巡査長様
高鳴って下さいましたか感謝です。
>ギョウヘルインニ様
これが彼女達のハッピーエンドです。
>8様
誰も死なないよ、やったね。
>9様
雷鼓ちゃんだけじゃないよ。皆で姉妹で幸せ一杯ですよ。
>reki様
いえいえ、読んで頂きありがとうございます。不憫でも健気で可愛いのは、原作が優れている証拠ですよ。
まいん
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2014/10/02 14:44:38
更新日時:
2014/11/06 23:11:07
評価:
9/10
POINT:
920
Rate:
17.18
分類
雷鼓
オリキャラ男
弁々
八橋
道具から人間の体を手に入れた付喪神が道具の喜びを思い出す話。
11/6コメント返信
どんな体になろうともその本質は変わらない。
お見事です。
そして「音が……音が鳴らないよぉ……嫌だよ消えたくない……。」の一文がツボすぎて完全にノックアウトされました
鳴らない太鼓も使いよう。むしろ、楽器としての矜持を失ってからのほうが艶がありますね♪
そういう用途の『道具』と成り果てた雷鼓姐さんだったのでした……。
付喪神達の生命線という名の弦が使いすぎでブチ切れるのは、はてさて何時になるのやら……☆
彼女たちは慰めモノ(物・者)としてその生涯を終えていくこととなる訳ですね…。
恥辱の限りを受ける描写に終始胸の高まりを抑えるのに必死でした。