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『「なあ、アリス。鼠の玩具は好きか?」』 作者: ギョウヘルインニ
あの時、ロンドン橋がおちたように幻想郷のちょっと重要な橋もおちた。
ちょっと、霊夢と魔理沙が弾幕ごっこしたせいだった。責任の擦り付け合いは幻想郷でもある。
「橋を直すのは私のコネで妖怪達がしてくれらしいけど。さすがに人柱にはなってくれないそうよ。ねえ、魔理沙どうすれば良いと思う?」
「霊夢それは不味いな。人柱が無い橋なんてすぐにおちてしまうぜ」
迷信が幻想ではない幻想郷は、人柱がないと橋はすぐにおちてしまうイメージが浸透していた。これはあくまでもイメージでなんか統計を取ったわけではない。
単純に重要なところ橋がおちた際に人柱をそういえば使ってなかったからかなって感じのなんとなくだった。
「そうよね。それで、困っていたの。ねえ、魔理沙は人柱に興味ない? 橋に永久就職してみない?」
「永久就職ってそんな結婚みたいに人柱になると思うか?」
魔理沙だって結婚願望はあるけれど、冷たい土の下で橋と永遠に添い遂げる気は無い。そもそも、土に埋められることは魔理沙にとって好みではなかった。
永住の家と成る土の色がもっと可愛い色だったら少しは考えたかもしれないが。酸性の土って肌が荒れちゃうし。その、ごめんね。友達にもなれないよって気分。
「でも、それだと魔理沙は何も努力していないわ。あくまでも、弾幕ごっこで橋を壊してしまったのは私達なのよ」
「霊夢だって努力してないそうだろ?」
「私の場合はコネを構築するまでの日々という努力があったわ」
確かにその辺の人間が妖怪に橋を直してくれなんて頼んでも聞いて貰えないだろう。なぜならば、喋ろうにも頭からその場で食べられてしまうから。……嘘です。そこまでは酷くありません。が、無償では直してくれないのは事実だ。
「そうだな。そうかもしれないが」
「ね。だから、納得して人柱になりなさい。橋は災害が2人をわかつ時まで一緒って誓ってくれるわ。けして、浮気なんかしない」
「じゃあ、霊夢が人柱になれよ」
「私は巫女だから」
巫女だからなんなのかは、その基準は特にわからない。ただ、重要ことだから物事を断るには便利な言葉ってある。その類の言葉だ。
「確かに霊夢は巫女だからしょうがないか」
「そうでしょう? 魔理沙はたかだか、人間だか魔法使いだかわかんない奴でしょ? そんな、中途半端ことしてるくらいだったら人柱でもなった方がはっきりしていて良いじゃない。違う?」
「それは」
「そうでしょう?」
「待ってくれ。私もまだ魔法使いとしての夢が」
「じゃあ、人柱はどうするの? このまま無しで橋作ってまたおちたら責任問題よ。辞任とか嫌でしょ? 私は嫌な女って言われるかもしれないけれど魔理沙、アンタは橋をおとしたのに人柱も立てなかった悪女だったってマスコミに質問されたら言うわ。それで良いの?」
もはや意味不明だった。今回の話も既に意味不明だ。かつての作品を思い出してこの先は自由に想像してもらってもいいところだ。
「だったら、私の身代わりが居ればいいんだな?」
とりあえず、生きてる人間かもしくは人間っぽい妖怪でも埋めとけばそれで人柱は成立だ。
だから、魔理沙は考えた。だったら、どっかで誘拐なりしてきて埋めてしまえばいいんじゃないかと。
「そうね。でも、魔理沙の身代わり引き受ける人なんているかしら? そういうコネは無いでしょう? 魔理沙の為なら死ねるって? 私ならごめんよ」
地味に酷い事言う霊夢だったが、冗談ではなく本気だった。
「確かに自慢じゃないが、自慢した風にいうとしたら。それは居ないだろうな」
「じゃあ、どうするの? このままじゃ困るでしょ?」
「そうだな。それならアリス辺りを騙して埋める。それで、いいだろ?」
人柱用に掘られた穴の前にアリスを呼び出して、穴に突き落とす簡単な計画だった。アリスなら、鼠の玩具でも目の前に落としそれが穴に落ちれば飛びつくだろうという算段だった。
「ねえ、アリスってあなたにとってその程度なの?」
「……いや、私だってさびしいぜ」
と言ったものの魔理沙は特段大したこともなさげな雰囲気だった。その様子を見た霊夢はやっぱりその程度なんだなと思った。
でも、止める理由もないのでそのままにしておこうと決めたのだった。
魔理沙はある日思ってしまいました。″ほのぼの″は彼岸の向こう側にあるのではないかと思ってしまったのです。
そこで、魔理沙は自身の死を偽装して死神の小町に連れて行って貰おうと計画したのです。
「頼んだぜ霊夢、私の入った棺桶を丁重に埋めてくれ」
「ねえ、魔理沙。棺桶を埋めたら確かに死人だと思われて彼岸に行けると思うけど」
魔理沙は生きたまま墓場に埋葬されて、小町に死んだと思わせる作戦です。そして、魂を彼岸の向こうに連れて行ってもらうのです。
「けど、なんだ?」
「どうやって、戻ってくるの?」
仮に小町をだまして彼岸の向こうに行ったとします。
ただ、向こうの世界に行ってしまったらもう終わりなのではないかと霊夢は疑問に思っていたのです。
「心配するな。今までだって後先考えずに行動してきたが、大丈夫だったぜ」
「なら、良いわ」
霊夢は魔理沙から相応の報酬を貰っていたのでそれ以上考えないことにしました。確かに今までだって大丈夫だったのです。
今回もきっと大丈夫です。きっとです。
「たのんだぜ」
「ええ」
魔理沙はあらかじめ掘っておいた穴に棺桶を入れて、そこに自ら入りました。
「霊夢、私が彼岸から帰って来たらいっぱい、ほのぼの持ってお前のところに行くぜ」
「楽しみしているわ」
「しばし、お別れぜ」
「魔理......」
お別れを言う魔理沙に霊夢は一言、言葉をかけようとしましたが魔理沙はそれより早く棺桶の蓋を閉めてしまいました。
なお、この棺桶はレミリアのところから死ぬまで借りてきたものですから少し狭いです。
″こうして、墓穴は掘られたのです″
墓を埋めた霊夢は、墓場の土が巫女にけっこうついて嫌だったのですぐに神社に帰りました。
「あれ、今日は霊夢さんと魔理沙さんは一緒じゃなかったのですか?」
「魔理沙とは仕事の関係よ。いつも一緒にいるわけではないわ」
神社に戻ると、早苗さんがいました。手には優雅なお菓子を持っています。
一緒に食べようともってきたようでした。
「そうですよね。魔理沙さんならそうなんでしょう」
「早苗それは?」
「ああ、一緒に食べようと思いまして、優雅に作ったイチゴのケーキですよ」
「そう。ありがとう。私はお風呂に入るから。ちょっと、待ってて」
「そういえば、何か嫌な土臭いですね」
最近、早苗さんは霊夢に取り入って優雅に率いれようとしています。でも、
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2014/10/21 14:52:42
更新日時:
2014/10/22 00:01:14
評価:
4/4
POINT:
400
Rate:
17.00
分類
霊夢
魔理沙
あとがきはぼつぼの
ぼつぼので二度おいしいです
虫酸が走ります。
あぁ、幻想郷に生まれなくてよかった