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『スカーレット4姉妹と永琳王子様』 作者: ギョウヘルインニ

スカーレット4姉妹と永琳王子様

作品集: 11 投稿日時: 2014/12/11 06:03:55 更新日時: 2014/12/14 10:23:01 評価: 4/4 POINT: 400 Rate: 17.00
  親友がお金持ちの、ある魔法使いがました。その魔法使いはパチュリーという名前で、病気で寝込んでいました。命がもう尽きるとパチュリーは察していました。自分が産んだことになっている設定の、フランを、枕元に読んで話しかけたのです。

「……いつでも人を疑い常に自分だけを信じるのよ。私は黄泉の国から、あなたのことをずっと監視しているから」

 まもなく、パチュリーは、息を引き取りました。医者の見立てでは黒死病でしたが本当は糖尿病でした。美鈴の花畑を壊してお墓が作られました。フランは、くる日もくる日もお墓へ行き涙を流しました。そして、パチュリーの言いつけどおり、いつでも、この世の全てを疑い斜めに構えました。

 やがて雪が降り、あたり一面真っ白になって、お墓も銀色にお化粧をしました。どうして冬になったと一言で済ませられないのでしょう。それが人の性だからです。でも、もうすぐ、春がやってくるころに、アマテラスの光で、みんな溶解してしまいました。丁度そのときでした、フランのなぜかお父さんの小悪魔はレミリアと再婚してしまったのです。レミリアは咲夜と美鈴が娘だったのでフランとは姉妹になりました。三人とも、ご存知の通り見た目はとても綺麗でしたが、ご存知の通り心は真っ黒だったのです。サイコパスです。

 可哀相に、フランにとっては、酷く辛い日々のはじまりだったのです。

「この穀潰し! こんな暗い地下室で、なにやってるの!」

「え? お姉様のお母様が地下室に入ってろって」

「働かぬ者、食うべからず、っていうじゃないの。あんたなんか、皿洗いくらいがお似合いよ!」

「解せぬ」

 結局フランはドレスをみんなとりあげられたあげく、ぼろぼろになった灰色のワンピースを渡されたのです。フランは脅されて、しかたなく台所に行くのでした。

 そして、待っていたのは、辛い仕事の連続でしたでした。太陽が沈む前に起きて、井戸から水汲み、火を焚きつけて、ご飯作り、皿あらい。それだけではありませんでした。不埒の咲夜と美鈴は、フランを色々いじめたあげく、笑いものにしました。(ここは慰み者にしました。というべきとあの光景を見たら誰もが思うでしょう)

 月が暮れると、フランはへとへとになってしまいます。けれども、棺もありませんから、先祖代々の地下墓地のある部屋行って、石棺の中で、身体を横にするしかありませんでした。ですから、フランはいつも肩こりで、肩をほぐしていました。そこで、フランは『肩ほぐし』という意味の、『30分クイックマッサージ』という名前で呼ばれているような気がしました。フランはフランと呼ばれていますがフランは気が触れているのでそういう妄想にとりつかれてしまったのです。

 ある日のこと、なぜかお父さんの小悪魔が博麗のお祭りに行くことになりました。土産は何がいいかとレミリア娘達のに聞きました。すると、上の姉の咲夜がこういいました。

「綺麗なドレスが欲しいです」

「咲夜さん。もう少し自重してください」

「……新しいナイフ買って来てください」

「博麗のお祭りは私服警官が居るので、物騒な物持ってたら捕まってしまいます」

「じゃあ、なんなら良いのですか?」

「そうですね。咲夜さんには休暇が必要ですね」

「休暇って買えますか? 買って来れる物ですか?」

「ここで、咲夜さんと議論している暇は有りません。はい、次」

 一方、下の姉という設定の美鈴はこう言いました。

「真珠と、宝石が沢山欲しいです」

「だから、美鈴さんも自重して下さい」

「え? そんな、何が良いかって聞かれたので」

「じゃあ、美鈴さんには週間少年何とか買って来てあげますそれで良いですね?」

「……はい」

 最後に、自分の実の娘の設定の、フランに聞きました。

「フランドールお嬢様は、何をお望みですか? 私に出来ることならなんなりと」

 フランはこう言いました。

「この世界の改編と再構築、あたしの思い通りに望んだこと全て叶えて、まず手始めに博麗のお祭りを完全掌握よ」

「……それは、無理です」

 小悪魔は結局お祭りで、咲夜には佃煮と刻印された木刀(短刀タイプ)を、美鈴には月間少年何とかを買って来ました。そして、フランには御朱印帳を買って来たのです。フランが寝るときに、一緒に寝るとなんだかご利益がありそうです。ですから、御朱印帳を、買って帰りました。そして、紅魔館帰って来て、フランにあげました。フランはその日から御朱印帳を持って寝るようになりました。するとお母さんという設定のパチュリーが夢に出るようになったのです。しかも。いつも夢の中のパチュリーは色違いで三人です。フランがいつもする沢山の妄想が、脳内麻薬の変わりになって、ついには、現実でもパチュリーが見えるようになりました。気がふれていたので見えないものが見えていても困りはしませんでした。ふと、ある日そのパチュリーがフランの思ったとおりにお話ようになりました。フランの頭の中にパチュリーの場所が出来て、フランとお話をするようになりました。パチュリーはフランをやさしく見まもって、フランの脳内何でも叶えてくれました。

 さて、ある時、輝夜姫様がパーティを、三日間、開くことことになりました。あの異変とは無関係です。そして、パーティに来た人の中から、永琳の花嫁を選ぶとことになりました。永琳は更年期でホルモンの影響で体が男性化してしまったのです。咲夜と美鈴は、パーティに招待されました。咲夜と美鈴は、フランを呼びつけて、言いました。

「あの、フラン様が招待されなかったのは実年齢は495歳ですがどうみても16歳未満にしか見えないからだと思いますよ。あと、金髪が嫌いなんじゃないでしょうか? 嫉妬してるんですよ。 私達は、永遠亭のパーティでダンスすることになって居ますがお留守番お願いします。後、お仕事しなくてもご飯ぐらいは食べても問題有りませんよ」

フランは、言われるままにしました。結局皿洗いの仕事はこなしましたが、涙がぽろぽろこぼれて来ました。口には出しませんが、本当は、咲夜や美鈴みたいに大人の体型になってパーティに行きたかったのです。きっと美味しい食べ物が沢山用意されているはずです。フランは、継母のレミリアに、どうかパーティに行かせてください、とお願いしました。けれども、継母のレミリアはこう言いました。

「フラン、あんたそれ嫌味で言って居るの? 私も500歳なのに16歳未満にしか見えないから、私自身は招待されなかった。所詮あの二人のおまけでお情けで参加するのよ。あなたよりも年上なのに、それなのに、パーティに招待されなかったって」

「継母のお姉様もたいがい被害妄想酷いね。でも、別に嫌味で言っているわけでは無いの。お願い」

 フランは必死に頼みました。継母のレミリアがこれ以上の議論は無駄だと、こう言いました。

「このお皿の中に入った炒った豆、これをフランに投げるから。それを全弾回避しなさい。そういう弾幕ごっこよ。そうしたら、パーティのこと考えても良いわ」

 継母のレミリアは、フランに、炒った豆をぶち掛けました。フランは、妄想の中の母親という設定のパチュリー向かって、呼びかけました。

「パチュリー、時速?kmで飛んでくる豆の軌道を全弾回避する方法を教えて」

『……まず、何kmで来ているの?』

「160kmくらい」

『いや、それは無理よ。計算するまもないわ』

「やる前から、無理なんて言わないで」

『フラン、よく聞いて』

「何?」

『私あなたの妄想だから。あなたが思いつかないことが私に出来ると思う?』

「それでもやって!」

 ひとまず、妄想の中でパチュリーは炒った豆だし白いハトが助けてくれる確立を計算。よほどフランは台所がすきなのかの台所のまどが適切な侵入経路になりそうな気がする。もしかしたら、豆だし雀とかも来て、いや炒って居るし香ばしいにおいがするからお空にいる小鳥達皆が一斉に来て豆を食べるかもしれない確立。チンチン鳴いて、羽をぱたぱたさせながら、やって来る確立。そして小鳥達は炒った豆の弾幕に飛び込み、豆を摘まんで、取って、食す確立。全ての小鳥達の力が合わさればこの難局必ず乗り越えられるような気がしたのです。しかし、現実はそんなに甘く有りませんでした。レミリアが放った豆はあっという間にフランに着弾したのです。当たったところは赤く火傷のようになりました。結局全弾命中したのです。妄想の中のパチュリーは妄想の小鳥達は報復を恐れて台所の窓から逃げ出していきました。

 フランは、炒った豆の痛みでよろめきました。それでも、けなげに継母のレミリアの所に向かって来てこの世のものとは思えない小声でパーティに行きたいと懇願しまいた。その様子を見聞きしたレミリアは戦慄しながらもこう言いました。

「ぅう。フランみたいな、幼女はダメったらダメなの! 胸も身長もない、初潮もまだのフラン行っちゃダメにきまってるんだから!」

 フランは、またも必死にお願いしました。すると、継母のレミリアはこう言いました。

「この二枚のお皿の中に入った炒った豆、これをフランに向かってフランに投げるから、全弾回避しなさい。そうしたら、パーティのことを考えてあげても良いわ」

 こうすれば、フランを追い払えると、継母のレミリアは思いました。そして、二皿分の炒った豆を、フランにぶちまけました。

 フランは、再び妄想の世界に逃げ込んで、もう一度、母親のパチュリーに呼びかけました。

「パチュリー助けて」

『無理』

「なんで?」

『ビタミンEが不足していて』

「それは、あたしでしょ。太陽の光浴びて無いし」

『だから、私、あなたの妄想だから』

「それでも、助けて」

『形だけよ』

 まず、炒った豆の大好きなに白いハトが、台所の窓から入ってきました。次に、スズメが来て、お空にいる小鳥たちが皆一斉にやってきました。チンチン鳴いて、片足でぴょんぴょんしながら、やってきました。小鳥たちは炒った豆の弾幕に飛び込み、まずハトが身をていして、楯になり。フランを守りました。残りの小鳥たちも、楯になり、フランを弾幕から守りました。そして、豆の弾幕は薄くになったところを、フランは、避けて行きました。そして、小鳥達が全滅してしまいましたがフランは全部避けることが出来ました。

 フランは、そういう妄想にとりつかれて、結局全弾命中してボロボロになった身体を引きずり継母のレミリアのところににじり寄って来てまた豆で爛れた口をかすかに動かしながら懇願しました。けれども、継母のレミリアはこう言いました。

「こんなものどうでもいいのよ。とにかく、フランは行けないんだから。胸も身長もない、初潮も来てないようでは、こっちが恥をかくだけだわ」

 継母のレミリアはそう言ってから自分もそれに当てはまることに気が付いたしまいました。結局、咲夜と美鈴をつれて、パーティに行ってしまいました。

 みんな行ってしまって、紅魔館にはフラン一人だけになりました。(小悪魔何処に行ったんだろう?)悲しみくれて、一先ず夕飯としてカップめんを食べようと台所に行きました。お湯はヤカンで沸かすので沸騰するまで、そこで座って言いました。

「パチュリー、私の胸大きくならないかな、身長もやや低いくらいで我慢するから、排卵も誘発させる薬剤は無いの?」

 すると、フランの友達、なんと魔理沙が急に現れました。魔法使いなので不思議な力でアリスから胸肉と足、卵巣を奪って来たのです。フランはアリスの胸と足、子宮に卵巣を移植しました。そして、二人の姉のいるパーティへ行きました。しかし、会場に来たとき姉達と目が合いましたがはフランではなく、どこかの知らないお姫様だと勘違いしました。それほど豊満で高身長で、安産体型だったからです。フランは紅魔館でおとなしく留守番しているから、ここに居るはずがないと思っていたのです。

 そんな魅力的なフランを放っておくはずがない永琳がフランに近づいて、手を取って、一緒にダンスをしました。永琳は、フラン以外の誰とも、踊りませんでした。ずっとフランの手を握って居ました。他の人が、フランにダンスを申し込んでも、永琳はこういうのでした。(誰もフランだと気が付いて居ない)

「この方は、僕とダンスをして居るのです。そして、今日の私は男になってしまったので僕っ子なんです」←似合わない

 こんな感じで、二人は夜が更けるまで、ずっとダンスを続けました。フランがいい加減に飽きて帰ろうとすると、永琳は言いました。

「お話でもしながら、あなたの家までゆきませんか?」

 永琳は、この美しいお姫様が、どんな家に住んでいるのか知りたかったのです。下心丸出しです。けれども、フランは永琳を振りほどき、突然、家に向かって走り出しました。だって、下心丸出しですよ、怖いです。

 永琳は追いかけましたが、フランは地下室に飛び込んで、引きこもってしまいました。(永遠亭と紅魔館って隣同士とかそんななの?)永琳は仕方なく、誰かが来るまで待つことにしました。フランのなぜかお父さんという設定の小悪魔が何処に行ってたの誰にもわかりませんが帰って来ました。そして、永琳は小悪魔にパーティに居た謎のお姫様が、この地下室に身をひそめてしまった、と説明しました。そこで二人で地下室の封印を解きましたが、中はもぬけのからでした。行方不明です。

 フランの家族が紅魔館に戻ってくると、フランはいつものように、宝石の羽のほのかな明かりにてらされながら、先ほどの豆と灰でよごれたワンピースを着て、横になっていました。

 どうやってここまで来たかと言いますと、フランは全力で、地下室のさらに地下に穴を掘って、紆余曲折して館内部まできました。そしてアリスの胸やなんやらは、烏や猛禽類が食べるだろうと、窓から放り投げたのです。それから灰色のワンピースを着て、ソファーに寝そべったというわけです。

 何の脈絡もなく次の日もパーティが始まります。今回は父親の小悪魔も一緒に参加したようです。継母のレミリア、姉の咲夜と美鈴が出かけてしまうと、フランはパチュリーが遺した遺産を餌に魔理沙を再び呼び出しました。

「魔理沙、あたしにまたアリスの身体を頂戴」

「いや、残念だがアリスは昨日出血多量で死んだぜ」

「え? じゃあ、このパチュリーの恥ずかしい絵日記はあげられないよ」

「……実はもっと良い物用意してきたぜ」

 魔理沙が持って来たは、きのうよりもずっと大きな紫の胸肉、足、卵巣でした。フランがそれを身に着けると余りにも美しいので、みんな驚いてしまいました。永琳は昨日行方不明になったフランのことは忘れて、紫を纏ったフランの手を取って、一緒にダンスをしました。他の人が、フランにダンスを申し込んでも、永琳はやっぱり、こういうのでした。

「この方は、僕とダンスをしているのですよ」

 夜が更けて。飽きてきたフランは家路につきました。この日、永琳はフランの後をつけました。そして、昨日見失った地下室周辺(目的地周辺です案内を終了します。運転ご苦労さん)まできました。しかし、フランはあっという間に消えていました。

 実は庭に、美味しそうな、洋なしのなった木がありました。フランはそれが食べたかったので、誰かに食べられてしまわないうちにと、木に登っていたのです。それでちょうど木の葉っぱで身体が隠れていたのです。

 永琳はフランを見うしなってしまい、どこに行ったかまったくわからなくなりました。フランのなぜか父親という設定の小悪魔が紅魔館に帰って来ると、永琳はこういいました。

「一緒にダンスを踊った、謎のお姫様が消えてしまったのです。多分、この地下室周辺に隠れてこちらをやり過ごそうと息をひそめているはずなんですが」

「もしかして、お姫様はフランドール様でいたずらしているのでは?」

  となぜが父親という設定の小悪魔はそう思って、バケツに水を汲んで来ました。そして、地下室周辺にばら撒きましたがフランドールは居ませんでいた。だって、全く見当違いでしたから。

 皆よっぽど台所が好きなのでしょう、台所に皆行きました。するとフランはやっぱり台所のソファで横になっていました。

 肝心なところはかなり省略しているのに、ここにフランが来た経路はきちんと説明しなくてはなりません。どうやったというと、フランは、洋ナシの木から飛んできたのです。途中、身体にまとわりついた紫は猛禽類に襲われて無くなってしまいました。だから今日も灰色の小さなワンピースに着替えた、というわけでした。どういうわけなのかいまいちわかりません。

 三日目最終日って、まだやるんです。紅魔館ンの連中がフランを残して行くと、フランはまた魔理沙を呼び出して、言いました。

「魔理沙、またあたしにナイスボディを頂戴」

「なあ、フラン。お前はそのままでも十分魅力的だと思うぜ。幼女のどこがいけないって言うんだ? 大体あいつらの言っていることはよくわからないぜ」

「……ありの、ままのあた」

「いや、それ以上は何も言うな。それよりもこれを使え」

 魔理沙が持って来たのは、和風の着物で、ところどころに金糸や銀糸が織り込んでありとても豪華な物でした。気がふれているという事をカモフラージュにしてフランはそれを着てパーティへ行くと、フランの余りにも場違いな恰好に、誰も皆、言葉もありませんでした。ただ永琳は本当は和風なお祭りがしたかったので、フランの恰好をとても喜びました。他の人が、フランに呆れていましたが、永琳はこういうのでした。

「フランは、『僕』のパートナーなのですよ」

 夜が更けて、やはり飽きてフランは帰ることにしました。やっぱり永琳はストーカーでした。

 「今度こそ手籠めに」

 と心に誓っているつもりですが口出していましたが、フランもやっぱり、永琳の前から、パット居なくなりました。けれども、今回は相手がフランだという事が判明していたのでそう焦りませんでした。

 永琳は獲物を前に舌なめずりをしたのです。次の日、永琳の主人、つまり輝夜のところへ行って、言いました。

「僕は、フランと結婚したいです」

「うん、じゃあ、そうすれば」

フランの二人の姉は、この話を聞いて、永琳の襲来を恐れました。二人は意地悪な姉という設定ですが、フランを別のところに絶対取られてはいけないと本当はそう思っているのです。

そして、恐れていた事態が起こったのです。紅魔館に、永琳がやって来ました。そこで、継母のレミリアが見守る中。長女の咲夜がフランに扮してあってみようという事になりました。けれども、フランの身長は思ったよりも小さくて、どう見ても咲夜はフランには見えなかったのです。継母のレミリアはそれを見て、咲夜にナイフを手わたしました。

「大丈夫よ、膝から下を切り取ればいいのよ。永琳のお嫁さんになれば、膝から下の再生なんて、どうにでもなるわ。月の技術があるのだから」

 咲夜は、継母のレミリアのいう事を聞き入れて、膝から下を切断してしまいました。それから、無理やり傷口の時間を止めて、永琳に見せました。永琳の心は移ろいやすく咲夜は僕の嫁して、自分の背中に背負って、永遠亭に帰ることにしました。

 けれども、永遠亭への帰り道、魔理沙が何かしらのおこぼれをもらおうと近づいてきました。それがあまりにも急で、驚いた咲夜は足の傷口の時間を止めるのことを中断してしまいました。そして、大変なことになったのです。

「おい、永琳! 咲夜の足を見るんだぜ! 明らかに、バランスがおかしいぜ永琳! 咲夜の足が! 咲夜をちゃんと見ろよ。その咲夜はお嫁というよりも入院患者にした方が良いぜ!」

 永琳は咲夜を降ろして、咲夜の足を確かめました。大量に血がながれていたので、永琳は咲夜が危篤状態だという事に気がつきました。急いで永遠亭に緊急入院させたのです。止血を行いましたが血が足りませんでした。

 永琳は、紅魔館まえで、こういいました。

「咲夜は、入院させました。出血多量で危険です。誰かB型の方は居ませんか、咲夜に血液を分けてください」

 咲夜は犠牲になったのだ。ならば今度は私がどうにかしなければと、美鈴がフランの真似をして永琳をごまかそうとしました。けれども、胸が邪魔をして、どう見てもフランには見えませんでした。そこで、継母のレミリアは美鈴に呼吸困難を起こすほど、無理やりさらしを巻きました。そして、永琳に見せました。永琳は納得して美鈴をお嫁さんとして、背中にしょって永遠亭に帰ることにしました。

 でも、やっぱりおこぼれにあずかろうと魔理沙が近づいてきました。そして、また驚いて、永琳に話掛けたのです。

「おい、永琳! 何やってるんだよ! 美鈴の顔をしっかり見ろよ! チアノーゼ起こしているじゃないか、不味いぞ! 永琳! 美鈴大丈夫か! 永琳ちゃんと診察してやれ、本当に手遅れになるぜ!」

 永琳が背中から降ろして診察すると、美鈴の体は、酸素不足から紫色になり心肺停止していました。永琳は急いで救急車を呼んで、永遠亭に送りました。この時、人口呼吸もしたので、永琳の目的は少し達成っされました。

 戻って来た永琳は、なぜかフランのお父さんという設定にこういいました。

「あなた、子供に虐待してるのではありませんか。フランにも虐待してるのではありませんか? 場合によっては保護しなくてはいけないです」

 小悪魔は、こう返事をしました。

「虐待なんてあるわけないじゃないですか。皆幸せ紅魔館ですよ。確かに幼女監禁というきわどい事もやっていますが現在フラン様は自由ですよ。フラン様が虐待されているなんて、絶対ありえっこないですよ」

 けれども、永琳は虐待を疑い、連れてきなさいといいました。そこへ継母のレミリアが、しゃしゃり出て、言いました。

「あの子はダメよ。気がふれているから。人前には、出したくないわ」

 でも永琳はつれてきなさい、と言い張りました。仕方なくフランは呼び出されまず顔と手を洗ってから、永琳の前に現れようと準備し始めていました。所が帽子のへりをつまみ、困って現実逃避している、レミリアに、永琳は興味が移っていたのです。レミリアはその視線に気づき、慌てました。そして、少しの沈黙、本当はレミリアの為に紅魔館に来たと言わんばかりに永琳がすごく近くにいました。永琳は、レミリアのそばで、じっと見つめ鼻息を荒くしました。確かに、レミリアも永琳の好みだったのです。

「レミリアが、本当のお嫁さんです」

 永琳の言葉を聞いて、継母のレミリアはぎょっとしました。レミリアは永琳の背中に乗せられたときには、恐怖で顔が真っ青になっていました。

 永琳がレミリアを、背負って歩いていると、レミリアが勇気を持って言いました。

「このロリコン! ロリコン! 変態野郎! 頭がおかしいわ! 私はこの話の設定上、小悪魔の妻よ! 永琳! 永琳! 不倫は文化じゃないのよ! それに本当は、私は紅魔館の主なんだから」

 レミリアは訴え続けましたが、永琳に変な薬を打たれて、意識が遠のいていきました。そして、永遠亭に連れ去られましたとさ。めでたしめでたし。
『結局あなた1人じゃない』
「ちがうよ。お母様のパチュリーが居るよ」
『だから、私あなたの妄想だから』
「だったら、小悪魔だって居るし」
『……あの子は虐待の容疑で逮捕されたわ』

「お嬢様、ちょっと、選挙の投票しにいって良いですか?」

「いいけど」

「ありがとうございます」

「あれ? 咲夜って未成年じゃなかった?」

「え? いや、あの」

「選挙は20歳になってからよね」

「そうですね。しかし、今回はフラン様に届いた投票所入場券を使って投票するので問題ありません」

「なにを言っているの? そんなの駄目に決まってるじゃない」

「しかし、フラン様は政治に興味を持っていないようです」

「そんなことは、私だって知っているわ。でも、だからと言ってあなたが行っていいわけじゃないわ」

「このままでは、フラン様の一票が無駄になってしまします」

「う〜ん、困ったものね。そういえば美鈴とかは投票に行っているの?」

「もう期日前投票で済ませているようです」

「あれ、何かイメージと違うけど行ったのね」

「パチュリー様も期日前に行きました」

「パチェは、年中暇なのに」

「お嬢様はどうします?」

「私は行かないわ」

「そんな、何で行かないんですか?」

「興味ないわ」

「駄目ですよ。行かないと」

「何? 私に命令するの?」

「滅相もありません。しかし、それでも国民の義務として行かないと」

「いまさらなんだけど」

「はい、なんですか?」

「私の国籍って日本なの?」

「帰化したということにしておいてください」

「仕方ないわね。そういうことにして置いてあげるわ」

「じゃあ、投票しに行きましょう」

「だから、行かないわ」

「おねがいします」

「何よ。妙に熱心ね」

「私にはまだ選挙権がありません。それでも、日本が良い国になって欲しいと思います」

「そうね」

「ですから、まずはレミリアお嬢様が投票に行ってもらいたいと思います」

「う〜ん、なんとなく言いたい事は分かったわ」

「分かってくれましたか?」

「日本を変えるには、まずは自分からということね」

「はい」

「しかたない。フランも誘って選挙に行くわ」

「ありがとうございます」

「まあ、あなたが大人になることにはもっと日本が良くなることを願うわ」


 って昔書いたなと。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2014/12/11 06:03:55
更新日時:
2014/12/14 10:23:01
評価:
4/4
POINT:
400
Rate:
17.00
分類
フラン
レミリア
パチュリー
咲夜
美鈴
なぜかお父さんの小悪魔
魔理沙
永琳
改編
※作品の一部にミスティアのようなセリフが有りますがミスティアとは関係有りません
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1. 100 名無し ■2014/12/11 21:43:18
誰にもこのオチは予想出来ないと思う。面白かった!
2. 100 名無し ■2014/12/12 21:10:02
きっとアリスはガチで死んでくれている
3. 100 うにゅ? ■2014/12/15 00:53:25
まさかのオチですね。すごく楽しめました!
4. 100 名無し ■2014/12/18 05:40:06
どんなロリコンもお嬢様のカリスマガードの前にはイチコロよ!!
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