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『おじょいちゃんの気持』 作者: 赤川辺!
「まいぞう!」
「なんだ、妖忌?」
「なんで、ワシの洗濯物と孫とまみぞうの洗濯物一緒に洗うのじゃ」
「え?一緒にって、普通ゾイ?」
「・・・嫌じゃ」
全自動洗濯機がまみぞう親分と妖忌、そして、妖夢の住む家にやってきた。
まだ使えるからと、無縁塚で蘇我が拾って持って来てくれたのである。
「嫌? なんで?」
「何でって、その。それは」
「それは、何ゾイ?」
「き、汚いもん!孫とかまみぞうはビッチで他の男の精液とかで汚れたショーツとか一緒に入ってるから」
「妖忌」
「なんじゃ。男の癖に」
妖忌はおじいさん。特別な存在のお爺さんだと信じていた。だから、特別に天然水で洗って無いとお肌が荒れちゃうとおもててん。
「なんじゃその言の葉は、今は飽食の時代じゃ!!」
「ああ、男女病巣の時代って言いたいんかゾイ??」
「そうじゃ、妖夢の体内で見つかった病巣をいつ本人に説明すればいいのか分からないのじゃ!!!:」
「・・・大腸ガンのことならワシが即刻本人に伝えたゾイ!」
「え?・・孫はショック受けてたんじゃないか?」
「お前様、昨日食べた夕飯を覚えているゾイ?」
「モツじゃ。臭いから草食では無いとすぐにわかった」
「全摘じゃこれで問題ないゾイ」
それは間違っているのか分からないか。妖夢はショックを受けながらもその場で切腹。
己の大腸を取り出して、黒くない事を証明して見せた。
そして、棄ててしまうのはもったいないからと、夕飯で食べたのだった。
今となっては本当に大腸ガンだったのか証明する術はない。
「…話をすり替えるな!!!」
「ぞいい!!孫が危篤だというのに?お主は洗濯ものの心配か?」
「そうじゃ!!ワシの洗濯物と孫とまみぞうの洗濯物一緒に洗うのじゃ」
「・・・もう、何も言えないゾイ!!」
冬が終わり、春を告げる温かい風が庭に干してある洗濯物。
とりわけ、面積が大きいフンドシが風に吹かれて。
冷たくなって眠る、妖夢の顔にかかった。
だって、同じ白物だから一緒に選択しても問題ないから。
死者。
妖夢にとってはこれは冒涜ではなく。
手向けだったのかもしれない。
ただ、妖忌の文句が風に流れるだけだった。
妖夢「ちょ、や〜だ〜!なんで、爺の服一緒に洗うの?」
マミゾウ「妖忌の服ぅ!はぁはぁ!ぞい!」
赤川辺!
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2015/03/09 15:41:49
更新日時:
2015/03/10 00:41:49
評価:
2/2
POINT:
200
Rate:
15.00
分類
まみぞう親分
妖忌
妖夢