「大量の毛虫っす」
「へぇ？」
「ミスティアさん。大量の毛虫っす」
「それは、おいしそうですね」
「ちが、違うっす。料理に大量の毛虫が！！」




「あらあら、本当ですね」

　戸隠はまたミスティアさんの屋台で酒を飲んでいたっす。そして、ビンボ仲間の魔理沙さんと共同購入して枝豆を注文したっす。

　血走って、枝豆を全量自分の胃袋に治めようと戸隠の太腿にナイフを突き刺してくる魔理沙さんをかいくぐってようやく手に入れた枝豆には大量の毛虫がついていたっす。

「ちょ、こんなの食べられ無いっす。魔理沙さんの戸隠の大腿を刺してないで何か言ってほしいっす」

「ぁあ！？　うるせええな。虫ぐらいでなんだよ？蛋白源だぜ」

「で、でも魔理沙が食べてる枝豆にも大量の毛虫が！！！」

「・・・・・え？　たべちゃったぜ！！」

　ぇっく、うぇええええ！！！

　後悔してもすでに遅く魔理沙さんは気持ち悪くなってゲロ吐き出したっす。やめて欲しいっす。戸隠の一張羅である黒いスエットのズボンが毛虫まみれのゲロでそまったっす。

「汚いですよ。吐くなら、私の店から出た後にして下さい」

　ミスティアさんはお客さん相手に言ってはいけないようなことを平気でいったっす。

「うぇ。ミスティアてめぇ！！！客に糞虫料理出しておきながら。なんだ。その態度は！！ケツ穴に蚯蚓放り込むぞ」

「やめて下さい。魔理沙さん。私の店で下品な言葉を吐かないで下さい」

「なんだと！　てめぇ！！！」

　ミスティアさんの横柄な態度にカチンと来た魔理沙さんは、立ち上がって屋台の裏に周り込んでミスティアさんをぶん殴ろうとしたっす。

　ところがそこに、りりーホワイトさんが立ちふさがったっす。

「私のミスティアをいじめないで！！！」

「リリー助けて殺される」

　ミスティアさんとリリーホワイトさんは出来ていたっすから当然だったっす。

「え、なんだテメェ！！」

　すぐに黒服のリリーブラックさんが現れて魔理沙さんをビルの裏のゴミ捨て場で殴る蹴るなどの暴行をくわえたっす。



「げぇ、痛いや。やめて！」

　魔理沙さんは今度は胃液と血の混じったものを吐いたっす。



　今日は吐いてばかりいる可愛い魔理沙さんだったっす。