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『眠々娘々』 作者: げどうん
「すぅ……すぅ……」
ここは幻想郷の一角を歪めて作られし無間の空間、仙界。
今は夜の帳に包まれており、この地に住まう住人達の多くは微睡に身を委ねていた。
荘厳に佇む屋敷の一室にて寝具に身を沈めて寝息を立てる彼女もその一人……
「ん……いけませんよ、布都……すぅ……」
この屋敷、そして仙界の主である豊聡耳神子である。
聖徳太子とも呼ばれ、同時に十人の言葉から真意を読み取り、理知的に論理を語る……
そんな平素の彼女とは打って変わり、年相応の童女の如く安らかに夢へ沈んでいる最中。
「ん……すぅ……」
「――お化けですよぉ?」
主一人が静かに安眠に就いた室内に、不意に女の声が響く。
戸も窓も小揺るぎさえさせず、いかにしてか室内に姿を現す人影一つ。
青く波打つ髪を結わえた妙齢の女は、神子の枕元に立って微かに微笑む。
「なぁんて、幽霊は貴女の傍女よねぇ……ねえ豊聡耳様?」
女の名は青娥――屍を操る他に数々の仙術を邪な行いのため使役する邪仙である。
艶のある忍び笑いを漏らしながらそっと膝をつく青娥。
両者の顔が距離を狭め、神子の寝息がかかるほどにまで近づく……と。
「んちゅっ……」
「ん、ぁ……?……くぅ、んぅ……すぅ……」
そっと額に口付ける青娥。むず痒さからか神子が目を覚ましかけ……
しかし、突然に強い睡魔に引き戻されたかのように再び深い眠りに沈む。
先までと変わらぬ、何も起きなかったような安らかな寝息。
「豊聡耳様……宮廷から遠ざかられたせいか、随分と無防備になられましたわね?」
青娥が施したのは夜明けまで眠りの醒めぬ仙術――彼女にとっては初歩の術。
眠りの最中とはいえかつて権謀術数を極めた者がこの程度の術に容易くかかる……
あまりに無警戒にすぎる様に思わず愉悦の色を唇より漏らしてしまう青娥。
「ふふ、では今宵も私めを愉しませて下さいませ……?」
「ん……ふ……」
布団を除けてその下の夜着の前を肌蹴れば、珠のような肌の神子の裸身が露わになる。
少女らしい未熟な膨らみと小さな桜色の先端を有す胸、余計な肉付きのない細身の胴……
その艶やかな肌が無防備に剥き出しになった光景に、思わず青娥が喉を鳴らしたのも無理からぬことだろう。
「くすくす……良い手触りですこと。」
「ん、ぁっ……ん……」
寝息に合わせて上下する小ぶりながら形の良い胸の膨らみに触れ、包み込む青娥の掌。
掌中でまだ固さの残る乳房が捏ねられ、その感覚に神子が夢うつつのまま喘ぎ声を漏らす。
その感触をしばし楽しんだ青娥がやおら、何かを小声で唱えて掌を強く押す……その時。
「ふふふ、豊聡耳様……どうです?私の手が貴女の中に入ってしまいましたよ?」
「ッ……!!」
水面を抜けて水中に沈むが如く、柔肌を突き抜けて神子の体内に埋もれる青娥の手。
傍目には胸部を破壊して貫いたのかと思える光景だが、よく見ればそうでないとわかる。
胸元と手の接点からは血一滴さえも溢れることはなく、腕をズラせば元の位置に傷跡一つ残らない。
「豊聡耳様の熱も、鼓動も、全てこの手に直接伝わってきますわ……ふふ。」
「う、ぁっ……くふっ……」
物理的にどこかを圧迫している訳ではないが、それでも苦しげに吐息を吐きだす神子。
用いているのは仙術、彼女が元より持っていた能力……壁ぬけの術の応用である。
柔らかい壁を抜けられない、という欠点の克服を目指した際に生まれた副産物であった。
「こんな愉しみ方のできる術、計らずできたにしては出来すぎですわね。」
「は、ぁ……う、く……」
ビクビクと背を小刻みに震わせて断続的に喘ぎを漏らす神子……しかし目覚める様子はない。
眠りの仙術が効いていることを確認しながら青娥は神子の胸の内に手指を這わせ……
やがて、その指先が一際熱く激しく脈動する一つの塊を探り当てる。
「ふふ、なんて熱い……。これほど無防備に心の臓を自己主張させて……握ってしまいますよ、ふふっ」
口元を愉悦の形に釣り上げた青娥が何やら念じ……神子の胸中にて蠢かせた、その時。
「……ッ〜〜〜〜!?」
電撃でも流れたように跳ねる神子の体。術で眠らされていなければ飛び起きていたろう。
それほどに強烈な刺激であったのだろう、文字通り心の臓を握られるというのは。
「私の一存で握り潰されてしまうというのに、こんなに懸命に脈打って……ふふふっ」
「は、ぁっ……ふぐ、ぅっ!んあっ、かはぁっ……」
先のようにただ透過して重なっているのではない、その手指は確かな握力を持って心臓に触れているのだ。
異物が接触している怖気に脈動を早める心臓、その鼓動を阻害しそうな力を込めて握る青娥の手。
相当歪んでいるとはいえ、思慕を抱く相手を完全に支配している実感……言葉にならぬ愉悦を青娥は覚える。
「この熱、柔らかさ、弾力、脈動……たまらない手ごたえですわ?ふふふっ……」
「……ッ、ぁ……ん、う……!ふぁ、ぁぁっ……うっ!」
乳房でも愛撫するような青娥の手つき。早鐘の鼓動を打つ心筋が邪仙の思うまま拉げられる。
撫で擦り捏ね抓り捻り、文字通り玩具の如く玩弄される神子の命脈。
意識があっても卒倒してしまっているかも知れない鬼畜な責苦に、神子は無意識に身悶え喘ぐ。
「ほら、豊聡耳様?心胆の中にまで私が入っていますよ、うふっふふふふ……」
「ぁッッ、う゛ぅ……ぎ、ひゅう゛……!うぐ、かっ……はぁ、ぁぁっ……!?ッッ〜〜〜……!!」
ぞぶり、と心臓の中にまでめり込む青娥の指先。心膜の内側で渦巻く血流に直接指が触れる。
侵入させた指で心臓の内を、外にある指で表面を、心筋を捏ね潰すように揉み嬲る青娥。
心の臓を比喩ではなく潰されかけ、神子は苦悶に身を捩りながら必死の喘ぎを発し続ける。
「ああ、豊聡耳様ぁ……こんなに、私の手で悶えて喘いで……これほど容易くっ、あはぁ……!」
「……ッ!…………ッッ!!ッ〜〜〜〜〜〜!!!」
ぞぷ、ともう片方の手も胸部へ沈み込ませて両手にて神子の心臓を嬲り回す青娥。
繋がる動脈をクニクニと捏ね遊び、心筋の裏を爪先で掻き穿り、心弁に指先を捻じ込んだ。
その度に神子は今にも跳ね起きそうな苦悶に身を捩り、必死な声を喉より絞り出している。
「はぁっ、はぁぁっ……!豊聡耳様っ、豊聡耳様ぁっ!どうか逝ってくださいませぇっ……!!」
「ッ……ぁ〜〜〜〜〜〜〜ッッ……!?」
下腹部から湧き上がる衝動のまま、指先を内部に埋め込みながら渾身の力で心臓を揉み潰す青娥。
神子が声にならぬ悲鳴を発し、文字通り心胆を潰されたようにその身を激しく跳ねあげる。
限度を超えた負荷を加えられた心臓が激しい痙攣を起こし、遂にはその脈動を……
「おっと、いけません……ふふ、ついやりすぎて本当に逝去させてしまうところでした。」
「ッ、ッ……かは、ぁ……けほっ、こほっ……!」
危うく鼓動を打つ役を止めかけた心臓を軟らかく揉み解し伸縮させる青娥。
脈動を代行される内やがて、自らの役目を思い出したように乱れた律動を再開していく。
神子の死活を完全に自らの手の内に握った実感に青娥は打ち震え、愉悦の嗤いを唇から漏らした。
「ふふ、豊聡耳様は苦しげな御顔も愛おしいですわね……けれど。」
「ぁ、は……はぁ、はぁ……」
水面から身を引き抜くような様で、青娥はその白い手指を神子の身から宙へ抜け出させた。
荒い呼吸に上下し形の良い乳房を震わせている以外にまるで異常の無かったような神子の白い肌。
その奥深くで心臓が打つ早鐘を肌越しに感じながら表皮を滑った青娥の指、それが流れた先は――
「やはり、愛しい御方には悦びの笑顔になって頂きたいと思いますわねぇ?ふふふ……」
「ぁ……」
指先が鳩尾、臍をなぞりたどり着いたのは……柔らかく膨らみを描く下腹部――恥丘であった。
丸みを帯びたラインに沿うように掌を当て撫でればむず痒そうな吐息を漏らす神子。
この奥にあるのは薄い筋肉と長く窮屈に詰め込まれた腸管、そして……
「豊聡耳様の女性……端から端、内から外まで遍く愛しつくして差し上げますわ?ふ、ふっ……」
「―――ッ……!!」
ぬぷりと神子の下腹に青娥の掌が沈み、手首まで容易く深々と呑みこまれる。
複雑に渦巻く小腸の顫動、腎臓で濾過された液体の流れも、掌で感じ取りながらたどり着いた先……
密やかに、しかし確かに存在をハッキリ感じさせる器官に青娥の指が触れた。
「見ぃつけたぁ……ふふ、ふふふ……」
「ッ、ぁ……!!」
掌で包めてしまいそうな小さい球形を描く熱く体温を感じる塊……
その表面を軽く突き、肉厚な壁が生じた弾力の感触を堪能する青娥。
舌舐めずりすると掌を塊に被せるように這わせ……軽く、力を込めた。
「〜〜〜〜〜〜ッ!!あ゛ッ……ぎぃっ……!」
「豊聡耳様の大事なオンナノコ、捕まえてしまいましたよ?うふ、ふふふっ……」
鶏卵大ほどであるハリのある肉質の塊……それを掴んだ瞬間、身を跳ねさせて喘ぐ神子。
彼女の女としての中枢――子宮を手にし、その手触りと熱を確かめるように青娥は弄ぶ。
捏ねくる指に敏感に反応して肉厚な子宮壁を伸縮する……まるで独立した生き物のようだ、と思う青娥。
「驚かせてしまいましたか?ふふ、大事なところをこんなに激しく震わせて……」
「ぁ、ッ……く、ぅ……!ん、はぁ……ッ……ひ、ぃ……!!」
子宮全体の肉を拉げるように捏ねくりつつ楕円球形の左右に伸びた管を撫でれば、強く緊張する子宮肉。
よほどそこ、いや。その先にある器官に接触されたくないのだろうか……卵管に末端へと指を這わす青娥。
やがて、指先は放射状に広がった採卵管を捉える……胸を灼かんばかりに青娥は愉悦を燃え盛らせる。
「ほらもう……逃げられませんよ?豊聡耳様の一番大事な大事な宝物……」
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……!!」
硬さのある、肉の珠を探り当て抓む青娥の指……その瞬間、それまで無いほど身を緊張させる神子。
眠りの術が解けるのではないかという反応を見せる神子を眺めつつ、青娥は指の腹を蠢かす。
女の存在意義といえる器官……卵巣が指に挟まれ捏ねくられて拉げ、激しく反応し跳ねる。
「あ、はぁ……コリコリ、コリコリ……素敵な手応えですわ、豊聡耳様のタマゴ」
「あぁ、っ……ひゅう゛、い゛っ……!あ゛、くぅぅ……ん゛ッ!」
不躾な異物に嬲られることに抗議するかの如く小刻みに伸縮する過敏な肉珠。
摘まむ指に込める力を増せばいよいよ大きく拉げた卵巣が脈動を激しくする。
神子が漏らす喘ぎと身動ぎもいよいよ苦しげに乱れたものへ変じ、全身に浮かぶ珠のような汗。
「ッ、あ゛っ……あぁ、ぁぁ〜……!」
「このまま潰してしまったら、起きた時にどんな表情をするのでしょう……あ?」
捏ね潰される卵巣の痙攣が最大に高まったのを青娥の指が感じると同時……
そこから卵巣に貯まっていた熱い粘液――卵胞が噴出す感覚が指先に伝わった。
圧力に耐えかねてか、潰れかけて慌て遺伝子を残そうとしたのか。神子の卵子が排卵したのだ。
「ふぁ、っ……くぅ……!ひゅう、ぅっ……は、ひぅ……」
「あ、あぁ……凄い、ビクビクしながら……卵の中身漏らして、ぅ……ふぁ――」
指に卵巣の内容物を浴びながら青娥は感極まった喘ぎを漏らし、身震いを起こした。
神子の生殖を完全に己の手にて御した支配感……その喜悦でオーガズムに至ったのである。
自身の秘所が粘つく体液を溢れさせる様を自覚しながら、青娥はゆっくりと愛おしげに卵巣を弄ぶ。
「私に大事な卵を弄繰り回されて、赤ちゃんの素を漏らすなんて……豊聡耳様ったら、ふふふふっ……」
「ぁ、ぅ……ぃ、っ……!」
この場でどんな下賤で卑俗な男だろうと子種を注いでしまえば、神子はその男の子を宿してしまう……
あどけない表情で眠る彼女に左様な下卑た汚し方を施す、その妄想だけで堪らない恍惚を覚える青娥。
噴出した卵胞で粘つく卵巣を至宝の珠玉にそうする如く丁寧に撫で愛で、荒い呼吸を響かせる。
「豊聡耳様の、タマゴが、びゅくって……んぁっ、はぁっ……漏れ出してぇ、んふっ……」
「……っ……!っっ……!」
自身に指一本触れることのないまま達し、神子の生殖器を弄ぶ恍惚感に身震いする青娥。
性交中のような喘ぎと乱れ方を晒している、その自覚のない神子の痴態に只管に酔いしれる。
いや。行為こそ異常であるが、この行為はまさに互いに快感を注ぎ合う性交であった。
「もっと、もっと……いやらしく乱れる様を見せてくださいまし、豊聡耳様ぁ……!」
「ッ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
一瞬卵巣が拉げかけるほどに指の腹に力を込めて肉玉を圧迫する青娥。
驚愕或いは恐怖したように激しい痙攣を起こした卵巣が再び卵胞を噴いた。
引き攣ったように身を緊張させ声にならぬ悲鳴を漏らす神子の胎内が執拗に嬲られていく。
「豊聡耳様、豊聡耳様っ、豊聡耳様ぁぁぁっ……!!」
「あ゛ッ、ぎぅぅっ……かひっ、はひぃぃっ……!!ひゅお゛、っ……お゛、へぇぇっ……!」
制御を失いそうになる両手を神子の腹腔内に深々と埋めて左右の卵巣を徹底的に捏ね繰り回す青娥。
熱に溶けきった思考のまま神子の生殖器を嬲り尽くし、神子が眠ったまま快楽に乱れ狂う。
喜悦に思考を蕩かし白濁させた青娥が摘まんだ両の卵巣へ別の指を立て、爪先にてカリリと掻けば――
「「〜〜〜〜〜〜〜〜……!!!」」
二人が同時に極限の絶頂を迎え、果てる。天上に意識を飛ばす青娥。恐らくは夢の中の神子も。
潮を秘所が勢いよく噴出させて着衣を、寝具を小便を漏らしたように濡れそぼらせる。
いつまでも続くとも知れぬ純白の法悦に身と意識を揺蕩させる2人。
「ッ……ッッ……!」
「……あ、はぁっ……豊聡耳様ぁ……」
完全に果て、ぐったりと力尽きて神子の横に横たわり脱力する青娥。
ぬぷりと神子の下腹部から引き抜かれる手。青娥は無意識に口腔へ指を含む。
期待したような味はせず、残念げに眉を顰める青娥。唇から離れた指が唾液でアーチを描いた。
「自分以外の物体を一切出し入れできないのが惜しいわ……改良の余地はアリね、ふふ。」
気だるく重みを感じる手をしかし楽しげに神子の下腹部に這わせる青娥。
今度は体内に差し入れることなく、肉体ごしに体の奥底にて絶頂の余韻に震える卵巣の存在をそっと窺う。
そのまま行為の熱が収まるまで、満ち足りた心地よさと共に神子と体を重ねる感覚を堪能するのだった。
「ふあぁぁ……さて、バレないようにっと……」
「ん……」
そのまま寝入りたい気分ではあったが、命と引き換えになりかねないため諦めざるを得ない。
雌臭い汗と恥液、寝小便まで排出して自己を汚しきった神子……その身に仙術を行使し清める青娥。
今の弛緩しきった身で使うには重い術であり、猛烈な倦怠感と共に睡魔が襲ってくる。
「んふ……ふぁ、ぁ……では、おいとましますわね。豊聡耳様……どうぞ、よい夢を。」
「……ッ〜〜〜〜〜!?」
立ち去り際に一度だけ指に仙術を籠らせると神子の背に埋め、背筋に沿い跳ねあげた。
脊柱の中を穿られた神子が弾かれたように身を捩り悶えた様を視認し、艶然と微笑む青娥。
そのまま忍び笑いを残していずこかへ姿を霧散させる。
「ん……ぅ、ぁ……?」
最後に室内で響く、パチリと指を弾く音。
同時に神子が眠たげに半目を擦りつつ、何やら違和感ありげに呻き……
しかし、激しく身を動かした後のような疲労感に囚われて再び微睡みに沈んでいった。
「お化けですよぉ〜?」
「……何ですか、青娥。今更カベ抜けで驚きはしないし、亡霊は間に合っています。」
ある昼下がり、書斎で執務を行う神子の元へ壁を仙術ですり抜けて顔を覗かせる青娥。
やけに愉しげな青娥の顔に神子はため息交じりの無遠慮な対応とジト目を浴びせる。
が、残念ながらそれもこの邪仙を怯ませるには遠く至らない様子であった。
「あら悲しい、私と豊聡耳様の仲ではありませんか……つれないこと仰らないで下さいまし?」
「そんな仲になった覚えありません……ところで青娥、その。まあつまらぬ質問なのですが……」
泰然と青娥の言葉を切り捨てていた神子……が、青娥と目があった瞬間に何故か視線を逸らしてしまう。
突然妙に居心地悪そうに、この上なく話し辛い内容を切り出す様子で口を開く神子。
「青娥、貴女は私に……何か術をかけてはいませんか?その、夢見が悪くなるようなものだとか。」
「さて、そのような術は覚えがありません……が。念のため伺っても?……夢の内容について。」
「〜〜〜〜〜〜ッ!いえ、なんでもありません……聞かなかったことにして下さい。」
よほど羞恥的な夢見であったのだろうか、何かを思い出してか頬を見る間に紅潮させる神子。
取り乱した様を隠せぬまま慌て会話を打ち切る……そんな彼女を見て青娥は小首を傾げる。
――思案気に口元に添えた手の下で唇が愉悦の形に歪み舌なめずる様を隠しながら。
「そ、そんなことより……私は取り込み中なのです、いつまで居座る気ですか!」
「あらあら、嫌われてしまいました……では名残惜しいですがこれにて。」
言葉を読み介する代名詞たる人物とは思えぬほどに内心の動揺を晒す神子。
思考を乱せばかくもなるものか、まるで心を読んでいるのがこちらのような有様である。
愉しげに微笑むと壁の中に消えていく青娥。と、去り際に一言。
「そうそう、豊聡耳様?……今宵も良い夢を見られますよう。」
「……!?!?青娥、貴女なにか知って……青娥!?青娥ぁ!?」
最早侵入者の影も残さぬ壁に向けて静止を叫ぶ神子。
その声はしかし姿を消した邪仙の耳へ届くことはなかった。
その後の神子の夢見がいかなるものであったか……余人には伝えられていない。
ヒロインは強く賢く可愛しく、あと邪悪で狡猾で淫猥な存在に歪んだ愛を向けられていると良いですね。
神子のお腹の中身をコネコネしたいげどうんですこんにちわ。
他にも色々書いてますのでお暇がありましたらどうぞ。
げどうん
- 作品情報
- 作品集:
- 12
- 投稿日時:
- 2015/08/02 13:54:27
- 更新日時:
- 2015/08/02 22:54:27
- 評価:
- 3/4
- POINT:
- 300
- Rate:
- 16.25
- 分類
- 青娥
- 太子
- 睡眠姦
- 体内透過プレイ
シチュエーション、最高。
エロいね