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『天子が不死の姫で輝夜がドM天人で』 作者: げどうん
ここは幻想郷――外界から隔離され、人と人ならざる数多の存在が共存する地。
なお共存、とは言うもののそれは決して波風なき穏やかなものではなく……
曲者だらけの幻想郷では、問題児が揉め事を起こす事例が絶えないのである。
これは、その中の数多ある内より一つの話――
「はっ!?確か私はオンバシラで殴打されうろ覚え金閣寺で叩き潰されて……」
「ついでに尻から口までグングニルで貫通された状態で運び込まれてきたのが貴女よ」
診療所のベッドにて目を覚ました包帯ぐるぐる巻きのミイラ……もとい、
不良天人の少女――天子は周囲を見回しながら状況を確認する。
その様子に傍らから口を挟んだ奇抜な色合いの服を纏う医者――永琳。
「患者かハンバーグか見分けの付き辛い代物を施術するのは骨が折れたわ」
「流石はブラックジャック先生!治療費は一生かけてでも払います!」
「その言葉が聞きたかった……本当に1千万要求するわよ?」
頑強さに定評のある天人ですら完全に死亡していてもおかしくない負傷状態。
医学薬学に関してチートと言われる永琳でも蘇生には一苦労であった。
「で、なんだって幻想郷の有力者を纏めて怒らせたのよ?新手の自殺?」
「ちょっとムラッときたからつい。」
「守矢神社と紅魔館と地霊殿を地震で崩壊させた理由がソレ?ブチ殺すわよ。」
この天子。以前にも博霊神社を倒壊させた前科で制裁を受けたのだが、
その後もたびたび他者を激怒させるような行いを継続するようになっていた。
何故そんな真似をするかといえば……
「なるべくたっぷり痛みを与えて半殺しくらいで勘弁して!」
「黙れ息止めて今すぐ自殺しろこのド変態被虐雌豚天人。」
そう。なにを隠そうこの天子、致命傷に快感を覚える筋金入りのドMであった。
悪事の結果制裁されてるのではなく、制裁を求めて悪事を働く……つける薬が無い病気である。
「ねえ八意先生よ、無事生還したことだし自傷オナニーしていい?」
「人の一晩かけた手術を無駄にするなら今すぐ痛みも苦しみも無く薬殺すんぞ色情狂。」
「なにそれひどい」
酷いのはどう考えても天子の頭だろうと思う永琳。
頭痛のしてくる会話を打ち切り、天子に背を向けて病室を去る。
「とにかく、当面そこで安静にしてるように。分かった?フリじゃないわよ」
「ちっ、すんませーん。反省してまーす」
医者の去った部屋に独り残される天子。静寂の時間がしばし過ぎ……
「……。」
「…………。」
「………………。」
「……我慢できるかぁ!なんだっていい、私は自傷オナニーをするぞぉぉぉ!」
このドM変態性欲狂いが独り黙って退屈を許容していられよう筈もなく……
忠告ガン無視で苦痛を求めてヨロヨロと、意気は高々に室外へ飛び出したのだった。
「メス……いや、包丁でも……とにかく刃物を、さきっちょ……さきっちょだけでいいから……」
「永琳、いるー?いないみたいだしクレカ借りるわよー、ネトゲの限定装備がさー……」
目を血走らせて自傷道具を探し彷徨う天子……と。
注意の散漫になっていた目の前、横道から歩き出てきた黒い長髪の少女への対応が遅れる。
衝突音。
「痛った……っていうか超絶痛い!?人とぶつかっただけってレベルじゃなく痛いわ!!」
「もう、何よ……気を付けなさい!こっちは好き好んでなったけどけが人なのよ、この包帯女!」
「……あれ?」
「……ん?」
天子は気づく、青髪で全身包帯だらけなミイラが目の前で自分の声で叫んでいる。
ミイラも異常に気付く。まるで自分の顔が真正面にあるような奇妙な目で硬直して。
「ちょ……なんで私がそこにいるのよ!さっきまで包帯女だったでしょ!?」
「包帯女はアンタもでしょ……あれなにこれ私無傷だし乳でけぇ!?」
「…………」
「…………」
自身の着物の胸元を覗いて見覚えのない谷間に驚愕する天子。
一方のミイラも何が起こったのか把握したのか驚愕の様子で口を開き……
「「入れ替わってる!?」」
天子が永遠亭の姫――輝夜の喉で上げた叫びと、輝夜が天子の喉で上げた叫び。
二人の素っ頓狂な声は完全に重なって診療所の廊下に響き渡ったのだった。
「原因はおいおい調べるとして。ドM豚……もとい姫様は安静にしていてください。」
「言われなくたって動きたくないわよ、不死身でもないのにこの負傷……痛っつぅ!」
場所は再び診療所の病室、ベッドに横たわる包帯まみれの天子いや輝夜。
そちらに声をかけながら深くため息を吐く永琳。
「それから姫もとい天人もといドM雌豚色情狂、貴女も元に戻るまで大人しく……って、あら?」
振り返りそこにいた筈の輝夜の姿の天子を探す永琳。
そこにあったのは探し人ではなく、こちらを伺う永琳の弟子の姿。
「あの、師匠?さっき姫様が『うひょー不死の体でリョナニーし放題じゃああ』って叫んで外に……」
「……ホワッツ?」
こんな経緯から誕生したドMリョナニー趣味の不死生命体という意味不明の存在は
この時をもって幻想郷に解き放たれたのだった。
↑ネタここまで
----------------------------(キリトリセン)-----------------------------------
↓ネタ臭いR-18Gここから
「アイ・キャン・フラァァァイ!!」
竹林の外れにある断崖の上からコードレスバンジーする流れるような黒髪の少女。
永遠亭の姫、輝夜……の体に入った天子は飛行能力を使うこともなく自由落下に身を任せる。
「ぶげオ゛ッッ……!!」
当然の帰結として地面に落着し、自由落下のエネルギーを全てその身に受けた天子。
落下地点にあった岩に全身を強く打ち付け、ねじ切れた首が吹き飛び地面を転がる。
潰れたトマトのように岩に張り付いた胴が鮮血を撒き散らし岩肌を赤く染めた。
「げぶっ……ご、ぁ……げほっ、ごほっ!すっごい、今死んだわよ私!?」
弾け飛んだ首の断面から頸椎を垂れ伸ばしていた天子の生首。
片方の眼球を地面に飛び出させ、隻眼となった片目を見開き叫ぶ。
その首が不可思議な引力によりずるずると胴へ引き寄せられていく。
「あっはは!死にそうなくらい痛いわ、むしろ死んだし!最高!蓬莱人って何コレ凄すぎ!!」
滅茶苦茶に全身の骨のへし折れた胴体に首が繋がるや激痛が脳を駆け巡った。
常人なら痛みだけで悶死しそうな痛苦の中、高らかに心地よさげに哄笑する天子。
半壊した体を無理やりに引き起こし、更なる激痛に襲われながら笑顔を浮かべる。
「あっはははは……ふぅ。弾幕って輝夜の使えるのかしら……うーん?」
逆再生の如く肉体が元の姿に修復される中、自身の掌をまじまじ見る天子。
だがこの体が使っていた弾幕を放てるイメージがどうにも湧いてこない。
「ダメみたいね、ちぇっ。折角、難題全部自分に喰らわせてみたかったのに……まあいいか。」
かぶりを振り、診療所から持ち出した元の天子の持ち物……緋想の剣を取り出す。
それを両手で逆手に持ち、自身の胴に押し当てると……
「私にはコレがあるもん、ねっ……ぎぃぃっ!?」
ぞぶり、と鋭い刃が着衣ごと天子の胴を貫いて背に抜けた。
皮膚、肉、臓器。合間にあった柔らかな物体はこともなく引き裂かれる。
その痛みが脳を貫き、電撃が走ったように背を跳ねさせる天子。
「はひっ、はひぃぃ……これっ、キくぅぅぅっ!げほぉっ……」
力を込めて刃を引き上げれば、ぞぶぞぶと腹部を裂いて上方に移動する刃。
過程にあった胴体の肉とその内の臓器がなすすべなく切り裂かれ、内容物と鮮血を噴く。
消化器が血まみれのクズ肉と化したためか、喉を競りあがってきた鮮血を吐き零す天子。
「おごぉっ、痛すぎっ……ぎもぢい゛ぃ、ぎっ!い、イキぞ……おごぉぉぉっ!?」
目茶目茶に刃を動かし腹腔内の肉を、臓器を、ボロクズに変えてゆく天子。
腹部の裂け目から片手をねじ込んで半壊した臓器を更に握り潰す。
その手さえ刃でズタズタに切り裂き、脳を絶え間なく襲う苦痛に悦びの声を上げた。
「あっは、子宮みーっけ……いぎぃぃっ、あがっ!!……あはははぁっ、千切り取ったのは初めてね!」
血肉のシチュー溜まりと化した腹の中、そこから指が数本千切れた手で小ぶりな臓器を掴んだ天子。
女性としての象徴たる生殖器、子宮を拉げるほど強く握り……体内に繋がる肉筒を引き千切った。
激痛と共に抉り取られた子宮が握り拳から垂れ下がり、卵巣をプラプラ揺らす様を見て天子は哄笑する。
「あむっ……ぐちゅ、んちゅっ!むぐっ……あっは、苦ぁい!血生臭ぁい!ナニこれ、癖になる味!」
子宮から卵巣を食い千切り咀嚼すると舌の上に鮮血と卵胞が混じった味が充満する。
新たな命の素となる自らの一部を無為に破壊し自食する……倒錯した感覚に酔い昂ぶる天子。
野獣のように己の子宮へ齧り付き、握った手指ごと食い千切り噛み砕きながら笑った。
「毎食自分の子宮抉って食べても良いわね。さて次は何しようかしっ……ぎっ、ぐぺえげっ!」
咀嚼した子宮を嚥下すると次の自傷について思考を巡らせながら宙に緋想の剣を投げ上げる天子。
回転しながら落下してくる刃に首を差出し、見事に斬首されて頭部だけで地面を転がる。
「げぽっ、ひゅう……ひゅう。あ゛ー……アレもコレもやりたいわ、よし!全部やろっと、ごぼっ……」
臓腑を地面にまき散らしたまま断末魔の痙攣を起こす自身の首なし死体を眺めつつ、
首の断面からあふれ出る鮮血に溺れながらどうやってか愉しげな独り言を呟く天子。
それからしばし、無人の荒野に苦悶の叫びと濃密な血臭が充満するのであった。
「っ、あぁ……しんだしんだぁ、あはっ……またしにそうに、いたくてくるしいぃっ……いぎっ!」
肩より下を要石に徹底的に叩き潰され原型留めない肉塊と化した黒髪の美少女、その凄惨な死体。
半壊した己の腸管で首を吊って木の枝から提がっていたソレが目を見開き、状況を把握する。
蘇生した少女、輝夜――の体に入っている天子は激痛に苦悶しつつ同時に喜悦の声を漏らした。
「あへぇ……ふぅ。んー、でも一人で出来る死に方ってあまり多くないわね。」
致死の激痛により絶頂感に満たされていたのも束の間のこと、
脳内麻薬の陶酔から覚めるや物足りなげな表情で思い悩む天子。
未だミンチから治りきっていない四肢の激痛に股を濡らしつつ、それはそれとして快感を欲する。
「やっぱり誰かの恨みでも買おうかしら?でも、派手にやると追手に捕まりそうだし……あ、そうだ!」
↑ネタ臭いR-18Gここまで
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↓ネタここから
「突撃!隣の藤原妹紅のお宅!」
「あん、何だ輝夜?お前から来るなんて珍しい……が、ブチ殺されにでも来たのか?」
その答え、イエスだね!輝夜の死因といったら安定のこのシチュ。
やっぱりてるもこ大正義だってはっきりわかんだね。あとわた天子ちゃんマジ策士。
「はいっ、どうぞどこからでもブチ殺して下さい!できればなるべく苦しむ感じに!」
「……はぁぁ?何をいいだすかと思えば、お前頭でも打ったか?」
おいィ?ドン引きされてるんですがねぇ?素直に乗れよそこはよぉ。
普段語調が強い癖にいざ実現すると尻込みするってお前ノンケかよぉ……もといヘタレか。
ともあれ真っ向頼んでもダメらしい、ならば怒りを煽って殴って貰おう。
「バカ!バカ!ヘタレ!お前のカーチャンでーべそ!」
「お前疲れてるんだよ輝夜、今日は許してやるからさっさと帰って寝れ」
痛い子に向ける憐憫の視線を浴びせられた、悔しい感じちゃう(ビクンビクン
だが今満たされたいマゾヒズムはコレではないんだ、欲しいのは(物理)なんだよ。
ええいこうなればより下品に貴様を挑発し尽してやるわ、覚悟しやがってください。
「あら、怖気づいたの?今日はアンタを這い蹲らせて後ろから尻穴でも犯してやろうと思ったのに。」
「なっ……!?」
「そのまま尻肉を打ち据えて無様な姿をなじりながら腰を振ってやったらイイ声で鳴きそうよねえ?」
「お前っ、何を言い出すかと思ったら……!?」
さあ怒りと屈辱に燃えてついでに私を燃やしてグリルビーフにするがよいわ!
それにしてもいつもは付いてない乳あるしビーフを自称できるって良物件すぎんねこの体。
「お、お前な……そういうのはもうやめろって言っただろっ!殺し合いってのはもっと健全にだな……///」
「……あるぇー?」
なんでモジモジ照れながら言ってんのコイツ?もう経験済みっぽくてしかもまんざらじゃねーじゃねーか。
アレか、ツンデレ気取りのレズかお前……その上M気質とか。マゾヒストってサイテー!!
「えーと、えーと……気が変わった!レイポゥするのは慧音にしてやる、命拾いしたな!」
自分を責められるより身内が責め苦に遭う方が効くだろう!?これならどうだ!
さあその復讐心の炎で私の性欲も体ごと燃え上がらせるがいい!
「へぇ、慧音と……そうか、私とは遊びだったんだな。ふふふ、堂々乗り換え宣言とはいい度胸だなあ?」
「え?……え?いや待てお前そうじゃない、ああでも結果的には怒ったからいいの?いやでも違」
「私を弄んだ報いだけは受けて貰うぞ、ふふふ……灰になって後悔しろ輝夜ぁぁぁぁっ!」
憎さ余ってをどんだけ拗らせてんだベタボレじゃねーかこのヤンデレズ!?
当初の目的は果たしたけどなんか釈然としねぇぇぇぇ!
「速攻妹紅!ドロー!スペルカード!ドロー!スペルカード!ドロー!スペルカード!」
「ンノォォォ!熱くて気持ちいいけどストォォップ!!」
ガッシ。ボワッ。私は沢山死んだ。ボルケーノ(笑)
「あちち……やっぱり人に頼み込んでやって貰おうってのが間違いね、陶酔感に欠けるわよ」
ドMっていうのはもっと性的で猟奇的でなんていうかもっと自分勝手じゃなきゃいけないんだ。
Sには嗜虐する権利があるがMには嗜虐される相手を選ぶ権利がある。
そう、であるならばこれから天子自身がやるべきは加虐を人に願うことなどではなく……
閑話休題ここまで↑
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またR-18Gここから↓
「私の花畑を荒らすなんて妖精っていうのは本当に命知らずね……罪の重さを噛み締めて死になさい、どうせ安い命でしょう?」
「ヒィィィ!違うのよ、言いだしっぺはサニーでっ!スターが同意してっ!私は置いてかれただけでぇぇっ!」
鬼気迫るオーラを放つ緑髪の妖怪と、怯えきった表情で腰を抜かした亜麻色の巻き毛な妖精が野原にて向かい合っていた。
両者の力量差は象と蟻以上に明白で、笑顔から怒りを漏れ出させた妖怪相手には逃げ出すことも叶わなさそうである妖精。
必死そのものの表情で命乞いをしつつ、下着に膀胱の中身をありったけ放出するほどに恐慌をきたしている。
「黙れ。それから……消し飛びなさい」
「あっ、あぁぁ……あああああああああ!!」
妖怪がかざした手のひらに膨大な魔力が集まり煌めくのを愕然と凝視する妖精。
彼女を10ダースほど纏めて蒸発させるほどのエネルギーを有してなお魔力は高まり、
小粒の太陽が生まれたかのような輝きを放つソレを妖怪は無慈悲に妖精へと解き放っ――
「ちょっと待ったぁ、そこまでよ!この暴力沙汰は私が預か――へぶあ゛ぁぁっ!?」
「えっ」
妖精を消飛ばす筈だった魔力による光と熱を伴った衝撃波を遮るように、何事か叫びながら人影が飛び出す。
対象が変われど放たれた魔力のもたらす破壊が変ずることはなく、直後爆散するその黒髪の少女。
襤褸屑の如く拉げて半ば人の形を失い焼け焦げるその姿を元よりいた2人は茫然と眺めていた。
「え、何なんなの?……コレ、私のせいじゃないわよね?」
妖精に同じことをするつもりだったとはいえ、少々ドン引きしている妖怪。
その視線の先、生前は人間の姿だったろうと辛うじて分かる程度の生焼けの肉の塊が突然に蠢いた。
更にはなんということか、口らしき部分が爛れた声を発して何やら語りかけてくる。
「あ゛ー……げぼっ!一発撃ったら気は晴れたでしょ、ぶごっ……私の顔に免じて、その子は許しげぼぼっ……あげなさい」
「え、アッハイ。貴方が気にするトコがそれでいいならそれで構わないけど……」
顔に免じるもなにも今お前の顔面ミンチだから!とツッ込んでいいのか分からないといった表情の妖怪。
目の前の明らかにヤバげな、人とゾンビと焼肉のあいの子状態な存在から一刻も早く離れようと俊敏に首肯する。
と、今度はその焼肉ゾンビがあらぬ方向に捩じれた頭部を勢いよく向けて焦げた口舌を蠢かせる。
「ぶがっ、アンタもさ……これに懲りたら人の迷惑になること、控えなさいねぇ……り゛ゅぼえ゛ぇ。」
「はひっ!しまひぇん!もうじぇったい2度といたひまひぇんっ!!」
ハンバーグになり損なった肉塊に己の罪を諭される常軌を逸した状況に、恐怖の極みに達する妖精。
腸内の固形物までもありったけ下着の中に放出して黄ばんだ下着を新たな色に塗装しつつ、震える声で反省を誓う。
直後、彼女は弾かれたように背を向けて脱兎も瞠目する慌てふためき方で逃亡した。
「あ、えっと……お大事に、ね?それじゃ私もこれでッ……!」
「……ふぅ、あー……いいわぁ、コレ。今の私マジ恰好よくない?なんていうかヒロイック?」
目を逸らして足早に立ち去る妖怪、その背を生焼けの眼球で見送りながら呟くローストヒューマンめいたブツ。
しばし時が過ぎるにつれ、逆戻しの再生映像の如くその容姿が少女のソレに戻っていく。
やがてその物体……もとい彼女は傷一つなく治癒すると、白く艶めかしい太腿をモジモジとすり合わせる。
「暴力から他人を庇って諭す優越感とこのとびっきりの激痛……最高ね!マンコ濡れるどころか本気汁ダダ漏れよ!」
紅潮した頬を押さえながらうっとりした声音で悦びの言葉を放つ少女。
すみませんこのドM見かけは絶世の美女な月の姫君なんですけど実は中身が天界の貴人の令嬢なんです
……アレおかしいな、イカれた経歴じゃないのが逆におかしい。
「さあこの調子でリョナニーしまくるわよ!私をリョナれる奴はいるか!リョナれる奴はいるか!リョナれる奴はいるか!」
咆哮を上げて駆け出した絶世の美少女姿なドM性癖全自動自殺マシーン。
この日よりしばしの間、幻想郷の風景は一変することとなる。
「待てやそこの自称村人A!人の畑のキュウリ全滅させやがって……このドリルでケツぶっ壊して尻児玉ブチ抜いたらぁぁ!」
「ちょっとお腹が空いてツマミ食いしただけじゃないのよぉ、それに私もう死んでるから尻児玉は採れないと思うわぁ。」
味噌つけたキュウリを齧りながら川沿いに呑気に飛行し逃げる桃色の頭髪をした幽霊。
その後ろで青髪の河童が修羅の如き形相をし、唸りを上げる削岩用ドリルを抱えたまま猛然と追跡している。
食い物の恨みはどれほどの力を生むのか、忽ちに距離を詰めた河童が回転する円錐を振りおろし――
「そこまでよ!その兇刃を振り下ろす先はまず私に……ぷっごぉぉぉッ!?ケツアナがぁぁぁぁっ!?!?」
「えっ、誰……あっ!?」
幽霊の豊満な臀部目掛け振り下ろされた凶器はしかし、横から割り込んだ少女の形のよいヒップにねじ込まれた。
尻たぶの間の小さな窄まりを見事に捉えた円錐がその鋭い金属の先端で狭小な菊花を抉り……
直後、錐揉みに高速回転する刃は無感情にその柔らかな排泄器を挽き潰し破壊する。
「あぎがあ゛あ゛あ゛あ゛ッ!?けちゅッ……わらひのケヅア゛ナ゛ぶぢごわれだあ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!!??」
「わっ、ごめんっ……わざとじゃないっていうかっ!!なんでアンタ尻突き出して割り込んでんのぉぉぉ!?」
よほどの激痛なのか大声で絶叫する少女と、突然の事態に混乱しドリルを取り落す河童。
しかしとうに手遅れで、着衣ごと尻を貫いた凶器の刃は少女の肛門を徹底的に破壊し尽くしている。
回転する螺旋の刃が少女の腸肉を粗挽き肉と化させ、鮮血と共に尻から撒き散らさせる凄惨な光景。
「ぶぎゃお゛お゛お゛お゛ッッ!?しぬ゛ッ!ウンコあな゛っ……ミンチにざれでしに゛ゅう゛ぅぅぅッ!?」
「そう思ってるならなんでドリルに全体重預けて腰かけてんの!?抜けよッ、バカなの!?マジキチなの!?」
絶叫しつつドリルに尻を全力で押し付ける少女。正解、バカでマジキチでありついでにいうとドMである。
瞠目し叫ぶ河童の目の前でいよいよ少女の尻は破滅的な音と共に肉塊の詰まったずだ袋と化し、
噴水の如くコマ切れ肉混じりの鮮血を噴き上げて少女の脳へショック死しかねない激痛をもたらしていた。
「おげっ、ぐぎあ゛ぁッ!そこのっ、幽霊い゛ッ!空腹なら゛ッ、私の肉゛をおたべっ……!?」
「ごめんなさい勘弁してちょうだい、食べたら変な病気にかかりそうだから。頭とか。脳味噌とか。精神とか。」
茶色で曲線のみで顔を構成されたヒーローのように捕食を奨める現在進行形で肛門崩壊中の少女。
生まれて初めて食欲が失せたとでもいうようなドン引きの表情で幽霊は踵を返し足早に去る。
己の内臓を肉ペーストにしながらニヤけてるキッチーにカニバ奨められても誰だってそーする。残当。
「ぶぎっ、があっ……じゃあ河童っ、ぎひっ!しりっ、しりこだまっ……ほしいなら、私のを゛ォォッ!?おごぉっ!」
【へんじがない。そこにはだれもいないようだ】
振り向いた少女の視線の先には既に人影一つ残ってはいなかった。これまた残念でもないし当然である。
一人きり残された少女、その排泄器を精肉するドリルの駆動音だけが虚空にむなしく響く。
「放置プレイなんてっ……気持ちいいじゃなひぃっ!!おほっ、ドリルがっ……骨盤抉って、いっぐう゛ぅぅぅぅッ!!」
肉を抉り尽くした刃が骨身まで削りにかかる常軌を逸した激痛に身悶える少女。
既に原型を失った尻の辺りから血肉を噴射しながら発情した雌の顔で嬌声を高らかに上げ、
股から勢いよく潮を飛沫かせながらただ一人変態的猟奇自傷自慰行為の悦楽に浸るのであった。
「諏訪子ォォッ、いい度胸じゃないかぁ……また地面に這い蹲らせてやろうかぁぁッ!?」
「神奈子ォォッ、上等だァッ!前々から思っていたが……お前の髪型婆ァ臭いんだよぉ!」
空を舞いながら猛烈な殺気を叩きつけ合う2人――どちらも妖怪の山にある守矢神社に祀られし神々である。
己らに仕える巫女が「常識に囚われない!」を口癖に思慮の浅い言動を繰り返すようになってしまった……
その原因と教育方針について話し合う内に責任のなすりつけあいになり、ご覧の有様である。
「ブッ潰れな……オンバシラァ!!」
「切り刻んでやれ……鉄の輪ァ!」
「そこまでよ!その勝負、私が預かっぶげごぼぉッ!?がひゅっ……ぐぎあぎっ、ひゅっげぇぇッ!?」
外の世界で勢力争いをしていた全盛期の戦意もかくやという殺気を互いに発する2柱の神。
同時に己の必殺の一撃を放ち合い……その全てが横合いから大の字で割り込んだ少女の身に叩き込まれる。
「えっ」
「あっ」
「ぐげっ、ぶごっ……あたま゛っ、くだけっ……!ぜんしん、ばらっばら……かひゅっ、ぐげぇ……」
高速で飛来した極太の柱は少女の腹部を内臓ごと陥没させ、ついで頭部を破砕し脳漿を宙にブチ撒いた。
更に刃で出来た無数の輪が少女の全身をズタズタに切り裂き、五寸刻みの惨殺死体と化す。
うっかりというにはあまりに凄惨な光景を生んでしまったことに茫然と固まる神2柱。
「どーすんのさオイ!?通行人の脳みそ粉砕したなんて、流石に事案だよ神奈子ッ!?」
「人に責任被せんなバカ!人型留めなくしたのはお前だろ!?お前がまず謝ってこいよ諏訪子ぉ!」
胸部、胴部、腕部、頭部……パーツごとに分かれて内容物を断面から撒き散らしながら落下する元は美少女の凄惨な肉塊。
その姿を後目に猟奇殺人の現場と化してしまった中空にて責任をなすりつけあう殺人の実行犯2名。
言い争いがどこまでも加速するかに見えたその矢先のこと――
「かひゅっ、ぐげっ……ねえ、まだ争い足りないならげはぁっ……私にもっと、ぶつけていいのよぶごぼっ……!」
「え、なんで生きてんの」
「なにそれこわい」
人型を留めぬブロック肉と化した筈の少女が、一応人間だと分かる形状を取り戻した血塗れの半死人となって浮いている……
いっそ死んでいてくれた方がおぞましくない姿の存在に喧嘩を仲裁され青ざめる2名。
生きて喋る惨殺死体の少女は、愉悦にも見える形に引き攣った口元を動かしなおも言葉を紡ぐ。
「ねえっ、ねぇぇっ!もっと撲殺してっ、もっと切り刻んでぇぇ……お願いだからぁぁ!」
「お、お断りしますっ……あとは任せたよ神奈子ぉぉぉ!!」
「ふざけんなっ、置いていくな諏訪子ぉぉぉッ!!」
大変仲良く逃げ去る2人の背、それを半壊した頭部からこぼれ出た虚ろな眼球で見やる少女。
しばし呆然と宙に浮かぶ内に毀れた臓器が、全身の裂傷が逆再生の如く癒えていく。
「むう……もっとやっていい、って言ってるのになんで逃げるのよ?まあいいわ、次よ次!」
先ほどまで猟奇殺人被害にあっていたとは思えない元気さで不満を述べる少女。
欲求不満に身を焦がしながら次なる加害者を求め、いずこかへ飛翔していった。
↑ネタ臭いR-18Gおしまい
----------------------------(キリトリセン)-----------------------------------
↓ネタここから先全部
それから……幻想郷の随所にて争いの火種あればその全てを体で受け止め仲裁する、
親切なんだか嫌がらせなんだか分からない不死な少女の姿が頻繁に目撃されるようになった。
あまりに猟奇的な注意喚起から「もう弾幕なんて絶対にしないよ」と自粛する者も出始めたある日のこと――
「いやー今日は立て続けに殺されれたわね、ラッキーラッキー。最近はなんか弾幕勝負減って困るわホント」
その事象の概ねな原因である少女は、左右真っ二つになったまま地面に転がった状態で嘆息する。
地面に毀れた臓器と脳髄が元に戻るのを待っていたそのときであった。
「やっと見つけたわ。元に戻す方法はすぐ見つかったのに手間取らせて……うどんげ、確保。」
「ファッ!?」
突然視界の外より聞こえた呟きと共に暗転する意識。
その次に目覚めたとき、天子は輝夜ではなくなっていた……天子に戻っていたのだ。
「うぎぎぎぎ……ワンモア死に放題自傷暮らしプリィィズ!」
「黙りなさい薬殺するわよ?……ったく。ウチの姫の体を好き放題ボロ屑にしてくれて、本当に始末するか迷うわ」
憤慨する永琳……殺処分を辛うじて免れられたのは一応人助けと言えなくもない行為に体を用いていたからであった。
情けは人のためならず……ドM自傷リョナニーで発情してたら命が助かることもあるという意味の格言である。
――ともあれ、天子は無事に己の肉体に戻ることができたのである。できたので、あるが……
「輝夜ァァァ!!もう我慢できないっ、アンタの体使ってこの滾る性欲を解消させなさいよぉ……ごっふぅ!?」
「オイふざけんなオイ、人が聞いたらその台詞絶対誤解されるでしょ。帰れこの色情ドM中毒異常性癖雌豚生命体」
咆哮と共に姿を現した天子が頭突きを見舞い……それに合わせて正拳をクロスカウンターで顔面に叩き込む輝夜。
前歯ヘシ折れながら錐揉み状に吹っ飛んだ天子がしばし痛みと快感に悶えたあと立ち上がり向き直る。
「痛気持ちいいじゃないありがとう!もっと殴っていいからアンタの体で性処理させなさい!答えは聞いてない!」
「よし殺す。お前のせいで妹紅が機嫌損ねたの宥めんの大変だったんだぞオラッ!死ねっ死ねっ!」
「ぶべらっ、あべしっ……おほぉぉっ!イキ死ぬぅぅっ!」
その後も不死ドMリョナニー自殺の感覚を忘れられない天子が度々輝夜にヘッドバッドをキメる姿が見られたとか。
……こんな珍事も幻想郷に数多存在する問題児が引き起こしたよくある光景の一つであり、
幻想郷にはまだまだ事件の例は尽きないのであるが――それを語るのはまた別の機会に。
よっし、なんかマトモっぽく締めれたぞ。やったね。
てるもこ?てるてん?どっちに分類していいか分かりませんね。どーもげどうんです。
平素よりコメント頂いておりまして感謝しつつ、沢山頂けたときは特に大変励みになっております。
変態・猟奇な話を今後も書き続けていく予定ですが、それでもお付き合い頂けましたなら幸いでございます。
げどうん
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2015/09/05 14:33:58
更新日時:
2015/09/05 23:33:58
評価:
3/3
POINT:
300
Rate:
16.25
分類
東方
天子
精神交換
ドM
リョナニー
猟奇
肉体が戻っても、色々と手遅れ
己の命を張って止めさせる
聖人ですわこれ
てんこちゃんin姫様最高すぎる