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『ひまわり畑におかえりなさい』 作者: 戸隠
う?ここは?
あ?魔理沙さん起きたっすか?
……げェ!咎糞!
心配したっすが、元気そうっすね。
『魔理沙が眼を覚ますとそこはひまわり畑だたよ』
幾年かの昔、戸隠と魔理沙は幽香のお花畑で一緒に・・・・…
「てっめぇ、てめぇ!」」
「ちょ、魔理沙さん。起きたなら、早くひまわりの種拾って欲しいっす」
つうぅ!!
鋭い痛みが魔理沙の腹部を走った。
魔理沙のお腹は赤黒く腫れている。
「う、うぁぁ! 私のお腹ぁ!!」
「なんすか? 昨日、幽香さんに子宮潰されたじゃないっすか。どうしたっす?」
魔理沙は驚いた。だが、奴は虚ろな瞳ので受け答えしながら黙々と地面に散らばる、ひまわりの種を集めている。
「ふざけ! ふざけんな! ・・・・つっぅ!!」
戸隠の態度が気にくわないから、手元にあった石を投げつけようとするが再び鈍痛がお腹を中心に襲って来たのだった。
「……魔理沙さん」
「な、なんだ? 子宮をつぶされた? この糞!」
「石で、重量を誤魔化してもすぐばれるっすよ。連帯責任で石を使った罰を受けるのも嫌っす」
『そうか、今日はこんなに沢山とったのか。偉いな』
あの時は2人して、そのへんに落ちてた石で重量を誤魔化そうとしたが、ばれてた。誰かが密告したに違いない。(お互い密告してたのは袴で持ってくよ)
その晩、ご褒美としょうして石と砂利のスープが御夕飯を食べさせられたのだった。
「ふざけるな! 種なんて関係ない。早く病院に連れて言ってくれ」
「さっきから、ふざけてるのは魔理沙さんっす! 子宮よりも早く種を拾うっす!」
「なんだ、何が種ひろえだ! おんな、女の子には大切な!!」
止まらない腹痛と、ムカつく戸隠を前にして魔理沙は大変ご立腹だ。
そして、今度こそ、手に持ってた石を投げつけたのだった。
「ちょ、まり!」
だが、戸隠被告にむけて投げられた罪の証であるはずだった石は大きくコントロールをハズレてしまった。
そして…・・・・
「……あ? どういうこと?」
「あ、え? ゆ、幽香さん!!」
「どういうことか?」
偶々、従業員の監視に来ていた幽香に当たったのだった。
「あ、幽香! このわけの分からない状況お前のせいか!!」
「ま、魔理沙さん。許されないっすが早く謝るっす!!」
戸隠は何にも悪いことして無いけど、世界記録で土下座するよ!
はやく、どげぇぇ
戸隠は、謝りながら傘で頭を潰された。
「ぃい! ころ、殺し!」
「くだらない事やってないで、早く拾え」
「え? 何? 何を? あ、そうかそうだったよな!」
魔理沙は思い出した。
痛む子宮と幽香の笑顔、魔理沙は拾わなければならない。
ひまわりの種を拾わなければならない。けして自分の死を拾わないように。
戸隠
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2020/10/11 12:17:55
更新日時:
2020/10/11 21:17:55
評価:
1/1
POINT:
100
Rate:
12.50
分類
魔理沙
戸隠
幽香