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『101人の幽々子』 作者: シ骸中尉

101人の幽々子

作品集: 1 投稿日時: 2012/01/07 03:40:09 更新日時: 2012/01/07 12:40:09 評価: 1/5 POINT: 220 Rate: 8.17
意味が分かると怖い話を知っているかい?

それは普通に聞いたり読んだりすると何が何だが分からないけど

よ〜く考えるとそれが本当は怖い話だと気付く。というもの。

それに似た感じのが、ウミガメのスープというものだ。

例えば、君がある料理店でウミガメのスープを注文した。

君は出された「ウミガメのスープ」を一口食べると、

どうしたことか自殺してしまった。

君は昔友人と共に海で遭難していた。

腹を空かせた君のために、友人達は「ウミガメのスープ」を

食べさせていた。

その時食べさせてもらった「海がめのスープ」は、

本当に「うみがめの」スープだったのか?

今回は、とある武装親衛隊中尉の御話。

お手を拝借御暇も拝借。

胡蝶之夢にご用心。



















「101人の幽々子」









「中尉殿」は「西行寺幽々子」という日本の女性を探している。
桃色の髪をした、軽いパーマの少女だ。
中尉殿は彼女は自分が生涯愛するべき女性だと言った。

しかしこの広い世界に加えこの状況下で――――――
そんな居るかどうかも分からない少女を探すような暇などある訳が
ない。しかし、中尉殿は毎日毎日彼女の名前を呟いていた。

ある日

「見つかったんだ」と中尉殿が呟いた。
私(ここでは曹長とする)が「それは良かったですね」と言うと
中尉殿は「でも、当たっていたのは髪形だけだったんだ」と
残念そうに答えた。
曹長は言った。「いっその事、そのフロンラインを幽々子にして
しまえばいいのでは?」曹長は冗談のつもりだったが、
中尉はそれだ!と言わんばかりの表情を見せて
「その手が逢ったよ曹長。ありがとう」と言って一目散に
走り去ってしまった。

その日から、ある共通点のある少女が世界各地で行方不明となった。
しかし戦時下、そんな事など日常茶飯事に等しく、大して
問題にもならなかった。一説には、行方不明となった少女は
「軽いパーマ」の髪形の少女ばかりで、また全部で「99人」の少女が
謎の失踪を遂げた。

少女が「99人」消えてから1週間ほどが経過した。
戦争は負け戦となっていた。いくら30回撃墜されても生還する
急降下爆撃機のパイロットが居ても、戦況は覆らなかった。

ある日、本来ならありえないのだが「ユダヤ人」の公開処刑が
行なわれた。取り仕切るのは「中尉殿」だ。
急造の処刑場に連れてかれたのは15の少女。
中尉は一人ずつまるで品定めするように見ると、最初の一人に戻って
その頭にMP44の銃弾が命中した。中尉のMP44の銃口から煙が
出ていた。次も撃たれた。その次も。そしてその次の次の次も。
そして残り5人となった。中尉はやはり一人ずつ撃った。

最後の一人になって、中尉は少女の腕を乱暴に引っ張って何処かへ
連れて行ってしまった。
他の者は唖然としていたがすぐに誰かが「あの少女は中尉殿が残酷に
惨たらしく殺すだろう」と場を納めた。










「君は誰だ?」
「ワタシハ、サイギョウジユユコデス」
「何者だ?」
「ワタシハボウレイノヒメギミデス」
「そうだ幽々子。君は亡霊の姫君、私の可愛らしい妻だ」
「ホントウ?ウレシイワ・・・」
「よかったよ、さあ、虫篭から出してあげよう」

地下。ヒトラーの最期の場所から少し離れた、より深い地下。

そこに中尉は隠れていた。出入り口は全部で8つ。
そのどれにも罠の行き止まりがある。
そしてどれもベルリンから離れている。

そして、行方不明になった少女たち101人は、全て此処に居た。

まずおかしいのは、どれもその髪は桃色に染められ、
日本の三角巾(?)のような布がついた水色の帽子を被らされ、
水色の着物のような服を着させられていた。

たりなかった。

一人じゃあ足りなかったし、何よりもすぐに「壊れてしまう」

このご時世、101人分はもちろん、たった1人の少女を囲うことも
難しい。

だから増やせるだけ増やす事にした。

自分の立場を最大限に生かし、世界各地から「幽々子」を
掻き集めた。

ようやく100人集まって気は晴れたが、次の問題が発生した。

時間とは残酷なもので、幽々子が幽々子じゃなくなってしまった。
自分の望む西行寺幽々子ではなくなってしまう。
悩んだ中尉は、次々と問題を解決していった。

まず「時間」だ。時間は残酷にも流れてしまっている。
そこで中尉は、幽々子じゃなくなった幽々子を「成仏」させた。
幽々子ではなくなったモノは、全てスウィーニー・トッドのように
美味しいミートパイへと作り変えられ、101人の幽々子の胃袋に
収まった。減ってはいけなかったので、その間ずっと増やしていた。
101人を超えると流石に自分を増やさないとやっていけなくなる。
だから「減った分」だけ「増やした」。

幽々子は亡霊だから孕まないのに

この幽々子は自分の仔を孕んでしまった

これは幽々子ではない

自分の仔などいらない

たとえ幽々子との仔であっても

「あなたぁ?」腹の膨れた幽々子が近寄る。

「どうしたの・・・?」

何をしているのか分からないから、幽々子が近づく。

同時に、kar98から7.62mm弾が飛び出し、幽々子の胎をを貫いた。
「ぎゃあぁぁぁぁぁ・・・」間髪いれずに銃剣を何度も突き立てる。
kar98に幽々子の手が絡む。
目が訴える。やめて、やめて、しにたくないと。

腹を裂いて、中から胎児を引きずり出して焼却炉に放り込む。
幽々子は既に息絶えていた。亡霊なのに。
どんなに心を壊して幽々子にしても、他の幽々子達はやっぱり
怯えていた。残滓のような心が、幽々仔を怯えさせる。

だから、皆幽々仔を演じる。中尉に減らされるまで。


「やっと見つけた」

「君こそが西行寺幽々子だろう?」

「君こそが、正真正銘本物の西行寺幽々子だ」

「君を娶りたい」


ベルリン攻防戦が始まってから数日後。

何とか生き残った曹長は中尉を探していた。

最早戦争は負けだ。こうなったら逃げるしかない。

武装親衛隊が戦後どんな目に遭うか分かったものではない。

中尉なら、どうにかしてくれる。

あの人なら、きっと何処かで隠れている。

いつも気がつくとそこに居て、気がつくと居なくなっている
から、きっと何処かに隠れているはずだ。


見つけた。

「中尉!」
「やぁ、君か曹長。見ての通り負けてしまったね」
「そんな事よりも早く逃げましょう!我々武装親衛隊が
この後どんな責任を負わされるか分かったもんじゃない!」
「逃げるのかい?敗北主義者には。「死」だ」
「ちゅ、」
曹長の首に、肉切り包丁が刺さる。
そのまま崩れ落ちる。
「私は逃げない」

「何故なら私は幽々子と一緒に居るからだ」

「幽々子が私を殺すはずだ」





悪夢の楽園。というべきなのだろうか。

西行寺幽々子だけの世界。101人の西行寺幽々子が居る。
ある幽々子は目隠しをされ、他の幽々子に嬲られていた。
またある幽々子は鎖で繋がれ縄で辱めの縛られ方で縛られて、
やはり他の幽々子に嬲られている。

そして101人目の西行寺幽々子は、中尉と繋がっていた。

対面座位の体位で中尉と繋がる西行寺幽々子。
101人目の西行寺幽々子には「番号」がない。
他の100人の西行寺幽々子には「番号」がある。
No.100-16といった「何人目の何番目」というものだ。
しかし101人目には番号がない。

そして問題の中尉は、あの気味の悪い笑みを浮かべて
西行寺幽々子の乳房に吸い付き、揉み、肉棒を幽々子の秘裂の
奥底までに突き入れた。子宮口と亀頭が密着して、幽々子の膣内に
熱い精液が注がれていく。

中尉は幸せそうにとても幸せそうな顔で、幽々子と愛し合っていた。



















日本のある海沿いの料理店での話だ。

ある一人の女性が「ミートパイ」を注文した。

出されたミートパイを一口食べた女性は店員に

これは本当にミートパイなのかと聞いた。

店員はそうです。と答えた。

女性は食べきった後、代金を払って外に出た。

その翌日、浜辺で死体で発見された。

近くの崖から身を投げたのだろう。

女性は数万円入った財布以外何も持っていなかった。



因みに、これはあるソ連兵「ディミトリ」(仮名)氏の体験談である。

ああ。俺は確かに見たんだ。
国旗を突き立てて、野戦病院で手当てを受けてるときだよ。
隣の重傷の奴の隣に、変な女が立っていたんだ。

桃色の髪に、水色の帽子、水色の服を着た女だ。
そいつをいたわるように撫でていたんだ。

翌日、そいつの容態が急変して―――――

死んじまったよ。

今思うと、あの女は死神だと思ったよ。



1993/5/22

シ骸中尉が誕生。同時に、何処かに隠れていたある武装親衛隊員が
息を引き取った。

「中尉」の悪夢は続いている?
さて、ろくでもない出来だったが。
ある動画を見て思いついたんだ。
まあ幽々子が消えてしまったのは正直辛かったが、
2番目に好きだといえるメディスンの恐怖を味わえて良かったよ。

さて、私は、西行寺幽々子を見つけられると思うかな?

もう見つけているが、実質手にしているとはいえないだろう?

*曹長氏とは関係ありません。名前を使って申し訳ありませんでした*

では、きっとACVで遭おう。
シ骸中尉
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2012/01/07 03:40:09
更新日時:
2012/01/07 12:40:09
評価:
1/5
POINT:
220
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8.17
分類
ウミガメのスープ風
西行寺幽々子
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0. 120点 匿名評価 投稿数: 4
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2012/01/07 13:20:27
昼休み、食後のデザートとして読ませていただきました。

私は中尉殿の一撃を頂戴しながらも奇跡的に助かり、『国防軍』の制服を着ていたため何とか処刑も免れました。
その後、同盟国である島国に渡り、愛用のMP40とPPSh41を使い、用心棒などの荒事で生計を立てているときに、
聞いたのですよ。
フロイライン・幽々子のことを!!

『本物』ですよ!! あれは!!
風の噂ではモサドも追っているとか。
中尉殿の本懐が遂げられる事をお祈りいたします。
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