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『妹に制裁を下そうと思う 〜秋姉妹編〜』 作者: 山田トカミル

妹に制裁を下そうと思う 〜秋姉妹編〜

作品集: 3 投稿日時: 2012/03/24 16:19:58 更新日時: 2012/07/05 22:41:15 評価: 4/4 POINT: 360 Rate: 15.40
「・・・・・・」


季節はもう冬。今の時刻は昼過ぎ
私は葉が消えてゆく一本の木にかろうじてくっついている紅葉の葉を見ながらボーっとしていた


「・・・はぁ」


やがて残りの一枚も風に飛ばされてしまった
それを見た私はため息を一つ吐き、立ち上がった

悩むのはもうお終い。やっと決めた









実の妹に・・・穣子に制裁を下す

――――――――――――――――――――

私は香霖堂でバットとかいう木でできた棒を購入(というよりもらってきたの方が正しいかも)してきた
これから私は穣子にこのバットで制裁を下そうと思っている

前々から少し気になっていたのだ
なぜ穣子だけ人間に拝まれるのか、と

まぁ豊穣の神だから当たり前だが
じゃあ私はどうだ。私は紅葉の神だが穣子のせいで信仰はガタ落ちだ

だが穣子のおかげで生活が成り立っているのは事実だがそれも気に食わない
まるで穣子が稼いだ金を私が使っているような感じで気分が悪い

あぁ、こう考えるだけでもだんだん腹が立つ
ただの嫉妬?わかっている。それはわかっている


だが私はイライラしているのだ
だから妹に制裁を下す。それだけだ
・・・制裁というよりただの八つ当たりになるわけだがまぁいいだろう


だがもう一度言うが、あいつのおかげで生活が成り立っている
だから殺すまではしない。ただ私の気が済むまで穣子をボコボコにするだけだ

と、考えているうちにもう自宅に到着した
私は窓から穣子が中にいる事を確認し、自宅に入った

――――――――――――――――――――

自宅の中で穣子は椅子に座ったまま何もせずボーっとしていた


「あ、お姉ちゃん。どこ行ってたの?てかそれは?」


穣子はそういったが私は無視して穣子の目の前まで移動した
そして私は無言でバットを振り上げ









穣子に向かって振り下ろした









「・・・!?」

「急に何するの・・・お姉ちゃん」


な、なんて事なの・・・
穣子は私が振り下ろしたバットを・・・




真剣白羽取り(漢字合ってるかわかんね)で止めやがった!




穣子はそのままバットを弾き飛ばし、私の左頬を殴った


「うぐっ!?」


私の左頬からは鋭い痛みが走り、私は倒れてしまった
そして穣子は私に馬乗りをし、私の顔面を殴り続けた


「今何をしようとしたの!?私を殴ろうとしたよね!?ねぇ!ねぇ!!答えてよ!なんであんな事したの!?」

「ぐふっ、や、やめ・・・うぐっ!」


穣子はそう叫びながら私の顔面を殴り続ける
私はその痛みに耐え、穣子の腹を思いっきり殴った


「ぐぇっ・・・」


穣子が一瞬怯んだので、私は穣子を突き飛ばし、バットを拾って倒れている穣子をバットで殴った


「ぎぃっ!」

「あんたねぇ・・・最近人間に拝まれすぎなのよ!妹の癖にしゃしゃり出やがって!」

「がぁっ!」


私はそのまま何度も何度もバットで殴りまくった
だんだん腫れて赤くなる穣子の顔などを見るととても気分がいい


「ぎっ・・・ぐ、黙れぇ!」

「いぎっ!?」


穣子はそう叫ぶと私の顔面に何か固い物を投げつけてきた
それで私は怯んでしまい、穣子に蹴り飛ばされた

倒れて気づいた。穣子が投げたのはジャガイモだった
たまたま床に転がっていたのだろう。運のいい奴め

穣子は倒れている私の腹に何度も蹴りを入れてきた


「お前もろくに信仰がない癖に生意気なんだよ!悔しかったらまず信仰を集めてから言いなさいよ!」

「ふぐっ、ぐぇっ!」

「いい?お姉ちゃん。お姉ちゃんがこうして生活できてるのも私のおかげなんだよ?それなのに・・・何!?ただの嫉妬じゃない!!」


確かに穣子の言っている事は正しい
だが、お前も調子に乗りすぎだ


「・・・ふんっ!」

「っ!?」


私は蹴りを受けながらも穣子の足を掴み、穣子を転ばした
穣子は驚きながらも受身を取りまた立ち上がった
私も立ち上がる


「そんな事わかってるわよ!けど妹の癖に、私より信仰を集めてるのは許せないわ!!姉を超える妹など存在しない!!存在してはならないのよ!!」


私はそういうと持っていたバットを穣子の顔面目掛けて投げつけた
が、すぐに避けられた


「はぁ!?んな事誰が決めた!?ただのお姉ちゃんのわがままじゃない!そんなわがままに私が縛り付けられると思う!?」


穣子はそういいながら私に顔面に回し蹴りを当てようとした
私は両手を使い、蹴りを止めた


「この・・・糞妹・・・!!」

「この・・・糞姉・・・!!」









「「ぶっ殺すっっっ!!!!」」


その言葉を合図に、私達の戦い(姉妹喧嘩Lunatic)が始まった

――――――――――――――――――――

「はぁー・・・はぁー・・・」

「はぁー・・・はぁー・・・」


もう何時間戦い続けているのだろうか
気がつけばもう夜になっていた


どうやら穣子はもう体力が少ないようだ
かといって私ももう限界だ

おそらく次の攻撃が最後になるだろう


「うぉりゃぁぁぁ!!」

「てりゃぁぁぁぁ!!」


私が穣子に殴りかかろうとしたと同時に、穣子も動き出した
お互いの拳が同時に伸びて・・・









私の拳は穣子の右頬に
穣子の拳は私の左頬にクリーンヒットした

つまり、これは・・・









「「ク・・・クロスカウンター・・・」」


私と穣子が同時にそういった瞬間、私と穣子は同時に倒れた
倒れてから私は冷静に考えてみた


そもそもこれは完全に私が悪いんじゃないか?
穣子が信仰を集めてくれるおかげで生活が成り立っているのは事実だし
いや、それはわかっている。これがただの八つ当たりなのも気づいている


だが、今になって気づいた事が一つあった・・・









私は何をしていたのだろうか・・・
・・・明日、穣子に謝ろう














私はそう思い、そのまま眠った
その後日、私は穣子に謝罪した
すると穣子の方も私に謝ってきた
そして、私達は無事仲直りができた

おそらく、もうこのような大喧嘩はしないだろう
この喧嘩をきっかけに、私と穣子の姉妹愛はさらに深まったのだから




・・・なんだこれ
なんか・・・ごめんなさい
物語を深く考えずに思うように書いていったらこんな文になってしまいました
・・・制裁を下してないし、まずこれただの姉妹喧嘩じゃないか

このような文にしてしまい、申し訳ございません
では失礼しました
山田トカミル
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2012/03/24 16:19:58
更新日時:
2012/07/05 22:41:15
評価:
4/4
POINT:
360
Rate:
15.40
分類
静葉
穣子
制裁
ハイパー姉妹喧嘩
制裁?
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POINT
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2012/03/25 04:11:46
素晴らしき哉姉妹愛!!
ケンカするほど仲が良いと申しますが、一歩間違えたら壮絶な殺し合いになるところじゃないですか。

二人が仲直りしたところで、靜葉に穣子に制裁を下すように唆した黒幕が悔しがりながら現れて、秋姉妹から制裁される展開になったりして。
2. 100 名無し ■2012/03/25 20:57:13
んで秋には紅葉狩りかきのこ狩りのどっちがいいかってことで喧嘩するんだな
3. 80 名無し ■2012/03/25 21:11:14
金属バットを使わないなんて結構フェアですね。
4. 80 名無し ■2012/03/26 18:54:02
このバットはコルク入りに違いない。 仲直りできるなんて偉い姉妹だな。
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