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『廊下を歩く、ドカ! ……穴! 折れた』 作者: ギョウヘルインニ
前歯が折れました。
てゐの悪戯のせいで前歯が折れました。
私はウサギなので前歯が無くなると死んでしまいます。
すぐには死にませんよ、餓死するんです。
死ぬ前に、てゐも道連れです。
「優曇華院あなたの死は無駄にはしないわ」
師匠が笑顔で近づいてきます。
死に逝く私になぜ笑顔を向けるのでしょう?
「前からやりたかったのよ」
やめてください! どうせ碌なことじゃないでしょう?
「大丈夫よ、切断する時痛かったら右手を上げてくれればやめるから」
やっぱり、碌なことじゃなかった。
まだ、てゐを殺していない私はまだ死ねない。
「じゃあ、まず右手から始めるからね」
この基地外先生を止める方法を知っている方がいたら右手を上げてください。
「逃げないでね」
逃げますよ! 嫌ですよ!
「痛い痛いのこれから〜」
なんですか? なんですか? それ?
私は逃げ出そうとしました。ところがその時気付いたのです。
既に私には逃げ道がないことです。なんだか体が痺れて動かないのです。
「大丈夫よ〜、優曇華院まだ痛くないでしょう?」
でもこれから痛くなるんですよね? 情け容赦ない師匠は今まで一緒に生活していて一番うれしそうです。
「どう? なんだか体が動かないでしょう? それって、なんだか、てゐがあなたの折れた前歯で呪いごっことかしてたら本当にできたみたいなのよ」
全てがてゐの罠でした。折れた前歯を回収して私に何か変な呪いをかけて動けないようにしていたのです。
私は何も出来ずにただ基地外師匠の趣味に付き合うことになるのでした。
なんなんでしょう。15分位でなんだか出てきた即興です。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2012/04/06 16:55:05
更新日時:
2012/04/07 01:55:05
評価:
4/6
POINT:
460
Rate:
13.86
分類
エイリン3
僕これ、こういうのスゲー好きなんですけど、なんなんでしょうホントこれ。
何も悪いことしてないのに。
せめて安らかに眠れ