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『命蓮寺で短編集』 作者: まいん

命蓮寺で短編集

作品集: 4 投稿日時: 2012/05/31 15:50:54 更新日時: 2012/06/24 19:33:28 評価: 5/6 POINT: 480 Rate: 14.43
注意、この作品は東方projectの二次創作です。
   オリ設定が存在します。





「ナズーリン、頼みたい事があります」

「なんだ、ご主人か……すまないが私も忙しいのだ、それとあまり気安く話しかけないでくれるか?」

「気安く……そうですか、清々しました。 私も貴女の事が大嫌いです。 二度とその顔を見せないで下さい」

「え? え? ご主人? 突然何を……まっ、待って……あっ……」

〜〜〜〜〜

「ご主人、この前の事はどういう意味だ?」

「言葉通りです。 それより顔を見せないでと言ったでしょう? さっさと行きなさい」

「ご主人(泣)」

「用が無いなら私は行きます。 さようなら……むっ、ぐっ、ゴホッゴホッ」

「ご主人! 血、血がこんなに……」

「離せ、こんな事は何でも無い、さっさと行け」

「そんな事を言っている場合ではないだろ。 すぐに床に運ぶから、薬湯もすぐに用意するから……」

〜〜〜〜〜

「ご主人……」

「どうです? 嬉しいでしょう? 貴女の嫌いな私が病に伏して明日も知れぬ命となったのですよ?」

「…………」

「何とか言ったらどうです?」

「……なさい」

「は?」

「ごめんなさい、ごめんなさい。 そんなつもりは無かったのです。 ただ……」

「そうですか、少し意固地になっていたようです。 良くなったら貴女に償いをしなくてはいけませんね」

「ご主人様(喜)」

「では、すみませんが薬湯を用意してくれますか?」

「はいっ」

〜〜〜〜〜

「ご主人様、用意しました」

「ありがとう」

コクッコクッ……ブッゥゥゥゥッッッ!!!

「ゲホッゲホッ、何ですこれは……」

ガタッ!

「引っ掛かったね! 薬に見えるそれは只の便所洗剤なのさ!」

〜〜〜〜〜

「聖〜、あれ何〜?」

「只の正体不明なてるてる坊主よ」





「ご主人様、大丈夫ですか?」

「ええ、飲む前に吐き出しましたので……」

「では、今から用意してきます」



「ご主人、薬湯をお持ちしました……ノジャ」

「ありがとう、ナズーリン」

コクッコクッ……ブッゥゥゥゥッッッ!!!

「ゲホッゲホッ、何ですこれは……」

「……っふ、引っ掛かったのう」

「えっ? 一体何を?」

「儂じゃ! 子鼠と入れ替わりで来たのじゃ! 悪戯は大成功じゃ」

ガタッ!

「え? 私が居る?」

〜〜〜〜〜

「姐さん、無益な殺生をしない筈の寺に
肉と毛皮をぶら下げて置いたらまずいでしょうから、
私が処分しておきましょうか?」

「お願いするわ、一輪」





「ご主人様、今度こそ大丈夫な筈です」

「ええ、今度こそ大丈夫な筈ですね」

コクッコクッ……

「ムググ、グゲゲ、く、苦しい……」

「ご主人様! 一体何故……」

ガタッ!!!

「油断したねぇ、器の水なら水難事故が起こらないと思ったのかい?」

「船長!!!」

〜〜〜〜〜

「聖様〜、この服の赤がなかなか落ちてくれないよ〜」

「響子、もっと力を込めなさい」





「…………」

「ご主人様……」

「いつまで思い悩んでもいけませんね、飲まないと良くはなりませんし」

コクッコクッ……。

ガタッ!!!

「驚けっ!!!」

ブッゥゥゥゥッッッ!!!

「うわぁ、な、何だ?」

「ゲホッゲホッ、今度は一体何です……」

「やった、大成功!!! ああ〜、私のお腹が満たされる〜」

「ナズーリン、お盆を借ります……」

ブンッ!!! チュインッ!!!

「ああっ! 小傘の頭が雷を受けた大木の様に真っ二つに……!!!」

〜〜〜〜〜

「てるてる坊主、てる坊主〜。 あ〜した天気にしておくれ」

「姐さん、吊り死体を見て歌を歌うのやめて貰えますか?」

「あら? 貴女と雲山も生首を見てにやけているじゃない」





「うぅ、ベトベトだ……ご主人様、すぐに代わりを用意します」

「待って……」

グイッ! トサッ!

「ああっ、ご主人様。 貴女と布団が汚れてしまいます……」

「いえ、折角貴女が用意してくれたもの……残したら罰が当たります……」

ペチャ、ヌチャ、ペロッ……。

「ふっ……んっ……あんっ……あっ……そこに薬はありませんよ?」

「……むっ、ナズーリン、ペンデュラムを借りますよ?」

ガタッ!

「おはようござ……」

ズキュゥゥン!!! ビシッ!!! ドタッ!!!

「私の楽しみの邪魔させません、響子には少し眠っていてもらいます……
さて、ナズーリン続きをしましょう」

「あんっ、ご主人様……///」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ナズ〜リ〜ン」
「ご主人様〜」

「みっちゃ〜ん」
「いっちゃ〜ん」

「マミちゃ〜ん」
「これ、やめんかぬえ」

「驚け〜」
「ぎゃ〜て〜」

「ないわ〜、カップリングとかないわ〜、そんな要素、原作に一_もないじゃないの。
ぐすっ、寂しくなんかないもん……うぇぇ、わあああん」

タッタッタッタッ!!!

〜〜〜〜〜

「太子様、憎きあの寺への侵攻計画……いつ実行しましょうか?」

「布都、あれを滅亡させるのは一筋縄ではいきません。 今は時期尚早でしょう。
……屠自古、貴女も迂闊な行動を慎むように」

「はっ」



タッタッタッタッ!!! ガシャンッ!!!

「こんばんは、超人聖で御座います。 豊総耳様にお目通りを願いたい」

「何がお目通りか! 既にここまで来ておるではないか!
ええい、太子様に仇なす敵よ、今ここで我が切って捨ててくれようぞ……ドヤァ……」

ガシッ! パァァンッッッ!!!

「あの馬鹿の頭が破裂した? 貴様、何をした!」

「あらあら、幽霊ちゃん。 口が悪いわね。 ただ頭を握り締めただけよ」

「はっ! だったら私の雷で焼き払ってやんよ……」

「その前に質問です。 私は貴女に真っ直ぐ突っ込みます。
刹那の時間より速く貴女に突っ込みます……貴女の雷よりも速いですよ?
試す勇気がおありで?」

(こいつはハッタリで言っている訳ではないな。 ば、馬鹿な私が気負けしているだと?)

「ニヤッ……いざ、南無さ……」

「っく……私の負けだ……」

「フフ……戦わずして負けるとは情けないわね」

〜〜〜〜〜

スタッスタッスタッ……。

「豊総耳神子、ようやく貴女の元に辿り着いたわ」

「聖白蓮、ここで因縁にけりを着けるつもりのようですね……
いいでしょう耳当てを外し、完全な状態で相手をして差し上げます」

ガッ!!! パサッッッ!!!

「……って、何ですか? その桃色の思考は!」

「私は貴女と戦いに来た訳ではありません。 貴女に求婚しに来たのです」

「はぁぁぁぁ?」

「親妖怪と親人間で争うなら二人で結託し、
世界を二分してそれぞれの種族に統治させれば良いと思いませんか?」

「そんなのは建前でしょう?」

「ええ、貴女を手に入れる事が今の私の目的です」

「断ったら?」

「キツク抱きしめてあげます」

「それもハッタリでしょう?」

「貴女には私がどう見えますか?」

「フッ……部下の手前、尻尾を巻いて降伏すると……」

ガシッ!!! ギュッ!!!

「では、決まりですね? 神子、幸せにするよ」

「馬鹿な……離せ! 離せぇぇぇぇぇ!!!」

〜〜〜〜〜

「もう、一週間だ。 姐さんは一体何処へ行ったんだ……」

「くそ、だめだ。 ロッドもペンデュラムもマウスも反応が無い」

「船のレーダーでもさっぱりだ」

ダッダッダッ!!!

「皆、ただいま〜!」

「「「「聖!!!」」」」

「私、神子と結婚しました!!!」

「「「「「ハァ!!!!!!!!?????????」」」」」

「聖神子です……よ、よろしく……///」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「聖? 興味ないね。 ご主人様と毘沙門天様の為に行動する事こそ私の喜び」

「驚け〜、寺? 私は出家してないよ」

「一輪こそ俺の求めていた女性だ。 酒は美味いし、幻想郷は良い所だ」

「困難多き昔の旅、雲山は本当に頼もしい入道だったわ」

「今日は何処で水難事故を起こしてやろうかな? 湖の妖精とか面白いかも」

「戦うのは苦手です。 皆さん平和的に解決しましょう。 槍? 杖代わりです」

「「今日も悪戯で笑顔を阿鼻叫喚の表情に変えてくれるわ」」

「こんな奴らと一緒で寺なんか運営できるか! 離せ! 私は命蓮君の居る世界に行くぞぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」

『こんな奴らと一緒で寺なんか運営できるか! 離せ! 私は命蓮君の居る世界に行くぞぉぉぉぉぉぉっっっ!!!』




たまにはこういう時もあります。

>NutsIn先任曹長様
ある方に対抗してみました。すみません嘘です。
寅ちゃんは拗ねると怒って吐血するらしいです。

>3様
これだけぶら下げれば、雨雲も逃げるでしょう。

>ギョウヘルインニ様
テルテル坊主役と運営補佐が空いておりますが、どの仕事で働いて貰えますか?

>5様
ありがたき幸せ。
まいん
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2012/05/31 15:50:54
更新日時:
2012/06/24 19:33:28
評価:
5/6
POINT:
480
Rate:
14.43
分類
ナズーリン
命蓮寺
大祀廟
会話文
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1. 80 NutsIn先任曹長 ■2012/06/01 01:30:12
全編、台詞と擬音だけだと!?
星、お大事に……。
3. 70 名無し ■2012/06/01 07:19:33
ちょっと読みにくいかも 小傘が吊られたあたりでキャラがてるてる坊主になってるのに気づきました
4. 100 ギョウヘルインニ ■2012/06/17 18:51:28
どうも、派遣会社のものですが、どうでしょう派遣さん使ってみませんか?
5. 100 名無し ■2012/06/22 22:39:14
流石まいん氏やわ!
6. 100 レベル0 ■2014/07/15 16:52:53
地の文を使わないのは難しかったでしょう……。
こういうのを書けるのはすごいですね。
ここに来てから驚かされっぱなしです
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