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『こいし、なに考えているの?』 作者: rubeluso

こいし、なに考えているの?

作品集: 4 投稿日時: 2012/06/04 19:09:49 更新日時: 2012/07/11 23:57:43 評価: 10/11 POINT: 1030 Rate: 17.58
 無駄な装飾はないけれどもしっかりとした建材で作られた天井は高く、また平面的にも十分な広がりがある。清潔というのとはやや違う、普段人が生活していないための空虚さ。地霊殿の他の部屋と同じようにその部屋にも簡素なステンドグラスを通して地底の薄ぼんやりとした明るさが入ってきていた。爽やかな外気とは縁遠い地下の世界の他の場所と同じく、その部屋も埃っぽい、停滞した空気に沈んでいた。
 部屋にある家具はダブルサイズのベッドただ一つ。決して貧相なあつらえではないけれども、広々とした部屋の中央にぽつんと置かれている様子は家臣に見放されて一人宮殿で佇む王のようでさびしさを感じさせた。

 その上で私はこいしと肌を重ね合わせている。

 「んっ…………、はあ、お姉ちゃん、お姉ちゃん……、ああッ!」

 こいしの乳房に舌を這わせ、円を描いて徐々に乳頭へと舐め上げる。乳房は膨らみきらず未熟な少女のそれと言えるほどの大きさなのに、充血しきった乳首が盛大な自己主張をして淫靡さを引き立てる。
 私はそんなこいしの勃起乳首に口淫を与えつつ、薄い脇腹やもう片方の乳首も手でもてあそんだ。

「おねえ、ちゃ、お、ねえ、ちゃんっ!!ふああっ、もっと、もっとおおおぉ!!」

 ついさきほど口づけをして肌を重ね始めたばかりなのにこいしはもう果てしなく燃え上がっていた。私の愛撫を受けながら自分で淫裂をかき回しては嬌声をあげ、淫核をつまみ上げては体をはね上げる。こいしとの情事はおおかたこの通りで、彼女の性欲は始めから終りまで私を圧倒しっぱなしだ。

「ひあっ、おっぱい、すきいぃっ!!ああ、あっ、ああああっ!!!」

 こいしが一際高い嬌声を上げ、淫悦に体を跳ね上げる。硬くなった乳首を甘噛みするだけでこの有り様だ。
 この子はニンフォマニアの気があるのかもしれない、と私は思った。放浪癖のある彼女が外で何をしているかは私にも把握できていない所がある。もし、どこかで知らない指がこの柔肌を這っていたら。私の知らない誰かと交わっていたら。そう考えると黒い感情が渦巻いていく。
 それでも指舌の動きが止まるわけではない。架空の誰かの汚れを取り払うように、より乱暴にこいしの乳首をねぶり、こね、つまみあげる。
 
 「イああっ!ああ、お姉ちゃん、激しいぃ、好き、すきだよおおっ!
 来てよう……ほしいよお、おまんこ我慢できないよお、お姉ちゃんのふたなりおちんちん、おチンポが欲しいよおおっ!!」

 私の愛撫が下半身に届く前に我慢できなくなったこいしが求めてくる。
 自分の指で大きく秘裂を広げ、淫乱そのものの様子で空腰をつきあげおねだりをするこいし。幼さを残す腰骨のラインと開ききったヴァギナがひどいコントラストを見せて私を誘惑してくる。さらにそこからは泡が立つまでかきまぜた蜜がとめどなくこぼれていた。
 
 「挿れるわよ…………こいし……」
 「来てえっ、ちょおだいっ!!お姉ちゃんの、こいしのオクまでえぇぇっ」

 こいしのヴァギナにペニスをあてがった所で私は動きを止めた。一気に奥まで飲み込まれてしまいそうなほどに十分に濡れそぼったそこを、あえて入り口だけ軽く刺激する。

 「あんっ、……………………?おねえ、ちゃん…………?」
 触れ合わせただけで嬌声が上がる。しかしその後の、子宮に響く快楽の期待を望んでいたのに、お預けをされて不振げな声が私を呼ぶ。
 「こいし、おねだりして。いっぱいいっぱいエッチなおねだりをしてちょうだい。私のことを好きだと言って、私のモノになるって言ってちょうだい」

 これも私たちが交わる時の、いつもの儀式。服を脱ぐ前、キスをした後、タイミングはまちまちだけれど、私は毎回こいしに服従の誓いを強要する。
 こいしの心が読めないから。こいし以外の相手ならどれだけ言葉で乱れていようと、どれだけ体が狂っていようと相手の真実はすぐに見える。なのに他でもない、最愛の妹だけがその心を読むことができないのだ。こいしはいつも全身で私を求めてくれている。でももし、もし本心では私以外のことを考えていたら……。肌を重ねるたびに体は満たされるはずなのに、疑念だけが私のなかで大きくなっていく。

 「ぅあ……、あ、お姉ちゃん、好きいいぃっっ!大好きいいいぃぃっ!!こいしはお姉ちゃんのモノだからっ、おまんこもおっぱいもおしりもぜんぶぜんぶお姉ちゃんのモノだからああああぁぁぁっっ!!だから、だからっ、ちょおだい!!子宮まで、お姉ちゃんのザーメンでいっぱいにしてこいしをぜんぶぬりつぶしてええっ!!」

 今回のタイミングは失敗だったかもしれない。臨界点を超えたこいしはただひたすら肉欲に従って叫び声を上げる。それはそれで劣情を燃え上がらせてくれるのだが、同時に私以外のペニスを狂ったように求めるこいしの姿を邪推してしまう。
 歪んで冷静な思考とは裏腹に私の欲望も限界に近づいていた。こいしの浅ましいおねだりと切なくひくつく秘所の熱気に中てられて、私のペニスは意思を振り切って媚肉に潜り込もうとしていた。
 「こいっ……し、挿れ……るわ、んんあぁっ!」
 細い腰を掴み思い切り引き寄せる。泥地に鉾を突き立てるように、こいしの秘所は私の肉茎をやすやすと受けいれ飲み込んでいく。
 「んんっ、んおおおぉぉぉおおおおんっ!!」
 一気に最奥まで貫くとこいしから獣じみた嬌声が上がった。すぐさま法悦に達し、がくがくと震えるこいしの秘所におかまいなしに突き立てて、今まで散々耕しつくされてなじんだ中をほじくり返す。こいしが一番感じる天井も、私のペニスを一番気持ち良くしてくれる窪みも全て知っている。もはや邪魔な思考は置き去りにして、こいし以上に獣の痴態を見せてピストンを繰り返した

 「ひああっ、ああ!!おねえちゃ、はげしっ、じゅぷって、ぐじゅじゅってぇぇ!すごい音、んあああああぁぁぁぁっ!!」
 「んぐっ、ぐっ、こいしのよくばりでいやらしいココ、お姉ちゃんのでダメにしてあげるからあっ!!」
 こうして体を重ねている瞬間、有り体に言ってしまえば性器と性器をぶつけ合っている間なら、こいしの心を読めているかのような錯覚に陥る。
 お互いが体を求め合っているのだから、それは確かにそうに違いない。こいしの膣奥に肉棒をねじ込み、肉欲で塗りつぶす事で彼女の心を読もうとしているかのような自分の思考に軽い自己嫌悪を覚えながらも、それが暗い喜びにもなってピストンをより力強くしていく。

 「おおぉおおねえ、ひゃ…………わらひっ、おまんこっ、ダメになりゅっ…………!ああっ!してっ、お姉ちゃんの精子でこいしのおまんこおぼれさせてええぇえっ!!」
 「こいしっ、イって、狂って、私の精子ぜんぶ出してあげるからあっ!!こいしいいいぃぃいっ!!!」
 こいしの膣内は収縮しっぱなしで私を締め付ける。それに応えて私もよりオクを突き、よりオクに射精する。もちろん一度射精したくらいでは終わらない。挿したままこいしを抱き上げて体勢を変え、またこいしの膣内を突き上げる。
 まだ、まだまだ、犯すところはたくさんある。この子の膣も、子宮も、肛孔も、腸壁も、喉食道まで、こいしの思考を読み取れるまで……………………!






 乾いていた部屋の空気も、今ではまとわりつくような粘性のそれへと変わっている。
 お互いの体液を出し尽くしたと言えるほど性も根も果てるまで私とこいしは交わり続けた。

 今、こいしは私の膝に頭を乗せて私はこいしの顔を眺めながら髪と頬を撫でている
 獣じみた激しいセックスとは打って変わっての姉妹の甘い甘いピロートークの時間だ
 「こい「お姉ちゃん」」

 私が呼びかけようとするとこいしはいつもそれに被せて返してくる。私の心が読まれているはずはないのだが、それが無意識ゆえになせる技なのかどうか私にはわからない。こちらのペースを全く乱されての会話というのもこいしとでなくては出来ないある意味貴重な瞬間だと最近では諦めてすらいるのだけど。こいしの呼びかけに応えるときの私はひどく気の抜けた笑顔になっているだろう。妹以外には絶対に見せられない表情だ。

 「今日もお姉ちゃんはすごかったわ。している最中は本当にお姉ちゃんのおちんちんの事しか考えられなくなっちゃうの。お姉ちゃん、私の眼からハートが飛んでいたの、気付いてくれた?」
 「ふふふ、そうね」

 衒いも打算もなく感情を言葉に表すこいし。だけどそれが本心かどうかは彼女が心を閉ざしてしまっているため分からないと言えば分からない。
 「お姉ちゃんのこと、だいすき」
 「それは本当なの?信じていいのかしら」

 手櫛でこいしの髪を梳くとこびりついていた精液が指に移る。シーツで拭おうとすると手首を掴まれて舐めとられた。
 「あら、お姉ちゃんともあろう人が、私の心が読めないなんて」
 自分が心を閉ざした事を忘れたわけでもなかろうに、こいしは底意も無さそうにあっけらかんと言い放つ。
 だけど良く考えてみれば自分の思考が相手に伝わっているかどうか、なかんずく読まれているかどうかなんて誰にもわからないはずだ。

 「セックスしている時は読めたわよ。こいし、『気持ちいい、おちんちんもっとちょうだい』って考えてたでしょ。やっぱりつながっていると読みやすいのかしら」
 冗談を言ったつもりだったけれど、こいしは目を閉じて真剣な表情を作った。眉間にしわまで寄っているところを見ると、相当まじめに考え事をしているらしい。
 「う〜〜ん、そういうのもあるのかしら。そうね、それもそうね〜。お姉ちゃん、わかったわ!お姉ちゃんに私の心を読んでもらう方法が!!」

 なにやら唸っていたこいしがにわかに起き上がり一人合点する。
 「お姉ちゃん、待っていてね!ぜったいぜったい良いこと考えたから!!」
 一転してこいしの楽しげな笑顔が私に向く。自分が偉い事をしたと確信して、ほめてもらうことを望んでいるような明るい表情だ。この顔を見せられると思わずこちらも頬がゆるんで頭を撫でてやりたくなってしまう。
 そういえばこいしがこころを閉ざす前、ペットを拾ってきたときなどは良くこんな顔もしていたような気がする。久しぶりに見るかもしれない。

 「え、ええ、そう。楽しみにしているわ」
 こいしの勢いに気圧されて、私はあいまいな返事を返すことしかできなかった。







 端から見ればおかしな姉妹の交わりも私たちには普通の事だ。
 そして気がついたらこいしが地霊殿から姿を消していたのもいつものこと。
 最近は地上の人間にも興味をおぼえたようで、こいしはこれまでにも増してふらふらしている。だから彼女の姿が数日見えなくても私もお燐も特に思う所はなく、普通の地底の生活を営むだけだった


 とはいえ、ここ最近地底と地上との行き気が半ばなし崩しに活発になってしまい、私は地底の妖怪の一方の代表として諸事雑務に追われる日が続いていた。
 「ある意味、こいしを構う時間がないからどこかで平和にうろついてくれている方がいいわね。余所で問題でも起こさないといいけど」
 
 誰に向けるともなく呟きながら、一日の終わりを迎えるべく自室へと歩いていく。
 幅の広い廊下を支える柱たちが次々と何も言わずに通りすぎていった。私はぼうっとした足どりのまま廊下を折れ、休息を求めて部屋へと入り込む。疲れがたまるとどうしても独り言が増える。まあこまごまとしたことを頭の中で整理するには有効だろうけれども、と思いながらそのまま私はうつ伏せに寝台に倒れこんだ。
 結局考えるのはあの子のことばかり。嬉しそうに地上の事を話すこいしを見るのは楽しみでもある一方、妬みがあるのも否定はできない。
 忙しい一日を振り返ってみて結局最後に考えるのがあの子の事とは、我ながら妹離れができていないのだろうと思う。けれどもそれが嬉しくもあり、私はうつぶせになったままほくそ笑んだ。
 
 さすがにこのまま寝てしまう訳にはいかない。だけどもう少しだけ柔らかい感触を楽しんでからにしよう。枕に顔を埋めたまま深く息を吸うと思ったよりも強くこいしの匂いがした。


 「お姉ちゃん、お疲れみたいね」

 不意に暗がりから声が降る。それとともに部屋の隅から浮かび上がった人影が滑るように寝台に近づき、私のそばに腰かけた。少女の体重でマットが軽く沈み込む。

 「…………こいし、おどろかさないでちょうだい」
 「ごめんなさい。でも、お姉ちゃんにびっくりしてもらいたくて、待っていたの」

 よく周りを見渡してみればここは自分の部屋ではなく、こいしとの逢瀬を重ねるいつもの部屋だった。また無意識を操られたということだろうか。害意は無いのだろうが急にこういうことをされると流石に戸惑ってしまう。

 「帰ってきたと思ったらこんな所に連れてきて。そんなにエッチがしたいのかしら」

 姉の威厳を失わないようにしつつ、うつぶせの状態から仰向けへと向き直る。すぐにこいしの顔を見つけた。いつもより目深に帽子をかぶっているのだろうか、下から見上げる形では表情はうかがいにくい。けれども、いたずらを考え付いた幼子のように楽しげに口角が釣り上がっている。

 こいしは微笑みを浮かべたままですぐには答えない。
 私は少し天井に視線を移し、またこいしを見た。体を起こすとそのままこいしと肩が並んだ
 起き上がった私が帽子に手を伸ばすと、ふい、と少しだけ頭を動かしその手を避ける。そうしておきながらわずかにこちらに身を寄せる。まるで構ってほしがりの子猫をあやしているようだ。
 
 「前、お姉ちゃんに私の心を読んでもらう方法が分かったって言ったでしょう?今までそれの準備をしていたの。急にいなくなっちゃってごめんね」

 こいしがいなくなったこと自体は心配するほどのことではないけれども、やっぱり姿が見えると安心する。
 「おかえり」の言葉をかける代わりに帽子の上から頭を撫でようとすると、こいしは帽子が外れないようにしっかりとおさえたままでそれを受けた。

 「それでね、これが私の思いついた素敵なことなの。これならお姉ちゃんともっと深く淫らにつながれると思うの。えへへ、お姉ちゃん、見て」
 こいしが弾むような声色とともに帽子を脱いだ。
 そしてすぐに目についたのは、少し髪の張り付いた額の中央、眉間のすぐ上にぽっかりと空いた黒い穴。ほぼ真円状で指三本ほどの直径のそれは、まるで三つ目族のような額の眼を連想させた。けれども今私が見ている穴の奥からは、眼球ではなく桃色の臓器が妖しく私を見つめ返していた。

 「地上の人たちと触れ合うようになって思ったの。やっぱり私はお姉ちゃんが好き。他の人はどうでもいいけど、お姉ちゃんにだけは私の心を読んでいほしいと思うの。でも、私はもう自分の心の眼の開き方も忘れちゃった。
 この前お姉ちゃんとセックスしている時にお姉ちゃん言ってたじゃない。つながっている時は読める気がするって。だから私は思ったの。お姉ちゃんに私の脳を触ってもらえば、ううん、お姉ちゃんのおちんちんを脳みそに挿れてもらえば、私たちはもっともっとつながれるんじゃないかって。ちゃんとお姉ちゃんのが入るサイズよ。お姉ちゃんのってけっこう大きくなるけど、今までたくさん触ったから自信はあるの」

 白磁器の肌にぽっかりと穿たれた闇はそこが闇であるだけに何もかもを吸い込んでしまいそうに見えた。深い森の中の木の虚が別の世界につながっているというお伽話のように、私の視線は妖しい磁力でそこに囚われた。
 その、額に開いた穴に指を入れればこいしの脳に触れられる。私の能力は直接相手のからだに触れればより正確に心の内を読めるものだけれども、それが思考の中心である脳髄だったら……?
 それについては私は今まで考えたこともなかった。ましてや、性器を突っ込むだなんていう事は。

 「……何馬鹿な事を言っているの、こいし。絆創膏か、それとも清浄綿を用意するわ。黴菌でも入らない内にソレを塞がないと……」
 何も特別なものは見なかったかのように、こいしがただ擦り傷を作って帰ってきただけであるかのように返答する。
 上手く声の震えを隠せただろうか。今この瞬間だけはこいしが悟の力を失っている事をありがたく思った。

 「お姉ちゃん」

 肩をつかまれ、こいしが正面から見据えて話しかける。それだけで体がビクリと震えてしまうほどに私は平静さを失っていた
 こいしの表情は先ほどまでとは打って変わって邪悪な笑みに変わっていた、ように見えた

 「ウソつかないで。挿れたいんでしょう?妹の脳みそにその股間のモノを突き入れて、ぐちゃぐちゃに掻き回したいんでしょう?
 別に心を読んだわけじゃないわ。それ、見れば誰でもわかるんじゃないかしら」
 掴んでいた私の腕を放して、こいしの指が下に降りる。そしてそのままスカートを持ち上げるほどに勃起したペニスを布地の上から撫でられる。

 「ち、違う……違うのよ、これは………………」
 「何が違うの?私の脳みそを見てこんなに固くしてくれてるなんて、私はとっても嬉しいわ」

 衝撃的なものを見せられ、敏感なペニスをいじられて、まるで金縛りにあったかのように体が動かない。音が遠くなり、心臓の鼓動が高まる。呼吸が浅く早くなる。天井が遠ざかっていく。ペニスがズキズキと疼く。しかし瞳は焦点を失いそうになりながらもこいしの額の暗がりに眼を凝らそうとしていた。

 「お姉ちゃん」

 こいしの声が聞こえてまたビクリ、と体が震えた。

 「先走りのお汁が染みてきちゃっているわよ。そんなに私の脳みそ犯したいの?」
 「こいし……、お願いだから……、やめて、こんなことは…………」

 震えるこえをかくせた自信は、ない。

 「そうよね。やさしいやさしいお姉ちゃんは、妹の脳みそにチンポ突っ込んでレイプしたいなんて、言う訳がないものね。だから、お姉ちゃんはそのままその素敵なモノを勃てているだけで良いわ」

 ニタニタと顔を歪めつつこいしの指がしなやかな動きでスカートの下に潜り込む。スカートがめくられ、先走りでぐちょぐちょになった下着をずらしてペニスが外気にさらされた。
 そうしておいてもう片方の手で指を私の掌に絡めてくる。もう絶対に離さない、逃がさないとでもいうように。
 一拍置いて、外気にさらされたペニスに柔らかい唇が押し当てられた。亀頭だけを口に含み、わざと唾液が伝うように口を放してこいしが残酷に言い放つ。

 「私が、お姉ちゃんを逆レイプしてあげるわ。私の思い、しっかり覚ってね」

 するりとこいしの顔がすべり、額に空いた穴に陰茎があてがわれる。こいしの顔自体はその更に下にあるため、まるで私の股を覗き込むかのような塩梅だ。
 穴に陰茎が飲み込まれる。思ったよりも硬い感触。さらにこいしが力を込めるとぷつり、と膜を破るような感触がしてそれから泥に潜りこむような柔らかい感触がペニスから伝わってきた。加えられる刺激は弱く、直接快感を引き起こすものではないけれどこいしの熱で先端が温められる。
 私は全く抵抗出来ないまま、こいしがゆっくりと頭を動かすのを呆けた顔で見ていた。
 さすがに無事では済まないのか、時折こいしの体が痙攣する。その動きをも快感へと変換して認識する己の肉棒の浅ましさに軽い嫌悪を感じながらも、私はあえてこいしの動きを止めることはなかった。

 「ひあっ、こいしぃ…………」
 「お姉ちゃんのおちんちん、すっごく熱い。私の脳みそを犯せて嬉しいって言ってるわ」

 亀頭が脳質に埋まる程度には、私はこいしを犯していた。いや、犯されていた。
 先端だけを柔らかく包まれるもどかしい感触。腰を突きあげたいという欲望とこいしの身体への影響への懸念との間で私は葛藤していた。もっとも、抵抗して相手をはねのけるのでもなくこの狂った性交を止めるように本気で諭すのでもなければ、私はただただ言い訳を作ろうとしているだけなのかもしれない。
 「んうっ、ごっ、ふぐうん……」
 こいしが頭を動かすとじんわりと亀頭に快感が火照る。ほんの一部とはいえ脳に異物を挿されているのだ。その動きに伴って苦痛とも快楽ともとれない奇妙な呻きがあがる。それがまたなんとも官能的だ。

 不意にペニスの先端を包む感触が去り、こいしが股間から頭を上げた。
「先っちょだけ、って感じだったけど、どうだった?」
 鼻血がひと筋流れていた。こいしへの影響はそれだけで済んだようだ。
「きもちよかった?それとも切なかった?私は凄く良かったわ。おちん ちんからお姉ちゃんの考えていることが伝わってくるの。心を覚るのとはちょっと違う、頭の中に直接流れこんでくるっていうのかな。それ自体とっても気持ちいいわ」
 こいしが陶酔した口調で語る。垂れた赤い筋が上唇へ達し、それよりは少し薄い赤色の舌が血を舐めとった。
 「次は、根元までね。さすがに私でも壊れちゃうかな。ふふふ、でも、おねえちゃんのおちんちんで壊されるなんてとってもとっても素敵なことね。わくわくしちゃう」

 こいしの指が大腿に掛かる。やんわりと足を開かせられ、こいしの頭と、私の性器の距離が近づく。行為が再開される前に私は最後の理性を必死でかき集めた。

 「やめて……、こいし。私に貴女を殺させる気なの?」
 私の言葉を聞いて、今度こそこいしが笑い声を上げる
「あはははははっ!お姉ちゃんったら、あんまり長く他人の心を読んできた所為で自分が本当に思っていることとは逆のことを言うのが癖になっちゃったのかしら?
 さっきも言ったでしょう。お姉ちゃんのおちんちんから考えていることが伝わったって。あれはまったく嘘じゃないわよ。やめてって口で言うだけでさっきからお姉ちゃんはちっとも自分では動いていない。私に逆レイプされるのを待っているんでしょう?それに私の穴を見て以来ずっとガチガチに勃ちっぱなしじゃないの。我慢汁まで垂れ流して。お姉ちゃんは取り繕っていたつもりかもしれないけれど、ちんぽはもう私の脳みその中でとおっても気持ちよさそうにくつろいでいたわ。今まででもいちばんの堅さだったわよ。ふふっ、ふふふふふ、お姉ちゃんは、姉ぶりたいだけでしょう?優しいお姉ちゃんを演じたいだけなんでしょう?」

 狂気をにじませつつ笑うこいしを見るのは初めてではない。矢継ぎ早に繰り出されるこいしの言葉が、浅ましいこころの内を見透かした言葉が、次々と私の自我を削り取っていく。
 
 「それに、お姉ちゃんだってそのちんぽを通して私の考えていることが多少なりとも伝わったでしょう?もしも伝わっていなかったっていうのなら、ちゃあんと口で言ってあげるわ。私は、脳みそをお姉ちゃんのおちんぽで犯してもらいたいの。脳みそでセックスしたいの。ぐちゅぐちゅって思考の中枢をかき回されて、お姉ちゃんのおちんちんをいっぱい感じて、いっぱいいっぱい中出しされてお姉ちゃんのザーメン私の脳みそとを混ぜあわせて欲しいの」
 哄笑混じりのこいしの言葉に頭がクラクラする。あまりにもおそろしい、狂った欲望に中てられてしまう。
「それに、私は死なないわよ。お姉ちゃんと一緒になるの。」
 思わせぶりなセリフと共に頭が下がり、孔に性器があてがわれる。
 「覚悟してね、お姉ちゃん」

 眉間の穴から侵入したペニスが大脳縦裂と平行に柔らかい皮質をかき分けていく。女の膣とはまったく違う手応えのない感触。頼りない固さの脳質は陰茎の抽送にたやすくかき混ぜられもどかしい。だけど、きもちいい。
 「ごっ、が、がぎぎぎぎぎぎぎ、がも゙っ、お、お゙ねえひゃんのっ、チンポが、こいしの゙あだまに入ってきてるうゔゔぅ゙っ!!」
 こいしから奇怪な声が上がる。苦痛の音色もわずかに含んではいるが、大部分は喜悦に満ちた嬌声のように聞こえる。
 「ひああぁっ……ああ、あ゙……こいしの、のうみそお゙お゙ぉ…………」
 私は私で、陰茎ごと包み込んで溶かしてしまうかのような不思議な感触に奇声を上げてしまう。
 たしかに、こいしの言っていたことは本当だった。こいしの『思い』が流れ込んでくる。私を気持ち良くさせたい、私と一つになりたい、頭蓋をザーメンで満たしてほしい、という圧倒的な狂った感情が下半身から、有り体に言ってしまえばペニスを通して這い上がり、私の思考を侵していく。
 結局のところ、私たちが普段感じている快楽は外的な感覚が脳髄を通して信号へと変換されて伝わるものだ。なら、神経を直接スパークさせて体中へと流されるこの快楽に勝るものは無いのではないか。私はペニスでこいしの脳漿を犯すと同時に、こいしの強烈な思念に侵されていた。

 「ひあっ、あっ、こいし、こいしっ、あなたなんてこと考えてるの!!おかしい、こんなのおかしいわよおおっ!!」
 「だって、すき、すき!!お姉ちゃんのことが死ぬほど好きだから!!!!ううん、殺して、お姉ちゃんのちんぽでこいしの脳みそぐちゃぐちゃにして殺してエエェェええ!!!」

 こいしが頭を前後に揺さぶって自分で脳漿をかきまぜる。その度にペニスに振動が伝わり快感が膨れ上がる。遠目から見れば単にフェラチオをしているだけのように見えるかもしれない。けれど、どんなに狂った妖怪でもこんなプレイは想像すらできないだろう。
 ペニスが脳に埋まるとこいしからくぐもった奇声が上がる。
 
 「ぐも゙っ」
 「げごっ」
 
 まるでヒキガエルをすり潰したような、野牛を窒息させたような、醜い耳障りな音だ。だけど、その声が今はとても甘美な嬌声にしか聞こえない。
 さらに、抽送のたびにこいしの思念は形を変える。奥まで挿れれば喉奥までのディープスロートが、中で留まればこいしの暖かく締め付ける膣内が、引きぬくときは裏筋をべろりと舐め上げる舌のぬめりが。最高の快感を与えるイメージが私の脳内で激しく連鎖していく。
 今までのこいしとのセックスが、最高の快感の記憶を伴って想起される。こいしの脳細胞のひとつひとつまでが私のペニスを犯そうとしているように感じられる。
 「いい゙ぎっ、ひっ、こいしっ、そんなにしちゃお姉ちゃんこわれちゃううっ!!!、妹の脳味噌、ぐちゃぐちゃにしちゃってるううぅっ!!お姉ちゃんなのに、お姉ちゃんなのにっ、妹の脳味噌きもちよすぎるううぅぅっっ!!!!!」
 程なくしてペニスから湧き上がる快感とこいしから流れ込んでくる強烈な『思い』に私は完全に屈服させられていた。
 妹の柔らかな媚肉に白濁をぶちまけることだけしか考えられない。白目をむいて白痴のように涎が流れ続ける。射精感とともに精神も追い込まれていく。
 
「こいしっ、こいしっ!中出しするからっ!!お姉ちゃんザーメンいっぱい出してこいしのあたまの中全部ドロドロにしちゃうからあああっ!ごめんねっ、妹の脳みそマンコで興奮しちゃう変態お姉ちゃんでゴメンねえぇぇっ、あああああっ!!!!!」
 腰がぐっと浮き上がる。もう我慢出来ない――!形のかわいい頭蓋を満たし、額の穴からどろりとあふれる程の量のザーメンでこいしの脳を灼き犯し尽くす――!私は背徳感に溺れながらも脊髄を走る甘く逆らえない快感に理性を委ねそのまま射精を――――――――――――――

 できなかった。出ない。出ない。射精ない!!!!!

 射精直前の高みまではしごを掛けられていきなり外されてしまう。尿道口がぱくぱくと開き精を放とうとする。でも、最後の一撃がこない。射精できない。なんで!?
 ふと視線を降ろしてみれば、前後に揺れていたこいしの動きが止まっている。柔らかい脳漿をかき混ぜる気持ちよさが奪われてしまっていた。今まで自分では動かず、こいしに犯されるままだったのでペニスへ与えられる物理的な刺激がゼロになっていた。
 それだけじゃない。さっきまで私の中に押し寄せていた思考の流れが途絶えている。こいしから伝わってくる好意の波が、『好き』という一言では到底表せないような暴力的な思いの波が。
 「こい……し?どう……したの?」
 
 ぐっちゅ、ぐっちゅ
 「ひあっ、あああああっ!きゅ……うにっ、動いちゃ……、んへおおぉぉおおおお!!!」
 
  いきなり前後運動が再開されてぬめる脳漿がペニスにまとわりつく。
 と同時に私を射精させようとするねっとりとしたいやらしい思いもまた駆け昇ってくる。こいしの思いに呼びよせられて、下腹が精液を押し上げようとうごめく。そうしておいて射精直前まで性感が高まったのを見計らってこいしの動きも思いも止まる。また、イケない。身体と神経両方を焦らされて私は余計にわけがわからなくなる。

 「なんっ……でえっ!射精させてくれないのおぉぉ……!!出したいっ!出させて!!」
 こいしは答えない。
 こいしの口は私の下半身よりさらに遠い。もごもごとなにかを言っているようだけれど、発声機能が壊れてしまったのか声にノイズが混じってとても聞こえにくい。

 いま、こいしの思惑を感じとるためには。間違いなくそれはお互いがつながっている場所からだ。野放図に流れこんでくるセックスのイメージに耐え、こいしの思考を読み取ろうと集中する。さとり本来の能力の、他人の心を読み取る力。
 普通ならば第三の目に意識を集中させるが、今はペニスの先、こいしの思考の中枢に突き刺さっている私自身に意識を込めるのだ。ラジオのチューニングをするように、こちらの受信機を相手の思考に合わせる。そもそも、ペニスから相手の思考を、それも心を閉ざしたこいしを読み取ろうと試みること自体が馬鹿げているけれど……
 
 『お姉ちゃん!!!!』
 
 唐突にこいしの大声が響く。いや、響いたのは私の頭の中でだった。
 
 『お姉ちゃん、聞こえてるでしょ?聞こえてるわよね?』
 「こいし……?これは、あなたが考えてること……?」
 私の能力は心を読むこと。でも、それはふつう一方的に聞くだけで対話のような思考のやりとりはできないはずだ。相手がこいしだから……?それとも、脳に直接触れているから……?
 『ああもう、お姉ちゃんは理屈っぽいわねえ。どうでもいいじゃないの、そんなことは。それよりも私の言ったことは正しかったでしょう?私の考えていることを読んでもらうにはどうすればいいかって。』
 
 たしかに、そもそものきっかけはそんなこいしの思いつきだったような気がする。
 『ああ、ああ。とっても素敵だわ。お姉ちゃんとこうやってお話するのは。余計な他人の心を読むこともない。嫌われることもない。お姉ちゃんの考えてることだけがわかるの。声を使って話してもそれは本心かどうか分からない。音すらも漏れない二人だけのおはなし。みんなも相手をほんとうに知りたかったら、こうやって脳みそにおちんちんを突っ込めばいいのにね。』
 ペニスと脳を使っての対話なんて気違いめいた世界もいいところだ。でも、確かに、こいしのうそ偽りのない本心が流れこんでくる。私の考えているところも余すところなくこいしに伝わっているだろう。そのつながりは深い満足感を与えてくれる。その思いすらも伝わっているのだろう。
 
 「これがあなたのしたかった事なの?こうでもしないとあなたの心はよみとれないの?」
 『うーん、まあ。これが一番最初に思いついたってのはあるけれど、単純にしてみたかったの。脳みそでセックス。
 だって気持ちよさそうじゃない?ものを考えるところにおちんちんを挿れられるのよ。おちんちんの事しかかんがえられなくなっちゃう〜、って。ふふ、素敵よ。最高だわ。』
 こいしのいたずらっぽい笑い声が頭に響く。体は酷いことになっているのにこんなに楽しげに笑うなんて、やっぱりこの子はどこかがおかしい。こいしの愉快そうな思いが頭の中を巡る。頭蓋にぶつかって反響し、私もだんだん楽しくなってきてしまう。
 
 『王と白痴だけがダンスを楽しめる、ってね。お姉ちゃんも一緒に狂っちゃおうよ。恋焦がれるように陰惨なセックスを続けましょう』
 「え……、あ……、あああああああぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」
 不意に体が燃え上がる。陰茎から快感の炎が駆け巡り、引いていた汗が一気に吹き出る
 また送り込まれてくる快楽の思念。こいしの思考とシンクロできた所為か、さっきまでとは比べ物にならない勢いで私の思考は染め上げられていく。
 一瞬で茹だってしまった頭が考えるのは射精のことだけ。このままこいしの頭に出してしまいたい。でも、さっきと同じで射精感だけは限界を超えているのにどこかにリミッターをかけられていてイかせてもらえない。
 
 『んっ……、ふうぅ……、すごぉい、やっぱり気持ちいいよっ、おちんぽで脳みそ犯されるの!!お姉ちゃんも気持ちいい
 でしょ!!』
 「ひゃっ、ああっ、ぎっきもちいい、きも゙ちいいけどおおぉっ、なんでイかせてくれないのっ、こいしっ、お姉ちゃんも壊れちゃううゔゔっ!!」
 こいしは声を介さず思念で答える。一方の私は脳で考えたことを絶叫とともに吐き出す。結果として私一人の無様な喘ぎが部屋に響くことになっていよいよ自分の正気の世界が輪郭を失っていく。
 
 『えへへ、それはね、お姉ちゃんにもおねだりしてもらいたいから』
 「おね……だり……?」
 『そう、おねだりだよ。私とお姉ちゃんがセックスするときにいつもやっているでしょう。今日ぐらいは、お姉ちゃんから私におねだりしてもらいたいな』
 とんでもないことを言う。けれども主導権はすっかりこいしに握られている。
 姉としての威厳なんて考えられない。今、私の頭の中にあるのは射精したいという欲望だけ。
 
 「ぅあ……、うん、こいしっ、好きいいぃっっ!大好きいいいぃぃっ!!こいしの脳みそマンコに射精したいの!!脳みそに中出ししたらこいし壊れちゃうのにっ、脳内射精ガマンできないの!!!!ダメなお姉ちゃんでごめんなさいいいいぃぃいいっ、でもっ、こいしの脳みそザーメンでぬりつぶしたいのおおぉぉっっ!!」
 『んくっ……、あはぁ……。いっぱい我慢してもらったからすっごい量出そうね。私の脳みそ全部流されちゃうわ。
 妹の脳みそに中出しして殺しちゃうなんて、お姉ちゃんとして最低だと思わない?それでも射精したいの?』
 
 さすが、私の妹だけあってサディスティックになる時はとことんだ。いつもとは立場が逆だが、それだけに私は相手が何を言えば喜ぶのかよく分かっていた。
 「うん、うんっっ!!!おちんぽ射精でこいし殺しちゃうの!私もいっしょにぶっ壊れちゃうぐらい気持ちいい射精するからあ!!こいし、いっしょに死にましょう!!!!!!!」
 
 もう自分が何を言っているのかわからない。ただひたすら、脳から湧き上がる混沌とした思いが口をつく
 
 『うん!!お姉ちゃん、いっしょにイこう!!!!』
 
 こいしはようやく満足してくれたのか、あるいは自身ももう限界だったのか。こいしの感じているであろう快感も解放されて、二人分の絶頂が一気に押し寄せる
 
 「ひぐっ、あっ、いぃぃやああああっ、らめっ、おちんちんの中身全部出ちゃうううっっ!!!!」
 『あああああっ、キてるううぅっ!!!せーしあついっ!!!脳みそ本当に焼けちゃううぅっっ!!!!!』
 
 腰が浮き上がって腰骨が額を打つ。再奥まで突っ込んだ瞬間、不随意反応でこいしの右手がぎゅうっと掴んでいた私の大腿を絞る。それすらも快感に感じてしまうほどの凄まじい波が私を洗った。
 先駆けの射精で押し出された脳質がまるで意思を持っているかのように陰茎を撫でる。それに合わせて二度、三度。続く射精でよりドロドロになったこいしの脳漿がまるで羊水のように陰茎をあたためるので、失禁してしまったかのようにゆるゆると射精が続いてしまう。
 
 『ああ、ああああああっ!脳みそ、とけちゃうぅぅうぅ……。あは、うふふふふふふふふふふふふ。あたま、キモチイイィ……』
 絶頂の瞬間、腿の筋肉を千切らんばかりに力がこもったこいしの右手が今はあらゆる力が抜けたかのようにだらりと垂れる。
 口からは水あめのように粘度の高いよだれがあふれてシーツを濡らしていた。
 しばらく額に陰茎を突き刺したまま、中出しされた姿勢のままで突っ伏していたこいしの体がピクリと動く。
 まるで羽化したての蛾が新しい羽の調子を試すかのように、少しずつ体の各部位を起こしていく。
 
 「こい……し、大丈……夫?」
 あんなことをしておいて大丈夫も何もあったものではないが、それぐらいしかかける言葉を見つけられなかった。
 こいしが頭を起こして額の穴から陰茎を引き抜くと、死んだ蛇を巣穴から引きずり出すかのようにそこから私自身が抜け出てきた。
 それに続いて垂れてくる、恐ろしいほどの量の射精とかく拌された脳髄が混ざり合った白濁。こいしの脳膣と陰茎が離れた時にこいしの幻影が消えてしまって少し寂しくなったけれど、今度は私とこいしを混ぜあわせたその白濁に眼が惹きつけられる。
 「アハ、勿体なイ」
 こいしが顔を奇妙に歪ませて鼻梁を通って流れてきたそれを手ですくって口に運ぶ。表情を作る機能の大半が失われてしまったのだろうか、唇だけが喜びを表そうとしてピクピクと動いていた。
 「オ姉ちゃんも、、飲ンで…………」

 顔が近づいてくる。軽く唇だけ触れるキスをしてこいしは頭を下げた。
 もう私は言われなくてもわかっていた。額に空いたそこに、ついさっきまで自分の性器を挿れていたそこに口付ける。
 自分の出した子種の生臭い味。そしてそれに続くもっと生臭い脳漿の香り。かき混ぜられて離乳食のよう。ゲル状の精液や灰白質の名残も混ざり合ってひどい有り様だ。

 「んむうぅっ、ぐじゅ、じゅうぅぅっ」
 はじめは溢れてくるそれをただ舐めとった。次にくちびるをすぼめてそれを吸い出す。

 「はふっ、んむじゅっ、ちゅううっ、ぶちゅっ、じゅぶぶっ、はあっ、こいしの脳みそおぉ!」
 我知らず意地汚く舌を伸ばしこいしの脳をほじくってしまう。砂漠に迷った旅人が水筒の最後の一滴をもとめるかのごとく、頭蓋の中をせわしなく舌で舐め回す。幸運にも残りカスほどの脳みそが舌に触れれば味蕾を通して私の脳に得も言われぬ美味が伝わってくる。
 
 「あガっっ、きゃひひッ!!オ姉ちゃんの脳クンニ、すっごくキモチイ゙イ゙っ゙っ゙!!!!」
 前頭洞骨に沿って舌を這わせる。こいしの体が痙攣する。脳を舐めとられての生理的反射にすぎないのだろうけれど、まるで性行為の快感に打ちふるえているかのように見えてかわいらしい。
 
 「ガギっ、オ、オ姉ちゃんっ、わらしにもっ、ちょ……だいっ、ざーメンとのおみそカクテルちょおらいっ」
 飛び飛びのレコードのような喋り方。壊したのは私だ。そんな様も愛おしい。
 「んっ…、くちゅ、はい、お姉ちゃんの唾液もたっぷり混ぜたから。良く味わってね」
 「へひっ、ひっ、わた…しの、ノーみそ、おい し ぁぁははは」
 よだれの橋をかけたまま、額からくちびるへ。舌に載せた脳漿と精液と唾液の混合物を給餌してそのまま口内の感覚器官を絡めあう。艶かしい舌の動きも普段より熱っぽく感じてしまう。
 
 「つ…ぷはっ。どう、おいしかったでしょ?」
 口づけを終えてこいしの顔をあらためて直視する。眼窩からの圧力で充血した眼球が飛び出さんばかりに前に出ている。耳からも鼻からも薄い茶褐色の液体が垂れ、いびつに歪んだくちびるはピクピクと痙攣していた。
 
 信じられないくらい醜い。でも、かわいい。
 ほとんど異形と化したこいしの顔のからも満足そうな意思が読み取れた。やっぱり、いま、私たち姉妹はこれまでのどんな時よりも深くつながっている。よどんだ部屋の空気の中、こいしの体だけはくっきりとしていてどんなささいな表情の変化もわかる。陶酔にも似た満足感が私の中に広がる。こいしも同じ気持かどうか確かめなくちゃ。下半身が力を取り戻していく。
 
 「第二ラウンドにしましょうか。」
 女性器から漏れる愛液で濡れ雑巾になった下着を脱ぎ捨て、ペニスを誇示するように足を広げてこいしを誘う。先程あれだけ出したにも関わらず、もう既に最大限に膨張してしまっている。思考が吹っ切れたお陰で私はいつもの優位を取り戻していた。こんなに気持ちのいいセックス、満足感のあふれるセックス。楽しむほかはないじゃないの。
 
 こいしが私にしかわからない喜色をたたえて立ち上がる。
 けれど、その立ち上がるという動作がとんでもない反動を伴うものだったみたいにこいしの脚がよろけて、そのまま酔っぱらいのようにふらつき、それでもなんとかまっすぐ立とうと努力をして、不意に後ろから殴られたみたいに私に向かって倒れこんできた。
 冷たかった。冷えきった汗に濡れた衣服が不快な感触と温度で私の皮膚を驚かす。その下のこいしの体も異様に温度が低い。
 もたれかかってきたのはまさに死を迎えつつある肉体だった
 如何に妖怪と言えども脳をまるごと損傷しては長くは生きていかれない。人間と身体的に似た営みをするようになった我々さとり妖怪であれば尚更だ。呼吸や体温調節の司令が死ねば、ほどなくして体も滅びる。
 
 「こいし、大丈夫なの!?」
 こいしは答えない。言葉を発することができない程に体が死に近づいているらしい。いや、口が何か言おうとしているらしく耳に弱々しい息がかかる。かろうじて「あたま」という言葉だけが聞き取れた。
 
 ああ、そうだ。こんな状況になってしまってもこいしの意思を汲み取る手段は残っていた。そしてそれはこいしをこうしてしまった原因でもあるけれど。
 「結局第二ラウンドってことね」
 意思が伝わって嬉しいのかこいしの体がもぞもぞと蠢く。必死に弱々しく体を動かして額の性孔を私の下半身に持って行こうとしているようだ。手の中で身を捩る小動物のような愛らしい動きだ。
 だけど、今ばかりは時間がない。肩に載っていたこいしの頭を引き上げる。さっきと同じようにひどく醜いけれどもうれしそうな顔。こいしの自律的な動きはほとんどなくなってしまっていたので顔を私の下半身に持っていくのにも苦労した。完全に脱力した生きもの体は予想外に重い。
 
 「うふふ、こいしの脳みそ、もう死んじゃって完全に私のオナホになっちゃうのかしら?今、こいしが何考えているのかとっても楽しみね」
 相手を死に至らしめるセックス。まったくの狂気の沙汰だ。
 さっきのこいしとの脳セックスでスパークしてショートしてしまった私の思考はそれこそが最高の快楽だと認識してしまっていた。 柔らかい髪の毛を何束かつかんで陰茎を額の穴にあてがう。まるでモノのようにこいしの体を扱う背徳感すらも愉悦のためのスパイスになってしまう。
 
 「いくわよっ……、んっ…!こいしの頭の中、もう、グチャグチャ、だぁっ。イイわあ…。」
 ぬるりと濁った液体が陰茎を包み込む。もはや私のための擬似性器となったこいしの脳みそを、思うままに突き、かきまわし、えぐり込む。
 
 『あっ…、ああっ、お姉ちゃ、激しいぃ!これでこそ私の好きなお姉ちゃんだわっ!!脳みそ感じちゃうううぅぅっ!!』
 さっきと同じ。情欲に染まったこいしの感覚がシンクロしてくる。体の方は今にも滅びてしまいそうだというのに、こいしの感覚神経だけはエロスをみなぎらせて激しく燃えている。
 『あはっ、すごいっ!私のあたまぜ〜んぶ濃い精子でいっぱいにしちゃうつもりなんだっ!完全に妹殺しちゃうつもりの脳姦レイプすごいわあああぁぁっ!!!キチガイ、お姉ちゃんったら最低の変質者よ!!もっと激しく突いてえええぇぇぇっ!!!!』
 「この、淫乱っ!脳みそかき混ぜられて、死にそうになっているのにヨガっているのね!!好きよ!こいし、こんな子のお姉ちゃんで私もしあわせよおおおぉぉっっ!!!」
 
 少し乾いた感触の髪をひっつかみ、そのまま乱暴に上下させる。ごっ、ごっ、と額と腰が打ちあう音がして、まるで普通のセックスをしている時のようで可笑しい。こいしの脳みそはまだいくらか固形を保っているけれど、抽送のたびにかきまぜられ、だんだんとジェル状になっていく。
 この脳みそを全部溶かして射精してしまえばもうこいしは終わりだろうな。妹の頭蓋をすべて精液混じりの腐汁にして、その亡骸のそばで私はどうするのだろう。泣くのだろうか、懺悔するのだろうか。それともそのまま笑って死体を犯すだろうか。そうだ、犯そう。硬くなる前にこいしの膣に突っ込んで、レイプされてぐちゃぐちゃの死体を地霊殿に飾ろうか。
 『あは、お姉ちゃんのヘンタイさん♪このままお姉ちゃんに殺さレイプされちゃうのもすっごく興奮するけれど、お別れしちゃうのは寂しいわ。それでね、私考えてたの、とってもいい方法を。ちょっと待ってね』
 
 この期に及んでまだサプライズがあるなんて、本当に良くできた妹だ。
 こいしが何をしようとしているのかはすぐに分かった。私達は今つながっていて、相手が何を考えているかすぐに伝わってしまうから。『だ〜れだ』『こいしね、気づいていたわよ』そんな遊びをしたことがあるけれど、その時のようにこいしはうきうきと、私もわかっていながら何も言わず何が起こるかを待った。
 
 ヴァギナに何かが触れた。刺激されるのは今日はじめてだけれど、性的興奮をずっと高めていたおかげでそこはすでに熱くトロけている。こいしの体を這うコードが私の秘所を開いて、閉じたサードアイがその中を見つめている。
 
 『お姉ちゃんのオマンコ、使わせてね。この中に私の核を入れて、私を産んでね』
 何かが無理やり膣口に入ってこようとする。それはもちろんこいしのサードアイだ。ほぼこぶし大の塊がむりやり膣道をこじ開けて入ってくる。
 「あっ、がっ、大きいぃっ……」
 『ヒトの脳みそにおちんちん突っ込んでおいて、これぐらいなんでもないでしょう?ふふ、お姉ちゃんの中、あったかい。せまくてぎちぎちで、ぎゅーって抱きしめられてるみたい。』
 ぬり、ぬりと下腹から粘ついた音を聞こえさせて、少しずつ、少しずつ私の膣内が拡張されていく。ちょっと苦しいけれども、圧迫感がペニスに響いて気持ちいい。私のペニスはこいしの頭に入ったままで脳血管の弱々しい脈動を感じている。
 
 「あひぃっ、ふゔぅっ、オク、まで……入ったわね……。さあ、これからどうするつもり?」
 『えへ、お姉ちゃんも分かっているくせに。まだまだオクじゃないよね。』
 コードが先導を務めて柔肉をほぐしつつ、サードアイが無理やり膣肉を割り開いて道を押し開く。そうやってとうとう子宮口の真ん前、膣道のいちばん奥まで入ってくる。当然ながらモノを挿れるのは普通ここまで。奥の奥を異物で刺激され続け、イってしまう寸前の快感がゆるゆると下腹で渦を巻く。
 
 『興奮してるでしょ、わかるわ。このままイッキに行っていい?』
 「んうっ、こいしっ、来てェっ、ん゙っ!ふぎいいいいいいいいい゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!!」
 ぐりゅうっ、と子宮口を無理やり拡げられて、さらに無茶に無茶を重ねてこいしの第三の瞳が入ってこようとする。両足を持ち上げられてそのまま股間を裂かれているように痛い。
 『わっ、痛そう。ほら、ひっひっふー、ひっひっふー。赤ちゃんがここから出てくるんだから、私が入るのぐらい大丈夫だよね?』 「ぎっ、ああ゙いっ、こい、し…ったら。いいわよ、大丈夫だから、そのまま…。んああ゙っ、があああああ゙あ゙!!」
 子宮口をこじ開けられる痛みさえ次第に興奮に変わる。我ながら倒錯的だ。
 『気を紛らわせるために私の体、使ってよ』
 「ふふ、言われ、なくても…んんうっ!!」
 
 子宮口が拡がる痛みを紛らわせるように、乱暴にこいしとの脳セックスを再開する。頭をひっつかんで強引に、めちゃくちゃに動かす。いったん引きぬいては再奥まで一気に。突っ込んだまま右に、左にくねらせて頭蓋のふちにくまなくペニスをこすりつける。最後の一片までも逃さないよう、まだ固さを残している脳質があればナメクジの食事のようにペニスですりつぶす。
 
 『あっ、ヒっ、お姉ちゃんのおちんちんで、私かんぜんに殺されちゃう、消されちゃう!!すごおおおぉぉいい!!!』
 「こいしの脳みそ、もうドロドロよおっ!あぎっ、子宮も、入って、きてえええぇぇ!!イクっ、イイ゙イっっ!!!!゙」
 私の子宮を犯そうとするこいしの瞳も子宮口を拡げ切り、最後のひとくぐりで滑り込もうとしている。こいしの脳内で泳ぐペニスと、サードアイの大きさいっぱいに拡張された子宮からの快感で視界に閃光が飛ぶ。
 
 「おおお゙お゙お゙お゙おごおお゙っぉっ、ひいっ、イ、イク、逝くうっ、こいしの脳みそおおぉぉっ、ザーメンと完全に混ぜ合わせてヨーグルトにしちゃうからあああああぁぁぁっっ!!!!!ひぐうっ、後でお燐とおくうにもわけてみんなで脳みそヨーグルトパーティーしちゃううううぅぅっっ!!!!ひううっ!!!」
 『おねえぢゃんっ、わたしも逝くう!!!あはははっはははっ!!!!!いったんお別れだねっ!!でもお姉ちゃんのオマンコ楽しみだし、脳みそ犯してもらったのもぜったいぜったい忘れないわ!あはははははははははははあははははははははは、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、は……覇…』
 
 にる、と塊が子宮口を抜けて中に滑りこみ、それと同時に魂までも抜けていくように射精してしまった。
 まだまだ頭蓋内に精をそそぎ込み続けているさなかに、こいしの体からあらゆる力が抜けて肉体が死ぬのがわかった。けれども、私のお腹の奥にこいしの意識を感じる。どくり、と最後の一滴を放つのと子宮の中の他者の脈動を一緒に感じて、私は意識を手放した。
 
 
 
 
 
 
 ▼
 
 「お燐、さとり様どこに行ったか知らない?」
 「あ〜、こいし様のところだよ。いわゆる逢引ってやつでさあ、二人の仲を邪魔しちゃ悪いからちょっと待った方が良いよ。何か用事かい?」
 「なんか地上との会議がどうとか言って人が来ててさ。正直めんどうなんだけど最近全然見ていないからどうなっているんだってしつこく言われちゃって」
 「ちゃんとしたお使いかい。おくうも彼処の管理をするようになってから有能になったじゃないの。あたいも嬉しいよ」
 「まあね。って、もしかして馬鹿にしてる?」
 
 「それにしても、最近こいし様のところに入り浸りってことはさとり様にもアレの良さがわかって貰えたってことかねえ。やったね。あたいとしても同じ趣味を持ってもらえて嬉しいよ」
 「うにゅ、私は理解できないわ。こいし様には悪いけれど汚いって。臭いし、水っぽいし」
 「鳥頭のくせにそういう所は気にするのかい。そういえば烏はもともと綺麗好きだっけ」
 「やっぱり新鮮な方が良いって。そうそう、八咫烏様の力をもらってからは焼きながら、ってこともあるよ。そうすると終わった後においしく食べられてお得な感じ。」
 
 「いやいや、腐りかけが一番だって。食べるにしても、ヤルにしても。ぐずぐずになったアソコに突っ込みながら齧っていくのさ。柔らかくなっているからどこからでも齧れるし、なんならどこにだって突っ込める」
 「うげー」
 「そんなに言うなら今度2つ、死体を見つけてきて試してみようじゃないか。お互いに」
 「いいねえ、お燐とも最近ご無沙汰だしね。今からでも良いよ。ちょうどお燐が熟成させてるやつあるって言ってたじゃん。」
 「……あんた、なんでここに来たか覚えてる?」
 「さとり様の様子を聞きに。会えないんじゃしょうがないでしょ」
 「……まあいっか。どうせたいした用でもないでしょ、地上の事なんて」
 「なんで地上の話が出てくるの?」
 
 「あはあっ、こいし、こいしいっ!!!」
 微生物が少ないお陰で腐敗が遅いのかこいしの体はまだかなり原型を保っている。それでも、代謝を失った体は損傷に脆く、私が必死に打ち付ける腰の部分は皮膚が破れてしまい緩んだ組織が漏れている。
 正常位で物言わぬこいしの肢体を犯す。下から伝わる動きに合わせてこいしの顔がかくり、かくりと無造作に揺れる。大分むくんで来てしまっているけれどまだかわいいままだ。
 『お姉ちゃん、今日もお盛んね。私の死体、そんなに気持ちいい?』
 「こいしのっ、体は全部私のものだからっ!!最後まで犯すのおお!!!」
 『いいよ、いっぱい出して。あっためて』
 「うっ、ああっ、射精るっ!!」
 冷たいこいしの膣内に燃えたぎる熱い精液を放つ。ペニスを引き抜くとそれまで抜かずに射精していた分も合わせてごぽり、と音を立てて白濁が溢れてきた。毎日こうやってセックスをしているお陰で性器の損傷が一番激しい。膣内の組織が剥がれて漏れて、私が放った白濁と混ざってピンク色になっている。女性器の周りはところどころ骨盤すら露出している。
 
 『あ〜あ、そろそろ私のオマンコも限界かなあ?そろそろ眼とかいい感じに腐ってきてるんじゃないかな?』
 子宮に宿ったこいしと会話しながらこいしの亡骸を犯す。自分の死体が犯されているのを楽しんでいるこいしも十分狂っている。私の子宮に着床したサードアイは順調にこいしの体を形成している。そろそろ妊娠線が見えてきそうに膨らんだお腹がうっとうしい。
 『このままお姉ちゃんの中にずっと居たいぐらい、快適よ。私が生まれたら、こんどは私にお姉ちゃんの脳みそ犯させてちょうだいね』
 「その後はこいしが私を生むのかしら?」
 『そうそう、そうやってず〜っと一緒ね。他の妖怪なんかいらない。要らない心を読む必要もない。二人だけでずっと交わり続けるの。最高じゃない?』
 
 こいしが心を閉ざしたのも私に対する独占欲からだったのだろうか。それがこういう結果になろうとは、ほとほと自分の妹ながら狂っている。けれど、それを受け入れた私も同じ穴の狢なのだろう。
 ああ、そういえばペットや地霊殿の様子はどうなっているだろう。
 『そんなこと、考えちゃダメ』
 お腹の中の駄々っ子が拗ねる。その嫉妬もダイレクトに私の脳に伝わり感情が同調する。
 「そう、ね。じゃあもう一回しましょう」
 
 私はこいし以外の存在に心を閉ざして、また目の前の肢体に覆いかぶさった。
 
 
盛り込みすぎてしまった感があるけれどやるからにはとことんやりたい。
脳って惹かれますよね。

コメント返信。敬称略

>>1
その辺りにまで考えを巡らせていただいたなら作者冥利に尽きます。

>>2
古明地姉妹にはマジキチなプレイが似合いますよね

>>3
脳姦良いですよ。
今回は可逆的な、一回こっきりでない脳姦を自分なりに考えてみました。

>>4
ラ・ヨダソウ・スティアーナ

>>5
ありがとうございます。
しかし、こんなおかしなSSで感動をおぼえるなんて
貴方もおかしくなってしまっているのでは?

>>6
ありがとうございます。
でもこいしちゃんの脳みそぺろぺろできるのはさとりだけ

>>8
お褒めに与り光栄です。
今後も精進していきたいと思います。

>>9
あまぎさんにエロいと言ってもらえるとは!
ヌけるっていうのは自分にとって最高の評価です。ありがとうございます


>>10
エロ成分を盛り込んだからにはエロいと言ってもらえると非常に嬉しいです
脳姦エロいのでもっともっと流行って欲しいですね

>>11
うおおおおお!!
場工さんにインスパイアグロ絵を描いてもらえるとはこれほどうれしいことはありません!
非才ながらもSSを書いてよかった、心からそう思います。
これからも期待に答えられるよう一層精進していきたいと思います
rubeluso
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2012/06/04 19:09:49
更新日時:
2012/07/11 23:57:43
評価:
10/11
POINT:
1030
Rate:
17.58
分類
さとり
こいし
逆レイプ
脳姦
子宮姦
死姦
簡易匿名評価
投稿パスワード
POINT
0. 30点 匿名評価
1. 100 box ■2012/06/05 05:47:34
生んで犯されて生まれて犯す
狂気のループ・・・!

何故かこいしの目がさとりの中に入ったあとから、さとりんがこいしの声が聞こえるって思いこんでるだけなのでは?と思ってしまった
そのくらい狂った良い話でした
2. 100 NutsIn先任曹長 ■2012/06/05 07:06:21
甘く腐った狂った逢瀬。
禁断の快楽の一方通行逆落とし。
何でこんなことになったのか。
いいや、姉妹が仲睦まじいなら。
3. 100 名無し ■2012/06/05 08:17:41
新しい世界が開いた…脳姦系ははじめて読んだけど色々衝撃的すぎますね。古明地姉妹じゃないと出来ない話だわー

こいしが目を閉ざしたのは、この話みたいにショートサーキット形成されて延々と自家発電できないようにするための防御反応なのかも。
4. 100 アレスタ海軍中尉 ■2012/06/05 16:58:35
ほう…そうか。
5. 100 名無し ■2012/06/05 21:59:15
なんと素晴らしい姉妹愛、内容の淫靡さや気味の悪さなど全く頭に入らない。
こいしの一時の別れのシーンは軽い感動を覚えました。
6. 100 ■2012/06/05 22:36:29
読んでて頭がクラクラしてくるほどの凄まじいパワーを感じる…!
こいしちゃんはどんな姿でも可愛い。実にぺろぺろしたい。
8. 100 リリーギア ■2012/06/08 01:14:21
素晴らしい。もうこの言葉しか浮かばない。
これこそ私の理想のSSです。
9. 100 あまぎ ■2012/06/16 03:03:41
この卵型の骨の器にしまってあるものは何?
傷つきやすく狂いやすいひとつの機械? それとも、愛の容れもの?
私たちはおそるおそる分解する……。

結論:脳姦はエロい。ヌける。感動しました!
10. 100 名無し ■2012/06/16 23:29:12
思わず何回も読み返しちゃいました

この脳姦エロい・・・!!!!
11. 100 場工 然自 ■2012/07/11 02:28:40
脳姦の素晴らしさを教えて頂きありがとうございます!(゚∀゚)ノーカンノーカン!絵板[5960]にてインスパイアな絵を描かせて頂きました・・・事後報告になってしまい申し訳ありません。今後もご活躍に期待していますq(゚∀゚)p
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