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『18歳未満のセックスは条例により禁止されていますが罰則はありません』 作者: はにぃ

18歳未満のセックスは条例により禁止されていますが罰則はありません

作品集: 4 投稿日時: 2012/09/10 13:57:37 更新日時: 2012/09/10 22:57:37 評価: 8/11 POINT: 700 Rate: 13.18
『ねぇ、聞いて聞いて! 私ね、一週間で十人の男とヤったの!』

『えぇ〜、マジ!? すごくない? 私なんかせいぜい八人だよ〜wwww』

『早苗は? あんたのことだから、一日に百人とはヤってんじゃないの? キャハハ!!』

『私は、誰とも……したことない………』

『ウソつけぇ! クソビッチが調子こいてんじゃねーよッ!!』

『そ、そんな……それに、その…、セックスして、赤ちゃんができちゃったらどうするの? 病気にだって、なっちゃうかもしれないんだよ?』

『はっ! 大丈夫だって、臆病者が。 ちゃんとイくときは外に出してもらってるしwwwww』

『そーだよ。 ちゃんと避妊してるんだから、こんな気持ちいいことを知ろうとしないアンタって頭おかしいんじゃねーの?wwww』

『あ、でも髪が緑の時点ですでにおかしいかwwwwww』

『バーカww何を今更当たり前のこと言ってんのwwww』


『『あっはっはっはっは……』』


* * *


早苗は、神奈子と諏訪子に笑顔で「行ってきます」と言い、博麗神社へと向かった。

今日は、霊夢に博麗神社へ遊びに行くという約束をしていたのだ。

弾幕ごっこで霊夢に勝つため、常識に囚われない弾幕を研究して新作のスペルカードまで用意した。

(……まず弾幕ごっこして、私が勝って、一緒にお茶を飲んで…。 ふふっ、楽しみです)

今日の予定を考えていると博麗神社の境内が見えたので、早苗は華麗に着地した。

(さて……霊夢さんはどこでしょう?)

霊夢の素敵な賽銭箱に、たまたま巫女服のポケットに入っていた五円玉を投げ入れてから早苗は辺りを見回した。

「霊夢さん。早苗です、遊びに来ました」

……何度か呼びかけてみたが、返事はない。

(おかしいなぁ。霊夢さん、どこかに出かけてるのかな。 ……それはないですね。多分ですけど)

勝手に上がるのは流石にどうかと思ったので、縁側にまわってみることにした。

「……霊夢さーん?」

―――返事はない。

諦めて帰ろうとしたとき、

『……っ、――あ、………ん…』

(あれ?霊夢さんの声……?)

霊夢の声が聞こえた気がして、早苗はよくよく耳を澄ませた。

『あ、……ぁ、―――そこ…ぉ……、――』

するとやはり、微かに声が聞こえた。

(……やっぱり、霊夢さんの声だ。 中にいるのでしょうか?) 

早苗は霊夢の声が聞こえる部屋を見ようとしたが、襖でぴったりと塞がれていて中を見ることはできなかった。

(ここの部屋は、確か……寝室でしたね。 ……もしかして、霊夢さん病気とか!?)

もしそうだったら……。早苗は緊急事態を想定し、顔を青くした。

「こんなときに、マナーも何もありませんね。 ―――よいしょ、お邪魔しまーす……」

友人の無事が最優先と、早苗はそっと靴を脱いで縁側に上がった。

寝室の襖の前に立つ。やはり声が聞こえてくる。

(って、うわぁ……。この襖、穴が開いてる。霊夢さん苦労してますね…。 あ、そうだ……ここから中が覗けるかも?)

早苗はそっと襖の穴に目を近づけた。

そこで早苗の目に入った光景は――――




「―――ッッ!!」




最初は、霊夢と誰かが取っ組み合いをしているのだと思った。

すぐに、そうではないと理解した。

相手は男で、二人とも裸だった。

襖越しに聞こえる霊夢の声は、普段と違って艶を帯びていた。


「あんっ!そこ、そこぉっ!!あ、だめ、ダメ……!そんなに、したら、私、わたし………もうッ!!」

「霊夢……霊夢……」


男は何度も友人の名を呼び、ただ必死に腰を振っている。


「あ、ああっ、も……ぅ、イく………!イっちゃうぅ……っ!!」


霊夢の声がいくらか高くなり、それに続けて男のピストン運動が速くなる。


「霊夢……っ、出すよ………!!」

「やぁ、イくっ!イくッ!!イくいくイクいク、いッ………!」


霊夢の中で、男が白濁した液体を噴出した。


「うっ……!霊夢ッ………!!」

「んぁぁぁああああぁあああぁあああッッ!!!」


その直後、霊夢の体が激しく痙攣した。




「う……ぁ、ひぃッ………!」

早苗は先程とは違う意味で顔を青くし、慌てて靴を履いて一目散に守矢神社へと飛び去っていった。



* * *



それから数日後、すっかり神社に引きこもっている早苗を尋ねてきた人物がいた。

「ああ、早苗に会いに来てくれたのかい? 早苗なら、座敷で掃除をしているよ」

「ん、ありがと神奈子。」

「最近ものすごく落ち込んでるみたいでさ、何があったか私達にも全然話してくれないんだ。よかったら、早苗を元気付けてくれる?」

「……元気がない…?心配ね。わかったわ、諏訪子」

二柱の神と別れて、座敷へと向かう。

(……きっとこの間、私が約束をほったらかしにしたのを怒ってるのね。ちゃんと謝らなきゃ)

神奈子が言ったとおり、早苗は座敷にいた。

霊夢は、畳を乾拭きしている早苗にそっと声をかけた。

「……早苗」

「ひぃっ!?あ、霊夢さん……いらしてたんですね……」

早苗は変な声を上げて霊夢の顔を見るなり、ひっくり返ってしまった。

「ちょっと、大丈夫!?」

霊夢が慌てて早苗に駆け寄る。

「きゃぁっ! ……へ、平気です…。ご心配かけてすみません……」

「謝るのはこっちよ。 ―――約束を破ってしまって、ごめんなさい」

「あ……いえ、別に―――大丈夫ですから、は、はは……」

「………」

霊夢は、早苗の異常な行動に首をかしげた。

「あんた、最近一体どうしたの? 神奈子と諏訪子が、早苗のこと心配してたよ?元気がないって」

「そ……うですか、すみません……」

「謝るなら私じゃなくて、二人に謝りなさいよ」

「――は…い……」

「―――はぁ」

霊夢はため息を一つついて、早苗の目を見た。

明らかに怯えの色が浮かんでいる。

「……何があったか、私に話してごらんなさい。相談に乗るわよ」

「え―――?」

「話したくないなら、話さなくても良いけど」

「いえ、その……お願いします」

霊夢はにっこりと笑った。



掃除を一時中断し、早苗はお茶を淹れてお茶請けと一緒に霊夢に差し出した。

「ありがとう」

「……いえ」

しばしの沈黙の後、早苗は語り始めた。

「私が外の世界に住み、学校に通っていた頃、何人かのクラスメイトはよく男性と性行為をしていました」

「………!」

霊夢の反応を横目に、早苗は話し続ける。

「その男性とは、同じクラスの男子生徒だったり、たまたま出会っただけの見知らぬ人だったり、親戚だったりしました」

「…………」

「私は、セックスとは愛し合うカップル、または夫婦間においてのみ許される神聖な行為だと思っています。
 
 ですが、その方達は愚かにも二つとない自分の身体を大切にしなかったのです。 ――――結果」

「……結果?」

「その方達は性病と呼ばれる、主にセックスを介してうつる病に感染しました。

 そのうち一人は入院せざるを得なくなり、学校を辞めていきました。

 また、ある人は妊娠し、結局おろしてしまいました。 せっかくの命が無駄になってしまったのです」

霊夢は無意識に下腹部を押さえた。

「私は、決してセックスを悪いことだとは思っていません。しかし、妊娠を望まないのであれば正しい避妊をするべきだと思います。

 あなたがどうしてセックスをしていたのかは存じませんが……霊夢さんは妊娠したくありませんよね?」

霊夢は相変わらず沈黙している。

「私は、クラスメイトが何人も傷ついてから性行為が怖くなってしまいました。

 快楽を得るためだけの手段として性行為を行う人たちも……。

 しかし、私は、霊夢さんだけは心の底から嫌うことができなくて、ずっと葛藤していました。」

「早苗……。」

「もう、決めました。霊夢さん、すぐに無駄なセックスとは縁を切ってください。

 そうすれば私も、この間のことを忘れることができます」

「…………」


沈黙。


そして、その沈黙を先に破ったのは霊夢だった。

「早苗」

「はい」



「あんた……バカじゃないの?」



一瞬、早苗は何を言われたのかわからなかった。

「――――え?」

「こんな気持ち良いこと、やめられる訳ないでしょうが。それに、妊娠したってどうせおろせば良いじゃないの。

 しかも覗きまでしてただなんて最悪!!もうアンタとは絶交ね。 じゃ、さよなら」

「待って、霊夢さんっ!!」

「うるさいッ!!」

霊夢は、湯飲みの中の熱い茶を早苗の顔にぶちまけた。

「ぎゃあぁああぁあああ!? 熱い゛い゛いいいいッ!!」

「二度と私の前にその面を出すなッ!!」

霊夢はそう吐き捨てると、神社に帰っていった。



* * *



「号外、ごうがーいッ!!何と、あの博麗の巫女が妊娠か!

 相手は、これまた何と人間の里の中年男性!!

 二人には普段からの直接の関係性は無く、霊夢が何と何と売春していたとの情報も入っていますッ!!

 号外、号外――――」

ブン屋の鴉天狗がうるさく叫びながら新聞を幻想郷中にばらまいている。

参道の掃除をしていた早苗はそのうちの一枚を手に取り、霊夢と男性の性行為中の写真がはっきりと載っているのを見た。

「早苗。火傷の具合はどう?」

「あ、神奈子様。おかげさまで、大分良くなりました」

早苗は、神奈子に包帯がぐるぐると巻かれた顔で笑ってみせた。

「もうすぐ朝ご飯ができるよ。早くおいで」

「はい」

神奈子は台所へ戻っていった。

再び誰もいなくなったのを確認して、早苗は新聞を草履で踏みつけ、空を仰いだ。



「ざまぁみろ、クソビッチが」



〜 Fin 〜
皆さん、こちらでは初めまして。はにぃです。
いい元ネタが現実にあったので思いつくまま書いてみました。
はにぃ
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2012/09/10 13:57:37
更新日時:
2012/09/10 22:57:37
評価:
8/11
POINT:
700
Rate:
13.18
分類
早苗
霊夢
セックス
簡易匿名評価
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POINT
0. 30点 匿名評価 投稿数: 2
2. 80 んh ■2012/09/11 00:44:40
この早苗さんは変な罪悪感でマンコ触らないので、恥垢がいっぱい溜まって不潔だと思う
3. 80 産廃的にその後を予測 ■2012/09/11 00:59:10
すいか「中年男さんと子供ができてよかったね」
霊夢はちょっとてれた表情でお腹をすりすりした。
十ヵ月後、次世代の霊夢が産まれたのだった。
一方早苗は火傷の痕が残り誰からも愛されず。
一生を終えたのだった。
4. 80 名無し ■2012/09/11 07:24:58
すごい長引いてる火傷ですがどんだけお茶がグラグラ煮立ってたんですか
5. 70 ラビィ・ソー ■2012/09/11 14:11:53
霊夢とゴムつけてセックスするのは結構楽しそう
生どころかフェラもしてほしくないが
7. 90 名無し ■2012/09/12 18:17:17
素直にざまあと言える素晴らしい作品
8. 70 名無し ■2012/09/13 02:48:16
ビッチはまぁ言うまでも無い。
綺麗好きは良い事だ。だけど変なトラウマで潔癖になるとこれはこれで。
この話で誰が良い思いをしたって、中年男性だよなぁ。ちょっとそこ変われよ中年男性…

日本茶は70度程で淹れるべき。良い茶葉なら60度でも良い。顔の火傷は正しい茶の淹れ方の授業料と思いたまえ早苗君。
9. 100 名無し ■2012/09/16 17:37:22
産廃創想話へようこそ!
10. フリーレス はにぃ ■2012/09/23 12:23:35
コメント返信が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

>>0さん
 ご評価ありがとうございました。
 今後もよろしくお願いします。

>>んhさん
 潔癖症な子ほど意外と股間を触らなかったりしますよね。

>>産廃的にその後を予測さん
 そういう産廃的な展開大好きです^p^

>>4さん
 えーっと、実はですね、小学生のときに茹でたジャガイモで火傷して水ぶくれができたことがありまして、
 そのときの温度って大体80度ぐらいじゃね?と思って書いた結果がこれです。
 でも実は包帯の下の火傷はそんなに大した事無くて、わざと巻いてたりして…。

>>ラビィ・ソーさん
 幻想郷にゴムってあるんでしょうかね?
 今や保健体育の教科書に載ってるぐらいですからあるかもしれませんね。

>>7さん
 あややや、こんな作品を素晴らしいと言っていただけるとは、恐縮です。
 実はSSを書くのも投稿するのも初めてだったりするので、とても嬉しいです。
 ありがとうございました!

>>8さん
 早苗「めんどくさいからポットのお湯で良いか、別に霊夢さんなら火傷しても大丈夫でしょう」
 そんな感じだったと思われます。

>>9さん
 ふぉうわ!?100点ッ!!?
 こんなのに100点だなんて勿体無いです。
 どうもありがとうございました!!
11. 100 レベル0 ■2014/07/15 16:23:00
人間ってこわいね
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