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『普通の香霖堂の1日』 作者: 名無し

普通の香霖堂の1日

作品集: 5 投稿日時: 2012/11/12 22:05:17 更新日時: 2012/11/13 07:05:17 評価: 3/4 POINT: 250 Rate: 11.00
霖之助「さてと…開店」

香 霖 堂 開 店

霖之助「いろいろ物がありすぎてよくわかんねぇな・・・とりあえず適当に棚に商品並べておくか」

咲夜「すいません…開いてますか?」

霖之助「おっと、もう客か」

咲夜「何か取り込んでるようですねまたにします」

霖之助「ちょっと待ってくれ」

咲夜「はい?」

霖之助「すぐ済むからそこで待っていてくれ」

咲夜「はぁ・・・」

霖之助「 今 日 は 何 が 欲 し い ん だ い ? 」

咲夜「え・・・それは・・・//」

霖之助「この店なんて1年にどれくらい客が来るかなんて指で数えたほうがはやい」

咲夜「え」

霖之助「1人1人が大切なお客さんなんだ。サービスしてやるよ」

咲夜「とりあえず裁縫セットください うちのお嬢様が何か縫いたいそうなんです」

霖之助「わかったちょっと待ってくれ」

咲夜「・・・」

霖之助「僕は倉庫のところを見てくる 在庫があったはずだ」

咲夜「あの・・・」

霖之助「は?」

咲夜「サービスなんていらないですよ ゴミみたいなの色々持ってくるのやめてください」

霖之助「ははは ごめんね・・・」

咲夜「いえ」

霖之助「さてと・・・倉庫にあったはずだが」

咲夜「〜♪」

霖之助「何の鼻歌だ?」

咲夜「〜♪」

霖之助「無視か・・・えっと確かここにあったはずだが・・・あ、あった」

咲夜「ありましたか?」

霖之助「あったよーこれだよ」

咲夜「へー何かかわいらしいもようの箱ですが」

霖之助「外の世界の教育で裁縫も教えてるらしく これが教材がわりになるらしい」

咲夜「あけてみてもいいですか?」

霖之助「どうぞ〜」

咲夜「でわ・・・」

霖之助「ん?」

咲夜「これって・・・」

霖之助「ああ!しまった・・・」

咲夜「また変なもの売るつもりだったんですか?」

霖之助「いや!違うんだ・・・話せば長くなるが・・・」

咲夜「もう言い訳は聞きたくありません・・・ぷぷっ」

霖之助「?」

咲夜「これは失敬。でもいいですよこれで。」

霖之助「いいって・・・」

咲夜「とにかく、その代わり。ただで貰っていきますから。それじゃ」

霖之助「おいおいちょっと待ってくれよ!少しくらい払ってくれよ!」

咲夜「サービスするっていったでしょ」

霖之助「いやそれは・・・」

咲夜「あなた人に変なもの売りつけてまともな商売してないでしょう。私は今まで黙ってお金払ってるんですからこれくらいサービスしてくださいよ」

霖之助「もういい・・・わかった・・・僕の負けだ・・・どうぞもっていってくれ」

咲夜「では遠慮なく」

霖之助「ふう・・・それにしても懐かしいなこれ。」

霧雨魔理沙「よう、霖之助」

霖之助「あの裁縫セットって守矢の子のだよな」

霧雨「?」

霖之助「んー・・・」

霧雨「ちょっと、無視するのやめてくよ」

霖之助「いや、ちょっとね おもしろいもの見つけてね」

霧雨「いつもそればっかだな」

霖之助「今日のは違うんだよ 紅魔の人間メイドが裁縫道具がほしいっていうから」

霧雨「え?!今日咲夜来てたの?」

霖之助「僕が裁縫道具探してたら東風谷早苗の名前入りの裁縫セットが見つかってね」

霧雨「あの巫女の裁縫セット?」

霖之助「外の世界の学校で配られる裁縫道具らしい」

霧雨「それで?」

霖之助「そのままメイドが持っていきやがった 金はまだもらってない」

霧雨「この店社会奉仕のためにやってんだろ?」

霖之助「いや 商売だ ってかお前もそろそろ金払ってくれ」

霧雨「え」

霖之助「今までのツケがあったろう」

霧雨「お金なんて持ってねぇよ・・・」

霖之助「そうか・・・でもだめだ。今すぐここで払ってもらわないと」

霧雨「ええ・・・それって」

霖之助「そうだ、脱げ」

霧雨「霖之助・・・お前・・・男として恥というものはないのか?!」

霖之助「はやくしろ」

霧雨「うう・・・仕方ない・・・私も女として・・・」

霖之助「そうだな・・・女として」

霧雨「いや・・・こんなふうに嘗め回すような目で見てもらうと恥ずかしいわ・・・」

霖之助「そうか・・・でははやく脱いでもらったほうがいい」

霧雨「わかったわ・・・あなたがそういうなら・・・」

霖之助「はやくしろ」

霧雨「わかったって」

霖之助「お前が服を脱ぐと分かるが」

霧雨「何がわかるの・・・?」

霖之助「この服はこの香霖堂がいただく。代わりにこれ着ろ」

霧雨「ええ?!追い剝ぎか?!」

霖之助「追い剝ぎじゃない!正当な債務処理だ!」

霧雨「まったく・・・霖之助ったらこういうとき変に熱くなりやがって」

霖之助「さすがにこれ以上未払いなんてしてほしくないしね」

霧雨「あぁ・・・私の大事なお洋服が・・・」

霖之助「僕も大事な代金がまだ浮いてる状態でね」

霧雨「ええ?!まだ脱げっていうの?!」

霖之助「いや、今日はこれでいい」

霧雨「別にいいんだぜ?私の使ったほっかほっかの下着は高く買い取ってくれる?」

霖之助「僕にそういう趣味はないしそんな嗜好品を買ってくる人間がいるほどこの世界は金回りが良くない」

霧雨「なんなら・・・下着よりもっと下のものでも」

霖之助「あいにく僕はそっちの趣味もないんでね あまり冗談でもやめたほうがいい」

霧雨「そんな怒るなって!」

霖之助「まったく、ちゃんと払うものは払ってほしいね そしたらこんなことせずに済む」

霧雨「わかったよ!ちゃんと次から代金全部支払うよ!」

霖之助「あと延滞料金も払ってもらいます」

霧雨「そんなシステムあったのか?!」

霖之助「まあ冗談だ」

霧雨「なんだよー冗談いえるほど余裕あるじゃんかよー」

霖之助「さて、今日はもう店を閉めよう」

霧雨「ええ?!まだ朝だぜ?」

霖之助「もう客は来ない」

霧雨「ちぇっ、これから店主といろいろお話したいな〜と思ってたのにな♪」

霖之助「それじゃあな」

霧雨「ええ・・・わかった。じゃあまた明日な」

霖之助「ちゃんと代金持って来るんだぞ!・・・あれもういっちゃった」

霊夢「」

霖之助「うわ?!どこから出てきた?」

霊夢「今月滞納した代金よ ほれ」

霖之助「お、今日は人里の人間から貰うもの貰ったわけか」

霊夢「まあね 私は幻想郷を護る警察官みたいなもんだしね」

霖之助「よくいうよ あどけない妖怪の間じゃお前のこと怖がってたぞ」

霊夢「妖怪はいいのよ あいつらは損な役回りを背負う役割を負ってんだから」

霖之助「もっと情というものはないのか」

霊夢「ないわ」

霖之助「はは、まあいい お金さえ払ってくれればこれからもご贔屓してほしいね」

霊夢「ま、あんたには色々世話になってるしね はいこれ」

霖之助「ぼろぼろになった巫女服・・・またどこかでやってきたのか」

霊夢「明日までに直しておいて それじゃ」

霖之助「おい!おつり!」

霊夢「とっておきなさい」

霖之助「ありがとー・・・さて、早く店閉めないと」

妖夢「こんにちわー」

霖之助「手伝ってくれ、店を閉める」

妖夢「え、ちょっと待ってください!私も用事があってここに着てるんですが」

霖之助「そんなのは後だ、店を閉めるの手伝ってくれ 後掃除も頼む」

妖夢「は、はい!」

霖之助「よし・・・いつも通りいいくるめた。さて僕は寝るとしよう・・・掃除が終わるまで中に入っておこう・・・寒いなあ今日は・・・」

妖夢「(なんで私いつも損な役回りばかり押し付けられるのだろう)」

早苗「あのー・・・」

妖夢「あ、」

早苗「あれ、もう店閉めるの?」

妖夢「はい、閉めますよ」

早苗「そう・・・ちょっとお願いがあるんだけど」

妖夢「待ってください。あの・・・店長!」

早苗「いえ!あなたに頼みたいんです」

妖夢「私に・・・ですか???」

早苗「ええ、実はここに裁縫箱を忘れてしまって」

妖夢「裁縫箱?」

早苗「はい。縫うための針や糸とかいろいろつまってる箱なんです。かわいらしい動物のもようが描かれてるはずなんですが」

妖夢「それで私に店長に内緒で探して欲しいと?」

早苗「ええ、いっておきますけど別に店長にこの物売ったわけじゃないです ただ返してほしいだけないんですが・・・あの人ほんとめんどくさいですしどうしてもこっそり持ち出してほしいんですね」

妖夢「まあ、確かに面倒ごとばかり押し付ける傾向がありますが・・・いいでしょう」

早苗「ありがとうございます!それじゃあ外で待っておきますね!」

妖夢「いえ、中で待っていても。外は寒いですし」

早苗「あ、そうですね・・・それじゃあ」

妖夢「あのすいみません。ついでに店閉めるの手伝ってくれませんか?私、中の方探してきますんで」

早苗「はい!分かりました!」

妖夢「えっと・・・確かここが物置き場だけど・・・ん?あ?!」

早苗「どうしました?」

妖夢「これ幽々子様の帽子!なんか幽々子様が最近帽子なくしたとかいいだしてたけど・・・もしかしてあの男泥棒なんじゃ・・・ならここで切り捨てるか」

早苗「いや!ちょっと待ってください!この人は泥棒なんかじゃありませんよ!」

妖夢「え?」

早苗「私は神なんで分かるんですが、この人とこの建物は物を集める体質なんですよ。おおよそでその帽子を幽々子さんがどこかにおいてそれが風に飛ばされて誰かが拾ってそれを誰かが奪ってここに持ち込んで売ったのでしょう」

妖夢「あなたがそういうのでした・・・とりあえずこの帽子は返してもらいましょう・・・」

早苗「うーん私の裁縫箱は?」

妖夢「ええ、今探してるところなんですが・・・見当たらないなぁ・・・」

早苗「どこにあるんでしょう・・・」

霖之助「君たち・・・僕がいない間に倉庫で物あさりとは」

妖夢「え?!いや違うんですこれは・・・」

早苗「ごめんなさい!実は」

霖之助「裁縫箱はね・・・既に咲夜さんに譲ってしまったよ」

早苗「えー?!」

妖夢「私は店閉めて掃除しておきますね」

霖之助「だからどうしようもない」

早苗「そうですか・・・実は人里の子たちにマフラーを編んでプレゼントしようと思いまして」

霖之助「やっぱこの季節だから裁縫が盛んに行われるのか・・・そうだ!これを期に町に裁縫セットを売るのもいいかもしれない!」

早苗「代わりのものを売っていただけないでしょうか」

霖之助「いいぞ!・・・お、あったぞこれだ」

早苗「それじゃあこの代金で」

霖之助「お代は確かにいただいた。さて、新しく仕入れ・・・」

妖夢「あの・・・」

霖之助「あ、掃除終わったのか。よかったらあがってってくれ。お茶を用意・・・」

妖夢「ちょっと!あまり私をこき使うのやめてもらえます?!」

霖之助「おっと・・・ごめん、あまりに君が間抜けすぎて・・・」

妖夢「なんですって・・・ではいっそここで斬りおとしてしまいましょうか
あなたの頸を」

霖之助「いやいや!冗談だよ!ところで君は何の用事でここにきた?」

妖夢「あ、実はすでに用事は済みました」

霖之助「あ、この帽子は」

妖夢「ええ、うちの当主愛用の帽子が飛んでいってかわいい小さな妖怪が拾ってそれを博麗霊夢が略奪しここに持ってきたみたいですね」

霖之助「なるほど、では用事が済んだか。君には気を悪くさせてしまった。どうかこれをもっていってくれ」

妖夢「これは・・・まんじゅうセット?」

霖之助「うん、君のところの人は甘いものが好きなんだろ?あげるよ。僕は今から寝るから」

妖夢「そうですか・・・それでは遠慮なく・・・」

霖之助「ふぅ・・・やっと店閉まいができた・・・でもおやつがなくなってしまったな・・・まあいいや。このまま寝てしまおう・・・ん?気のせいか」

ZzzzzzzZzzzzzzz

霖之助「・・・ん?誰かいるのか!」

名無しの本読み妖怪「・・・」

霖之助「君か・・・でもここには君を住まわせられないよ。帰ってもらうしか・・・ん?」

名無しの本読み妖怪「あの・・・帽子は・・・」

霖之助「えっと・・・ああ、君が帽子を拾ったんだね。あのうずまきの模様がはいった奴」

名無しの本読み妖怪「あの巫女がここに持ってきたはずですが」

霖之助「ああ、元の持ち主に返したよ」

名無しの本読み妖怪「・・・」

霖之助「君も帽子がほしいのかい?いや、寒いからマフラーもほしいところだろう
とりあえずあがってくれ今から帽子とマフラー作ってあげるよ そうだ、僕が作ったマフラーや帽子を町で売るのもありだな」

名無しの本読み妖怪「・・・Zzzzzzzzz」

霖之助「おいおいこんなところで寝るなよ・・・さて・・・」
名無し
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2012/11/12 22:05:17
更新日時:
2012/11/13 07:05:17
評価:
3/4
POINT:
250
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11.00
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0. 30点 匿名評価
1. 70 名無し ■2012/11/13 22:06:03
何か良い雰囲気ですね。
2. 70 機玉 ■2012/11/14 02:38:32
皆どこかしらキャラが変なような、原作に近い部分もあるような……読んでいて不思議な気分になる話でした。
何事も無く一日が終わって少しほっとしました。
3. 80 名無し ■2012/11/14 14:25:32
魔理沙だけ名前が霧雨表記だったから霧雨の親父とホモ行為をしてるオチなのかと思った
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