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『森の魔女が死んだ』 作者: 隙間男

森の魔女が死んだ

作品集: 6 投稿日時: 2013/02/12 15:42:18 更新日時: 2013/02/13 00:42:18 評価: 6/8 POINT: 530 Rate: 12.33
その冬はやけに大雪が降った。積もりに積もった雪は人間の里を、いや幻想郷の全ての動きを止めてしまった。そんな中、アリス・マーガトロイド死亡の報せが霧雨魔理沙達に届いたのは、大雪が解けはじめ、人々が活動を再開し始めた矢先のことだった。急ぐ足でアリスの家に向かった魔理沙達。「そんなはずがない」と彼女の死を必死に脳内で否定する魔理沙達だったが、現実は残酷だった。部屋の中には幸か不幸か、まだほとんど腐敗しておらず、生前の美しい姿を留めたアリスの死体が部屋の椅子に腰掛け、うなだれていた。

「そんな……嘘だって言ってくれよアリス!」

冷静さを欠いた声で叫ぶ魔理沙。アリスと親しい仲にあった魔理沙にとって、彼女の死はとても悲惨なものだったようだ。必死に涙を堪えているが、既に涙は頬を伝い、床を濡らしていた。

「どう思います……霊夢さん」

「今年の寒さは異常だったわ。しっかり備えていなければそれこそ凍死するくらいにはね。見なさい。食料も尽きているし暖炉の薪も燃え尽きている。予備の薪も全て使い果たした様子だわ。そしてこの大雪。この森も、扉が開けれない程度には積もったでしょうね……」

「ふむふむ……しっかり備えておけばそんなことにはならなかったのでしょうが」

「そう言う注意を喚起するのに務めるのも新聞記者の仕事でしょう」

霊夢と文は、こんな時でも冷静に現場を分析している。こんな時に何であいつらは冷静でいられるのだ?おかしいだろうと魔理沙は思った。

「紫達は?」

「他にも死人が出ていないか確認しているようです。幸いまだアリスさんだけのようですが」

何が「幸い」だろうか。魔理沙は激しい怒りを覚えた。私達の命より、アリスの命が軽いとでも言いたいのだろうか。文の発言は無意識的であり、悪意はなかっただろう。それでも魔理沙は怒りを抑えきれなかった。しかし、文には掴みかからなかった。死者であ

ろうと親友の手前。そして悲しみという感情がどれほどの怒りであろうと瞬時に鎮めてしまうのだ。

「……魔理沙は何もできそうにないわね。命蓮寺の住職には連絡つけたの?」

「いえ、この件については知っているでしょうけどまだでしょうね」

「わかったわ。じゃあ私が葬儀の依頼云々出してくるわね」

「了解しました。では、私は一旦山に帰って記事を書くことにしましょう」

どうやら霊夢も文もこの場から離れるようだ。都合がいいと魔理沙は思った。

(……やっと二人で話せるな。アリス)

「魔理沙、少し待ってなさいね。私は少し命蓮寺に行ってくるから」

「ああ……ここで留守番しておくよ」

「………………」

魔理沙の返事を確認すると、霊夢はそのまま無言で飛び去ってしまった。どうやら文はそれより少し前に山へと帰っていったようだ。ついにアリスの家には魔理沙一人だけとなってしまった。途端に激しい喪失感が魔理沙を包む。そんな中、魔理沙は冷たくて動かないアリスに話しかける。

「…………寒いな」

「…………」

当然彼女からの返事はなく、静寂が場を支配する。しかし、魔理沙はアリスに話しかけるのをやめなかった。

「なあ、アリス……お前に借りた本、返すのを忘れていたな。明日にでも本棚に返しておいてやるよ」

「…………」

魔理沙がアリスの椅子と向かい側に座る。肘をつき、頬杖をした状態でアリスを眺める。当然ながらアリスはうなだれたまま、動かない。

「アリス……今まで、お前に迷惑ばっかりかけて、本当にゴメンな……」

「………………」

「でも、本当に今までお前にかけてきた迷惑に関しては反省してるんだ。許してほしい」

「……………………」

「いや、許さなくてもいいから……もう一回でいいんだ。その声を聞かせてくれ…………」

「…………………………」

「どうして返事してくれないんだよ……」

「………………………………」

「アリス…………うぅ……なんで、何で死んだんだよ…………!」

魔理沙はそう言うと、机に突っ伏してそのままむせび泣きはじめた。どれくらい経っただろうか。魔理沙は再び顔をあげると、無機質的な顔でこう言い放った。

「なあ……この部屋、寒かったか?暖炉の火も消えていたし、寒かったに違いないだろうな。……今からじゃ遅いだろうけど、私が温めてやろうか?」

同然アリスからの返答は無かった。が、魔理沙は口を閉じずそのまま一人で会話を続ける。

「ずっと椅子に座っていたんだろう。おしりとか痛くならないか?もっと楽な姿勢ができる所へ、そうだな。ベッドに…………行こっか」

そう言うと、魔理沙はアリスの死体を椅子から引き下ろした。そして、アリスに肩を貸すような形でそのままベッドルームに入っていった。ベッドルームに入ると、魔理沙は丁寧な動作で、アリスをベッドの上に下ろして、体を寝かせた。その後、自身もアリスの隣で寝転んだ。横になった2人の手は、固く繋がれている。

「アリス……やっぱり手、冷たいな」

「いや、別にいいんだよ。私が温めてやるからさ」

「……ほら、手が温もってきた」

「でも、体とか顔とか、まだ冷たいよな」

「服、脱がすぞ」

「……何で顔赤らめているんだよ!そうしないと肌とか密着しないし温まらないだろ?」

「はいはい。じゃあ脱がすぞ」

魔理沙がアリスのボタンに手をかける。寒さでかじかんでいるからか、それともこういった状況に経験が無いのだろうか。慣れない手つきでボタンを外していく。そうこうしているうちに、アリスは上半身はキャミソール・下半身はパンツが一枚という状態になった。魔理沙はパンツとキャミソールに手をかけ、それを脱がした。乳首は生前と同じ綺麗なピンク色をしていて、血の気の引いた青白い肌とのコントラストで一層それが映える。乳房はふっくらとした女性的な魅力に富んだ大きさで、胸の小さい魔理沙にとって大変魅力的だった。次に魔理沙はパンツに手をかけた。金色の陰毛はキレイに整えられており、それがやはり乳首と同じくピンク色の女性器と絶妙にマッチしていた。これを見ているのが魔理沙でなくとも、「綺麗だ……」と言葉を漏らしていただろう。

「じゃあ私も……どうしたんだよアリス。そんなに私をジロジロ見て、いいことなんて一つもないと思うぜ?」

そう言うと、魔理沙は自らの服にも手をかけ、震える手と指でボタンを脱がしていく。着替えにゆっくり時間とをかけ、魔理沙が全裸になった。その乳首はアリスのものより色素が薄いピンク色をしていて、幼い少女のそれそのものだった。女性器はまだ成長途中の少女らしく、ピッタリと閉じていて、アリスと同じ金色の陰毛も生えかけの状態だった。

「寒かっただろ……?アリス。今日は私がゆっくり温めてやるから安心して寝てくれていいからな」

そう言うと、仰向けに寝ているアリスに覆いかぶさり、抱きしめる。魔理沙の体温がアリスに根こそぎ奪われていく。自身を冷たさが襲うと、魔理沙はより一層抱きしめる力を強くした。柔らかい乳房が魔理沙の厚で押しつぶされる。確かに体は冷たい。しかし、それによって魔理沙はアリスの、無いはずの温もりを感じ取ることができた。

「アリス……アリス……」

気づけば魔理沙はアリスの指で、自身の体を慰めていた。細く、しなやかな指が魔理沙の女性器を這う。魔理沙はアリスの指で、自身の弱いところを重点的に責めている。

「んっ……そこっ…………もっと……!」

次第に指使いは激しくなっていく。それに連れて、魔理沙はアリスの全身をくまなく舌で、体で感じ始めた。口をこじ開け、舌を挿入する。口を開けて死んでいたのだから同然だろうか。乾燥した口内を唾液で潤していく。一瞬、死人には避けて通れないであろう死臭が魔理沙の嗅覚を刺激し、味覚にまで働きかける。しかし、魔理沙はそれすら気にならないほどアリスに夢中だった。ただひたすら必死にアリスを感じようと、貪ろうと必死だった。そうこうしているうちに一通りアリスの口内を堪能した魔理沙。次は乳首を口に含み、舌で転がしはじめた。当然、脳も神経も死んでいるので、快楽により乳首が勃つということは無かった。しかし、魔理沙は赤ん坊のようにひたすらアリスの乳首を吸った。

「んっ……!アリス、気持ちい……あっ!」

そうしているうちにも、アリスの指は丁寧に、確実に魔理沙の女性器に刺激を与え続けていた。絶頂が近づくに連れ、魔理沙の腕にも力が入る。アリスの指は更に激しく、魔理沙の中を掻き乱した。その度に爪が粘膜を傷つけ、そこから出血して股を、シーツを赤く染める。魔理沙は興奮でそのことにも、痛みにも気がついていないようだ。ただひたすらに自身を慰め続けている。

「んぅぅ!……っはぁ!っあぁ!……んぐっ…………!」

必死に声を堪えながら、絶頂を迎える魔理沙。脱力し、アリスに覆いかぶさるように倒れる。そのまま胸に耳を当て、動かない心臓の鼓動を感じる魔理沙。何を思ったのか、再びアリスにねっとりとした口付けをし、そのまま舌と舌を絡め合う。両手はしっかりと繋がれたまま、何分も繰り返し口付けをした。一体どれほどの時間がかかっただろうか。魔理沙は舌を絡めたまま、動きを止めた。無機質な目でアリスを見つめながら、何か考え事をしているような様子だった。そして、そのまま数分の時が経ち。魔理沙は再びアリスを強く抱きしめ、そして……

(アリス……ありがとな―――)

くちゃくちゃとした咀嚼音が2人だけの空間を支配する。血液が循環していないアリスの体からは、口内からの出血は少ないようで赤黒い舌の断面が口内に確認できる。舌の先端は噛み千切られたような跡があり、場に広がる咀嚼音から誰がこれを行ったのかは容易に想像がつく。数分間、魔理沙はアリスの体を見つめながら、くちゃくちゃと咀嚼音だけを繰り返していた。ようやくそれを飲み下すと、次は乳房に齧りついた。先ほどと同じような調子でこれを繰り返すと、次は頬の肉、次は太股といった調子で少量ずつ。しかし全身をくまなく食していった。当然ながら臓器も台所からあった包丁を拝借し、腹を裂いて黙々と食した。死体の保存状態が良く、少々の腐敗臭がすることを除けば普通に食べることができた。何度も何度も咀嚼し、全身を巡り、脳を食した魔理沙は、その全身にアリスを感じながら、ベッドに寝転がり眠りについた。






「魔理沙ーいないのー?」

深夜、命蓮寺で手続きを終えて白蓮たちを引き連れてきた霊夢が戻ってきた。しかし、留守番を頼んでおいた魔理沙と、動かないはずのアリスが部屋におらず、困惑する霊夢。どうやら大声で魔理沙を呼ぶことにしたらしい。

「魔理沙―……返事しなさいよー!」

そう言いながら部屋を一室一室確認する霊夢達。その時、霊夢の隣の部屋を開けた白蓮が、大きな悲鳴を上げた。

「っ……!どうしたのよ!!」

「あれ……!アリスさんと……魔理沙さんですよね…………?」

白蓮が指差したその先には、腹が裂かれ、内臓はあらゆる方向に飛び出し食い散らかされ、首から上はもはや誰か判別しきれない程グチャグチャになったアリスの姿と、それの隣で満足気に寝息を立てる魔理沙の姿があった。
連投すみません。ありきたりなカニバENDのSSです。腐敗が少ないので死因は凍死ですね。性質上餓死とかしない感じですし。タイトルに突っ込んではいけない
隙間男
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作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2013/02/12 15:42:18
更新日時:
2013/02/13 00:42:18
評価:
6/8
POINT:
530
Rate:
12.33
分類
魔理沙
アリス
カニバリズム
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POINT
0. 50点 匿名評価 投稿数: 2
1. 70 NutsIn先任曹長 ■2013/02/13 00:53:48
冷たい彼女に温もりを求めた、愛に飢えた少女のお話でした。
婚礼の聖餐を終えた少女は、胎児の如く安らぎの中で眠りにつくのでした。
2. 90 矩類崎 ■2013/02/13 01:42:20
…………いいですね!
食事の場面はもっと美味しく戴きたかったという心残りはあるのですが、最後の一文など魔理沙のコミカルな愛らしさが醸し出され魅力的でした。察するにかなり食べたんですよね。ぽっこり膨らんだお腹が想像できたり。
3. 60 pnp ■2013/02/13 13:20:04
何食ってたらこんな偏食になるのかしら。
5. 80 名無し ■2013/02/15 18:02:39
↑小さい頃に帝王学を学ばされて、家政婦が機械的に作った料理しか食べてこなかったんだろーなー
6. 80 名無し ■2013/02/16 09:05:08
愛ならば仕方がない
8. 100 名無し ■2013/02/24 19:31:54
凍死ってカニバするには非常に便利ですね。
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