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『産廃創想話例大祭A『幻想郷におけるある外来人の人たち』』 作者: 県警巡査長

産廃創想話例大祭A『幻想郷におけるある外来人の人たち』

作品集: 8 投稿日時: 2013/07/07 02:25:43 更新日時: 2014/07/25 21:36:18 評価: 7/10 POINT: 560 Rate: 13.00
 どうも皆さん。私は幻想郷で幻想入りした外来人について色々と調査しているものです。日々幻想郷には様々な人たちが幻想入りしていますが、今日は幻想入りしたある職業の人たちについてお話したいと思います。





 -消防官-

 まずは消防・救急の人たちについて取り上げましょう。彼らはやはり消火活動や救急活動と元の世界で活動していた事で活躍していてその迅速さは地元の住人からは高く評価されている様です。彼らは普段、月に何度か地元住人や外来人の人たちなどを招いて救急救命活動や消火訓練の講習会を開催するなどして密接な関係を築こうとしています。
 幻想郷で台風などの自然災害が発生した時、災害対策本部で中心的存在を担うのがレスキューをはじめとした彼らです。他の機関の人たちのカバーを務めたりするなどして、その力は頼もしい存在です。











 -自衛官-

 次は自衛隊。陸・海・空の組織のうち幻想入りしてくる割合が多いのは今のところ陸上自衛隊が多く、その次に航空自衛隊、海上自衛隊と続きます。彼らは主に訓練の最中に気が付くと幻想入りしていた、という人たちがほとんどで、中には戦車やヘリなどの兵器と一緒にやってくる人たちも。
 彼らは普段、地元の人の畑仕事、引っ越しの手伝い、建築など日ごろ鍛え抜かれた自分たちの力を最大限に生かすことが出来る仕事をしている人が大半を占めているようです。
 本業の仕事だって忘れてはいません。人里内に野生の妖怪が襲いかかって来たとき、彼らの出番です。何しろ防衛をモットーとする人たちです。陸海空が団結したその力は頼もしいもの。人里を守ってくれる妖怪の賢者の方々には劣りますが、それでも人々から頼りになる存在として見ていられている様です。











 -海上保安官-

 海上保安庁の人たちは、これまで挙げてきた人たちと比べると少し立場が苦しい状況みたいです。皆さんもご存じのように幻想郷には海がありません。海上の仕事がメインの彼らにとってこれは大変なことです。それは海上自衛隊の人たちにとっても同じこと・・・なのですが、彼らは防衛の仕事でその問題を解決しているので一応問題は無いみたいです。
 しかしながら、海上保安庁の人たちが幻想郷で全く活躍できていないというとそうではありません。彼らは川や湖における水難事故で活躍しています。
 夏になると釣りや水泳を楽しむ人が増加しますが、それと同時に水難事故の件数も増加しています。これをうけて川や湖を巡回するなどして水難事故防止に取り組んでいます。また水難事故防止を目的とした講習会を開催したりして活躍の場を少しずつ広げようとしています。今後も彼らの動きには注目です。











 -警察官-

 最後は警察。幻想入りしてくる公務員の中で最も多い人たちです。
 交番や駐在所、自動車警ら隊といった制服警官の人たちがパトロール中にやってくる事が多く、白バイ隊員(交通機動隊)や機動隊、私服警官(刑事)の人たちがやってくるのはごく稀なこと。中には何とSATやSITといった特殊部隊までもが幻想入りしてくることも。(幹部クラスの人間は現在数人程度しかいません)
 彼らはやはり、外界と同じように人間たちの財産や生命を守るといった防犯活動を主な仕事としています。そんな彼らの仕事ぶりに現地住民の人たちは感心してこの度、人里内に警察署を建設し、交番や駐在所も設置されたみたいです。
 しかし、人里内において防犯活動をしている組織はもう一つあります。それは地元の住人によって結成された自警団の人たちです。警察が幻想入りして間もない頃、彼らと警察の間ではいざこざが絶えなかったそうです。人里内で起こった事件の捜査権をめぐっていたのがその理由でした。挙句の果てには、それが原因で双方の間で嫌がらせや流血騒動にまで発展した事も・・・。
 これをうけて、人里の守護神である上白沢慧音さんが警察と自警団の仲介をして、次のようなことを定められたのでした。

 1.人里内で発生した事件で、妖怪・地元の人間が関わっている場合は自警団が捜査する。

 2.外来人が関わっている場合は、警察が捜査する。

 3.前出の当事者がそれぞれ一緒に事件に関わっていた時、また誰が関わっているのか断定できない場合は合同で捜査すること。もし誰が関わっているのか分かった場合は、捜査権をどちらかに渡すこと。
 
 4.以上のことが守れなかった場合には、厳罰に処する。

 慧音さんが定めたこの定めにより警察と自警団間のトラブルは無くなり、今では両者の仲は良好とのことです。
 ちなみに普段警察の人たちは本業の傍ら、商売関係の仕事の手伝いをして生計を立てているひとが多いそうですよ。



 
 彼らは普段、本業をこなしながら外界の一般の人たちと一緒に仕事をしています。特別扱いされることなく、対等に扱われているみたいです。本来なら、公務員の方々が副業をすることは外界では原則として禁止されています。しかし、本業だけで食べていくのは無理なのが彼らの目に見えています。なので彼らは必死になって明日を迎えようとしているのです。
 そんな彼らに共通してある事を心配しています。それは、『本業で使用する物資の残量が底をついてしまう』ということに関してです。彼らが本業で使用する車やヘリなどの燃料、銃器の弾薬などが無くなってしまっては死活問題です。彼らは幻想入りしてきた際、それらが長期間持ちこたえる分の量は持ってきてはいません。現在、彼らは外界から流れてきたものを利用したり、香霖堂で物資を購入するなどしてなんとかしのいではいますが、この問題をいかに対処するべきなのか彼らの今後の課題です。はたしてうまく乗りこえることができるのでしょうか・・・。




 最後となりましたが、私の話を最後まで聞いてくださり、ありがとうございました。この先幻想入りする外来人の方々に幸多からんことをお祈りして私の言葉とさせていただききます。













----------おや。また一人幻想入りしてきた人が来ましたね。その人は幻想郷で一体どんな生活を送るのでしょうか。
皆さま初めまして。県警巡査長と申します。
この度産廃創想話例大祭Aが開催されることを知り、自分も作品を投稿してみようと思い立ち投稿させていただきました。

この作品はもし私の好きな職業の人たちが幻想入りしたらどうなるのだろうかという思いで書いたものです。彼らは本業の傍ら苦しい生活の中でも何か楽しみを見つけようとしながら幻想郷での生活を送るのだろうと考えています。
なお、語っている人は外来人です。

最後となりますが、拙作を読んでいただきまして本当にありがとうございました。



〈8/7追記〉皆さまコメントしていただきありがとうございます。コメントの返信をさせていただきます。


≫1.名無し様
申し訳ございません。力不足でした。次回は頑張ります。


≫2.NutsIn先任曹長様
ありがとうございます!ついに憧れの産廃創想話でデビューすることができました。
警察だけでなく、例えば陸自の人間の中に迷彩服1型で活動していたりする者がいたりと、他の機関でも旧型の装備で活動している人たちもいます。
公務員の人たちは、幻想入りしても地元の住人たちや自分たちと同じく幻想入りした人たちを護る義務を負っていると思います。


≫3.まいん様
自警団と警察。同じ治安を護る者同士で活動することができるのかと言われたら、少し難しいと私は考えます。
自警団の中に警察の人間に一目置く者もいれば、自分たちの仕事を横取りする奴と快く思っていない者もいると考えているからです。
現場の生の声が聞きたいというご希望に添えず、申し訳ございませんでした。


≫5.汁馬様
申し訳ございませんでした。今後、精進いたします。


≫6.あぶぶ様
ありがとうございます。そう思っていただけたら幸いです。


≫7.んh様
平均的に見て、彼らは筋肉がついていて体つきが良い人間ばかりです。調理方法は、焼く、煮る、蒸すなど何でもござれです。
でも、生で丸かじりが妖怪たちにとってメジャーでしょう。
るみゃ「そーなのかー」ジュルリ…


≫8.名無し様
公務員の人たちは、残してきた自分たちの家族や友人たちの事を心配する者や、幻想郷に骨を埋める覚悟をした者など、様々な内心を抱えていたりします。


≫9.名無し様
応援ありがとうございます!
皆さまから寄せられたコメントや応援の言葉が励みになります。頑張ります!

〈2014.7.25 コメント返信追加〉

≫10.レベル0様

コメントありがとうございます!
彼らは日々、苦労ばかりの日々を送っていますがそれでも笑顔を絶やすことなく頑張っています。
どうぞ彼らを温かい目で見守って下さい…。
県警巡査長
作品情報
作品集:
8
投稿日時:
2013/07/07 02:25:43
更新日時:
2014/07/25 21:36:18
評価:
7/10
POINT:
560
Rate:
13.00
分類
産廃創想話例大祭A
外来人
考察
警察・消防・自衛隊・海上保安庁
初投稿作品
8/7コメントを返信しました
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0. 30点 匿名評価
1. フリーレス 名無し ■2013/07/07 12:02:25
設定だけじゃなく本編が欲しかった。
2. 70 NutsIn先任曹長 ■2013/07/07 15:23:23
ついにSSデビューですか。おめでとうございます。

ああ、よく呟きに登場する幻想入り公務員の方々には、こんなバックグラウンドストーリーがあったのですね……。
いつも馬鹿をやって霊夢達に制裁されたり、妖怪達に酷い目に合わされたりする公僕達。
幻想入りした同業者同士で組織を再編して機能するようにしていたのですか。
たまに装備がちぐはぐ(警官の制服が新旧混合)なのはそういう訳か……。

彼らの装備や知識は、幻想郷では大してアドバンテージにはならないが、それでも人々のために働く。
そういった精神こそ、幻想入りした物なのかも知れませんね。
3. 70 まいん ■2013/07/07 17:14:13
この話によると、外来人と幻想郷人で人里のコミュニティーが分割されているようですね。
警察と自警団はもうちょっと歩み寄って欲しいですね。郷に入っては郷に従えと。

考察は面白かったですが、文や阿求などのインタビュー形式で現場の生の声が聞きたかったです。
5. 70 汁馬 ■2013/07/14 02:03:31
この設定を生かしたストーリーも見てみたかったな
6. 50 あぶぶ ■2013/07/14 23:28:18
微笑ましい作品だった
7. 70 んh ■2013/07/21 02:14:29
外来人が幻想郷で普通に暮らしているという解釈をしたことがなかったので、逆に新鮮でした。
個人的には、こいつらがどんな肉質をしていて、どういった調理法がお勧めかを知りたかったです。
8. フリーレス 名無し ■2013/07/23 23:28:45
揃いも揃って親不孝ものばかりだ
9. 100 名無し ■2013/07/28 16:40:54
県警巡査長ガンバ!
10. 100 レベル0 ■2014/07/13 23:33:49
幻想入りした人達って大変そうですね……
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