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『短編集』 作者: dan

短編集

作品集: 8 投稿日時: 2013/09/26 17:57:15 更新日時: 2013/09/27 02:57:15 評価: 2/2 POINT: 200 Rate: 15.00
「こいしちゃんとハンバーグ」




ちれいでん

きょうのごはんはこいしちゃんのだいすきなハンバーグ!

でもつけあわせにはこいしちゃんのだいきらいなおやさいがいっぱい

おねえちゃんは

「おいしくなくてもたべなきゃだめよ」っていいます

こいしちゃんはどうするのかな??

あっ

ひとくちもたべないでどこかへいっちゃった!

それをみておねえちゃんはためいき

きらいなのはわかるけどのこしたってしょうがないでしょ!

それでもおねえちゃんはやさしいからこいしちゃんのだいきらいなおやさいをぱくぱく

ハンバーグだけをのこしてこいしちゃんをよびます

するとこいしちゃんがどこからともなくやってきてだいすきなハンバーグをぱくり

「だめよ、ちゃんとおやさいもたべなきゃ」

「だってまずいんだもん…」
「きっときょうのはおいしいわよ、それにやさいはえいようがたっぷりつまってるんだからちゃんとたべなきゃ。まいにちとはいわないけど…」

「ふーんだ!わたしにはハンバーグだけあればいいの!まずいおやさいをむりやりたべさせるおねえちゃんなんかきらい!」

そういってまたどこかへいっちゃったこいしちゃん

でもハンバーグはしっかりおくちにいれていったみたい

なあんだ、やっぱりこいしちゃんはおねえちゃんのことがだいすきなんですね



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「永琳と輝夜」




「ねえ永琳、歌を詠みましょう」

「はい、姫様。」

輝夜が永琳を誘う。

さすが月の姫だけあって輝夜の詠む歌はどれも美しく永琳はお手上げと言った様子だ。

「さすが姫様、美しい歌をお詠みで」

「それほどでもないわ。ねえ永琳、次は演奏をしましょう」

「はい、姫様。」

兎たちに琴やら三味線やらを運ばせる。

輝夜の絹のように白く、そしてたおやかな指にかき鳴らされた楽器たちはまるで生の喜びを歌うかのように鳴く。

とても永琳では敵いそうもない。

「さすが姫様、素晴らしい腕前でございます。」

「それほどでもないわ。ねえ永琳、次は格闘ゲームをしましょう」

「はい、姫様。」

輝夜の使う蛙の神様に、永琳の吸血鬼は手も足も出ない。

「さすが姫様、素晴らしい腕前でございます。」

「それほどでもないわ。ねえ永琳、次は薬作りをしましょう」

「…はい、姫様。」

たどたどしい手つきで木の実を砕き、薬草をすりつぶし、混ぜていく。

これでもかと力を込めて混ぜていく。

そして出来上がった腹痛の薬を小さく丸めて箱に入れた。

永琳の作った薬はありとあらゆる病に効くであろう秘薬だ。

「その薬、飲みなさい。」

永琳の薬を指差し輝夜が言う。

「はい、姫様。」

永琳が自ら作った薬を口に含み、水で流し込む。

「永琳」

「はい、姫様。」

「私の四連敗ね」

そう言い放つ輝夜の目は、明らかに怒りを帯びていた。



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「魂の牢獄」




「はぁっ…はぁっ…んっ…」

机の上、床、本棚…

隅から隅まできっちりと整理された部屋の中にまとわりつくような粘りけのある乙女の匂いが充満している。

その指で自らを慰める和服の少女はまだ年端もいかないような見た目だった。

どこにでもいるような普通の少女。

しかし彼女が決定的に他人と違うのは、彼女が常人の4分の1ほどしか生きることが出来ない阿礼乙女ということだった。

身体より成熟した心

それが彼女の指をその未熟な秘所へとあてがわせる。

表向きは身体が弱いから。本音を言えば幻想郷の全てを記録する媒体であるがため壊すわけにはいかないから…。

彼女は性行為を禁じられていた。

この身体は、私の身体…??

死せども死せども生き返る

魂の牢獄の中で

彼女は中指しか動かせない。












おまけ



「ねえ永琳、歌を詠みましょう」

「はい、姫様。」

輝夜が永琳を誘う。

さすが月の姫だけあって輝夜の詠む歌はどれも美しく永琳はお手上げと言った様子だ。

「さすが姫様、美しい歌をお詠みで」

「それほどでもないわ。ねえ永琳、次は楽器をしましょう」

「はい、姫様。」

兎たちに琴やら三味線やらを運ばせる。

輝夜の絹のように白く、そしてたおやかな指にかき鳴らされた楽器たちはまるで生の喜びを歌うかのように鳴く。

とても永琳では敵いそうもない。

「さすが姫様、素晴らしい腕前でございます。」

「それほどでもないわ。ねえ永琳、次は格闘ゲームをしましょう」

「はい、姫様。」

輝夜の使う蛙の神様に、永琳の吸血鬼は手も足も出ない。

「さすが姫様、素晴らしい腕前でございます。」

「それほどでもないわ。ねえ永琳、次は薬作りをしましょう」

「…はい、姫様。」

たどたどしい手つきで木の実を砕き、薬草をすりつぶし、混ぜていく。

これでもかと力を込めて混ぜていく。

そして出来上がった腹痛の薬を小さく丸めて箱に入れた。

「さすが姫様、素晴らしい腕前でございます。」


「それほどでもないわ。ねえ永琳、その薬飲みなさい。」

薬を指差し輝夜が言う。もちろん蓬莱人には薬が効かないことは承知の上でだった。

「はい、姫様。」

薬を口に含み、水で流し込んだ。

「…ありがとう。でも良いのよ??」

そう言って輝夜が永琳の頭を撫でる。

今夜の薬は良く効きそうだ。
お久しぶりです

集とか言っておきながら三つ(おまけ一つ)しか、しかも本当に短い話しか入ってません。

みなさまのコメントが血となり肉となってます、ありがとうございます。
dan
作品情報
作品集:
8
投稿日時:
2013/09/26 17:57:15
更新日時:
2013/09/27 02:57:15
評価:
2/2
POINT:
200
Rate:
15.00
分類
短編
こいし
さとり
永琳
輝夜
阿求
簡易匿名評価
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POINT
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2013/09/27 06:29:31
短編、読ませて頂きました。

・好きと嫌い。本音と建前。好物と気持ちだけは受け取ってもらえたようですね。
・負けず嫌いの姫様。腹痛ではなく、腹の虫を宥める薬にすれば良かったのに……。
・長い年月で磨耗した心の老隠者は、決して開けられぬ鍵穴を弄り、刹那の悦を得る。
・姫様を立てた薬師。腹痛ではなく、頭痛のタネが消える薬となったようですね。
2. 100 名無し ■2013/09/27 19:43:52
お姫様はそれが仕事だよ、我慢しな。
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