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『産廃創想話例大祭H 勉学に励んでお大臣になるっす』 作者: 鯨布

産廃創想話例大祭H 勉学に励んでお大臣になるっす

作品集: 10 投稿日時: 2014/05/25 08:28:14 更新日時: 2014/05/25 17:28:14 評価: 6/9 POINT: 690 Rate: 14.30
幽香さん、戸隠がやめたって本当ですか?
ああ、もう一度学校に入りなおして人生をリセットするそうだ。
幻想郷でリセットって
ああ、リグルの予想通り更なる現実逃避だ。









 服装はカーキ色の学生服、足にはおろしたてのゲートル。背にはピカピカの背嚢。そして、さりげなくささったピカピカ円匙が自己主張!

 鉄兜は重いから、持っていかないっすよ。

 戸隠は寺子屋で勉強して、偉くなって大蔵大臣になるっす。

 もう、魔理沙さんのかぼちゃパンツを洗う生活とはおさらばっす。



「てめぇ、ひまわり畑の仕事やめたんなら寮から出てけよ」

「あ、魔理沙さん。行って来るっす」


 戸隠は仕事やめたっすが、幽香さんはさわやか寮から戸隠を追い出さなかったっす。どうやら、戸隠保護の名目で国から少し補助金が出ている見たいっす。

 一時的にチルノちゃんのところでも預かってもらったときも有ったすが。それでも結局はここに堕ち着いたっす。







寺子屋!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



「痛いっす!!!!!!!??????」 

 戸隠の席の隣はチルノちゃん。それで、後ろの席から画鋲で攻撃して来るのは大妖精さんっす。

 実は戸隠この大妖精さんにいじめられているっす。

「酷いっす。血が出てるっす。どうして、大妖精さんは戸隠をいじめるっすか?」

「え?私がいつ戸隠をいじめたって?証拠でもあるの?」

「だって、この画鋲は大妖精さんのじゃないっすか」

 なぜ、戸隠が画鋲の持ち主が大妖精だと分かったか。それは、画鋲なんて危ない武器を持っているのは大妖精しかいない。

「じゃあ、それをチルノちゃんにあげる。これで犯人はチルノちゃんだね」

「え?チルノちゃんが犯人っすか?」

 戸隠が死にかけていたときにチルノちゃんに助けられた恩義があるっす。だから、チルノちゃんがしたことなら戸隠は黙るしかないっす。

「・・・なのに、私が犯人扱いされたよーーーチルノちゃん!」

「大ちゃんなに?」

 チルノちゃんは机に向かって寝ていたっすが。大妖精さんの大声で起きたっす。

 チルノちゃんはいつも夜更かして居るっすから、だらしの無い格好に目の下にはくまが出来て居るっす。 

「戸隠がいじめるの」

「こら!戸隠!あたいは戸隠が薄汚れていてもいじめなんて心理作戦を大ちゃんにするとは見損なったよ。あたい、怒るよ」

「チルノちゃん。ごめんなさいっす」

「あたいに謝っても意味無いよ。大ちゃんに謝らなきゃだめだよ」

「大妖精さん。ごめんなさいっす」

 あれ、何かおかしいっすよ。いじめられたのは戸隠っすよね?画鋲刺さっているのは戸隠っすよね?

「チルノちゃん。戸隠の奴は納得してないみたいだよ。ただ謝ればいいと思って居るんだ」

「戸隠、あたいが言っても効かないなら。慧音先生と霊夢先生に怒ってもらうしかないね」

 霊夢先生はとある事情から新規に赴任した先生っす。戸隠達に忍術教えてくれるようになったっす。

「そんな酷いっす」

「酷いのは大ちゃんいじめた戸隠だよ。ただ、あたいも鬼じゃないから。もう一回誠意を持って大ちゃんに謝れば黙っておいてあげるよ」

「ちぇー納得いかないけど、チルノちゃんがそういうなら。戸隠が誠意持って謝ればゆるしてあげるよ」

 戸隠は結局謝ることにしたっす。

「大妖精さん。いじめて悪かったっす」

 パチーンとその瞬間戸隠は大妖精さんにビンタされたっす。

「本当はね。こんなんじゃ、私の気持は治らないけどチルノちゃんの顔を立てて許してあげるよ」

 戸隠のほっぺたは一日ヒリヒリして痛かったっす。





 そして、授業が始まったっす。

 今日は穴を掘って、埋め。また掘って、埋める授業っす。


「よし、貴様等。円匙を持ったか?」

 口は悪いけど慧音先生は良い先生っすよ。

「はい持ったっす!!」

「先生!」

「なんだ、大妖精?」

「円匙忘れました」

「・・・仕方ない。戸隠、貸してやれ」

「え?でも貸したら戸隠の円匙がなくなるっす」

「う〜ん確かにそうだな」

「先生、なら戸隠は素手で掘れば良いと思います」

 酷いっす。なんで戸隠が素手で穴を掘らないといけないっすか?

「大妖精、お前というやつは」

 さすがに慧音先生も分かって怒るはずっす。

「先生?」

「なかなかの外道ぶりじゃないか。お前のそういう他者を蹴落としてでも利益にありつこうという様は醜くも美しいと私は思うぞ」

 そういうと、慧音先生は成績ノートを取り出して大妖精さんの所に花丸書いたっす。

「じゃあ、戸隠は素手だね」

 そういうと、戸隠の円匙を大妖精さんは奪い取ったっす。

「!!!トガぅ」

 大妖精さんに物を貸すと転売されるっす。



 結局戸隠は素手で穴掘るはめになったっす。





 お食事の時間っす。戸隠は背嚢にしまっておいたお弁当を取り出したっす。

 戸隠は毎日お弁当作って来るっす。


「へぇ、それが戸隠のお弁当???変態のくせに弁当持参なんて何様のつもり???」

「大妖精さん。あんまりっす」

 大妖精さんのお昼は、ジャガイモだったっす。だから妬んで居るっす。

「何があんまりなの?何が?」

「なんでもないっす」

「はぁ?言いがかりつけておいてなんでも無いって」

 大妖精さんはそういうと、消しゴムの粕をわざわざ作って戸隠の弁当めがけて放り込んだっす。

「ああ、酷いっす!」

「あらら、それじゃあ弁当食べられないね」

「コレぐらいなら食べられるっす」

 魔理沙さんと生活していた戸隠は、こういうことには耐性が出来ていたっす。

 魔理沙さんだったらもっと、蛆虫とかハエとかゴキブリを食べ物に混ぜてくるっす。

「……ち。わーん!チルノちゃん」

「どうしたの?大ちゃん?」

 チルノちゃんは食事の時間も寝てるっす。食べ物が無いわけじゃなく、呑みすぎで胃が受け付けないだけっす。

「戸隠が私のお弁当と自分のお弁当見比べて馬鹿にしたの」

 え?なんのことっすか?

「・・戸隠。朝もそうだったけどなんで、大ちゃんいじめるの?」

「え?いじめてないっすよ」

「嘘だよ。チルノちゃん。だったらなんで朝は罪を認めてたの?」

「確かにそうだね。戸隠は全然反省していないみたいだから先生呼んで来るよ」

 そういうと、チルノちゃんは先生呼びに行ったっす。

「へ!チルノちゃんは私の言いなりだから。これで戸隠ももう永くないね」

「そんなっす」

 戸隠がショックをうけていると、お弁当めがけて大量の画鋲が放り込まれたっす。

「これでもう。食べられないね」

「トガァう!」

 結局お弁当は捨てるしかなくなったっす。






 しかも、その後に霊夢先生に呼び出されたっす。


「何アンタ???大妖精いじめてるの?」

「いじめて無いっすよ。霊夢さん」

「はぁ?いじめてないって???いじめっ子は皆そういうのよ」

 霊夢先生は戸隠のことまったく信じてくれないっす。

 いままでの行いのせいで、戸隠と霊夢さんとの信頼関係はゼロっす。

「戸隠はいじめっ子じゃないっすよ」

「しらばくれて、最低ね」

「そんな」

「罰として、そうね。罰金5000円と放課後までずっとここでトガトガ泣いてなさい」

 戸隠がショックうけていると、霊夢さんが成績ノートを取り出して戸隠のところに思い切りバッテンを書いたっす。

 





「トガぅ、とが、が。。。。。」


 放課後になったっす。声が枯れて、涙も枯れていたっす。友達がいないと戸隠は1人で帰るっす。

 そういえば、円匙を大妖精さんに取られたままっす。

 明日も授業があるから、無いとこまるっす。

 戸隠はポケットを調べてお金があるか確認したっす。

 でもお金なんてあるわけ無いっす。

 



 でも、戸隠は円匙がほしいっす。戸隠は寄り道して金物屋のエントランスを眺めていたっす。


「戸隠何やってるの?」

「あ、チルノちゃん」

「何してるの?」

「円匙がほしいっすがお金無いっす」

「だったら、これから麻雀するけど来る?1人面子が足りないんだよ」

「え?それって賭け麻雀っすか?戸隠は作者っすから犯罪は出来無いっす」

 お金と麻雀の関係は賭けっすから。犯罪っす。

 戸隠は大蔵大臣になるまで捕まるわけにはいかないっす。

「ふうん、じゃあ。戸隠には興味ないや」

 チルノちゃんはそういうと、近くの雀荘にはいって行ったっす。

 多分毎日あそこに入り浸って居るっすね。

「ん、貴様は戸隠!寄り道して何をしている?早く家に帰り勉学に励め!」

 するとそこに慧音先生が通りかかったす。右手には血だらけの狒々を抱え今夜の夕飯にするんだと思うっす。

「あ、慧音先生っす」

「貴様のような餓鬼が店先に居たら迷惑だ。さっさと帰れ」

「でも、戸隠は円匙がほしいっす」

「なら、見てないで買えばいいだろう」

「でも、戸隠はお金持ってないっす」

 慧音先生は戸隠の話を聞いて暫く考えたっす。

「ふん、仕方ないか。戸隠は狒々を見張っていろ」

 そういうと、慧音先生は小刀を取り出して狒々の首を落としたっす。そして、それを持って金物屋の中に入って行ったっす。

 中で、円匙を指差しながら店員と話し始めたっす。


「・・・そういうわけだ。この狒々の頭をくれてやるから。円匙をよこせ」

稗田「狒々肉とはまたレアで旨そうだぁ。本当は現金じゃなきゃいけないが先生の頼みだし。そこの中古品なら持っててもいい」

「うん、恩に着るぞ」


 

 慧音先生が金物屋から出てきたっす。その手には円匙が握られていたっす。

「そら、円匙だ。くれてやるからさっさと帰れ」

「あ、慧音先生ありがとうっす。ありがとうっす」

 慧音先生はそのまま狒々を抱えて帰って行ったっす。




 少し使用感がある円匙っすが、戸隠は感謝したっす。


 
 服装はカーキ色の学生服、足にはおろしたてのゲートル。背にはピカピカの背嚢。そして、さりげなくささった大事な円匙が自己主張!

 
 今日も戸隠は寺子屋に行くっす。
産廃創想話例大祭H
投稿期間4月31日から6月31日まで
鯨布
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/05/25 08:28:14
更新日時:
2014/05/25 17:28:14
評価:
6/9
POINT:
690
Rate:
14.30
分類
産廃創想話例大祭H
チルノ
大妖精
慧音
霊夢
戸隠
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POINT
0. 90点 匿名評価 投稿数: 3
1. 100 名無し ■2014/05/25 18:13:30
こら、本当に九回まで続いたらどうすんだ。
2. 100 名無し ■2014/05/25 18:55:33
大ちゃんサディスト
戸隠マゾ
3. 100 NutsIn先任曹長 ■2014/05/25 20:21:09
第9回の先行投稿とな!? ばっHなっ!!
大蔵大臣にこそならなかったが、賛否両論のある後世の偉大なSS作家の無駄な忍耐は、こうやって培われたんですね……。
常人なら、心身共に再起不能になっているところだ。
挫けぬ戸隠氏。
いいSS(現実逃避)だ。感動的だな。だが無意味だ。
5. 100 名無し ■2014/06/03 22:22:35
おっかねえ
8. 100 んh ■2014/06/20 20:19:22
読んだ後Hだと気づいたどうしてくれる
慧音先生の指導方針に惚れた
9. 100 県警巡査長 ■2014/06/21 23:01:01
頑張れ戸隠さん!大蔵大臣の夢を叶えるその日まで!
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