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『木靴』 作者: 戸隠

木靴

作品集: 10 投稿日時: 2014/06/06 14:51:34 更新日時: 2014/06/11 22:44:17 評価: 4/5 POINT: 430 Rate: 15.17
 ・・・・・・・よく戸隠の靴触れるね
 チルノちゃん。本当は私だって触りたくない
 だったらやめればいいのに
 でも、靴隠しちゃえば戸隠は家に帰れなくなる
 ・・下らないいじめね。大ちゃん。あたい、大ちゃんのそういうとこ嫌い
 はっきり言うのね。チルノちゃん死にたいの?
 妖精が妖精相手に下らない議論だね






 



「それでは、貴様等帰りの時間だ。早く帰らないと、痴漢がでるから寄り道するなよ」


 

 早く帰らないと。

 早く帰らないと。

 戸隠は焦っていたっす。

 最近幻想郷では痴漢が出るっす。

 え?戸隠が痴漢に逢うわけ無いっすか?

 そうっすよ。戸隠は痴漢には逢わないっす。

 でも、夜道で1人戸隠が歩いていたら痴漢に間違われても文句言えないっす。 
 
 この間、戸隠が寺子屋で授業受けていたら、急に大妖精さんが騒いだっす。

 戸隠のこと痴漢だって。

 眼で犯したって言われたっす。


「おらの名前は稗田。あの有名な阿求の父親だ」
「それで?」
「それでじゃないんだ。幽香様。おらも稗田の一員んだ」
「ほぉ?」









 阿求だって、便器の股から生まれてきたわけでない。父親だっているのだ。



「最近、おらの娘がおらをみると嫌な顔するだ」

「そうか」

「なんで、嫌な顔するだか?」

「お前は今の姿を鏡で見たことあるのか?」


 稗田は全裸だった。


 稗田は娘に嫌がれても、郷の重鎮。

 
 金に物を言わせて、幽香を一時買って居たのだった。


「!!こんな姿、娘どころか妻にも見せらねえ」

「だろうな。お前は私に踏まれて喜んでいるんだからな」

 土下座の体勢をとった稗田を幽香はまるで、汚い蟲を見るような眼で汚い蟲を踏むように踏んだ。

「うひぃ!」

「なんだ???気持悪いな。踏まれて嬉しいのか?」




 稗田は変態だった。



 それで、戸隠が最近現れる痴漢だって言われたっす。

 でもあの時は、さすがに慧音先生がかばってくれたから助かったっす。

 そう、慧音先生曰く、戸隠には痴漢をする度胸なんてないとかばってくれたっす。


 戸隠は、下駄箱を開けたっす。


「あれ?靴無いっす」


 戸隠の靴がどこかに行ってしまったっす。

 そして、木靴のかわりに縞々パンツが入っていたっす。

 これは、確か大妖精さんのっす。

「ああ!!戸隠の持ってるの私のパンツ!!!痴漢!!!」


「ええ!これ、違う!違うっす!!」






 戸隠は濡れ衣着せられたっす。






「へえ、ついに戸隠は作中で犯罪犯しちゃったんだ。」

「霊夢先生、信じて欲しいっす。戸隠は変態っすが犯罪者じゃないっす」

「何よ、予備軍みたいなものでしょ?」


 戸隠は懲罰室に連行されて、霊夢さんに尋問受けていたっす。

「そんな、予備軍でも無いっす」

「アンタのことなんてどうでもいいんだけど。それで、大妖精のパンツ盗んだんだってね」

「盗んで無いっす。下駄箱に靴のかわりに入っていたっす。きっと、戸隠の靴と誰かが交換したっす」

 戸隠の靴と大妖精のパンツを交換するやつがいるのだろうか。

 いるとしたらそいつはよっぽどの変態か、変態だ。



「何それ?プレゼント交換のつもり?言い訳してないで早く大妖精に謝ろうって気持はないの?え?本当は、大妖精の縞々パンツで興奮してたんでしょ?」

「待って、欲しいっす。戸隠が一度でも神社に住んでいたときにそういう興奮したことがあるっすか?」

「そうね。ないわね。アンタ、それでも男なの?もしかしてソッチなの?そういうことなの?」


 戸隠はソッチではない。


「違うっす」

「いいのよ。人にはそれぞれ事情があるから」


 

 なんか、戸隠は許された。







 疑いの晴れた戸隠は、家路を急いだっす。

 靴がないから、戸隠は飛んで帰ったっす。

 戸隠の実力は幻想郷では無駄にサイキョーっす。

 今度もし本物の痴漢にあったら、マスタースパークで懲らしめるっす。

 さわやか寮まで、3000ydのところだったっす。


「いやー!痴漢!」



 眼下で、大妖精さんの声がしたっす。

 また、戸隠のことを落としいれる 気っすね。


 戸隠は、無視して急いで帰ったっす。






「そんな、チルノちゃんこの人たちは?」

「私はロリコンではないのだがな」

「たまには良いんじゃない?」

「大ちゃん、ごめんね。あたい、昨日、この痴漢のアーサーとマージャンして負けちゃったんだ」

「アーサーは痴漢じゃないぞ。紳士だぞ」

「セックス依存症なんでしょ?」

「チルノちゃん。それで、まけたから何?」

「大ちゃんを売ったんだよ」







 大妖精さんが痴漢にあって犯されたことを戸隠が知ったのは次の日のことだったっす。

 あの時靴があれば、通った道だったっす。

 戸隠は靴泥棒をうらんだっす。
戸隠
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2014/06/06 14:51:34
更新日時:
2014/06/11 22:44:17
評価:
4/5
POINT:
430
Rate:
15.17
分類
戸隠
大妖精
チルノ
霊夢
アーサー
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0. 30点 匿名評価
1. 100 名無し ■2014/06/07 02:21:59
因果応報っすね。
2. 100 名無し ■2014/06/07 12:26:20
自業自得
珍しく戸隠のダメージが少ない。
3. 100 名無し ■2014/06/07 17:02:16
でもまあ懲りねえだろうな
5. 100 レベル0 ■2014/07/29 18:37:34
そりゃそうなるわwww
戸隠はいい人だな
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