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『ＵＰUP』 作者: 戸隠
さあ、配り終わりましたよ。どうします？まずはフランドールさん
（・・・私の手札は、エースとジャック・・・・）
どうします？
ヒット！
ディーラーのミスティアマトーさんは、フランドールにトランプを渡した。
それは５だった。
「どうします？」
（エースと、ジャックと５？あれ、もしかして、さっきブラックジャックだった？？？）
「ひ、ヒットマン！！」
狙われているぞ。
「じゃあ、はい」
キング！！！！バースト！！！！
アーサー『俺のことはキングって呼んでくれ』
「く、こんなはずでは」
「残念でしたね、フランドールさん」
フランドールは掛け金持って居なかったので、首にかけられていた縄が絞まり始めた。
「グギギ！ぐぎい！」
「だ、大丈夫ですかフランドールさん」
諦めるのか？フランドール？
キング？？？
「それで、戸隠さんは、ヒットですか？」
「え？戸隠っすか？戸隠は見学っすよ」
「ヒットですか？」
ミスティアさんは悪竜と交尾して一つになったっす。
そして、生まれたのがこのばけものっす。
「戸隠は見学っす。」
「じゃあ、０でスタンドですね？？？」
「え？」
「・・・あ、３と４で７．私はこれで、止めます」
戸隠が０で、ミスティアマットさんが７
戸隠は負けてしまった。
その瞬間、戸隠ははね上がり、水槽に投げられＵＰＵＰしてしまったのだった。
「ところで、読者さんはヒットします？スタンドにします？それともわ・た・し？」
ミスティアマトーの雄たけびだけが当たりに響いたのだった！！！！！
へへへ、おねえちゃん。これ凄いでしょ！
危ないわ。そんなもの持ってこっち来ないで！こいし、やめて。
壁ザス！
・・ィ！！
壁ドンのブームも少し去った昨今、こいしは壁ドンの進化系を思いついて実践してみることにしたのだった。
よく切れそうな、グルカナイフを逆手に持ってさとりを脅して壁に追い詰めてソレを壁にザスである。
「どう？ ドキドキするでしょうお姉ちゃん」
「そ、そうね。だからそんなものはしまって。ね」
壁ザス！！
石膏ボードの壁にナイフが深々と刺さる。少し、髪もかすめたようで、さとりの紫の髪が床に落ちた。
「どうどうどう？ えへへ、私のこと大好きなってきたでしょ？」
「す、好きよ。こいしの事は、でもこれは怖いの」
壁ザス！壁ザス！
普段、地霊殿の主として偉そうにしているさとりはそこには居なかった。今は、こいしの前で震える少女になっていたのだった。
その様子がこいしにとってとても嬉しかった。
「震えるおねえちゃん。好きもっと、震えていいの。私が慰めてあげるからね。今はもっと恐怖して良いの」
「やめて、お願い。おね」
壁ザス！壁ザス！壁ザス！壁ザス！
お燐もお空もこんなに小さくなって震える、さとりを見たことが無いだろう。
えもいえぬ感情、姉のさとりを独占しているこの感情は。
「おねえちゃん。カワイイ！ ずっと、私だけのお姉ちゃん」
「嫌！ いや、ぅ」
とうとう、悟りは泣き始めてしまった。その涙を見た。見てしまったらもう、こいしは止まることは出来なかった。
今この時をこの一瞬が全てだった。
「おねえちゃん」
「……ぅっく」
壁グサ！
グランドクロス、さとりのサードアイと心臓と恐怖と壁が一列に並んだときに生じた現象が、こいしに新たなる壁ドンをもたらしたのだった。
戸隠
- 作品情報
- 作品集:
- 11
- 投稿日時:
- 2015/01/07 12:16:32
- 更新日時:
- 2015/01/15 23:24:05
- 評価:
- 6/9
- POINT:
- 630
- Rate:
- 16.38
- 分類
- ＵＰUP溺れる咎
さとりに壁ドンしたい
こいしちゃん、無意識に芸術を超越した美を創作したのかっ！？
あなたの更新速度には全く恐れ入ります
壁ザスとＵＰＵＰの間の作品が消えちゃったのがもったいない、戸隠が地下から逃げる話だったはずなんですけど……