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『居酒屋「はいすいこう」』 作者: POP

居酒屋「はいすいこう」

作品集: 11 投稿日時: 2015/01/29 04:15:11 更新日時: 2015/01/29 13:15:11 評価: 4/6 POINT: 420 Rate: 14.83
産廃創想話の一階には、ちょっとした居酒屋がある。
大して広くもない場所であるが、住人たちはよく、日頃の憂さを晴らしに訪れるのであった。


──────
「それでさー、聞いてる大将?あのバカ、私も一輪もほったらかして出ていっちゃってさぁ。
まったく、婿がいるやつが妬ましい妬ましい……」
「そーれふよ、わらひらってここをけんがくひてたとちゅーらったのにひなくなるんらから」

「そういってられるうちが華よ〜?私なんか老害、外道、ざまぁ担当、ユカリ・エクス・マキナくらいしか回ってこないわ……。
それとパルスィに早苗、もうお酒はそのくらいにしなさいな、ねぇ大将?」

「そうだよ、特に早苗さんはお酒弱いんだから。
あ、みすちー!6番さんの器下げといて!
それから幽々子さんの鰻は焼けた!?」

「はーい!すぐにお出ししますー!」



「そういえば大将、ここにお店出してからそろそろ1年だったかしら?」

「えぇ。その節は紫さんにもお世話になりました」

「あれからいろいろあったわねぇ。
重鎮クラスだった人達が大家さんとケンカして出て行ったり、変なのが来てつまみ出されたり」

「出ていった人達、新しいアパート建てたらしいですね」

「そうねぇ。今はどうしてるやら」



「そこなら潰れたみたいよ」
「また新しいところがあるみたいだけど、空き家同然だとか」

「おや、ブン屋さん達じゃないか。どうした連れ立って。取材帰りかい?」

「ええ。呑まなきゃやってらんないわもう。
誰がビッチだっての!」
「文はまだマシよ。
私なんか枕営業の末に壊れて、やっと助かったと思ったら殺されたのよ!」
「その時助けてあげたのは誰だったかしら?」

「まあまあ、お二人とも苦労されてるようで……はい、紫芋と蛸の煮物。
沖縄の芋に明石の蛸だよ」

「ありがと。さてお酒お酒〜っと。
あら、新しいの入ったの?」

「さすが文さん、お目が高い。
薩摩の芋焼酎『侍士の門』さ。結構稀少品なんだよ」

「じゃあこれ頂戴。オススメは水割りかしら?」
「私もそれでー」

「はいよ、侍士の門水割り二つね」



「そういえば今日の幽々子は随分と荒れてるのね」

「なんでも妖夢ちゃんが過労で倒れたらしいですよ。
最近はこっちの礼拝堂も忙しいですから」

「あー、幻想郷ごと壊滅なんてこともザラにあるから……それで妖夢は無事なの?」

「ただ疲れが溜まってるだけよ。
栄養剤だけ処方しておいたわ」

「おっ、いらっしゃい。
神奈子さままで連れて、ババレンジャー集合ですか?」

「いや、私は早苗を引き取りに来ただけさね。
さ、帰るよ」

「ほぇ?かなこしゃまいつのまにおふたりになられたんれしゅか〜?」

「何言ってんのこの子は……ほら、捕まりな。
それじゃ、邪魔したね。お勘定はこれで足りるかな?」

「毎度ありがとうございました〜」



「ところで、妖夢の過労の原因なのだけど、礼拝堂には別に管理人がいたのではなかった?」

「それがねぇ先生、最近姿を見せないらしいんですよ。女子トイレ掃除してるとこなら目撃されてるんですが」



「ねぇ、私はいつになったら活躍するの?
葬送夢もなかなか次が来ないし」

「何を言ってるんだぜ。アリスと言えば昔も今も変わらぬ産廃のアイドルじゃないか。
こないだだって私の人形で無双したり、神綺ママを追い返したり、足コキしたり男の娘になったりと大活躍だっただろ」

「確かにそうかも知れないけど……昔に比べたら減った気がするわ」

「そりゃアリス専門の人が最近顔出してないせいだぜ。
それか産廃全体の勢いでも落ちたか」

「あの人ね……って、そうじゃなくて。
私はもっと甘々な百合SSの──」

──────
次の瞬間、アリスは爆発した。
それこそ風船のように、ポンッと音を立てて。
しかも、アリスは粉々になってしまったというのに、血の一滴も飛んではいなかった。

驚く魔理沙。それをカウンターの陰から眺めてケタケタと笑っているのは……

「こらフラン!またそういういたずらを!」

「む〜っ」

「そういえばこの子、大将が預かってるんだったかしら?」

「いやはや、紫さんにはえらいトコ見せちまったなぁ。
紅魔館が改装中なもんで、レミリアと一緒にね。
でもねぇ、店の仕事柄あんまり構ってあげられないもんだから、よく店に出てきていたずらしてるんですよ。
魔理沙さんもごめんね」

「ははは、元気でいいじゃないか。
お前も寂しかったんだよな?」

「うー!☆」

「それにアリスのことだ、明日の朝になったらまた人形でもいじってるさ」

「ワハハ、違いないね」




はいすいこうの夜は更けてゆく……
もう3年以上は昔、ここに投稿しようとして書いていたものがメールボックスの奥から発見されました。
図らずも当時の私の想定通り、これが産廃デビュー作になってしまうとは。
POP
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2015/01/29 04:15:11
更新日時:
2015/01/29 13:15:11
評価:
4/6
POINT:
420
Rate:
14.83
分類
内輪ネタ
会話のみ
アリスシャイン
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POINT
0. 20点 匿名評価
1. 100 Yeah ■2015/01/29 14:59:12
I have a dream one day bye
2. フリーレス 名無し ■2015/01/29 16:28:23
もしかしてあんたはジョンタイター?
3. 100 名無し ■2015/01/31 03:34:07
三年以上昔の作品が発掘されて投稿されるとは感慨深いことです。
内容を読んでいますと、これまたなにやら懐かしいことどもがあり、そんな事もあったな、そんな作品もあったな、と・・・
4. 100 NutsIn先任曹長 ■2015/01/31 08:25:52
ノスタルジックなお店ですね。
3年前か……。公私で色々とあったような気がします……。
大将、生大と串焼き盛り合わせね。
6. 100 レベル0 ■2015/03/18 00:16:44
あれ?新人さんですか?
久方ぶりにここに帰ってきました。
レベル0です。
以後よろしく。
え?注文ですか?
そうですね……ミルクティーをアイスで。
無ければビール。
あ、ラーメンあります?
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