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『人間の法則』 作者: 音丸

人間の法則

作品集: 12 投稿日時: 2015/07/07 06:14:25 更新日時: 2015/07/07 15:15:44 評価: 5/6 POINT: 530 Rate: 15.86
自分がまだ小さかった時のことってあなたは覚えてます?
え?いきなり何を言い出すんだって?そんなに怖い目で見ないで下さいよ。守矢神社の風祝といえど、怖いものはあるんですから。
ええっと、どこまで話しましたっけ?ああ、そうそう。まだ小さい頃のことを聞いただけでしたね。ああ、別に答えなくてもいいですよ。こちらで話は進めますから。
わたしもね、子供の頃は罪の無い命をよく断ち切っていたものですよ。あっ、勿論人間じゃないですよ。虫ですよ、虫。蟻とか蟷螂とか飛蝗とか。あなたも経験があるでしょう?子供っていうのは恐ろしいですよね。何の躊躇いもなく彼らの命を奪うのですから。いや、別にわたしはそれをどうこう言うつもりはないですよ。第一それはわたしが人のこと言えないじゃあないですか。ああいうことは無邪気な好奇心からくるものなんですよ。子供の間はそういうのを積み重ねておかないと、大人になった時に大変なことを仕出かしちゃうんじゃないかなって、わたしはそう思ってますから。
ああ、話が少し逸れちゃいましたかね。それでね、わたしはその日、団子虫を見つけましてね。あの丸まってるやつ。その時も子供ながらの好奇心が働いちゃいましてね。この虫は逆側、背中側にも丸まれるのかなあ、なんて考えちゃいまして。ええ、今思えば本当に幼い考えですよね。ちゃんと観たらそんなことはないってわかるのに。まぁとにかくその時分は子供でしたから、団子虫を逆側に丸めようとしたんですよ。子供とはいえ、人間の力ですからね。団子虫は力に耐えられずに、パシッといって真っ二つになっちゃいました。二つになった団子虫は、まぁ当たり前のことですが、動かなくなりましてね。断面からは黄色や白の内臓がでろりとしていました。わたしはなんだかそれを不思議な気持ちでみていたんですよ。今でもつい先日のように思い出せますよ。その瞬間にまわりが、団子虫とわたし以外がセピア色になりましてね、なんだか時間が止まっているような感覚でした。え?罪悪感?いえ、違いますね。あれは罪悪感とかいうものではないです。ええ、わたしも後で思えば罪悪感を感じるのが普通のことで、一般常識なんだろうと考えました。ただ、その時は感情なんて無かったですね。ただ漠然と、ああ、これはやってはいけないことなんだな、と思いましたよ。別にそれを悔やむ感情だったり、泣きたくなったりなんてことはありませんでした。ただただそれを見つめていましたね。
ただ、その日からわたしは社会のルールを考えてきました。と言いましても、簡単なことですよ。社会のルールは法を破らない、法を守る、ただそれだけのことです。"人間は法に縛られたハムだ"っていう言葉、知ってますか?わたしは本当にそうだと思うんですよ。だって考えてみてくださいよ。何がわたし達を人間にしてるのか。法が無くなれば、わたし達は何の秩序も持たずに生きている、そこらへんのケモノと同じですよ?いや、それ以下かもしれませんね。もし人間が法を失えば、わたし達は瞬く間に絶滅するでしょうから。何が言いたいのかわからないって?あなた、いったい何を聞いていたんですか?わたしはね、法を守らない人間は、もうその時点で人間じゃないと考えているのですよ。法に守られた社会にいながら法を破るってことは、その社会からいなくなることなんですよ。法の縄を破ったがために、ただのハムになってるんですよ。ああ、勿論生物学的には人間ですよ。だから人間的な力そのものは持っていますけどね。まあ、社会からしたら人間じゃないんです。なにをされても、文句は言えませんよ。
さて、おしゃべりも済んだことですし、あなたの解体を始めましょうか。?何を吃驚しているんですか?まさか、今の話を聞かせるためだけにあなたの手足を縛っていたとでも?あはは、面白い思考をしてるんですね。これだけの話を聞かせてあげたというのに、あなたには反省の色が全く見えないですね。あなたはもうただのハムですよ?まぁ、いいでしょう。今までもそういう人はいました。後でまた聞くことにしましょう。さてと、やはりオーソドックスに手足からですかねぇ。?この手に持ってるのは何かって?見ればわかるでしょう?チェンソーですよ。あなたって常識がないんですねぇ。子供でもこのくらいわかります。最初の頃は刃物でしたけど、結構大変でしてね。見た目もあんまりよくないので、今はこっちの方がメインです。さてと、じゃあ右脚からいきましょうか。女の子らしくて可愛い白い脚ですね。よっと。うーん、ちょっとまだ骨に引っかかる時があるんですよねぇ。わたしも修行が足りないです。うるさいですねぇ。女の子がそんなに顔を崩して泣くもんじゃないですよ。ほら、今一時的ですけど止血してあげましたから。ああ、治まってきましたか?それでは次は左脚を...。なんですか?またわめいて。あんまりばたばたするとっ!ほら、どうするんですか。切る気無かった性器の方まで切れちゃったじゃないですか。危険だからやめろっていったのに、また約束破っちゃって。ああもう。子供じゃないんですから、あんまりわめかないでくださいよ。次変に暴れたり、泣きわめくようなら、頭を切りますよ?それともまた性器を傷つけたいんですか?そうそう、そうやって黙っていて下さい。あんまり泣かれると、こっちも辛いんですよ。友人が解体されるのは。さぁ右腕の方にいきましょうか。よっと。ああ、今度はうまくいきましたよ。ほら、みて下さいこの綺麗な断面図。なんですかそんな表情して。次で最後ですよ、気をしっかり持って下さい。ほら。よっ、はっ。ふう、さっきよりは失敗しましたけど、いい感じですよ。あら、ちょっと何やってるんですか!こんなところで漏らさないで下さいよ!全く、恥ずかしさとかあなたにはないんd...。あれ、もしかして意識飛んでますか?本当にしょうがないですねぇ。それ!ああ、起きましたね。バケツ一杯の食塩水はどうです?傷口にしみていい目覚ましでしょう?痛いですって?そりゃあそうでしょう。人と話している時に寝てしまった罰ですよ。あなたは学校のクラスでもうとうとしてましたしね。秘宝倶楽部の創設者だかなんだか知らないですけど、人の話はちゃんと聞けと、普段からわたしは言ってましたよね?ああ、手が止まっていましたね。これ以上なにをするかって?何言ってるんですか。まだ手足切っただけですよ。そうですねぇ、まずはお腹を割いてモツを取り出す必要がありますねぇ。そんなことをしたら死ぬって?大丈夫ですよ、ほら、輸血しておきますから。取り敢えず出血多量で死ぬことは無いから安心して下さい。そんなに心配しなくても大丈夫です。ここからは守矢神社特製の小刀でやってあげますので。ほら、すうっと刃が通ったでしょう?よくみて下さいよ、あなたの腸はこんな形と色をしていたんですねぇ。ああ、先程の話は一部撤回しましょうか。団子虫を引き裂いた時、感情を一つも感じなかったて言ったの。あれは嘘ですね。今思えば、少し快楽を感じていました。ああ、自分がやったんだなぁ、っていうね。いや、別にあなたのことはそんな風には思わないですよ?大事な友達でしたからね。ただ、単純に面白いじゃないですか。滅多なことじゃ、自分の臓器は見れないですよ?ほら、笑いましょうよ。ああ、いいですねぇ。やっぱりあなたの笑顔は可愛いですよ。
さて、わたしはあなたの手足とこの腸を洗って下拵えをしなければなりませんのでね。また明日ここに来ますので、少しの間待っててください。ああ、そうでした。一番肝心なことを忘れてしまいましたね。ごめんなさい。何をって、あなたがハムになった理由ですよ。まだあなたは気付いていないんですか?わたしは二回も注意したんですよ?しかも二回目には約束までしたじゃないですか。...そうですか。本当に自覚が無いのですね。嘆かわしい。法を犯したのにそれが判断出来ないなんて、子供じゃないんだと何回も言ったじゃないですか。もう考える気力も無さそうですし、教えてあげますよ。あなたの犯した罪は、信号無視ですよ。はい?もちろんあなたが車もバイクも乗ったことが無い事ぐらい知ってますよ。赤信号で横断歩道を渡った時の事を、わたしは言ってるんです。?なんですか?そんな信じられないなんて顔をして、それだけのこと?ああいうことから厳しくみないと、そのうち大きな犯罪を犯すんです。え?あの時は周りに車がいなかったし急いでた?そういうことじゃないでしょうが!わたしはね、あなたが、赤信号で渡ったことが、問題だと言ってるんですよ。まぁ、今日はこのくらいにしましょう。明日また来るので、それまでに反省しておくことを、お勧めします。?狂ってるって?あはは、わたしからしたら、人間のくせに勝手に法を破って勝手にハムになる、あなた達の方が狂ってますよ。その態度が明日には変わっていることを願っていますよ。







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あら、笹なんか出してきて、どうしたんですか、神奈子様?ああ、そういえば今日は七夕ですか。神奈子様も何か書かれるのですか?あ、諏訪子様が書かれたのですね。わたしですか?いえ、神奈子様や諏訪子様がいますからわたしは...。こういうのは雰囲気が大事、ですか。そうですね、わたしも御夕飯のお片づけが終わったら書きますね。そういえば力の方は戻りましたか?そうですか。やはりそう上手くはいかないですね。今日は特別上等な力のある肉だったのですけど。いや?こちらの話です。気にしないでください。
?話ですか?なんでしょう。え?力は少し戻ってきた?やりましたね神奈子様!諏訪子様!それならこの調子で...。なんですか?そんな渋った顔して。...幻想郷、ですか。俄かには信じきれないですが、そこに行けば、御二人の力も戻るのですね?それならば行きましょう!いえ、大丈夫です。その世界へ行くのに御二人が力を使い切っても、またわたしが集めます!この世界への未練ですか?んー、特に無いです。それよりも御二人に早く力を戻されて欲しいですから。え?今夜?いえ、問題無いです。そこまで急とは思っていなかったもので。善は急げと言いますしね!行きましょう、幻想郷!なんですか、神奈子様?あっちのルール?幻想郷では常識に囚われてはいけない...。そうですね、これを機会に新しい自分を見つけられたらいいです。ええ、大丈夫です。きっと何かが変わる気がします。きっと...








東風谷早苗が幻想入り
みんなはきそくをやぶっちゃだめだよ!
さなえおねえちゃんとのやくそくだ!
音丸
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2015/07/07 06:14:25
更新日時:
2015/07/07 15:15:44
評価:
5/6
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530
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15.86
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早苗
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早苗さんはJustice
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1. 100 あぶぶ ■2015/07/07 22:18:41
人殺しは犯罪じゃなかった(目からウロコ)
3. 100 名無し ■2015/07/12 03:24:11
ハムいいよね…
4. 100 ■2015/07/23 21:30:42
信号無視の対価が命とは。命を奪う快楽を味わう為の、理由付け。非人道的な行為を働く自分への釈明、のように感じました。
すでに常識に囚われてない。即ち幻想郷にしか生き場所が無い!
5. 100 名無し ■2015/08/10 02:57:40
幻想郷は狂人の隔離施設の様なもんだし
6. 100 名無し ■2015/10/29 18:58:33
狂った早苗さんもいいね
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