「あいーあー」

hahaha!三分間待ってやる！
・・・・・・
……流行の妊娠は嫌いかね？
・・・・・・




　ジャー（おトイレさんの流れる音）


「見ろ☆妊娠検査キットがゴミのようだ☆！」




　今回もフランドールは妊娠していなかった。

　その、やり場のない悲しみを隠すためにフランドールは後で詰まることが分かりながらトイレにそれを流したのだった。



　ジャー（おトイレさんの流れる音）


　意味も無くフランドールはもう一度流しておトイレを後にしたのだった。


　バタン（おトイレさんのドアを閉める音）


「フランドールお嬢様」

　フランドールがおトイレから出るとそこには美鈴が居たのだった。フランドールのことを心配しておトイレの前で待っていたのである。その姿はまるでおトイレを守る門番のようだった。

「美鈴」

「妊娠されていましたか？」

　フルフル：フランドールは静かに首を振って今回も妊娠していなかったことを報告したの

「やはり、駄目でしたか」

「ごめんね。今回も美鈴の子を宿すことは出来なかった」

　シクシク：二人は伴侶になってからもう４９０年も経って居るのに子供が一向に出来る良い気配は無かった。３０年前から出来ないことに焦って不妊治療を受けているが駄目だったのである。

「フランドールお嬢様」

「フランって言って！」

「……フラン、次も有りますよ。だから、気に病むことはありません」

「そうね。そう言いたいところだけれどももう４９０年も子供が出来ない。コレってどういうことなの？」

「それは」

　妊娠検査キット：フランちゃんまだ排卵来てないやん

「何？」

「これからも、不妊治療頑張りましょう！！」

　美鈴：妊娠検査キット、それをフランドールお嬢様に言ったら殺す

　妊娠：こうしてフランドールが妊娠するのはまだまださきのおはなしだったのです。