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『親指探し』 作者: zuy
夜の竹林。薄気味悪い場所であるが、そこを歩く二人がいた。
「妹紅。明日じゃ駄目かい?」
「今日中に頼むよ」
慧音は妹紅の手を引いて歩いていた。
妹紅は頼りない足取りで、慧音の後を付いていく。
「腐ったら、困るんだ」
「だから、殺し合いはするなと言ったんだ」
「でも」と言いかけた妹紅は言いさした。
こうして輝夜に敗れた上、肉片拾いを手伝ってもらっている手前、言い返せなかったのである。
「こんな、広い竹林の中で肉片を探すなんて無茶にもほどがある」
「すまんな」
慧音は妹紅に代わって、焼けこげた竹や地面などを目印にひたすら戦場跡を探し回った。
左手にはナショナルの懐中電灯が握られている。
「お」と慧音が声を上げる。
「見ろ、妹紅。指が落ちている」
「すまん。見えない」
慧音は妹紅の両目玉が見付かっていないことを思い出して、頭を掻いた。
「そうだったな。悪かった。ほら、指」
慧音が指を渡すと、妹紅は親指の欠けた手で大切そうにそれを包み、「えへへ」と笑った。
「後は目玉があればいいんだよなあ。でも、指だけでも嬉しいよ。ありがとな」
慧音は優しく微笑んだ。
「よかったな。見付かって。親指」
それから、探し回ること10分。慧音は突然、「あ」と声を上げた。
「どうした。あった? 目玉」
慧音は妹紅の、二つ穴が開いた顔面を見つめた。
「ここで、もこたんに大変、残念なお知らせがあります」
「え?」
「現在、私の足が何か柔らかい物を踏んづけました……」
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2009/03/07 13:18:36
- 更新日時:
- 2009/03/07 22:54:02
皆幸せになれるのにね><;
"爆弾作って売りさばいてる国 そいつらにとって戦争はなくてはならない大事な大事な宝物なんだ"
byベンジー
もこたんの目玉って美味しいかなぁ!?
なんでだよ…。
誰ももう見てないだろうけど、書いとくね。
また気が向いたら適当に書くよ!!!!