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『鳥の呟き、天狗の囁き』 作者: zuy
ミスティアは己の手足が縛られていることに気付く。
「はっ」
真夜中、巣の中、近くに人影を探す。
「やあ」
「きゃっ」
現れたのは射命丸であった。
顔はよく見えないが、翼が見えたので間違いない。
「悪いね。産卵でお疲れのところ」
「ど、どうして、この」
「じゃん」
射命丸は腕の中の卵を見せた。
ミスティアが産んだばかりの卵だ。
大きくて、暖かい。
「あっ、返して、返してえ」
「嫌だね、返さない」
「どうして」
「知ってるんじゃないですか? 私が不妊で悩んでるって。単身不妊。あ、今うまいこと言った。あはははは」
ミスティアは嫌な予感を覚えた。
とても嫌な予感だった。
「おい。河童」
文の呼びかけに応じて、にとりがやってきた。
「今から、この卵には新しい機械の実験台になってもらう」
ミスティアはさっと、青ざめ、絶叫。
「いやあっ、やめてぇっ、返してっ」
にとりは着々と準備を進める。
ミスティアの声は闇夜にかき消えた。
「あはは。いい気味だ。このヤリマンビッチが。卵なんて、この」
文は卵を叩いた。
小気味良い音がする。
「文さん、機械の準備が出来ました」
行き遅れの河童が、牛乳瓶のように厚いメガネを上げながら頷く。
「よし」
「いやああああ」
文は箱形の機械の扉を開けて、その中に卵を放り込んだ。
「な、何なの、その機械は」
「この機械は、外からの流れ者で、川を流れてきたところを修理し、本来は電気が必要なところを、いや、失礼。説明が漏れました。実は防水機構というのが」
文はにとりを巣から蹴落とした。
そして、機械のスイッチを入れ、「500W、1分」に設定する。
「ふふ。つまりだね、この機械でゆで卵を作ろうってわけなのさ」
「そ、そんな。酷いっ!」
「駄目だ、もう遅い」
機械は熱を放ち始めた。
「あああああ。私の赤ちゃんっ!」
「あははははは、ざまあ、見ろ。あはははは」
「いやあああっ」
機械は無慈悲に稼働し続ける。
ミスティアの叫びを無視するように。
間もなく、天狗とヤリマンは死んだ。
生き残ったのは地上で気絶していた行き遅れだけであったという話。
世の中というのは常にこのようなものなので、注意されたい。
>>ガンギマリ様
突っ込んでいただけて、ほっとしました。
zuy
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2009/03/30 11:10:38
- 更新日時:
- 2009/03/31 17:53:59
救われねぇwww
違うの?
ゴメン
まじこわい
デンジャー
>>単身不妊
>>単身不妊
……………。
・・・誰と!誰とヤったんだ!?